[有り得ない偶然] P4 × TOA



16. 常識と世界の壁と非常識!?
※「」…TOA世界の住人の台詞   『』…トリッパーの台詞





 side P4主なのにティアな『夢主2』 





ガイ「ガイ様華麗に参上!」


なんだかんだの末―――なんか、でた

キラリと輝く金の髪と笑顔。
そして見事な着地。
いや〜、本当に華麗だね。
あの高さからよく足が無事だと私は感心するよ。
いくら下がコンクリじゃなく地面とはいえ、リアルなら粉砕骨折あたりの怪我じゃなかろうか?軽やかにシュタッと着地出来るのは、ゲーム・アニメ世界だからだよね。
鍛えればどうとでもなる理屈じゃない…はずだ。


あの箱移動ミニゲーム後から、リグレット登場までおおむね道筋は変わらず。しかもリグレットは私がティアと気づかなかったので、「教官!」「ティア!?なぜお前がここに?」云々のやりとりはなかった。

そして、ガイがここで合流となる。



なにげなく本来のパーティーメンバーらと会話をする金髪の爽やかな生き物を観察する。

(ガイか)

私はメロンとデコと皇帝名代と髭兄が常時嫌いなため、残りのパーティメンバーに対しては嫌悪が薄い。
この上記4名以外なら、性格・立場捏造(ルークの味方)二次創作を好んで読むくらいだ。

(そりゃぁ細かな点では、私だって批判派だけど)

んで、“今回”の場合、後者にあたる。
つまり、“立場捏造=ルークの味方”とガイを認識しているわけで、しかも私の立場は本来なら許されざるものなわけで。

私はルークと彼が会話し終えるのを見計らい、両腕をガイ・セシルに向けた。
それに驚いたのはルークを含めた皆。

ガイ「なにしてるんだ?」
「襲撃した人間の姿も見てないのですか?この容姿をお忘れですか?それとも知っていて、あなたは、“貴方の主を誘拐した者”と平然と笑っているのですか?」
ガイ「ハッ!?…おまえが!?」

瞬間ガイの手が咄嗟に剣に手が伸びる。
それをみてビックリして目を見張る遠那ちゃん。
どうしたんだろう?
悪いのは私だし、当然の反応だと思うんだけど。

ルー「そりゃぁ、ガイだってわからねぇって。今のの姿、このあいだとかなり印象違うしな」
「髪型と服装と武器変えただけです」

夕様として頭から足先まで変装したルークと違い、実際私はあまり容姿的にはイジッてないはずだ。
知ってる者ならすぐにティア・グランツと分かるはず……なんだけどなぁ。
リグレットは気付かなかった。

ルー「それがまるっきり印象が違うということじゃねぇのかっ」
「そうでしょうか?」

遠那『ぇ、さんが…犯人?!というか、なんのです?襲撃ってなんです?』
「あ〜…うん、遠那ちゃん。後で詳細話しますね」

ツッこまないでおくれルーク様。
さらに驚く遠那ちゃん。彼女の頭の上にはハテナが山のように見えるようだ。
そういや遠那ちゃんにはまだ言っていなかったな。
この肉体の持ち主であるメロンがしでかしたことを。にくたらしい

遠那『そ、そんな』

「遠那ちゃん?」
遠那『え、えっと驚いただけです』
「ごめんね。私、悪いことしたの言わないままで。驚かせっちゃたよね」
遠那『あ、いえ。そのことは…だってどう考えてもそんな細かく話すゆとりは今までなかったですし、むしろ私たち今出会ったばかりでそんな簡単に信用してもらえるとは思ってませんし』
「あれ?じゃぁ、なんで驚いて?」
遠那『それはですね。こちらの使用人って……その、先程、ガイさんの様子を見て驚いたんです』

「「「ガイ(おれ)?」」」

遠那『はい。この世界はとても難しいなと。
まずは使用人が、犯人をその場で首をはねられる程に立場があるということにびっくりしました。
むしろ目の前になんらかの犯人がいる。ならば、しっかり同機をうかがうべきではないかと思いまして。
だって犯人の話も聞かず、調書も取らず、犯人だと名乗られたから首を斬るなんて、感情優先させたってことですよね?
それで剣に手をかけるなんて、実は犯人は複数犯のグループで、仲間がいたら〜 とか。裏でどこかと繋がってるかもしれないとか。
本当はさんが攻撃をしかけた人こそが悪いひとで、ルゥー君を狙っていたのを庇ったとか。
やっぱり真実って気になるじゃないですか。
そういうの聞かず先に殺しちゃったら、後々どうするのかなぁ〜って思いません?
以前、スクアーロさんが同じことをして、お師匠様にめちゃくちゃ怒られて、あげく分厚い医学書で殴られているのをみたことがあるんです。
そのときはスクアーロさんが、敵対マフィアの大元をつぶしちゃったんです。そこまではよかったんですが、意気揚々とボスのもとへ首を持って帰ったら、ザンザスさんから殴られてました。
【大空】のみなさんは、本当に仲間(ファミリー)を大事にしますから、あとで仲間に危害が行くような行為は許せなかったらしいですね。
それでお師匠様はついに六法辞典を取り出して。スクアーロさんはその後法律をみっちりたたき込まれ、ついにお師匠様に髪を切られてしまったんです』

その話を聞いて思わずゴクリと唾を飲んでしまった。

いまのってたぶんヴァリアーのこともはいってたよね。
でもでもでも!な、なんて常識的会話なの!?
なんかこの世界のひとたちより、暗殺部隊の方が常識的ってどうなの?

あーでも途中途中の言葉で、やっぱり彼女は【復活】の住人なんだって納得させられてしまった。

それにしても…

(…なんか最後が変だよ遠那ちゃん!?髪って意味あるの?!)

「「「「「・・・・・・・」」」」」
遠那『私も仲間が傷つくのは嫌ですし、鮫さんの二の舞だけは避けたい…って、あれ?みなさんどうしたんです?』

しかも気付けば周囲の全員が、もう何とも言えない顔をして、遠那ちゃんを凝視したまま固まっている。
口が半開きのまま固まってるよ。
かくいう私もその一人だろうけど。
ま、原作パーティーメンバーたちは、無効の世界の単語は半分も理解できないだろうけど、さすがにあそこまで言われちゃ、だいたい言いたいことはわかるよね。

遠那『あの、私、なにか間違ってます?
はぅっ!?そ、そうですよね。ここは私たちの世界からずっと先の未来でした!常識もルールも違うんですよね。ううう・・・私のばかぁ。
“郷に入っては郷に従え”了解ですお師匠様!私、もっと学びますね!』

遠那ちゃんは恥ずかしいのか顔を真っ赤にして頭を振ってしゃがみこんでしまう。
最後には自分で自分に活を入れるように、お師匠様に教わったらしき教訓を呟いている。

その仕草が可愛いのだけど、


どうしよう!?
どんだけ常識人!?

むしろお師匠様って何者!?

ってより強く思った瞬間だった。


凄いなお師匠様。
なんか物凄く常識人って感じだし、“郷に入っては郷に従え”って…だめだ。私の中では白い髭の生えた仙人がフォッフォッフォと言いながら諭してる姿しか浮かばない。
しかもなんとなくだが、現実離れしている少しずれた思考のあの遠那ちゃんの性格をみれば、世捨人的な感じ?ツッコミ体質でもありそうな気がする。いや、もしやお師匠様とやらも意外と天然の可能性もある。
まじめで、知識が豊富で、堅物のツッコミ体質?なんだろうそれ。
やっぱり仙人かもしれない。

ああ、それにしても。お師匠様とやらよ。貴方の弟子の遠那ちゃんは本当にいい子に育ってるよ!
いいこすぎて、常識すぎて、私の常識が失いけていたのに気付かされてどうしようと思うほどにはね!

あ、でも私まだ常識の欠片は残ってる!だってゲームしていて、ガイの登場シーンに思うところがあったもん。

(そうそう、たしか今と同じ感じで、襲撃の時とまんまの格好のメロンに対してもタルタロスの出会いの時、犯人扱いしなかったっけ。よく、自己紹介を笑顔でするなぁって思ったし…)

常識を見せつけられ、思い出すはゲームプレイ時。

あの時なぜ剣を抜かないのだ!とか、使用人だっていう癖に警戒しないのか?と思ったものだ。
しかし、あの襲撃一度きりなら覚えてなかったのもしかたないよね?って自分を無理やり納得させてゲームは進んだんだ。

「・・・・・・」

一回会っただけだから覚えてない――それなら、衣装を変えた今の私のことなど余計に気づかなかったのも当然かもしれない。
……どちらにしろ、彼女(メロン)が捕縛・処刑されちゃぁ、ヒロイン且つ仲間維持にならんけどさっ(笑)
ってかメロンがヒロインってことは、私か!?私がヒロインなのか!?
ないな。

(ってか。さすがに現実論持ち出しちゃ駄目か。しかし、遠那ちゃんの言うように、この場面も納得出来なかったのも事実なわけで…)

当然ながら。この使用人合流イベントで、自己紹介を始めたメロン本人の思考回路が気になったものだ。
その彼女の立場にいるわたしとしては、捕まらないのはいいことだけど。
ほら、やっぱり常識が気になるわけで――

(そりゃ出来れば捕縛されたくはないけど)

あの原作のメロンと同じ行動をするのは、どうしても許容出来なかった。
だから腕を使用人に差し出したわけで…。

(…そもそもこの世界の場合手錠あるの?)

ふと思う疑問。
犯罪者拘束道具は何ぞや?
たいていの日本人なら理解できる「お縄につく」のジェスチャーがこちらで通じるか。
いまさらだよそれ!?
2次創作で、アンチをよく読んだことがあるが――キムラスカ、ガイ常識人前提だと、拘束方は主に、一緒に来た兵達に捕らえられ、音律士(クルーナー)のために猿ぐつわ…だったはず。
っが、当然のことながら、目の前の彼の様子から確実に用意してないだろう。

そんな空気の中、やはり場をちゃかす人はいるもので

ジェ「ヤレヤレ、ただでさえ戦闘員が少ない中、お荷物が増えるのは困るのですが…老体を働かせないでください」
遠那『さんをお荷物ってことですか?やっぱりつかまえるんですか?』
ジェ「なぜ?その必要はないでしょう。彼女が罪人としてとらえられると戦わない人間が一人増えるので荷物になると言いたいんですよ」
遠那『なるほど。やっぱりさんを当てにしてるんですね
あ、そうですよね。力量はこの中でもさんが上なんでしったけ。確かに拘束されたら、ルーくん守れなくなっちゃいますからね。納得です!』
ジェ「……くっ」

ジェイドの言い方にカチンと来たが、その前に遠那ちゃんがツッこむ。
うん、天然フォローで意図せずジェイドを抉る。すごい。

遠那ちゃんが言うように、ジェイドの技の威力はかなり弱い。
その原因は先のアンチ・フォンスロットのせいなのだが、そのイベントの後に来た遠那ちゃんは当然ジェイドの実力を知らない。
現実だとメニュー表示なんてないからレベルもステータスも見当しかない。
だが、ゲームしてた時は、ジェイドのレベル5ほどに下がってたはず…。
元がレベル45くらいだったから結構インパクトがあった。

(今、小威力の全体魔法がほぼ使えるからレベルが15くらいには上がったかな?金・経験値稼ぎで戦闘をほぼ一人でこなしていたから、スキルが戻るの早い気がする)

それに戦闘開始時は自動支援スキルで攻撃・防御・命中率が上がる仕組みでより威力は増すようにしていたし・・・。


そんな会話(遠那ちゃん優勢)に、得てせず「を捕まえない」というジェイドの意見に賛同したのは意外にもルークだった。

ルー「――そ、そうだよな!今、を拘束したら旅が進みずらいじゃん」
「ルーク様?!」
ガイ「あ、ああ。ルークが言うなら俺も従わないとなぁ。捕まえるのは後だ」

逃げたな使用人め。
どうせ元から捕まえる気もなかったくせに。

そして、珍しくルークに賛同を得たジェイドは、先程の劣勢ぶりが嘘かのように表情を直して言い放つ。

ジェ「そうですよ。どうせ裁くのは貴方方キムラスカなんですから。向こうに行ってからでいいじゃないですか」

それにルークが首を縦にふって安堵したのを見て、私は複雑になった。
いいのか?いや、よくないだろ。
でも私にとってはよかったわけで…。

(あ、でもこれだと…キムラスカ常識人ではない?)

あまり喜んでいいわけではないが、生存ルート確定率は上がった。
この様子だともしかしなくてもキムラスカには何も期待はできなそうだ。










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キムラスカがあてにならそうだと…私の生存フラグは上がる。
キムラスカが常識陣だと、私の死亡フラグが立つ。
どっちにしろ嫌なんですけど!?
だれかー!お願いだから第3択目をください!!








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