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04. リィンとソムリエ |
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『』…白黒世界 「」…アニポケ世界 頑張って【キョウヘイ】として演技をしていたせいか、オレがそれに気が付いたときにはもう遅かった。 夢1『リィン!!』 デン「ん〜♪なんてすばらしいんだ!最高級の絹のごときこの手触り!!まさに手入れの行き届いた柔らかでなまろみ。深夜から明け方に変わる夜の帳を織り込んだような群青の毛並みはまろやかなベルベットのような深いヴィンテージを感じさせてくれる。 進化をしてないというのに、深みがあり、それでいて強い意志がピリリとくる夕焼けの光を凝縮したこの真紅の瞳に宿る素晴らしきテイスト!ああ〜。君の瞳はまさに年月を置いて熟した芳醇なワインを彷彿とさせるね!そして夜と昼のテイストをより引き立たせるこのリボンと銀色の鈴!!すべての色が調和してますます彼の美しく!しなやかで!何とも言い難い、強者たるフレバーがスバラシイィ!!」 頭に乗っていたリオルの“リィン”が、おかしなやつに捕獲されてしまった。
side 男主人公な『夢主1』なぜかカノコタウン→カントーではなく、サトシたちの旅に同行する羽目となってしまったオレたち。 オレは《カントーで有名なトレーナーサトシを尊敬するキョウヘイ》を演じて、サトシ大好きな無邪気な子供になりきっていた。 いや、なんというか。こちらのアイリス、さん。や緑の奴が、あまりにサトシを下に見ているので、別の世界とはいえ《サトシ》を知っている自分としては我慢ができなかったのだ。 っで。思わずオレは言ってしまったわけだ。 夢1『ずっと尊敬してた方とこんなところで会えるなんて!ぜひついていかせてください!!』 オレのバカ!アホ!! 前世の身内だからとはいえ何をむきになってるんだオレは!? 身内=ヒュウの恨みを晴らすべく旅立ち、そのままNの旅に巻き込まれて一か月前再結成されたプラズマ団を倒し終えたばかりじゃないか。 こうやってカントーへの道が遠ざかっていくんだ。 とはいえ、言ってしまったものはしょうがない。 横でとヒュウが、『こいつやっちまったよ』とばかりにそれぞれ見事なオーバーリアクションをしていたが、もうしったことか! やると言ったからには最後まで貫き通してやるさ。 そんなこんなで六人という大所帯での旅が始まった。 たぶん気配は感じるから、六人じゃなく、もう一人…いや、ちがうか。一匹が姿を隠してついてきてはいるのだろう。 全然声も出さなければ姿もみせないから、捕まえることはできなそうだが。 たぶんそいつはピンク色をしているポケモンにちがいない。 ちなみにカントーにいくためにポケモンをあずけたその直後に謎の穴に落ちたため、オレたちはポケモンをほとんど持っていない。 だってカントーにいって乱獲するつもりだった。 でもカントー地方とイッシュ地方では距離がありすぎて物理的通信(交換)ができないのがわかっていたので、できるだけもっていけるようにと身軽にしていたのだ。 だからオレたちのモンスターボールは六匹全部はそろっていない。 今のオレの手持ち兼相方はリオルだ。なぜってリオルならカントーでも目立たないからだ!そんでもってこの子は古参なので、強い。まけないという自身のもとつれてきた。 まぁ、ここまではいい。 問題は二匹目のポケモンが、ゼクロムであるということだ。 連れてきた理由は伝説級であれば、ストーカーであるミュウにも対抗できるかなという期待をしてのことである。ちなみに理由は本当にそれだけだったりする。 ついでに、現イッシュチャンピョンたるの手持ちには、ホワイトキュレムがいたりする。 〔いでんしのくさび〕によってレシラムとキュレムが合体しているので、手持ちを一体減らせば、合体を解いてホワイトキュレムは二匹のドラゴンポケモンとなる。 この子はもちろん、オレがいない場合にあのミュウが現れた時用の対策として連れてきてもらった。 っで。彼女の場合は〔いでんしのくさび〕外せば、合体が溶けるので、いわば今のは三匹のポケモンを所持していることとなる。 ヒュウはレパルダスとジャローダだ。 ヒュウの場合はレパルダスとの寄りが戻れば、妹さんのもとにレパルダスを戻す予定だった。 特殊なやつが2.5体ぐらいいるのはおいておいて。 っでだ。 もともとやオレはイッシュ地方の人間とは違う思考で動いているため、ポケモンを外に出していることが多い。 ただし小さいポケモン限定だ。のように大型ポケモンばかりだとさすがに連れ歩くのは無理がある。 そんなわけで、オレはいつものように、頭にリオルの“リィン”をのせて歩いていた。 常に不評であるオレのネーミングセンスだが、リオルの名は赤いリボンによって彼の首元に揺れる〔やすらぎのすず〕の音よりより“リィン”と名付けた。 オレらしくなく、いいセンスじゃないかと唯一ほめられた名だ。 ただし、そのリオルを頭にのせているというのに、サトシとほとんど変わらない位置に視線があったのはオレの頭に乗ってい“リィン”だった。 なんだか泣けてきたのは秘密だ。 はサトシよりほんの少し身長があった。 うん。大丈夫だよオレ!だって男の子だもん。成長期はきっとこれからさ。 だってまだ十歳だしな!! たとえこのメンバーの中で一番長生きした精神年齢で、一番肉体年齢が下だとしても! なぁ〜んて。隣でニコニコじゃべるサトシに相槌を打ちながら悲しい想いに心で涙を流していたところ。 オレは背後に忍び寄る存在に気付かなかったんだ。 そして―― リィ『わふ!?』 夢1『リィン!?』 突然頭が軽くなったかと思ったら、“リィン”の驚いたような声が消こえた。 振り返ったらそこには目をキラキラじゃなくて、ギラギラとかがやかせた緑の…デントだったか(?)が、うちのリオルを抱き上げて何かわけのわからない言語を熱く語っていた。 ふればー?ていすと?ヴぃんてーじ? なにそれ? オレの“リィン”は食べもんじゃねぇーぞ! アイ「あーあ。またメンドクサイのがはじまったわね」 サト「あっはは…。えーっと、悪い奴じゃないんだぜ。デントはA級ソムリエなんだよキョウヘイ」 夢1『ソムリエ…オじゃなくて…ボクのリィンは食べ物じゃないんですぅ!!離してください《緑》のひと!!』 夢2『キョウヘイ、《緑》じゃなくて《デント》ね。《デント》。 興味ないからって、こっちではやりの職業まで忘れてどうするんですか。カントー以外にも興味もとうよ』 夢1『…そむりえ、職業。緑、デント。 デントさん!ボクのリオルかえしてください!』 アサ「「あ、言いなおした」」 ヒュ『ぶふっ!!』 夢2『ヒュウ君!ふいちゃだめだよそこで!笑いわないようににしようにって最初に言われたのにまだ腹くくってなかったの!?』 デン「ああ〜!!サトシのピカチュウも素敵だけど。きみはなんてすてきなんだ!」 なんか…ここでもカオスです。 やっぱりひとが増えると騒がしいね。 一人ひとり、みんな個性が違うから余計にね。 ごめんリィン。オレ、お前を捕まえてる奴の側によりたくない。 なんか… うん。ごめん。 いろいろ無理だわ。 |