01.目が合うということ |
むかし、むかしのこと。 とある世界に命と死をつかさどる神様がいました。 神様は長い年月をすごし、やがて魂が壊れてしまいました。 そのとき「神様をたすけて」と小さな青い蝶が望みました。 その願いに、魔女が応えました。 そして神様は命を永らえたのです。 しかし命をよみがえらすことに、なにも代償がないはずはありません。 新たに生を得た神様は、死ねなくなってしまいました。 それは肉体のおわりではなく、魂の終わり。 神様は、肉体の死をくりかえして生き続けました。 時も世界もこえて。 そのあと何度も何十回も何百回も・・・・ 神様は生き続けることとなりました。 何度目かわからない目覚め。 その新しき地で、神様は新たな“神”として生まれました。 その世界では八つの首を持つ龍が地上をおびやかしていました。 大いなる神としての使命をおい、神様は頼りになる仲間たちととともに八首の龍をたおし地上に平和を取り戻しました。 世界が平和になれば、神様は神様の世界へ帰ります。しかし神様は死んでしまいました。 また世界を超えた神様は、いくつもの世界を回りました。 そして宇宙人のいる世界では長生きをする猫でした。 時がたち、神様はまた世界をこえました。 大切な家族をおいて、肉体は死んでしまったのです。 けれど神様に終わりはありません。 ふたたび、あらたに生まれ変わったのです。 死からのめざめ。 目を開けた神様がみたのはーーーー 一面にひろがる「目玉」でした。 |