君は白でオレは黒 IF
[有り得ない偶然] ポケモンBW2 × アニポケBW






05. 伝ポケと直列繋ぎ
『』…白黒世界 「」…アニポケ世界





 side 男主人公な『夢主1』





夢1『サトシさん!なんなんですかあのひと!ボクの“リィン”が瀕死のダメージうけてますよ!』
サト「まぁまぁ、デントもわるぎは・・・・って?え?ダメージ?」
夢2『あ。たしかにねぇ。サトシさんもヒュウくんも図鑑みてみて』
ヒュ『どれどれ。おー…。
これはゲット時の再来か?こうなるとしばらくこのHPゲージなにしてもあがらないかもしれないな』
サト「えぇ!?ゲ、ゲージがさがってる!?」
夢1『ボクの“リィン”は繊細なんです!』


ぐったりした“リィン”を抱きしめ、威嚇するように緑を睨みつつ、サトシを盾にする。
サトシのピカチュウの方が可愛いし、もしかしてあいつもこの洗礼をくらったのだろうか。

まったく。あのソムリエというガキはなにをしてくれてんだ。
“リィン”にはこういうのダメなんだよ。
だから〔やすらぎのすず〕を常備させてるんだし。
いや、うん。そもそも一番初めに“リィン”にトラウマつくったのは、オレなんだけどさ。

夢1『そもそもデントっていうのは、サンヨウのジムリーダーだったひとじゃないですか』

旅の中、ジムをやめたやつらに興味なかったし、あのときはもうすでにがチャンピョンになっていたから、元サンヨウジムなレストランなんてスルーしてアララギ研究所へさっさと向かったんだよな。
それにしてもジムをやめたやつが、元とはいえ、まだジムリーダーと名乗るとは・・・なにこいつ。どんだけ未練がましいの。

夢1『そのあなたがなんで今更旅なんかしてるんですか?忍者モドキな三人組に負けたあげく、ジムをやめてレストランやってるんでしょう? ボクの“リィン”をいじめてないで、ジムまでやめた趣味のために本気出してその趣味を完成させるべきじゃないんですか?』
夢2『あれ?サンヨウジム…?う〜ん、なんかアニメとの違いってあったような?あぁー!!思い出した!じゃなくてキョウヘイ待った!』
ヒュ『そういえば…あそこのジム、きたえなおすとかでジムをやめたんじゃ…』
夢2『ヒュ、ヒュウ君まで!…言っちゃダメだって!』
1ヒ『『なんで?』』

が待ったをかけるけど、何が言いたいかわからない。
結局、彼女が言ってほしくないことをヒュウとオレが言ってしまったらしい。
どの言葉が彼女が危惧した禁句だったのかわからないけど、オレたちの発言のせいで空気が変わったのは確かだった。

サト「サンヨウジムがない?」
デン「何を言ってるんだい?ボクやテッド、コーンはジムをやめた覚えはないし、いまだってジムリーダーだよ」
アイ「あたしたちついさっきそのサンヨウシティをでてきたばっかよ」

緑のと、アイリスさんもどきのと、サトシが首をかしげる。
いぶかしげな三対の視線に、「おや?」と思った。
どうやらだけではなく、オレたちの言葉の中にこの世界の彼は矛盾を感じたようだ。

夢1『あなたが、ジムリーダー?』
デン「いまはソムリエとして旅をしているよ。よろしくキョウヘイ。ボクはデントだ」
夢1『ジムリーダー。ソムリエ。デント。緑。
う〜ん。ねぇちゃん、ジムめぐりしてたよね。このひとと戦ったことある?』
夢2『ちゃ、ちゃん付け!? あ、ジムだっけ。いや、ないけどね。でも…』

手を胸元に腰を折るなんて挨拶の仕方、どこぞの貴族のような。
品があると言う意味では、ジムリーダーとしていいのだろうが。品格はあってもジムリーダーらしい威厳はないんだなこのひと。
だから二年前、ダークトリニティにやられちゃうんだ。
気合負けかな?

ヒュ『サンヨウジムがなくなったのは、二年前だったか。
二年前といえばカノコのトウヤってのが、プラズマ団を解散に追いやった時期だったな』
夢1『だね。なにが似ているのかなぁ。ボクなんか行く先々でポストトウヤと呼ばれたよ』
夢2『そういえば…そんなこともあったわね。雰囲気がそっくりとかよくいわれてたわよね。あれってどいうことかしら。はっ!?まさかトウヤさんも《メロメロ》がつかえるとか?』

そういえば、そんなこともあった。
なんでか旅の最中、行く先々で「トウヤかと思った」とか「君は彼に似ている」とか何度言われたことか。
普段の素のままのオレをみると首をかしげるくせに、イッシュのやつらは本当に意味が分からない。
イッシュ民がトウヤ好きしかいないのは理解できたけどな。

ヒュ『それにしても。プラズマ団解散後の残党にやられてジムをやめた三つ子か。
やっぱり双子とか三子ってのは、二人で一人って感じなのかね?
ちなみにそこの双子は離れてバトルすんじゃねーぞ!!

失礼だなヒュウも。
たしかにジムバッチがないと、オレとが離れ離れに旅をするのは危険だけどさ。

アイ「ねぇ、ちょと!さっきからそこのウニ頭なに言ってんのよあなた。プラズマ団は最近精力ふるってきたばかりよ?」

ウニ…。
オレ以外にもやっぱそうおもってるやついるんだなぁ。
こちらの気の強そうなアイリスが、オレたち三人の言葉に声を荒げる。
・・・デントとかアイリスとか、なんんでこいつらここまで裏返ったような甲高い声なんだろう。
耳、ふさいじゃだめかな。

っていうか、話が見えてきた。
がなんでオレたちの言葉を止めようとしたのか。
彼女がアニメ知識を持っていたから、オレたちの世界との差異を知っていたためだろう。
つまりオレたちと彼らアニメ組の会話はトコトンかみ合っていないのだ。
それに気付き始めたのは、なにもオレだけじゃないようで、

夢1『なにかへんだな』

オレがヒントとばかりに呟けば、最初にそれにいちはやく気付いたがこちらに聞こえるようにだけ小さくつぶやいた。

夢2『すっかりペースに流されてたけど、だからアニメだってさっきから言ってるじゃんわたし』
夢1『わるかった。お前がとめた意味をもっと深く考えておけばよかったな。アニメでも同じポケモン世界で同じ地名。これだけしか情報がなかったんだ。つい同じ世界観だと思ってしまってたんだ』
夢2『むー。わたし、せっかくとめたのに』

気付くのが遅くなって悪かったな。と、ふてくされたような顔をしてむくれてるの頭をヨシヨシと撫でてやる。
サトシが近くいるときは、できるだけ無邪気な【キョウヘイ】を演じているが、彼らに届かない位置であればいくらでも素で話してもきにならない。

夢1『こうなったらあいつらが気付いたらちゃんと話そう』
夢2『“違和感”に気付かなかったら?』
夢1『(キョトン)そこまで鈍感ではないだろう?たぶん。
すでにオレたちはかなりのボロをだしているしな。これで気付かなかったら…』

あんなに自分の知る彼等とは人も世界観も違うのだあけっぴろげに行ってしまった後だ。
それで核心には至らなくとも、なにかしらの違和感に気付かないはずはないだろう。
気付いてなかったら、ちょっと脳みそ疑うわ。


そんなオレとの会話が聞こえたわけではないだろうに、なにかを思案するよに考え込んでいたデントが、なにかを探るように、オレたちをみて告げた。

デン「…そういえばさっきキョウヘイ君が、アイリスがチャンピオンとかいっていたね」
夢1『言いましたねェ〜。一番初めにボク』
夢2『……』
デン「ボクらがこコテンパンにあうとか、ジムリーダーをやめるとか。ききずてならないこともいくつかあったけど。
それにしても【二年前】だってね。君たちにとってサンヨウジムがあったのは、今から【二年前】でまちがいはない?」

ひとつひとつピースを集め、なにかを確認するような言葉の並びだ。
だが、これは相手から言葉を引き出すための誘導にはならない。
誘導尋問ならばもっとうまくやればいい。
そうでないなら、これはただの確認作業だ。
っで、あればいいと思う。これは推理なんかじゃなくて確認しているのだと思いたい。じゃなきゃ、ツッコミどころが多すぎる。

どうやらこのデントとやらは、アニメ組の中の頭脳的立場に位置しているようで、彼が一歩前に進んでパズルを解き始めたのに対し、アイリスやサトシは一歩後ろで彼の推理を大人しくきいている。

夢1『うん。そのとおりですよ』
ヒュ『まちがってないな』
夢2『う、うん…』

デン「間違いない。と。
だけど、ボクらにしたら【今】なんだ。
これってどうみても会話がかみあわないよね。
それでボクは一つの仮説を立ててみたんだ。
もしかして君たちは“二年後の未来”からきたんさじゃないかな。ってね。
時をこえるポケモンがどこかにいるとはきいたことがあるしね」

ボクの推理はどうかな?そう告げる彼の瞳は、推理をあてたこどものようにキラキラしていた。

それより、オレたちは、彼が言葉に出したことで、ようやく思い出した。
嫌な嫌な単語がいくつか聞こえたよね。
たとえば――

《未来》

《時をこえる》


アニメ世界とオレたちの世界では時間軸も起こるイベントも微妙に違うようだ。
そうなると――ここにはポケモンがいて、オレたちが歩いているこの台地はイッシュであるにもかかわらず、ここはオレたちが知りえないまったく別の世界、異世界ということになるんだろう。

たしかにポケモンの技で時空を超えることは可能だ。
しかしデントが言うような〔ときわたり〕は、同じ世界の未来か過去にしか行けないだろう。たぶん。きっとそう。いやいやいや、そうでなくちゃ困るから。

っていうか、そもそもオレたちは、あのストーカーのせいで、穴に落ちたんだ。
そう。穴だ。
あ、いや。みずたまりだったか?
ミュウと遭遇してすぐに水たまりにはまって、なぜかそのまま引きずり込まれたんだよな。


サト「なぁ。もしかして《森の声》をきいたりしなかったか?」

ふいにサトシが何かを思い出したようにきいてきた。
《森の声》ね。そうきたか。
もちろんオレは前世の経験を含めその意味を知っているが、相方のはあまりポケモンアニメやゲームに興味をもっていなかったから、そこまでの原作知識はないようで不思議そうに首をかしげている。

夢2『森の声?』
ヒュ『樹に擬態化したウソッキーとかの鳴き声のことか?』

ヒュウ、きみの発想はなんか素敵だね。

アイ「なによぉそれ?」
デン「ボクもきいたことないなぁ。サトシ、なんだいそれは?」

サト「え。えーっと。ゴーンて鐘みたいな音で、それが聞こえると森が光って――そういう現象を《森の声》って呼ぶらしいんだけどさ。ポケモンのわざなんだぜ」

みんなに詰め寄られたサトシはワタワタと身振り手振りを交えて説明するもうまく言葉が出ないようで、アイリスやデントは首をかしげるばかり。
だけどオレたちは違う。

ポケモンといえば

2ヒュ『『あ』』

デン「覚えがあるんだね」
アイ「うそ!?じゃぁあなたたち本当に未来から来たっていうの?信じられない」
キバ「きばば〜」
サト「ないとはいいきれないぜ。あの光をとおって過去から来たやつと、おれ、会ったことあるし」
アイ「またまた冗談でしょう?」

夢1『う〜ん。冗談ですめばいいんですけどぉ』
ヒュ『《森の声》はともかく、ピンクのポケモンになら会ったな』
夢1『そいつのせいで水たまりにおっこちて、そのまま引きずりこまれそうになって――』
夢2『私たちはにげたわ』
ヒュ『逃げた。んだがなぁ』
夢1『うん。見事に逃げようとしてくれたよね二人とも』
2ヒュ『『・・・・・・』』
夢1『でもボクばかり不公平なんて許せないから、おちるときちゃんの腕を掴みました。ええ、それはもうガッシリ!と』
夢2『掴まれたわ』
ヒュ『おれもつかまれたな』
夢2『だって私だって落ちたくないもん!当然つかんだわよヒュウ君を』

オレ→→ヒュウ。
直列電池か。
これが電池なら長持ちしたんだけどね。
いや、オラたち人間だし、電気なんか出してないけどさ。
うんでもこうやって身体が触れ合っていたから互いに互いを引きずり込んで、結局三人でこんなところまで来 ちゃったんだろうね。

夢2『そういえば落ちる寸前、水たまりが鏡みたいに綺麗だった気がするけど』
ヒュ『《森の声》とやらとはかんけいなさそうだな』


え?鏡?
そんなの初耳だよオレ。

それってつまりさ――

1サ『「反転世界か!」』

あ。サトシとオレの驚いた声が重なった。
思わぬところからの台詞にサトシを思わず見つめ、互いに「知ってるの?」と顔を見合わせてしまう。

サト「知ってるも何も。以前旅した時に会ったギラティナに、連れてってもらったことがあるだよ“あっち側”」
夢1『ボク、ただのカントーフェチですよサトシさん。知識はあってもサトシさんみたいに伝説のポケモンと友達にはなったことはさすがにないです』

トルネロス?キュレム?レシラム?ゼクロム?ミュウ?あれ、伝ポケだろうって?
いや、やつらは友達じゃないよ。とくに最後のピンク。
だってトルネロスなんかは、夢を見て起きたらなぜかトルネロスがボールに入ってたんだもん。あれにはびっくりしたよ。
そういえば最近会ってないねトルネロス。っていうか、ほとんど一緒に旅してないし。なんかなんでボールに入ってたかわかんないから、あんまり自分の手持ちって気がしないんだよね。
キュレムと友情をはぐくんだのはレイだし。
レシラムだってもともとはNさんのトモダチで、レイはそれを譲渡されたんだ。
あくまでもレイであって、オレじゃない。
ゼクロムは護衛です。なにって、オレのだよ。
ストーカーについての相談したらレシラムがゼクロムにあわせてくれて、ピンクの伝ポケ対策にと側にいてくれることなったんだ。友達以上に頼りになる相手だよね!
それにゼクロム&レシラムに関しては、別に神と呼ばれるような究極の一体ではないわけで。ただの珍しいドラゴンに過ぎないわけで・・・伝ポケではないんじゃないかなって思うんだ。

伝ポケほいほいなサトシと一緒にしてほしくなくて、頑張ってごまかしてみました。
カントーフェチですべてをごまかすオレ。
なんかへたすると今日はボロをだしてしまいそうなんで、あんまり変なこと言えないよ。

たとえば伝ポケにストーカーされてますとかさ。


夢1『反転世界は鏡を通していけるって聞いたことがある程度ですよ』
サト「そうなのか。すっげーきれいなところだぜ」
夢1『たぶん…帰るときまた通るんじゃないですかね。次は目を開けてることにします』

つまり。
オレたちは、《時間》を超えたんじゃなくて、反転世界の移動に失敗して《次元》をこえたわけだ。
次元ってさ、ギラティナじゃなくて、パルキアとかそのへんが司ってなかったっけ?
まぁ、もうこの際、なんだっていいけど。
そういえば落ちた時やたらとキラキラしていてまぶしかった気がしたけど、あれって錯覚じゃなくて、反転世界の結晶のせいだったわけだ。

原因はギラティナかよ!!

っていうか、それならあのミュウはなぜいた!?
もしかしてオレたちをギラティナのいた世界に落とすためだけに、オレの隙をつくべく現れたのか!?
なにそれ。
ミュウってオレのこと嫌いなの?それとも遊び相手のつもりで巻き込んだの?
もしかしてこれが遊びのつもりだったりするのだろうか。
それともオレがつかんだことで巻き込まれたとヒュウがいたことで、目的の座標とずれてしまって、ミュウの予想と違う場所にオレたちは反転世界の違う出口からおっこってしまったとか?

わけわからん。

っていうか、伝説ポケモン。おまえら、なんなの!?
どうしてオレはカントーにまだ辿り着かないんだ。










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