君は白でオレは黒
[有り得ない偶然] × ポケモン BW2



06. おれの幼馴染みたち





side ライバルな彼





 おれはヒュウ。
ヒオウギシティで、生まれ、育った。
 年の離れた妹はまだ小さくて、守ってやらなきゃって思う。
 幼馴染みのは双子で、おれより年下の癖にふたりとも大人びていて、物心ついたころには二人とも料理ができていた。味はうまかったり微妙だったりする。
双子らしく、これまた二人そろってカントー大好き人間ときている。などフェチといっていいだろう。などはカントーびいきすぎて、イッシュでは早すぎる十歳で旅立ちを決行。もちろん双子の両親は大反対していた。だけどカントー地方などの他の地方の決定的な証拠をもとに、ついにはご両親に十歳での旅を許可させたほど。
さらにはなぜかいつもポケットに飴入れていて、相手が大人だろうとかまわず人の頭をよくなぜてくるし、なんか女の子なのにしゃれっけひとつなかったり。ポケモンに襲われまくったり、ポケモンににげられまくったり。
とにかく、おれの幼馴染みはバタバタとしていて、目が離せなくて。むしろ目を離したら、人様に迷惑をかけていそうでたまらなくて…。
彼らが一人旅に出るなんて言おうものなら、確実絶対に周りに迷惑をかけるに違いない。せめてひとりではなく二人で旅をしろと――おれは思わずプラズマ団探しの旅から故郷に戻ってきてしまったほど。
 ……って?あれ?
なんでおれ、妹のことより、幼馴染みのやつらのことばかり語ってるんだろう。

 結論からいうと、そんなわけのわからない双子と、おれはイッシュ地方をめぐる旅をしている。
なぜって。へたしたら、奴らはイッシュの旅ではなくカントーにいきかねないからだ。
そうなってしまっては、もうあいつらの暴走を止める者はいないだろう。
カントー地方の皆さんにまとわりついて、あげく新聞に載っちゃって、あいつらがしでかしたことがネットで流れて、まわりまわってイッシュまで到達したら…ああ、なんておそろしい。


「ふふ。ヒュウはおかしなことを言うな」
ヒュ「お前のようなカントーフェチ、イッシュを捨てるぐらいやりかねないだろ?」
「大丈夫だって。はカントー大好きだけど、それで故郷を捨てたりはしないよ。たぶん!
ヒュ「“たぶん”かよ!?」

 カントーとかの家にはよくあるという“えんがわ”にすわって、“グリーンティー”をすすっているのがとても似合いそうな――ゆったりとした雰囲気で、優雅に謎の茶をすするのは
こちらをみて柔らかく目を細めて微笑むそれは、子供を見守るような慈愛あふれる大人びた透明な笑みで、温かさと優しさに包まれているような錯覚を起こす。
かもしだされるあまりの抱擁感は、大人の色気をさらに増長させていて、一瞬でものまれてしまえば奴が年下であると忘れそうになる。
 そしておれの横では、そんなの表情などなんのその。まったく気にもせずによく似た顔立ちの少女が、見た目はどう見ても少女向きでないゴツゴツとした勇ましい容姿の自分のポケモンたちにフーズをやりながらたわむれている。

「――そうだな。“家族”が側にいてくれるほどうれしいことはないのだから、オレから捨てることはありえない。
でも・・・」

いつか必ずいくけどな!

ヒュ「ああ、そうかい。いくなら絶対ひとりでいくなよ二人とも!」
「まめねぇヒュウくんは」
「めんどー。人生は楽しく生きた方がいいだろうに」
ヒュ「ひどいやつがひとりいるし!!!!」
「でも。わかっているつもりだ。も、オレも。だからオレたちを信じろヒュウ」
「直訳すると『カントー地域のなにかを目撃したからと、突然おたけびをあげたりはしない。人に迷惑はかけないから、心配しないでヒュウ』――ってところかしら」
「訳さなくてもいいのに。
たしかにオレたちはカントーが好きだが、そこまで人様に迷惑をかけたりはしない」
ヒュ「いや、いまのは微妙に言葉が足りな過ぎて、通訳がなかったら通じなかったぜ?
それにお前らが迷惑をかけてなくても、お前らの体質上絶対人様に迷惑がかかるだろうが!」
「「それもそうか」」

 ――おれたちは旅の真っ最中。
 おれの目的はプラズマ団。
それに付き合うように旅をしている双子に特質した目的はなく――なにせ双子の片方はイッシュにまったく興味がないときている――がジムに挑戦したいと言ったことで、プラズマ団の形跡をたどりながら、いくつかジムバッチを手に入れた。
おかげで“つきあわせてしまっている”という罪悪感がない。
むしろお前ら二人だけで旅しないでほしい。おれの心の平穏のためにも。
 いまは、次の街へ向かうための道中で、道も建物もない森の中である。
地図(タウンマップ)は方向感覚がいいが持っていて、細かい修正などを一度旅をしているおれが補助するという形で進んでいる。


ヒュ「それにしても、うまいな」
「だよね。わたしも旅に出てまで家で食べるのと変わらないご飯にありつけるとは思ってなかった」

 何度旅をしてもどうやってはいっていたと疑問符しかうかばない構造の、収納がすばらしいトレーナー用の旅鞄。
の鞄からでてきたのは、鞄の機能を疑いたくほどの大きさの簡易テーブルと、テント。調理用具。そして腐らない食材たち。
 折り畳み式のテーブルを中心に広がる豪華な料理を前に、ここが森の中なのを忘れそうになる。
食器とかはさすがに何度も使えそうなプラスチックだったり、アルミ製だったりするが、その上にのった料理は、まさに家庭料理。
大きめの石を拾って集めてつくった、こんな森の即席な窯でできる料理ではない。

ヒュ「野菜炒めはどうやってつくったんだよおまえ。さすがにあの火の威力じゃ無理だろ。なのになんでこんな美味いわけ?」
「しゃきしゃきで美味しいぃ〜」
「火力は…ヒュウが言うほど弱くはなかったな。のチャオブーが手伝ってくれたから。おかげでほら、野菜もしなってないいいできだろ。あとはきっちり等間隔に切ることがコツか?」
「肉じゃが最高ですさん!このおしんこうがさらに合うし!」
「ん。喜んでいただけて光栄だよ」
ヒュ「なんで森の中で肉じゃがとか漬物が食べれるんだよ?」
「タッパーあるからな。あとは鞄の機能が良かったんじゃないか?」
「鞄に保冷機能ってあったけ?」
「さぁ?保温はないな。肉じゃがは冷めてたから温めなおしたやつだし。
じゃぁ、腐る前に食材はつかうようにしないとな」
ヒュ「あさづけとか、潮漬けはともかく、糠漬けだけはやめてくれよ。鞄の中とかテントの中がくさくなりそうだ」
「…それもそうね」
「糠漬け…おいしいのに」

「お願いだからやめて!!」  ヒュ「たのむからやめろ!!」


 ポケモンの技を使って料理したのか。
ポケモンってそんな繊細な芸当ができただろうか?
それより自分のポケモンつかえよ。あいつだって炎タイプ一匹いるのに。
まぁ、にかかればできないことはないんだろうと、あまり深く考えないことにしておく。
鞄の構造を知るのと同じくらいそこは考えるのも怖い。
あと、タッパーすごし。
物は使いようだな。

 なお、ツッコミをいれつつなにげなくおれもも普通に食べている目の前の料理も、ポケモンたちのフーズも、みなのお手製である。
 もおれも旅をするつもりだったトレーナー志願者のひとりとして、料理はつくれないわけではない。かといって“美味い!”と絶賛できるものでもない。
せいぜい二人そろって、「中」「下の上」「なんというかいたって普通」か「わるくないけどおいしい!ってものでもない」「微妙」と――自他ともに判断できてしまうレベルでしかない。
 しかし目の前に並ぶのはどうだろう。
例え四次元鞄のお蔭で調理用具が豊富だとしても、簡易的なものであるはずがないこれほどの家庭料理が旅の、それも森の中で食べれるというのはさすがに予想外だ。
おれの前にずらっと並ぶのは、イッシュではほとんど目にすることのない、カントーやホウエン、シンオウなどの“和食”とよばれる食事だ。
 物心つくころにははなんでもできて、特に料理がうまかった。
どうしてそんなことができるのと幼い日に聞いたことがある。

「あまりの貧困ゆえに物も食べられない時期に、小さなこどもに“僕、辛くないよ”とか。
食材もなく、そこら辺の草で作った美味しくもないものを食べさせて“おいいしいよ!”――なんて、心の底から嬉しそうに言われてみろ。
言われた日には、自分で自分が情けなくなって、大人なオレが頑張らないと!と心底思うものさ。
それでこどもに美味しいものを作ってやろうと、料理の腕を上げたんだ」

――わけのわからない言葉が返ってきた覚えがある。

 たぶん、なにかの映画でも見て、感銘を受けたに違いない。はああみえて、けっこう感情移入しやすいから(たぶん)。
 このイッシュ地方は、他の地域と離れすぎていてほとんど情報なんて入ってこないし、ビルなどの建築物が多いから、ビルのない他地方を見下す傾向があって、向こうの地域にあることわざの『井の中の蛙』そのものの人たちが多い。おれは双子に感化されすぎているのか、ああいう人種はあまり好きではない。
だけどイッシュにも誇れるものはあって、その中の一つに映画配信がある。これだけは他の地域よりも力を入れているのがよくわかる。さらにネットで調べた情報だけど、イッシュのポケウッドなどは映画撮影のメッカとしてあげられることがあるらしい。とはいえ、向こうは向こうの地域で歴史ある撮影所やらがあるので、新しい都市であるポケウッドが絶対とはいいがたいが。たぶんポケウッドはイッシュでのみ有名なんじゃ中とは思う。

 とにもかくにも。イッシュ地方にはポケウッドなんて撮影所があるせいもあって、テレビの番組の数も多く、が変なものをみたとしてもおかしくはない。

 は旅を始めてから、だれが言うでもなく気が付けばおれたちの分の食事を作ってくれていた。
疲れたら休憩しようと一番に声をかけてくれるのもで、甘いデザートを作ってくれるときなどは幸せに。そういえばクレープがまじ美味かったなぁ。あいつ顔色悪くして吐きそうだったけど。甘いもの嫌いなのにつくるって変なやつだと思う。
朝一番に起きておはようと皆を起こすのもあいつだ。

 おれたちは旅に出るより前からこのベースの和風料理に慣れてしまっている。
 はっきりいってカントー地方の人間にしてみたら、イッシュを巡る旅で、ポケモンセンターにお世話になったり、レストランざんまいをしようものなら、料理が舌にあわないことがあるだろう。
おれもそのひとりだ。双子と旅立つ前のおれは、ひとりで旅をしていたが、自分の料理は料理と言えるものではないし、レストランは油っこく感じて、たまにならいいが、とにかくつらかった思い出しかない。
 それに比べれば、今の旅はとても快適と言っていい。
双子が心配でついてきたとはいえ、のおかげで独特の和風という味に慣れてしまっていたおれは、旅の中でも“家庭的な和風料理”を食べれることに感謝してもしきれない。





**********





 ここでおれの幼馴染み二人のことを紹介しておこうと思う。
 双子の両親は共働きで、父親はどこの家庭とも同じ仕事についていた。母親は各地のポケモンセンターの受付をしていて多忙だった。
 それにより二人が放置されたり迫害されていたということはなく、ずいぶんかわいがってもらっていたようだが、やはり二親が忙しいとあまりかまってはもらえなかったようだ。
そのため双子は幼少期のほとんどを街の老人たちや大人たちによって育てられた。
そのせいか、双子は年不相応な性格の持ち主となり、料理の好みも和食のようなあっさり系の料理を好むようになったんだ。

――――っと、思いたい。

 あながちまちがってないと思うが、なにせあの双子だ。
“はじめから知ってた”なんて言われても、気にしないぞ。
どうやって親が多忙でほとんどいなかった時に、知識を得たかおれにはわからない。
おれには親がいて、親に教わって知ったとか、外で遊ぶなりしていくうちに徐々に知識を身に着けていっただけだから。
だからひきこもっていたとかが、どう過ごしていたかなんて知るはずもない。

 幼馴染みながら思う。
とにかく“変なやつら”であると――それがおれからみたお隣の家の双子である。



 詳細を話すには、片方ずつ分けて説明した方がいいだろう。

 まず双子の姉だか妹だか不明な女の方。
名前をという。
 長い髪をいつもいじらせてもらってる。
彼女の髪が傷まないように、気を配ってはいるが、彼女自身が外で遊ぶのが大好きであるため、おしゃれなど気にもとめない子なので、おれが気を抜くといつも傷んでしまうので、いつのまにかおれが彼女の専属ヘアーティストとかしている。
 性格は明るいけど、たまに大人びていて、とても現実主義な部分な一面もあって、でもみごとなツッコミが炸裂したり、夢とか追いかけることもやめない。
いつもキラキラと夢を追いかけてトレーナーにあこがれていた子。
ただ相方がなせいか、たまにずいぶん丁寧な口調がとびでたり、はしゃぎすぎるような行動をあまりしない。
それが“上から見下す”ような、“こどもが背伸びして自分は大人だ。相手は子供だ”と告げるようなものではなく、本当に子供らしくないのだ。
 さらに生まれた時から一緒にと育ったせいか、彼女はのことを完全に理解している。そのため限定で、物凄く達観したもののとらえ方をすることがある。
もう一度言うが、限定の態度というのが彼女にはある。
それが兄弟だからみせる子供らしい甘えならともかく、逆にいっきに老けたように年よりのごとく少し年上にみえる口調と、疲れ切った、あきれたはてた表情をたびたびみせるようなものであるから、彼女の苦労が知れる。
そして、なぜかは、やたらとポケモンに遭遇する体質である。
しかも“人に害なす”ような、人に恨みを持つポケモンであることが多い。
 彼女はおばさん(双子の母親)似の大きな目に、可愛らしい外見と、容姿にめぐまれているにもかかわらず、好みはとんと真逆で、いかついポケモンが大好きである。
はじめは草タイプが好きと言っていたが、いまでは炎系かゴツゴツ系が好きらしく、ポカブを筆頭にダルマッカやバチュルとかゼブライカとかザングースとかギギアルとかガントルとか、彼女の手持ちは皆勇ましい。
 そんなだが、薬品とかアイテムとか道具の管理がうまい。ときに自分で精製するとか、彼女が将来何を目指してるのかわからなくなるけど、まぁ、すごいんだろう。

 そして弟というより兄にしかみえないが、とはどっちが上か定かでない双子の男の方。
こちらは
 口調はきつく、性格はおばさん似のやわらかい外見を見事に裏切る、爺くささ。
口調だけでいうなら上から目線で「〜だが」「〜だ」と、物を切り捨てるような鋭い口調だ。いかんせん口調はきつめなのだが、その表情や仕草に悪意があったことはない。見下ろされたこともなければ、逆に爺だろうとおばさんだろうとポケモンだろうと、なんだろうと、見つめる彼のその目には慈愛がふくまれている。
あいつにとって自分以外の存在は、すべて年下の守るに値する対象なのかもしれない。
なにをどうしてそういう真理に到達したのかは不明である。
 雰囲気にのような明るさや活発さはなく、初対面の人を驚かせるその口調のきつさはともかく、雰囲気はぼぉ〜っとしていて、まったりしている。ツッコミしまくるとはちがって、おとなしそうで静かな雰囲気だ。
いうなれば、静かというよりも老いを感じる。
縁側から茶を飲みながら庭で遊ぶ孫を見守っている老人のような――そんな感じなのだ。
 というのは、若干五歳の時には、すでに性格が形成されていて、それも大人びているというのではなく、大人も通りこした爺さんか仙人のよう。
 風呂場以外でならば、きっとねだれば、どこからか飴や菓子がとびだしてくること必須。
視線を合わせるために、子供のためにしゃがむのだって、身長が上の奴を見上げるときだって――最後は「いいこだね」と頭をなでるのも常。
まさにどこぞやの爺さんである。
 しかしテンションがあがると、子供らしい無邪気な一面をみせることもあるので、大人びすぎてると言い切るには矛盾が出てしまう。かといって、子供らしすぎるかときかれると……。
甲乙つけがたい性格をしているとしか言いようがない。

 ちなみにこいつ、イッシュには興味をもたないカントーフェチであり、とは感覚が真逆らしく「フワフワこそ正義だ!」と騒いでは、部屋にぬいぐるみをためこんでお昼寝したりひきこもったりが日常だった。なお蜘蛛がことのほか嫌いで、バチュルを早々にゲットしたに、悲鳴を上げていた過去がある。ここでポケモンに文句を言わず、にのみ言うところがだろう。後々、話を聞いて落ち込んでいたバチュルに、慰めの言葉をかけていたぐらいだし。
 そしてといえば、その口調や性格よりも、カントーを愛しすぎたゆえの和風料理の数々の方が印象に強い。
あいつの料理の基本は、和食ベースだ。和食とはカントーを筆頭に、海を挟んだむこうの地方で食べられる米を中心とする文化の食事である。ちなみにイッシュのメインはパンだ。
もちろんこちら風のパンに合う料理もするし、パスタだろうが菓子だろうがなんでも作れる。うちの母さんや双子のママさんより美味いほど。
本人はこれだけが取り柄だと言っていた。
 “取り柄”ではなく、“特徴”というならば、だけでなくも山のようにあげることができる個性を持つが。
 取り柄と言えば、はついてない。まぁ、体質なんだが。
も同じように変な体質があって、変(主にポケモン)なものを引き寄せやすい。
同じように変な体質はにもある。あいつ“自身が不幸だと思えば、周囲の人間はラッキーなことがおこる”という――悲しい不幸体質だ。
あいつの場合、じゃぁ、“周囲が不幸になればがラッキーになる”のかと思えば、そうでもない。ひたすらに彼が不幸に見舞われるだけだ。

 この双子、ぜったいなにか憑いている。というのは、いまにはじまったことじゃない。
 の周囲にいるやつらは結構な確率でいいことがあるため、街の年寄連中は、を座敷童扱いしている。そのときのの不運具合など知りもせずにだが。
 は人によって傷つけられたポケモンをその体質でよくつってくるので、ジムリーダーや町の近くに住むアデクさんやらが、ポケモンの保護に名乗り出てくれて、アロエさんがいなくなったジムはポケモンとの共存を〜という傾向の若いジムリーダーになったり。まぁ、なんというか、のおかげでプラズマ団とはまた別の方向で、ポケモンとの距離が近く、人々の尽力によって平和が保たれている。
 現に数年前だと、双子の家が旅行に行っている間に、この街はプラズマ団に襲われた。それでおれの妹のポケモンが奪われてしまったのだ。
双子がいるときは、なんの事件ひとつもなかったというのにだ。平和だったのは、これはたぶん効果だろう。



 そんな(見方によっては)トラブル体質を背負った双子が、この地方では早すぎる10歳で旅立つといわれ、なんだかよそ様の町の人とか通りがかりのポケモンとかにとんでもなく迷惑をかけてるんじゃないかと心配になったおれは悪くないはずだ。
ふたりだけで旅をさせる方が恐ろしく感じて、思わずプラズマ団探しの途中だった一人旅を切り上げて、おれは慌ててヒオウギシティに戻ってきたのだ。

そんなわけで今このやっかいな幼馴染みと旅をしているさなか――。





**********





ヒュ「なぁ」
「ん。どうした?」
「なぁにヒュウくん」

ヒュ「この旅、異常にプラズマ団との遭遇率高くないか?」

 少し前からやつらをさがして、おれが一人で旅していた時は、あいつらの情報や手がかりさえ、まったくといっていいほどつかめなかったのに。
最近やたらプラズマ団――の残党と出会う。
なに?プラズマ団復活したの?二年前、英雄が倒したとか何とか言ってなかったっけ?
でもプラズマ団の残党の中にも反省していい奴もいるわけで。
こうなると許せないはずなのに、よくわからなくなる。

 ――ところでそこの双子よ。

ヒュ「なんで視線をそらすんだ?」

 おまえら、何か知ってるのかよ。
もしかして伝説系統のポケモンとの遭遇率も高いのも…?

・・・・・・はぁ〜。
なんか、もうどうでもいい。

 双子の様子からして、あいつらの体質ゆえか、これから先も何かが待ち受けているのは間違いなさそうだ。
もしかしておれは一緒に旅をすべきでない奴らと共にいるのではないだろうか。


なんだか先の長い旅になりそうだ。










しまった!アニメのベストウィッシュを意識しすぎてしまったorz
自分の中でイッシュ地方は、アメリカ。
カンントー近辺はアジア。ってイメージで勝手に文化とか食事とか捏造。
そうやってたら、あとでアニメBWメンバーをフルボッコしたいのか、フルボッコするための伏線がひかれていたり(汗)
自分がどれだけベストウィッシュ編が嫌いかわかった瞬間だったorz
そもそもデントの裏声かかった声が苦手でみてられなかったんだよね(汗)
この状況だと最初にうちの双子に常識とは何かを指摘されるのは、最初に食に関してでデントかも…。
いやいや!“厳しめ”とかやらないよ!だってこの世界はゲーム軸だからね!
ゲーム軸のはずだ(汗)
ゲームとは違って言われたから流される〜みたいな主人公じゃなくてごめん。








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