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10. 和平と旅券の意味を疑う |
side P4主なのにティアな『夢主2』
私の立場はこの場の誰よりも低い。 ガイの立ち位置ならば、剣を向けても護衛剣士の名の元に主を馬鹿にされたという名目で蹴り倒すことも襲い掛かることもできるのに。 (そもそも――蹴り上げることすら『私』は実行できない性格なんだよね) 出来ないジレンマにストレスがたまる。 (せめてボイスレコーダーかデジカメあったらいいのに) 今のジェイドのすべてを、音声か動画にして、証拠としてキムラスカ組みとピオニー&フリングス組みに渡したいなぁ。 あ、でも…この世界ならルークの我儘と一蹴されしまうかもしれない。 それは困る。 むしろアスランぐらいは、ルークをかばってくれるような常識人であればいいのに。 「…お前に聞きたいんだけど」 「ルーク様?」 (あれ?なんで私?) ちょっと黒い思考に耽ったため会話流し聞きしていた。 そもそも私には発言権がないためでもある。 なのになぜか、そこでルークに声をかけられた。 「俺、取り次ぎしなきゃ駄目なのか?」 ああ、そういう疑問ね。 そんなもの 「――――取り次ぐ必要がないのでは?」 そう言った途端、その場にいた4人は驚いた顔で私を見る―――怖っ。 あ、でも。なんか、喋ってもよさそうな空気なので口を開く。 「入国申請し、正しく手順を踏んでいればマルクトの民でもキムラスカに入れるはずですけど」 「、アナタは私の話を聞いていたのですか?私たちは和平の使者…「だから?」……」 「何言ってんのよあんた!大佐とイオン様がいなくちゃいけないんだからね!」 「ならばこそ。その大佐とイオン様だけがいればいいじゃないですか。私たちのことは必要ないはず。 そもそもはじめはどうやってキムラスカに入るつもりだったんですか? 事故とはいえ偶然私達がマルクトに飛ばなければ、私たちはここにはいなかった。 どうやってキムラスカに入るつもりだったんです?」 そういや…旅券あるよね。 ないとだめだよね。 ゲームプ時は成り行き上、髭兄が用意した旅券で通っていたが――まさか、国の境目でゴリ押し入国する気だったんだろうか。 それは和平の使者ではなくバカというのだ。 (緩和材のイオンは何のために居るのか…あ、ダアトじゃ誘拐扱いだったな) 「それに仲介に応じなければ捕虜として捕える…それは既に対等に話をする気はないんですよね。 キムラスカは和平ではなく喧嘩を売られたと認識しても仕方ないかと」 (アクゼリュス救助要請も入っていたはず、下手に出るべきじゃない?) 丁寧に保護すれば心象もいいだろうに、この扱いがどうなるか…固まった皇帝名代に驚いたのは私だけではないと思いたい。 ----------------------------------- わたしね、今ほしいものがあるのローレライ。 「予言」っていうのは、簡単に言うなら「言葉」だよね? 言葉を重視する世界だよね。 ねぇ、だったら。 辞書ください。 この世界における常識についての辞書ください、マジで |