有得 [花悲壮]
〜 W花とその後の後×名探偵コナソ 〜
04.花色不幸日和
※『』…成り代わりがいる世界側のセリフ
※「」…原作より世界側のセリフ
花「またかよ!あのバカどこいきやがった!」
今「またって・・・あの子、常習犯なん?前回はどうしたんや?」
花「前回はキョー兄があいつの行動を予測して捕まえといてくれたんです」
【 side 原作よりの花 宮 】
今「おん?なんや向こうらへん騒がしない?」
ちょっと遠くで聞こえる音は、人のざわめきにまじって響いている。
救急車なのか!?パトカーなのか!?ってかどっちでもえぇわっ!!
ああ、BGMがうるさい!
花「そんなことどうでもいいです」
今吉先輩の言うとおり、遠くでなにか事件があったようで、そのせいで人がいつも以上に表通りをひしめいている。
花「それよりバカを捕まえないと」
今「・・・バカと天才は紙一重とはよう言うたもんやなぁ」
アザナが天才?バカ?そんなことはどうでもいい。あんなやつはキチガイで十分だ。
ああもう!このやじ馬どもが。どけよ。
そう叫びたいのを懸命にこらえて、周囲に目を配る。
有り得ないことだが、気が付くと、オレと同じ顔してるのにどっかぬけて・・・いや、ぬけにぬけまくっているオバカが、行方不明になっていたのだ。
あの不幸体質が街中を彷徨ったら、なにをしでかすかわかったもんじゃない。
はやく、はやく。迷子のバカを探さないと。
そうじゃないと
花「あいつがなにかしでかすと・・・全部。全部!!!!オレが全部やったことになるんですよ!!」
今「あー・・・そういえば。こっちで“花 宮”いうたら、ジブンのことやな」
修正力であいつがいたという記憶はいつか消えるというが、その修正力のせいで"花宮真がやった"と修正されそうでたまったもんじゃない。
オレは迷子にはならない!!!!
ちなみにここまでのあいだに不幸体質のあいつは、すでにドブにおちかけ、人ごみに押され道路に飛び出しかかり、頭上から看板がおちてくるという珍事を披露してくれている。
おかげであの妖怪といわれた今吉先輩まで目がうつろだ。
今「なんや事件みたいやな〜あっち」
今吉さん、ちょっと現実逃避してません?
今「そないなことあらへんよ」
今「えらいわ・・・。高校生にもなって迷子って。もういやや・・・つきおうてられんわ。あのこ、あない天然(?)で。いちびりやないの?学校ではみごにされてんやない?ほんまにあれで大丈夫なん?」
花「しるかよ」
字のバカさ具合に、ついに今吉さんの口からあきれ果ててますとばかりに言葉の羅列が飛び出てくる。
まぁ、地元だから素にもどりがちなのかもしれないが。
同じように訛ってる人間ばかりだから、あまり気にならないのが救いか。
これ、オレがこんな感じで訛ってたら、どうなんだろう。
あの花 宮が!?
とか、たくさんの人に笑いものにされるのは目に見えている。
特に霧崎のレギュラーのやつらと誠凛。
やつらはきっとオレを指差して生涯永遠にこれをネタに笑い続けることだろう。
なぜ、今吉さんはよくて俺はダメなんだ?
今吉先輩じゃないけど。いったいぜんたいおまえらはオレをどういう風に見てるんだと言いたい。
いや、そもそもオレに訛る要素はないのだが。
どうせアザナの世界のゆる〜いあいつら(霧崎のメンバー)とは違って、「花宮真は潔癖でなんでもできる天才肌の人間」だとでも思ってるんだろうよ。「外見から金持ちのボンボンぽ」だとかでも思ってるんだろうさ!よく言われる。意味わからんがな!
そんな天才の金持ちボンボンとやらがいるならオレの目の前にぜひつれてこい!と叫びたいのを何度我慢したことか。
天才とか秀才って言葉で一度でも呼ばれてしまうとそいつの努力は"いつもできて当然"とみられてしまう。キセキの世代でいうなら緑間もそのたぐいだろう。あれは努力の秀才だ。
まぁ、オレも似たようなもんか。
とはいえ、オレの頭の回転が普通と違うことは、事実だ。
脳みそパックリわって解剖しなくともバカだと公言してやまないアザナと比べればわかるだろう。記憶力にしても一目瞭然だ。
だがどれだけ解剖してもアザナの脳みそのなかがわかるわけもなく・・・
花「はぁ〜」
こうして姿をくらましたアザナ(バカ)を探すはめになるわけだ。
ああ、いい予感なんかひとつもしやしねぇ。
あっちの世界であいつの不幸体質に散々巻き込まれたオレが言うんだ。間違いない。
アザナがなにかに巻き込まれないわけがない。
まさかと思うが、あいつ・・・すでになにかしでかしてんじゃないだろうなぁ。
たとえばさっきの今吉さんが現実逃避に使ったBGMの根源とか。
やばい。考えたら、よけい不安になってきた。
気になってサイレンの聞こえる方へ視線を向ける。
そのついでになにげなく道を挟んだ向こうに見える建物についている広告塔である巨大テレビをなにげなく見えて――
《――地区でただいま殺傷事件が起きました。ふきんのみなさまは・・・》
さ・っ・し・ょ・う・じ・け・ん・・・
そのレポーターの後ろで黒い人影が一瞬うつる。
それを目にしたとたん、絶望した。
花「なんでだっ!なんでお前はいつもそんなんなんだぁ!!!!」
今「おぅ。花 宮おちつけ!おちつかなあかんって!!素がでとんで!?」
すでに場面の移り変わった画面をみながら思わず叫んだオレは悪くない。
このオレが。このオレが。
本気で涙を流して地面に膝をつきたくなったとしたって悪くない。
“悪童”?“無冠の五将”?それがどうした!
オレだって人間だ!
精神患者よろしく突然暴れだした――正確には、暴れだしたかったが、ギリギリのところで、オレの理性が勝った。
そんなオレを羽交い絞めにした先輩になだめられ、何があったかを問われた。
今「おちつきぃ花 宮。突然どうしたん」
花「すいません今吉先輩。取り乱しました」
今「おん・・・。っで?なにをみたん?」
花「アザナのバカが事件現場に居合わせたようです」
生中継で映し出された巨大TVには、通り魔の話題と、そこに居合わせたと思わしきオレによく似た男の姿。
ついでに今日のアザナの髪型は、左側の耳の上の方だけねじって三つ編みにし、右側はそのまま。けれど髪飾りに扮した黒い蝶がアクセントになっていて。
今吉さんからふんだくった明るい藍色のマフラーをぐるぐるにまいて、あまったぶんを蝶結びにしているという――オレなら絶対にしない可愛いげのあるよそおいだ。
出かけぎわに思わずオレの眉と口端が引きつったのをみて、今吉さんが爆笑していた。
ちなみに洋服とかそういったことに無頓着なアザナをみたてて着飾ったのは、あの頭を飾る蝶だ。
ロジャーさんチョイス。
だが、それをおこなったのは今吉さんだ。
オレをいじれないからとアザナを嬉々として着飾って遊んでいた。
羽を広げてアザナの頭にとまったロジャーさんはその小さい体を懸命に動かして、はねたアザナの髪を目立たないように編み込んでいく。
そんなロジャーさんがしたいことを的確にサトリの能力で読み取った今吉さんが、そのあとを手伝った結果がアレだ。
別の世界の同じ存在とかありえない。
名前だけじゃなく、顔の造形もかけ離れてればよかったのに。
あんなアザナの血縁関係だと思われたくないのに。
くっそ。
* * * * *
やじうまと先程のテレビニュースを手掛かりに、事件現場に向かえば、救急車と警察がすでにかけつけていて、地面には数人の倒れた人と、赤黒い血の汚れ。
殺傷事件というのはどうやら本当だったらしい。
ここの警察の中にはよほど良心的な奴もいたらしく、被害者を配慮して報道陣が被害者を映さないようにと規制がはられていた。
アザナはどこだと見回せば、黄色いテープと警備員の向こう側――パトカーと警官らしき男の横に、青色のリボンのようなマフラーがピョコピョコとゆれているのをみつけた。
視線を少し動かせば、はねたアホ毛がみえる。それをおさえるために髪にしがみついている蝶の翅もみえる。
間違いない。あれはアザナだ。
しかし。アザナがいるのは警官の横。スーツをかっちり着込み手にペンと髪を持って何かをメモる警官の横には、肌が青峰並みに色黒い男がいる。横顔だけだし、コートでわかりずらいが色黒の方はずいぶん若いかもしれない。
そんな二人にアザナはなにか話を聞かれているようだ。
警官に・・・
花「事情聴取を受けてるだとぉ!!!!?」
今「おー。青峰みたいやなあのあんちゃん黒いわー。って、あれ?あれって西のた・・・」
思わず駆け出していたオレは、そのまま人ごみを縫い、警官がとめるのも聞かずにアザナに突進した。
花「アザナぁぁあぁーーーー!!」
字『お。マコじゃん。たこ焼きのイイ店を紹介しろって言ったのにいなくなるからびっくりしただろ』
花「いなくなったのはお前だ!!このバカが!」
字『ああ、そうだ。いいところに!マコ身元保証してくれないか?オレ、財布も持ってないしさぁ。えーっと、なんだったけ?第一発見者?ああ、それでオレは事情調書を取ってほしいと』
「ちゃうわボケ!おまえは被害者やろ!!」
『「は?」』
勢いのままにガクガクと字の黒いコートの襟をゆすっていれば、のんきな返答がアザナから返ってきて、本当にマジで勘弁してくれと思った。
その勢いのまままた怒鳴ろうとしたオレと字の間に割って入るように、色黒の手が視界を遮る。
「なんだ?」と字と一緒になって割り込んできた男をみやれば、さっきの色黒の警官――かと思いきや、オレたちと同じぐらいの青年だった――が、「こないなところでボケはじめんといてや」と苦笑していた。
距離を離されるように色黒の・・・。
こいつ高校生探偵とか言われてる服部平次か。
ああ、またアザナの奴面倒な奴につかまってやがる。
こういう高校生探偵と言われるヤツラはそろって、目ざとい。
妖怪サトリなみに洞察眼があるから、言動一つにも気を使う。
とりあえず、オレは東京もんで、こいつの顔は知らないというフリを通すか。
チラリとアザナをみやれば、高校生探偵が警官に話しかけなにか指示を出しているため視線がそれたのをいいことに、目を細めて眉間に皺を寄せている。
花「アザナ。“いる”か?」
字『いや。だが“本”はある』
花「まじか」
字『ああ、まったくもって。どうして最近の青少年たちは、どうしてこうもお前みたいに“基準を逸脱”した脳みそばかり持っているんだ。会話が複雑すぎて面倒だ』
花「フハッ。なるほど。あらかた把握した。あとはオレにまかせろ」
字『そうする』
テメェはいつもどおり“常識的”にボケてろ。さっさと帰るぞ。
こっそりと、横にいる字ぐらいにしか聞こえないように小声で会話を交わす。
まぁ、聞こえていても真意はわからないようにうまく言葉を隠しているから問題はない。
そもそもこんな会話でも通じるのは、目の間のオレにそっくりな相手が別の世界オレだからだろう。
普段はボケた言動が多いが、こういうイザというところできれるあいつの勘と思考の回転の速さには感謝だ。
以前、アザナと入れ替わった時に、協力者であった〈火神〉が、あちらの世界にいる誠凛のマネージャーが“原作”というものが存在する世界からトリップしてきた女だと話してくれた。
どうやらオレたちの話は、黒子とキセキの世代を中心に別の世界では漫画になっているらしい。
それが“原作”。すなわち“本”だ。
“本”の知識を持った人間がいるかいないか。それこそが、オレのいた世界と字のいた世界の差異。
先程の色黒の男は、この世界ではそこそこ有名人だ。
もしアザナの世界にもいて接点があるなら、あいつの性格を把握しているだろうから、これからの対策もまた変わる。
そう思って聞いたのだ。
――アザナの世界には、高校生探偵服部平次はいるか?と。
アザナの答えはNO。
ただし“高校生探偵服部平次”が登場する“本”があちらには存在するらしい。
“基準を逸脱”した脳みそ。
瀬戸いわくオレはIQ160をゆうにこえるらしい。アザナの言葉が意味することはそれをさしていて、“高校生探偵”はそのオレに匹敵する頭脳をもつと暗に言っているのだ。
つづく“複雑な会話は面倒”とは、IQが半端ない探偵たちは妖怪サトリを相手にしているのと同じく顔色を細かく読んでくる。言葉に気をつけろということだ。
あとはアザナには木吉のような天然を装って、ボケたふりをしてもらえればいい。すべての会話がオレが引き受ければいい。
なぜ“常識的な”であるかというと、字の価値観が人と違うためだ。その感覚でボケられると目ざとい奴は違和感と異常性に気付き、よけいに突っ込みを入れてくる。探偵と名乗る者どもがとくにその違和感にひっかりやすい。それはよくない。
そもそもどうしてそこまで警戒するかというと、住所や名前を聞かれてアザナの身元を詳しく調べられると困るのだ。
きっとアザナのことだ。先程までは名前一つ教えないようにと、ぬらりくらりと警察からの追及をうまくかわしていたことだろう。
なぜならばアザナは本来この世界の人間じゃない。向こうの世界には家族も戸籍も何もかもあるが、それはあくまで向こうの世界の話だ。この世界には、“花 宮真”の戸籍はあれど“花 宮字”など存在さえしないのだから。
それすなわち、字ではどうしようもないことも“花 宮真”であるオレなら、問題ないということ。オレははじめからこの世界の人間なのだから、どれだけ調べられても痛くもかゆくもない。やろうとおもえば何とでもなる。
だからごまかすのはアザナのことだけうまくごまかせればいいのだ。
まずは同じ顔なのをいいことに、警察と探偵にはオレがアザナの身内であると勘違いさせるようしむける。そのうえでオレが住所などを教えれば、必然的にアザナが答えなくても同じ家に住んでいる兄弟――と勘違いするはずだ。
それがこの一瞬でオレたちが交わした言葉遊びの裏に隠れた真意。
さて。誰がどこまで違和感と矛盾に気づくか。ある意味では危険な賭けだが、オレたちのしかける蜘蛛の巣にどれだけの獲物がかかるのか・・・楽しみだな。
警「ちょっと君!」
花「なんですか?」
警「あ、いや・・・彼のご家族の方?」
花「ええ」
オレが飛び込んだことで、部外者が来たと思ったようだが、オレと字の顔を見るなり、後を追ってきた警備員や警官が納得したように動きを止める。
っち。こんなときばかり同じ顔でよかったと思うとはな。
こんなやつと同じ顔だなんてと何度思ったかしれないというのに。
おい、アザナ。同じ顔なのはしかたないだろって、なんでそこでニコニコ嬉しそうにこっちの頭を撫でるだよ。
そもそもお前の方が小さいんだから、なでようとすんな。
服「ほな。まずそっちの子なんやけど」
花「本当にすいみません!!テレビをみてたら迷子になったはずのこいつが映っててあわててしまって」
服「ええってええって。そりゃぁ、事件に身内巻きこまれとったら誰でもあわてるもんやろ。えーっと?それで、あんたは?」
花「あ、えっとこのバカの身内で」
服「ああ、せやろな。あんたらごっつぅそっくりやわ。あんさんら双子?」
花「見てのとおりですよ。
そんなことより。あの・・・うちのが、なにをしでかしたんでしょうか?」
服「しでかしたって・・・いや、だから」
なに甘いことを言ってるんだこの探偵は。
こいつの不幸体質を知らないから言えるんだ。
しでかすんだよ。
こいつの体質はさ。
現にこうして、事件に遭遇して、名探偵と呼ばれる青年と遭遇する始末。
本当に有り得ない遭遇率だよ。
花「どうでもいいので、こいつがなにをしたか説明してもらえないでしょうか。こちとらそのアホとボケのせいで心臓とまるおもいでここに駆けつけてきたんです。迷子になったかと思って探していれば TVに映ってるし、警察に囲まれてるし!
ついになにをかしでかしたかと。気が気でなかったんです!こいつただでさえ不幸体質で!やたらと巻き込まれるので」
ほんとそれなーと、泣きそうな演技しながら、自分で心のなかで賛同してしまう。
あの不幸体質にオレを巻き込むんじゃぇ。
たらいがふってくるとかなんでだよ!?
アザナのお守なんてむり。きついよきょー兄。バカガミでいいもいい、助けろ。
オレ、オレ…こいつのもう帰りたい。
途中から「心配で」の涙ではなく、家に帰りたくてマジもんの涙が出た。
会話の九割は本音だ。
真実を交えることこそ嘘に真実味を持たせる秘訣。
だけどこれは誘導。
探偵を違う方向へ思考をそらすための。
だから演技が過剰でもいい。その方が相手も乗ってくるから。
いや、むしろ涙もつらいのも本物だがな(真顔)スン。
非常識なことを言わないようにアザナの頭を押さえつけているかのように、目の前の警官たちに一緒に謝罪しながら愚痴っていれば、この喜劇にいいスパイスをくわえる妖怪サトリが追い付いてくる。
一瞬視線が合う。
といっても今吉先輩は、線目なので本当にこちらと会ったかは怪しいが。
妖怪サトリといわれるだけあって敏いひとだ。
アザナのせいでちょっとパニくってる花 宮真――その演技を本物にさせる手伝いぐらいはしてくれるだろう。
花「今吉先輩!またこいつがなにかしたみたいで!オレ・・・オレ・・・」
今「おーあかん花宮が壊れよった。
っで?お前さん、花 宮が周囲に詫びるようなことなにしたん?」
服「おいおい、しでかしたこと前提って・・・」
服部が苦笑しながら、頭を押さえられて不服そうな字をみている。
西の名探偵は、なにか言いたいことがあるようだがそれを一回さえぎる。
もちろん。字が通り魔事件にかかわってることはここにくるまでに情報収集したから把握しているし、犯人ではなく、犯人をのした高校生ということでもすでにオレの耳には入っている。
それでも。だ。
ここでオレが騒ぐことは重要な、布石となる。
そもそも。そののほほんとしたイケメンの楽しそうな笑みがむかつく。
色黒だからイケメンって、現代日本人の感覚おかしくないか?
まっしろなオレと字はオバケかってんだよ。
そもそもこの自称探偵は、字のことを知らないから笑ってられるのだ。
今吉さんもそうだけど。
オレが味わったあのアザナの不幸体質の恐ろしさがいかほどか。
花「知らないから言えるんだよあんた!こいつは本当についてないんだ。この不幸体質はおは朝のラッキーアイテムさえきかない!ここに来るまでになにがあったかわかるか?おちていた缶を踏んですべってこけるし、それで吹っ飛んできた缶がこっちに飛んでくるし!自販機に500円玉入れたらつまるし!オレの500円!!大阪の道頓堀にいけばなぜかこいつ観光客に声かけまくられ、写真を撮ってくれて頼まれまくってるし!で!?警察に混ざってるお兄さん。こいつ、なにしでかしたんでしょうか?」
服「お、おう。まぁちょいおちつけって」
今「そうやで花 宮、おちつきぃ。花宮はそいつ連れてちょぉ離れとってな。ワシが話聞いとくから」
そのまま字とオレは警官に軽い事情聴取を受けるべく、救急車の方まで連れて行かれた。
花「ん?救急車?パトカーじゃなくて?」
警「ああ。じつは弟さん?えっと、そちらの子、犯人から女性をかばって手を怪我をしてるんですよ。話を聞きながら治療をってところにあなたがきたんです。すみませんご家族の方なら一緒に来てもらえますか」
花「はぁ?!」
怪我したとか聞いてない。