[有り得ない偶然] P4 × TOA



11. 軍人とは名もなき彼らを指す





 side P4主なのにティアな『夢主2』 





その後、交渉は決裂し、いざ「この分からず屋の我儘坊やを連行しなさい」と見下したように溜息ついて肩を竦めたあげくそう言ってのけた眼鏡によって、私とルークは牢屋に連れて行かれることとなった。
しまいには何を勘違いしたのかイオンが「残念ですルーク」とのたまった。
おい、そこはとめるところだろう!!そう思ったが、相手は導師。三つにわかれたこの世界における三人の最高責任者のひとりだ。何度も言うが上司。何も言えネェ。
そうして青ざめるマルクトの兵士たちに、いたく丁寧に扱われ、何事だと思っていたら「すみません」「ごめんなさい」「逆らえないのです」と歩きがてら「首を覚悟です」と謝られ、これから案内されるのは牢ではなく貴賓室の一角であると告げられた。
どうやらあれ以上あの場にいさせることをよしとしなかった五分五分のうち半分を占める常識人たちの兵士達だったようで、後々部屋にこの艦の二番目にえらい人間に事情を話し呼んでくれるとのこと。
密かに代表チェンジを決めた彼らにしてみれば、ジェイドの“牢に入れておけ発言によって部屋を抜け出す”というのが最良の苦策だったようで、階級が低い彼らは口をはさむこともできず、それ以外でルークを部屋の外に出す手段がなかったという。
その話にほっとしていたら――――

タルタロスが襲撃された。

ドドーンと大きな音と揺れがおきる。
なにがあったのかはわかっていたから即ルークをかばう位置に移動する。
同じように、常識ある兵たちが、ルークをかばうように前に出、数人が周囲の状況を把握すべく傍を離れる。
そうしているうちに戦闘音は激しくなり、神託の盾騎士団の一派の姿がちらほら見えた。
それに真面目な兵士たちが相手をしてくれていたが、ついに“奴”がきた。

砂漠の師子王とけったいな名を持つ元ヒョロヒョロ。否、現超ごっつい髭男(いったいどんな変化だ!?)が、大きすぎて廊下の壁にひっかかりそうでなぜかひっかからないそんでもってナンセンスなデザインの『不思議鎌』をもって現れた。
その『不思議鎌』によって…というよりは、ただの力押しだろうあれ。で、ルークを守ってくれていた兵士が全員倒されてしまい、私の出番かと前へ一歩出ようとしたところで。

「あー!あいつこんなところにいたぁ!!げっラルゴまでいるし!」

アニスの嫌味以上の何物でもない声が廊下に響き、続いて数人の足音と共に、ジェイド、イオン、アニスの三人が現れた。
ジェイドの後ろに隠れるようにいるイオンを目にし、ラルゴが「導師をかえせ!」と叫ぶ。
それからは私とルークは壁の背景だった。
しかしラルゴに馬鹿名代共の仲間だと思われてしまった私たちは、隙を突かれ、ルークがラルゴにさらわれてしまった。

「おっと!こいつの首が飛ばされたくなかったら動くなよ」

「ひっ!?」
「ルーク様!!」

ラルゴはそのままうめくルークに鎌の刃を充てて、人質にとりやがった。

(―――ダアト終わったな)

これ、明らかに加害だ。

(それしたらまずはあなたが死罪だっての)

今、ルークはフードを取っている―――つまり変装をしていない。
こんなに目立つのに。
普通に死霊使いの対する人質としてしか見ていないのだから相当の覚悟で……ないんだろうな。ようするにラルゴもまた何も考えていないってことだろう。
この皇帝名代は一目でその色の意味に気付いたが、王族の特徴って意外に世間じゃ認識薄いんじゃないのかとさえ思えてくる。誰もが判ってるなんてウソだろ絶対。

「やっだ。あの坊ちゃん、また足でまといになってますよぉ大佐」
「こまりましたねぇ」
「ラルゴ…どうして」

アニス、ジェイド、イオンの順に言葉を紡ぐが…どうしてもなにも導師よ。あんたがココにいるのが一番の原因だっての。
てか。なんだこいつら?
ティアがいなくてもこんな態度なわけ?ムカツク。

〜・・・。な、なんだよ。なんだよこれ!?」
「っ!ルーク様!今は落ち着いてください!いいですか。暴れてはいけません。貴方にもしものことがあってはいけません!敵をあおってしまえば傷がついてしまいます!!」

「うっわーでたよ。の過保護が。その我儘坊ちゃんに甘すぎじゃないのぉ」

戦闘態勢に入りつつも嫌味を言ってくるアニスを無視し、まっすぐにラルゴだけをみる。
一瞬でも気を逸らしたら、その瞬間に首が飛ぶんじゃないかと(ルークだけでなく私も含めてという意味で)思えて、怖くて軽く口なんて叩ける余裕はなかった。
ペルソナをジェイドにあまりみせたくないというのもあった。
けど、私が囚われているのは別のこと。
妖かしともペルソナと戦うのとも違う感覚。
生きている人間に対しての戦闘・・・。
だけどルークが危ない。
まだ少し勇気は足らないし覚悟もあいまいだが、ラルゴにペルソナで攻撃しようとして、ルークがいてはと思い立ち逡巡した瞬間。
どこぞの馬鹿(本日すでに五回目以上では?)が、黒獅子ラルゴに向けて譜術を放ちやがった。

――両者の間にルークが居るのにも拘らず放とうとするなんて。

(絶対和平やる気ない!つか、馬鹿!!)

ってか、常識的に考えて有り得ない。私だって今手を止めたというのに!!

「ルーク様っ!!」

ルークを盾に取られてもそれがどうしたとばかりに鼻で笑ってジェイドが詠唱を始めたから嫌な予感してみれば案の定だ。
慌ててラルゴにとびかかって、ルークから鎌をむしりとっていっしょくたに床に転がるように押し倒して伏せる。
同時に、譜術の熱が頭上を通り過ぎるのを感じた。
ラルゴは私の予想外の行動に驚いていたらしくそのときは鎌をルークの首から一瞬緩めてくれたが、いち早く我に返るとジェイドから放たれた術を鎌で跳ね返した。
それと同時に今度は鎌が私たちの右側で風を切る音を立てる。

「しかたない。本来なら導師に使うはずだったが」

・・・で。
アンチフォンスロットくらっちゃったし、この人。
いかにも怪しい箱を投げつけられたら、考える前にお得意の槍を投げて叩き落とせよ。
戦闘中に何もない箱を投げるわけないだろう怪しいと思うだろう普通さ!?

もうやだこいつ。



そういえば、原作のこのタルタロス襲撃(1回目)って、ルークが「こんなところいたくねー」とか言って飛び出た瞬間だっけ?
どちらにせよ。
少し、原作とずれてきてる?

このままローレライの願いをかなえるに、どこまで原作を変えていけるだろう。











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あの〜。お忙しいところすみません。戦闘狂のおじさまがた。
名もなき常識人の兵隊さんたちは無事なんでしょうか?。
治療だれかがしてくれればいいな〜。
傷が深くないといいのだけど。
導師奪還に対して、なんでそこで皆殺し令が出るのか意味わからん。
だって【奪還】だよ!?それと【証拠隠滅】が、どうやったらイコールで繋がるのかその思考回路が見てみたいわ。








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