[有り得ない偶然] P4 × TOA



14. 変わったのは台詞だけじゃない





 side P4主なのにティアな『夢主2』 





譜歌を使うつもりが一切ない私が、ナイトメアを唱えるはずもなく―――ペルソナメイン(ときどき剣)でもって戦闘を切り抜ける。

「ペルソナ――『デビルタッチ』!」

バステ成功率+デビルタッチ(恐怖)をひたすら来る敵にかける。
恐怖状態にさせて自ら遠のくように導いた。逃亡してくれりゃ彼らの生存率も上がるだろうし、感謝してほしいぐらいだ。
むしろ逃げて!と思う。
だって私、あんまりペルソナ以外の物理的な戦いって苦手なんだから!うまく戦えのないの!!
たしかに剣を持ってるし使えないことはない。
だけど後ろ(なぜ貴様がそこに)にいるジェイドみたいにつかいなれているわけじゃないし、幼い頃から鍛えられてる軍人でもないし、もともとは地球にいた普通の一般人なわけで、殺すとかしたくないしムリだから!!
だからぜひとも自分から逃げてよね!!(ジェイドに殺されたくなければ)

「すげぇ」
さん、すごいですのぉ〜」

そんな私に、ルークとその頭の上に載っているミュウから、キラキラとした眼差しと歓声が上がる。
慄きながら逃げる様は、あまり見ない光景だろうね。

私たちは今タルタロス内を全力疾走中。
なぜって、生き延びようとか逃げるとか状況を確認とかいう台詞を吹っ飛ばした考え方の持ち主の鶴の一声――

「タルタロスを取り返しに行きます」

により、ただいま皇帝名代という名の私の嫌いな男No1と、私たちは移動している。

原作のように、ジェイドの「艦橋(ブリッチ)を取り戻すために譜歌の力があればさほど時間はかからないでしょう」なんてものや「ルークはそこで見張りを〜」なんてなり行はなかった。
ジェイドは一人で奪還に行った。
「艦橋(ブリッチ)を取り戻すために〜」というセリフは、一部分修正してまったく同じような会話はあったが、勝手にすればと私が見捨てた。

「勝手に奪還でも何でもしてください。私はルーク様を守るためにいるのです。
むしろ私たちは無理やり拉致されたのであって、この艦にいなければいけない理由はありません。いっそのことダアトの軍人に助けを求めることだってできますしね」
「・・・・・・なら、けっこうです」
「“手伝って”も言えぬぇのか」
「ルーク様。断固嫌です。手伝うのも、あなたを置いていくことも」
「ありがとう

なんて会話をしたら、ジェイドが無表情で眼鏡を直し、一人で去って行った。
深くいちゃもんをつけてこなかったのは、先刻のやりとりで私がルークから離れないのを実感したからだろう。

え?アニスとイオンたち?
しらないよ。興味ないな。新たな敵が登場して、途中でわかれたもん。
むしろダアトにそのまま連れ戻されてしまえ!というのが私の本音。その方が安全だし、面倒事が減るしね。

でもおかげで、別行動になっただけでも少し気が楽になったかな。
騒がしいのと煩わしいのが一気に減ってさ。

それに導師を守る必要がなくなった分、ルークの守りだけに力を注げる。
敵が雇用と私とルークの守護は完璧。
ルークの初殺人イベントが撤回できそうで何より。なにより。

(あ〜そういや、ルークが初めて人を刺すんだっけ)

木刀で
鎧貫いたの?とか、鎧の隙間を指しちゃったにしても、凄い手練れじゃなきゃ無理だと思うけどね。
そこらへんもなんか言いたいことやまもりだけど、何があるかわからないし、もしあるにしても

(眠りじゃなく恐怖のおかげで周り誰もいないけどそろそろかなぁ)

念には念を入れておくべきだよね。
じゃぁ

「―――ペルソナチェンジ」
?」

「甲斐甲斐しく守られるなんていい様だな!」

わたしがペルソナを変えたと同時に、ババーン!と見事な罵声が響きました。
今回、様々な変更点があるためかセリフが微妙に異なるようだ。

なんてこった!
『人を殺すことが怖いなら、剣なんて棄てちまいな!このできそこないが』なんてTOA史上の名台詞がない!!
その現場にいたら、大声で文句言ってやろうと思ってたのに!

そのわりには手が早いのは相変わらずのようで、セリフと同時に氷の刃が襲い来る。
あらかじめマカラカーン(魔法反射)とテトラカーン(物理反射)をかけたからルークに心配はない。かくいう自分もだ。

ちなみに今回、始終私が傍にいたため(ゲーム上大切な)『俺も戦う』発言は発生しなかった。
そのぶん良くも悪くも外の者と接触した影響か、ルークは身分や立場を自分なりに考え始めたらしい。
いくらシナリオを変える気満々(むしろそれが目標)だったとはいえ、このルークの変化がどれほどシナリオに影響を及ぼし、それによりどう逸脱していくのか判らない。
それが私には不安だった。
なにせこのまま私が守り通していると、ゲームならレベルが低いまま進行することになる。

(私が確実に傍に居れるともかぎらないから、ルークが単独行動あっても大丈夫なよう何か手を打たなきゃな)

このままだとルーク、キムラスカについても、初期レベルのままな気きがするよ。
知能指数にグラフがあるなら、そこだけあがりそうだけど。



それから。
なぜか次々に、甲板にリグレットたちやらジェイドが集まり―――ふと思う。

(あれ…捕まるイベント消えたか?)


さっそく影響が出始めたようだ。










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導師ぃ〜。六神将においかけられるようなまねしないでくれないかな。
ジェイドさん、私たちはあなたの仲間になった覚えはないんですよ。
アッシュさん、うるさいです。
アニス?そのままもどってくんな。
―――そう、心の中から叫びたかった。できない自分はこんなです…orz








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