|
08. 通訳か翻訳機が必要です |
アニメ キョ『XY特別編 最強メガシンカ〜ActI〜』より
:: side キョウヘイな夢主1 ::
![]() 上空からそれを眺めていれば、やがて壮絶な振動はおさまり、ようやくメガバトル対決が終わったと理解する。 それにほっとしつつ、まぁ、被害にあった――森だった場所を遠目に眺めつつ、ひといきつく。 これで余波にあおられることはもうないだろう。 ピカ「ぴっかっちゅう」 キョキョ『ああ。でてきたのか。いまのみてたか?』 ピカ「ぴっか!」 キョ『・・・お前たちは、メガ進化するなよ』 ひょっこりボールからでてきたピカチュウを膝に乗せながら、肩のイーブイ、並行して飛ぶピジョット、そしてオレを背に乗せてくれている仲間に願うようにつぶやいたオレは悪くない。 だってあの森林破壊を見た後だと、メガ進化の威力が恐ろしすぎて。 空から見ているから余計に全貌が見渡せる。 なにこの威力。ありえない。 あとあと請求されそうで、賠償金とか怖い。 なにより、うちの手持ちの四匹たちは、たぶんだけどメガ進化なくても強い。 たぶんだけど、いや、これはきっと確定で間違いない。 ポケモンたちが悪の対象とみられるのは、そのトレーナーの指示しだい。 つまりはオレの指示次第だとは思うんだが、オレのポケモンたちにかぎっては、当てはまらない気がする。 指示?悪訳役? ぶっちゃけていうとそれを超えたなにかを感じるのだ。 なんというか《最強》じゃなく《最凶》とか《恐怖》とか。そういうのを感じる。 とくにピカチュウとリザードン。やつらの生態データにある〈レッド〉の名前。あの名前をもつ人物のポケモン。 それをきくだけで、普通では無理だろうと思うようなことでも成し遂げてしまいそうな気がするのだ。 こんな印象=恐怖のやつらが、これでメガ進化してみろよ。 そんなやつらが四匹、世界が終わる。 そんな気がする。 え。伝説ポケモン?そんなやつらより〈レッド〉のポケモンのほうが強い。絶対に。 たとえば“ピカ”様の〔アイアンテール〕で、地面ではなく陸地そのものが割れちゃったり。 “ブイ”の〔シャドーボール〕で、海がまっぷったつになったり。 できないとはいいきれないだろう。 ああ、失礼。 いやな、このたとえは、もしこいつらがメガ進化できちゃったらの話だ。 メガ進化の対象がどのポケモンに当てはまるかは、いまは正確な数値が分かっていないから、リザードンしかキーストーンをもっていないけどさ。 キョ『メガストーンなんかいらないからな!オレはお前らを(世界を壊さないと)信じてる!』 ピカ「ちゃぁ!」 メガストーンがあれば、本当の絆の力が目に見えるという。 だからだろうか。 真剣なオレに、彼らはこくりと満面の笑顔でうなずく。 「そんなものがなくてもボクらの “キズナ” は絶対だよ!」と、翻訳機がなくてもピカチュウがそう言っているのは、雰囲気でよくわかった。 他のみんなもソレに頷いているので、みんな同じ考えなんだろう。 オレの仲間、いいこだ! 【オマケ】 キョ『メガストーンなんかいらないからな!オレはお前らを信じてる!』 ピカ「ちゃぁ!(そんなものがなくてもボクらは負けないよ!)」 キョ『そうだよな!オレたちの絆はこんなもんじゃないよな!オレ記憶ないけど』 ピカ「ぴっかちゅ!(安心してよ!メガ進化ごときでマスターに黒星はあたえないよ!)」 リザ「がぅ・・・(あ、これだめなやつだ)」 ブイ「!?(キョーヘイとピカの会話がすれちがっているだとぉ!?)」 |