[有り得ない偶然] 外伝 × TOA



06. だれがこんなやつと!!×3





 side ガイ成り代わり『夢主2』





「いやぁ〜。それにしてもこうしてみると壮観だな」



オレの抜けかけた魂を現実にひき戻したのは、遅れてやってきたピオニーの第一声だった。

「「「は?」」」

「……あ〜。もう少し遅かったらオレってば、河わたりきってたわぁ。アリア。元気そうで何よりだなぁ…」
「え!?先輩、本当に大丈夫ですか!?」
「か、わ?な、なんの川!?し、死なないでガイぃー!!」
「そんなっガイ様!?それもあれも全部あんたのせいよレプリカティア!あたしのガイ様の側をうろつかないで」
「なんでそうなるわけ?それより先輩、まだ河わたってる最中ですね。早く戻ってきてくださいよ。
私ひとりじゃ無理ですから!収集つかないですよぉ!!」

「ミュ、みゅぅ〜???」

「陛下、みなさんおまちかねですよ」
「ご苦労さん。わるいなアスラン」

集まった面々を見て告げた第一声に、全員が振り返る。

「もう!おっそーい!!なにしてたんですかぁピオニー陛下。アニスちゃんまちくたびれちゃいましたよぉぅ」
「おー。悪いな。仕事が終わらなくてな」 「本当に。ずいぶん待たせますわね」
「フン。ようやくきたか」
「そういえば大佐は?」
「ああ、あいつなら全部仕事押し付けてきた」

「「「「・・・・・・(仕事しろよ)」」」」

リアクションはそれぞれ個性豊かだ。
ジェイドがこの場にいなくとも皆様の個性を惜しみなく発揮しているので、誰がどの発言をしたかなんて説明しなくてもわかりそうだ。
しかしこんな個性豊かなメンツにひるむことなく笑顔で「こうでなくちゃ」と嫌味もすべて聞き流したのはさすがピオニーといったところか。
まぁ、そうでなければ皇帝なんかやってられないだろうが。


「それにしても入ってきて早々何を意味わからないこと言ってるんですか陛下」
「ん。なにってあいつらだよアスラン。
まるで双子が3組いるようだとおもってな。そう思わないかお前も。
ここまでの組み合わせが揃うのもそうそうないからな、壮観だな〜と」

なにげにきこえてきたアスランとピオニーの会話に、オレはひそかに思ったのだった。

「本物の双子が一組もいない」

いるのはいろんな意味で濃いペアが三組だけである。



ペアといえば、いわずともしれたこの世界の主人公。
ルークとアッシュ。
彼等はたとえレプリカとオリジナルという間柄だとしても、このメンツの中では、もっともまともな組み合わせである。

二組目は“ガイ・セシル”をもとにした―――トリッパーコンビである。
“ガイ”本人に憑依した、転生者なオレ、 こと ガイ。
あまりに“ガイ”が好きすぎて、髪と目の色を同じにしたというトリッパー・徹野 姫愛子。
顔だちは似てはいないのだが、色が同じせいか、(むかつくことに)双子でないにしても必要以上に兄妹とよく勘違いされる。

三組目は、“ティア・グランツ”。
原作よりも性質の悪いこちらの世界の“ティア”本人。
そして別世界のティアに憑依したオレの前世での後輩、
説明が面倒なのと、の意識表明により、彼女のことは『別の世界のティア』ではなく“ティア”のレプリカという扱いになっている。

この三組のうちツーペアは、顔だちやら何やらが瓜二つ。
まぁ、片方はオリジナルとレプリカだし、かたやもう片方は世界や魂が違っても同一存在の肉体である。
似ていて当然なのだ。


そんなオレたちをあますことなく観察していたピオニーは、ふいに面白そうに目を細めるとひとりで満足したようになにかに頷き――



「よし!お前ら。どっちが強いんだ?戦ってみろよ。場所なら提供する!」



「「「は?」」」

これまた、またもや突拍子もないことを言ってくれた。












あの…。
オレたち何の用で呼ばれたんでしたっけ?
あれ?そんなことしてる時間あったっけ?
世界救世とかその辺の話をするために集められたんじゃないのか?








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