君は白でオレは黒 IF2
[有り得ない偶然] ポケモンBW2 × XY






07. 遭遇!メガ進化!
アニメ 『XY特別編 最強メガシンカ〜ActI〜』より








 :: side キョウヘイな夢主1 :: 





ミアレテシティでサトシに会ったあと、ピカチュウとイーブイを仲間に加えたオレは、また〈だれか〉をさがして旅に立った。
途中であったサトシとその一行が、なぜかみんな焦げていて、爆発したようなアフロヘアだったのが少し気になったが、そこは深く突っ込まないでおいた。

オレはぞくにいう記憶喪失らしい。
だけど後見人となってくれたプラターヌ博士の研究所で、カロスについての知識や常識をしっかりと学んだ。
ひとりで旅立っても大丈夫。

研究所では、研究所の手伝い、家事。料理とか、ポケモンの世話とか全般的にやっていた。
そのなかでカロス地方は、イッシュ地方とは違って、とてもモフモフしたポケモンが多いのだと知った。
これは〈だれか〉を探しながら、自分でも捕まえることができたなら、モフモフなポケモンをたくさんゲットしようお心に決めた。
あわよくば、モフモフ帝国を築こうとひそかに考えている。
その足掛かりとしてすでにイーブイとピカチュウ、ピジョットというモフモフズがいる。
リザードンはつるりとしてると思っていたら大間違いだ。さわりごこちはモフ!
最高だオレの手持ち。
そんなわけで、モフモフ帝国建国のために、オレは・・・・。

『あ、やばい。本題忘れてた』

地図をみながら、足を止める。

目的である〈だれか〉がどんな人物かもわからないので、オレの旅は気長にやるしかない。ならばと、旅立ちの際に博士からひとつたのまれごとをしたのだ。
っが、その人物の名前を思い出せないのだ。
たぶん、そのころ、自分の脳内は、モフモフ帝国への道しか見えていなかったのかもしれない。面目ない。
だがアレなんとかクンに関しては、〈だれか〉と違ってわかっていることもある。
相手が、以前博士のところにいた青年で、ヒトカゲを持っていたこと。写真もあるのでバッチシだ。

『メガ進化を研究しているときの博士の弟子で、アレ・・・なんだっけ?』

メガ進化の研究については、オレも手伝っていた。
プラターヌ博士にひきとられてからなにもしないで養ってもらうのもいたたまれなかったので、率先して手伝わせてもらっていたのだ。
本物の研究員ほどではないが、少しはわかっているつもりだ。

そんなわけで、〈だれか〉をさがしながら、メガ進化に必要と思われるキラキラした石を持ってブラブラしていたわけだが、その成果はいまだ出ない。
アクセサリーにしてポケモンに持たせるらしいキラキラした石を加工してもらって、リザードンの赤いリボンにぶるさげたら、“トモシビ”という名のリザードンは涙を流して歓喜していた。
ウチのリザードン、感情がとても豊からしい。
それを“ピカ”がよしよしとばかりに頭を撫でていた。上下関係が体格と真逆な二匹だった。

それで今回は、もし旅の途中でそのキラキラした石を持ったアレなんとかクンというのをみつけたら、教えてほしいと言われたのだ。
ただ、記憶喪失になってから。それともなる前からかはわからないが、どうも名前を覚えられず・・・聞いたはずの名前を忘れてしまったのだ。

『アからはじまる3文字だったような?アイリス?これは5文字か。
えーっと。あ。あ。あ。アイリーン?また五文字。
アルミホイル。アンパン。これはもうひとの名前じゃないな。
えーっと、アル?だっけアレだっけ?もういいや』
「ぴかちゅぅぴっか!(そんなマスターのボケたところもイイ!)」
「ぶいぶいぶいぶーい(そのマスターラブもほどほどにしなよピカ)」

肩にのっているピカチュウの“ピカ”。クリスマスカラーのふんわりとリボンが特徴だ。
足元を優雅に歩くイーブイの“ブイ”。緑チェーンに羽のようなアクセサリーがついたそれを首にしている。
二匹はあまりボールに入りたがらず、常にボールの外に出ていることが多い。

「ちゃぁ〜」

ハートがとびそうなほど甘い声を出して、頬釣りを頻繁にしてくるのは、“ピカ”。
頬釣りによるモフモフが気持ちがいいので放置しておくと、静電気でビリっとくるので、そのたびにだきあげて引きはがさねばならない。
もういっそのこと蔦系かネンリキを使えるポケモンをゲットしたい。
自動でピカを引きはがしてくれる強い子はいないだろうか。

『ちょっとブイさん。ピカのことよろしく』
「ぶい!(まかせて!)」
「ぴ〜か〜!!ぴかちゅぴかぴか!(いや〜だ〜!!マスターから離れたない!)」

だきあげてハイとばかりにイーブイにピカチュウをつきつければ、心得たとばかりにイーブイは頷き―――

イヤイヤと首を横に振る“ピカ”にむけ

「ぶーい!!」
「びっ!?」

〔アイアンテール〕でもってその頬を往復びんたしていた。
ちなみに最初、それをみたとき、さすがのオレもあわてて止めた。
だが、このピカチュウ。とんでもなく強いようで、〔アイアンテール〕によるビンタもなんのそのと、“ちょっと”頬を赤くした程度でピンピンしていた。
知り合いらしいリザードンやピジョットも二匹のはげしいやりとりをスルーしていたので、たぶんこれが日常と思われる。
オレも最近では慣れた。
ちなみにこの四匹の中で、イーブイ>>ピカチュウ>>>>>越えられえない壁>>>ピジョット>リザードン(力はあるがメンタル面で弱いため)。と、いう上下関係がはっきりしている。
外見可愛いのに・・・。

『さて。〈だれか〉はどこにいるのやら。次はどこへいく?』

振り向けば、のびているピカチュウの腹の上にチョコンとおすわりしているイーブイの姿が目に入った。
旅の仲間である二匹にきいたつもりだったようだが、どうもイーブイだけがたよりのようだ。
ノックアウトされているピカチュウをボールにもどして、地図をイーブイに確認してもらう。
イーブイは少し思案した後に、かわいらしい前足で地図の一か所を示した。

『“トモシビ”。たのむ!』

ポンとボールの中から、嬉しそうなリザードンが飛び出てくる。
向けられた顔をなでてやればうれしそうに眼を細める“トモシビ”に、先程の地図をみせて「いけるか?」と聞けば頷かれる。
賢いポケモンたちだ。

『いこう“ブイ”』
「ぶい!」

手を伸ばせば、シッポを嬉しそうにふってピョンとオレの手にとびのって、肩へとかけあがってくる。
普段はピカチュウの定位置にしっかりおさまると、準備してまっていてくれたリザードンの背にのった。

『よろしく“トモシビ”』
「グォォぉぉ――−ン!」

バサリっと大きな翼がはばたく。
助走もなく勢いよく飛び立ったリザードンは、いっきに上昇していくも背に乗っているオレたちを気遣っているようであまり強く風はふきつけないですんでいる。
しばらく空を飛んでいれば、ポン!と音がしてピジョットが勝手に飛び出てくる。
だけどピジョットもイーブイもしつけが行き届いているようで、記憶が吹っ飛んでねじが緩いといわれるオレよりはるかに賢い。
リザードンに並行してとぶピジョットは、指示もなくオレたちの周囲を警戒するように、偵察がてらそばを離れる。
何もなければそのまま側に戻ってくるので、本当に賢い。

『空の旅って快適だよなぁ、今度博士もさそってみるか』

安全なそれに気を緩めたとき――

「ぴじょーっと!!」
「がるぅ」
「ぶい?いーぶい?」

『どうした?』

ポケモンたちがいっせいに警戒態勢を取る。
ピジョットが上昇し、そばを離れる。
それにならうように表情を険しくしたリザードンが、飛んでいたコースをそれて旋回する。
二匹が察知したものの正体を探ろうとするように、オレの肩にしがみついていたイーブイがピクピクと長い耳を動かしている。

そしてそれは起こった。

それはまさにオレたちが向かおうとしていた方向で。
森の中から黒いリザードンが飛び立ったかと思いきや、巨大な〔はがねのつばさ〕と思われる“技”をまとい、そのまま降下し―――

どぉーーん!!

大きな爆発が起こった。
否。爆発ではなく、とほうもない威力のなんらかの“技”どうしがぶつかり合っている音だろう。
それが衝撃として、森を揺るがしている。

『ポケモン、バトル・・・なのか?それにしてもでたらめな衝撃だな』
「ぶい(まったくだね)」
「がるrrr・・・」

あの黒い姿が、リザードンのメガ進化のひとつであることは博士のところで学んだ。
ならば、相手をしているのもメガ進化しているポケモンか。
メガ進化は姿が変わるだけでなく、威力もここまで変わるとは。

『後で博士に報告だな』

なんどか激突したらしく、衝撃波が上空で待機しているオレたちにまで届いた。
それにバサリバサリと大きな翼を広げたピジョットが、風を起こして飛んでくる暴風からかばってくれる。

「ぴじょ!ぴじょーっと!(主、ここは危険ですよ)」
『そうだな。あれに巻き込まれたらたまったもんじゃない』

オレはさらに場所を離れるべく、ピジョットとリザードンに指示を出す。
意をくみ、すばやく森から離れるように旋回したオレたちは、さらに上空に避難した。
眼下では黒いリザードンが、手に攻撃をまといつかせて、白い相手のポケモンを攻撃していた。

「ぶーい(あれは〔どらごんくろー〕だね)」
「・・・ガウぅ〜(わー。ありえねぇ)」
『・・・どこの怪獣頂上決戦だ?』

黒いリザードンに攻撃された白いオケモンが、そのまま森を貫くように気をなぎ倒して吹っ飛んだ。
イーブイが平然と眼下で起きてる異常なバトルを冷静にみているなか、オレと“トモシビ”の息はぴったりあった。
あまりの有り得なさ具合に、思わず遠い目をしてふたりそろって現実逃避をした。
しかしバトル最中の彼らが上空にいるオレらに気付くはずもなく、バトルは続き。
放たれた青い〔かえんほうしゃ〕は、まるで壁のように炎柱をあげ――

『よけろ“トモシビ”!ピジョット〔まもる〕!!!』

上空にいるオレたちにまで、青い焔の帯の片鱗が届いたとか、威力ありすぎ!まじありえない。

むしろなにげなく〔まもる〕なんて言っちゃったけど、それを余裕で実行して、あの威力の〔かえんほうしゃ〕をふせぐウチのピジョットも半端ない。
怪我一つしてないし。
でも〈グリーン〉のピジョットならこれぐらいできると思ったから、そう指示を出したんだけど。
記憶をなくす前のオレは、こいつらの“親”のことも知ってんのかな。
同じように〈レッド〉のポケモンたちも〈グリーン〉のポケモン同様に、このくらいなんともないだろうと思ってしまう。
それはポケモンたちも同じらしく、オレもリザードンもイーブイもピジョットの現状には実はそれほど驚いていない。

熱気がさるのをまっていれば、さらに眼下の森でまた土煙があがり、白いポケモンがとびあがったのが見えた。
続いて黒い目がリザードンがなにかしらの技を出したようで、白いポケモンを飲み込んで森が、今度こそ大爆発を起こした。
地面が一瞬、盛り上がった気がしたのですが。
最後の大爆発で、どうやらバトルは終了したらしい。
被害は森が一直線上に掻き消えたことぐらいだろう。
誰があの破壊された森を治すのだろうと呆れた。

『メガバトル、なんてえげつない』

思わずオレは、博士からもらったキラキラした石、もといキーストーンをとりだして眺めてしまった。
チラリとオレのリザードンをみれば、そんなもの必要ないとばかりに、興味を見せなかった。

石を上げたとき喜んでいたのは、さらなる強さを手に入れたからではなく、オレが彼に何かプレゼントしたという事実がうれしかっただけらしい。
可愛い奴め。
ま、使い方わかんないし、いっか。




















【オマケ】

リザー「ガウ。ぐるるrrrr・・(それにしても。大人げない威力だったな)」
イーブ「ぶい。ぶいぶい(そうだね。技は大きいからいいってもんじゃないと思うけど)」
ピジョ「ぴじょー!ぴじょーっとぴじょ、ぴじょ?(わたしではぎりぎりといったところですね。“ブイ”と“ピカ”ならあれくらい余裕では?)」
イーブ「いーぶい♪(よゆうだね)」
ピカチ「ぴっかぁ!ぴっかっちゅ〜♪(よゆうさ。たたきつぶしてあげるよあれぐらい)」
リザー「ぐぉー!!(だてに“レッド”に鍛えられてないぜ!)」



夢『・・・・・・なぜだ。
 うちの子たちにメガ進化させちゃいけない気がする』








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