[有り得ない偶然] P4 × TOA



05. この道はどこへ続く?隠顕眼鏡の笑顔です





 side P4主なのにティアな『夢主2』 





ルークさん。ルークさん。こどもはまだ寝ていて言い時間ですよぉ。
起きちゃうから・・・あーあ。やっぱりこうなった。
貴族のお坊ちゃまのくせに、なんで早起きなの?
せっかく泥棒フラグを回避したのに、あろうことか緑色の人影を見つけたらしい我が主、心配して後をつけようとする。





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どっかの強引メロンやキャピキャピ娘とは違って、おいていきたくなる女性の一人には入らなかったらしく、わたしは遠慮気味に起こされた。
というか起きていた。
ちょうどイザナミ&マーガレットによるドス黒オーラもおさまり、「君は起きたほうがいいよ〜」と現実に強引に引き戻されたためだ。

そのままもう一度寝る気にもなれなくて新しく買っておいた服――ダアトの軍服は、布地だけはよかったので、刺繍や糸は全て引っこ抜いて一定隔に切り、原型が分からなくなるようにして布切れとして売った。
ティアの初期装備より高く売れた。


そのお金で新しく質素な服を買いなおしたもの――に着替え、これからの日程はどうするかなぁと少し部屋を出て考えていたら、起きがけらしいルークが顔を覗かせた。

どうも興奮して眠れなかったらしく早く起きてしまい、わたしがガサゴソやっている気配に声をかけたようだ。
手招きでわたしの前に座らせると、櫛できっちりすいていく。
まだ眠いのだろう。座ってじっとしているのも暇なのか、眠そうにうとうとしているところがかわいい。
とかしても治らない、ちょっと癖があるこれはきっと劣化だろう。
だけどこの具合がいいのだ。
まっすぐストレートの濃い赤色だと、インゴベルト陛下とかクリムゾンパパとかシュザンヌママやアッシュそのものだ。
この暖色具合とか、こどもっぽい仕草とか、かすかなというか強固なまでのハネ具合が、アッシュとは似つかない可愛げをだしているとわたしは思う。

でも、本当にもったいないけど、また包帯で隠さないといけない。

ルークには事情を話してあるので、少し渋い顔をしていたがすぐに承諾してくれる。
昨日とは違って今回は編みこみにして、ある程度アップにしてから、朱毛の一房ももれないように包帯で念入りに隠す。

だってそうでもしないと、ここがエンゲーブであるかぎり、あの嫌味眼鏡ことジェイド・カーティスがどこで目を光らせているかも、どこで会うかもしれないじゃないか。

念には念をだ。


目立つほど鮮やかな緑の瞳も顔半分を覆う形で隠せば、それほどめだたなくなる。
その上にフードをかぶせて、さぁ、食事にでもいくか、きっとエンゲーブだから朝市でもやっているだろうと、外に出る。
そこでルークに朝市の面白さと、人々の活気具合をみせて驚かそうと内心思っていたが、なぜか突然ルークが走り出してしまった。
どうも上から下まで緑という感じのこどもが森の中に入っていくのを見たそうだ。
アウチ!痛いわ。こんなところでイベントきたか。
ああ、そりゃぁ導師だよ。
ローズ邸でのイベントがなかったから、本当にこの村にいるのか不安だった―――むしろいるなと願った――けど、むしろ今の話を聞いて余計不安になった。
本当に“ひとり”で。しかも導師といえど所詮子供でしかないのに。それ以下の体力しかない病弱の!さらにさらにいうと、その地位はこの世で二人といない絶対的な地位を持つ・・・そんなミラクル権力者なお子様が、たったひとりで森に入ったという。

まじで?

守護役の意味のなさに驚いた


私の希望としては、それは放置したい。
意識を現実から飛ばしたい。
それよりもう元の世界に帰りたい。
なんか泣きたい。


放置放置放置放置・・・・・・無理だな

だって、そうすると、イオン、間違いなく死ぬような気がする。
ダアト式を使った自滅か、魔獣にやられてパクリか・・・。

とりあえず追いかけた方がいいんじゃないかと、森がどういうところかここまでの旅で理解しているルークが心配そうに顔を曇らせる。
同感ではあるけど、いきたくないよぉ。
こっからイに穴が開きそうな数々のイベントが待ってるんだ。
まじでいきたくないです。


いや、もうこの際自業自得で完結しない?
イオンが死んだら、それまでだったってことでさ。

それに攻められるのは、キムラスカじゃなくマルクトだし。ここはマルクト領であり、導師は今まさにマルクトのジェイド・カーティスから攫われたって思われてるんだからさ。
全部悪いのマルクトですよ(いまのところは)。

あ、でもイオンが死ぬのはかわいそうか。自業自得の考えなしのせいだとしても。

やっぱりめんどうくさいよこの物語。

「あー・・・先輩。あなたは今頃どこでなにをしてるんですか?」

暇ならゼヒ助けに来て欲しいものだ。

ここにいるのが『先輩』なら、きっと導師なんか完璧自業自得と言い切るだろう。そうしてそのままイベントをことごとく無視するんだ。間違いない。
だけどそこは先輩クオリティとでもいうのか。
なまじ最強チートのくせに、先輩は子供や年下に甘い。そのせいで間違いなく原作に巻き込まれ飲まれるのだ。
どういった経緯かはともかく。先輩突然不幸が襲い掛かって、たとえば蜂におそわれるとかして森に逃げ込むハメになりその勢いでうっかり導師を助けたというフラグがたち、逃げようとしたらカーティス大佐に捕まるんだ。
それでどうしようもなく原作に巻き込まれていくに違いない。
あのひとは“そういうひと”だ。

わたしは・・・。
自業自得だとは思っても先輩みたいに、割り切って無視するなんて芸当は無理だと思う。
できそうにない。


ルークが気付かなければわたし、気持ちよくこのしょっぱなのイベント(りんご泥棒の方がインパクトが強くて、イオンを誰がはじめに見つけて、どうやって一緒にチーグルの森に行くことになったとか・・・)本気で忘れてたよ。

薄情でごめん。



とりあえず。いまわたしがすることは、ルークを追って、森に突入することだろう。
もともと宿に戻るつもりはなかったので、あらかた荷物は身につけている。
あとは足らないグミなどを補充しようと思っていたので、そこらへんが心もとないがあとはまぁ、このまま連行されても大丈夫だろうと思える。

さぁ、みなさん。声をそろえて念仏でも唱えようか。あるいは呪詛。
第一声は――「さようなら、わたしの原作から外れた輝かしき未来」で、ある。
復唱準備はいいだろうか?

だって・・・だってさ。
イオンを助けるってことは、りんご泥棒事件を回避してもこのまま原作軸に突入するってコトですからね。
これ以上原作からそれる事柄は起きないんじゃないかって気がします。

むしろロレがやらせてくれると思えない。

助けを求めてきたくせに「星の記憶」とやらは一種の理に等しく、なまじ手を出せるものじゃないんだそうですよ。
ローレライ役立たずですね〜。

おかげで私がティアになったときも、彼女が事件を起こした後だったしね。

でも、わがまま言ってもいいのなら、イオンをみつけたら、このまま無理やりイオンを村に連れ帰るぐらいしても・・・・・いいかな?
だってチーグルは、命を懸けるほど急ぎじゃない。
でもイオンの命は刻限がある。自爆にしろ魔物の餌にしろ。チーグルに会うなら、一度村に帰ってそれ相応の準備が必要と思われる。
なにより、私たちが行かなければ行かないで、ライガクイーンの存在や場所をジェイドが知ることはないのだから。むしろ私たちが行くった方がクイーンの死亡率が上がる気がする。

このままイオンみつけたらすぐトンズラして体勢を立て直すべきだ!うん、絶対に!

それでも今のタイミングなら、間違いなく、村にも泥レ場ジェイドに会いそうな気がする。
あるいはもう背後にいたりして。いやだわそれは。

こうなるともう確実に原作軸どおりの展開だよね。

あ〜助けたいけど、どうしたらいいか想像もつかない。
ライガクイーン、どうしよう。
あと眼鏡。





「って」



そのまえに――

 イオンどこよ!?





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あ、誰も一言も話さず終わったorz
まぁ、こういうときもあるさ