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03. ようこそオレの世界へ、後輩君 |
side ガイ成り代わり『夢主2』
前置きとして。 オレの名は だ。 嫌いなものは甘いもの、ガイ・セシル。 好きなものは辛い食べ物、機械いじり。 特技は子供の世話。 ただいま『ガイ・セシル』の身体をのっとってしまったがために、ガイと名乗らざるを得なくなった転生者である。 この世界にきてからそろそろ三年は立つだろうか。 シェリダンでドンチャン騒ぎをしていたら、気が付いたら原作が始まっていて、いつの間にかアクゼリュスが崩壊していてルークが原作メンバーと会いに来た。 そこから原作を破壊しながら共に旅をしていたのだが、途中で、“一番初めの前世における親友にして部活の後輩”と出会った。 彼女の名は、 。 オレが転生を繰り返すようになったきっかけの事故で、はトリップを繰り返しているらしい。 オレと違って現実主義なのに、不憫だな。 は少し前まで某仮面ゲームの主人公に成り代わっていたが、今回はよりにもよって【TOA】の『ティア・グランツ』に憑依してしまったらしい。 向こうはローレライからのSOSをキャッチしての助太刀だったらしいから、文字や言葉の差異、能力などそこそこ融通をきかせてもらえたらしい。 っが、しかし。この世界のローレライは役立たずだ。存在すらいるのかいないのかわからない。 そう。この世界もまた【TOA】である。 つまるところ、いるのだ。この世界にも『ティア・グランツ』が。 パーティーメンバーはルーク以外が原作のままの性格であり、きっちりうちのルークにいちゃもんをつけながらアクゼリュス崩壊後にシェリダンに現れた。 ティア・グランツを「栗色」というと、オレが可愛がっていたクリムゾン坊ちゃんを「くりちゃん」と呼んでいたことがあるのだが、名前がかぶってよろしくない。なので最近では、全身チョコレートあるいはメロンと呼んでいる。 ジェイド・カーティスのことを心の中でオレは、あの《腹黒い貴族などをさす》のに良く使う意味合いでその陰湿極まりない性格を「狸」と称し、某ネコ型ロボットを彷彿とさせる色具合から「青狸」と呼んでいる。 アッシュはデコ。 ナタリアは妄想イノシシ娘な自称王女。 アニスは世間を知らないクソガキ。 イオンは『導師』イオン。導師を常に強調させてもらっているが、自分の立場をわかってはいただけないようで、 いつも「イオンとよんでください」とふざけたことを言ってくるので、『導師イオン』と相変わらずよんでいる。 しかも我儘が過ぎるのでさっさと六神将なりカンタビレなりに書状を出し引き取ってもらった。 ダアトも今頃仕事が溜まりにたまっているであろう。 特にキムラスカからの抗議文の処理など、考えるだけで口元がにやける。 キムラスカからはルーク誘拐の疑いでパニックになったファブレ邸が、何百通目かわからない告訴状を送りつけていることだろうしな。 オレのキムラスカが、タダで予言ごときに従うと思うなよ。 きっちり賠償金請求は行うし、こっちからの援助金一部カットなど当然だ。 ルーク?ルークは当然《ルーク様》だ。 仕える者に敬意を払わなくてどうする。 そしてこの世界にオレがいることで抜けた『ガイ・セシル』の位置に、金髪青目の夢願望のトリッパー少女、徹野 姫愛子(トオノヒメコ)がいる。 はっきり言おう。 ティアの姿をしたをみて、このメンツが愚痴ぐちと陰湿な言葉を吐かないわけがないのだ。 そんな彼らが、平行世界云々とまっとうな話に耳を傾けるはずもない。 たとえ生き別れの兄弟説をといてもそれはそれで、「信じられないわ!」「兄さんが私にうそをついたというの!」と言ってティアが騒ぐだろう。 妥協策として、他人の空似には無理がありすぎる。胸の胸囲まで同じ双子って珍しすぎるだろ。 そうなるとレプリカと名乗ってもらうしかないのだが、それにはこのメンバーではの風当たりが悪くなってしまうだろう。 は「あなたなんなの!?」とキンキン声で騒ぐテイアに、早々耐えられなくなったか、さっさと自ら名乗ってっしまった。 「レプリカですがなにか?」と。 その時の奴らの顔を見て思った。 よくやったと――。 まぁ、そのおかげで、ルークばかりに風当たりが悪かった空気が少しは緩和されたので良しとしよう。後のことはお前の責任だ。頑張れ。 |