君は白でオレは黒
[有り得ない偶然] × ポケモン BW2



04. ポケモンげっとだぜ?





ベ「君たちはもう知ってるかもしれないけど。もう一度教えておくね!
ポケモンをゲットするときは弱らせてからモンスターボールをなげるのよ」
「そうですか。ハイ、ベル助手に質問」
ベ「なぁにくん?」
「もう一度お伺いしますが、ポケモンは“モンスターボールを投げるだけではダメ”なんですよね?
“弱らせない”と捕まえられない――ということですよね」
ベ「うんそう。ポケモンも生きているからには感情があるの。だから人間にはただで捕まるなんてことはしてくれないの。どんなになついていても捕獲となったらバトルを仕掛けてくるから気を付けてね。それが彼らなりのルールみたいなの」
「バトル、ねぇ。さすが野生。弱肉強食の法則は絶対ってことか」



ベ「それじゃぁ最終チェックはいいかな?じゃぁ気を付けてね三人とも」
「ハイ!頑張ります!」
ヒュ「なんとか頑張ります」
「イッシュは興味ないんですが、カントーに行く(夢)ためならえんやこらです」

ベ「えーえっと……う、うん!三人とも!がんばってね!」
ベ(うえーん…やっぱり一人だけなんか会話が変な子がいるぅ!)





******





「へぇ〜。ポケモンって弱らせてからボールでゲットするんだな」
ヒュ「知ってたくせに。なにをいまさら」
「そうそう。、しつこくきいてたもんね。生のバトルをするのがはじめてでもそんなに慎重にならなくても大丈夫だと思うんだけど」
ヒュ「たしかに。お前は少し慎重すぎだな」
「きっとゲームで主人公の性格とか表示されたら、 『しんちょう』 ってでるんじゃないの」
ヒュ「いえてるいえてる(笑)」
「慎重?オレが?」
「違うの?」
ヒュ「おれたち、ほど物事を深くは考えないからなぁ」
「わたしも違うかもしれないけど。って、わたし以上に“普通の十歳児”らしくない思考回路なのは間違いないよ」
ヒュ「むしろ爺の領域だろあれは」
「いや、うん。別に慎重なわけじゃないだろ。“身長”は気にするが。
ほら髪の毛のぼーりゅーっむで何とか縦の長さをごまかそうとするぐらいには気になるけどな。
ああ、そうじゃなくて、“慎重”のはなしだったか。
あんまり深く考えてないなオレも。
ただ、ちょっとだけ…“弱らせる”ってのを考えてただけだな。一般的なポケモンの捕まえ方は、もちろん生まれる前から知ってはいる。知ってはいるが、それはあくまでゲームでのネタであって。彼女に言われて改めて納得したんだ。『ああ、“弱らせて”からモンスターボールを投げるんだな』って」

「(顔が引きつる)…な、なんか。変なところの言葉が強調されてるように聞こえたんだけど。その、まずいこと考えてない?」
ヒュ「あー…おれもがいいたいことわかるわぁ(遠い目)」

(なんでかしら…)
ヒュ(なんでだろうなぁ)

&ヒュ ((…ポケモンセンターの位置だけは常に把握しておかないとダメなきがしてきた))


「ふ。さて。なんのことやら」

&ヒュ「「(いや、絶対間違いなく考えてるか顔だっ!!)」」





*****





ヒュ「二人をたして二で割るとなんとか丁度よくなるから、二人いつも一緒くたにされるんだよな。ああ、こういうときはそれが顕著だ」
「ヒュウも子供らしくない発言だと、オレは思うんだが」
ヒュ「いやいや。には負けるから。むしろ勝ちたくはない!」
「言葉遊びはオレのオハコだ」
ヒュ「やめろよそれ。マジで子供の発言じゃないから」
「今のは無邪気にはしゃいで走り回って。あれぞ“子供らしい”ってやつかな。そうだな、がオレたちのなかで一番それらしい子供なんじゃないか」
ヒュ「……ここでその発言!?ってかぜってぇちげー!!!」

ヒュ「あー…うん。それにしてもおまえら、本当に性格でるなぁ」
「性格?これは“体質”の問題だろ」
「ちょ、ちょっと!!そんなとこでのんびりしてないで助けて!!なんで、遠くにいるの!」
ヒュ「よんでるぞ
「いやいや。ヒュウのことだって」
ヒュ「がいけば一発で終わるだろ」

「いいから助けろっ!!」


ピローン♪はクルミルにバトルをしかけられた→にげる
ピローン♪はマメパトにバトルをしかけられた→にげる
ピローン♪はミネズミに・・・


ゲームならこんな感じでずっとピロン☆ピロン☆となっていそうなポケモンのエンカウント率だった。
ただしそんな野生の彼らはすべての方へと向かって、とにかく突進&突撃と奇襲を繰り広げている。
あまりのエンカウント具合に、がポケモンをゲットする暇さえないほどだ。
逆にが一歩近づけば、ポケモンたちはおびえたようにザッと道を開く。

ちなみにの場合、ポケモンに襲われてはいないのだが、道端の石で転んだり段差につまずいたりよくしていて、すでにボロボロだ。
たいがい彼が転ぶと、その側には隠されたようにアイテムなどが落ちていて、ヒュウやはそのおこぼれをもらっている。



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の特性   ピロ〜ン♪
・前世による記憶、経験の継承
・自分が不幸になると、周囲で幸福フラグが上がるという――不幸体質
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--------------------
の特性   ピロ〜ン♪
・妖怪、怪、魑魅魍魎、魔物、海王類など「命ある普通じゃない生物」をよびよせる――ホイホイ体質
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――そんな二人の特殊体質の人間を持つ幼馴染みヒュウの旅はまだ始まったばかり…。
ヒュウの苦労がむくわれることは――

まだまだない。





*****





「いまなら、さっきの“弱らせて”の意味がよくわかるわ」
ヒュ「ああ、おれもだ」

とともにいるために“普通”の遭遇率で済んでいる
その目の前には、一匹の青いポケモンがいる。
今、がゲットしようとしているリオルである。
だがが手持ちのポケモンをだすことはなく、かわりに手には空のモンスターボールだけがにぎられている。
その顔は優しげなお兄さんか菩薩そのもので――


「オレ、争い事とか。バトルって嫌いなんだ。誰かが傷つくことも、ましてや生き物なら傷ついてほしくないと思っている」

だからオレのポケモンになってくれないか?――自主的に


ニッコリ笑っている彼の背後には神々しいまでの日輪が見える。

「ね。お願い

しかし言葉一つ発するごとに増えていくとんでもない威圧感に、彼の目の前にいたリオルだけではなく、周辺に身を潜めていたポケモンたちまでその身体を震わせて身動き一つできなくなっている。よりまだ距離が離れているためまだ動ける野生のポケモンたちは、血相を変えて勢いよく逃げ出していく始末だ。
近すぎて逃げることもできず金縛りのような状態に陥っている者達は、瞬間的に自分の死を想像した者も少ないはずである。
なお、にターゲットロックオンされたあわれなリオルは、涙目で尋常じゃないほど顔色を悪くして震えている。
いまにもその小さな心臓が口から飛び出すのではないかというような震え様である。



「ヤバイわ〜。なんていうかこの十年で、結構あの覇気には慣れたつもりだったけど、おさえてたのねアレ。 まだまだ認識甘かったわぁ、わたし。の背後にいてもビュウビュウ風を感じるような威力って…どんだけよ。
あーあ、あのポケモン、かわいそうに。きっと一生の心の傷がついたよね」
ヒュ「おれも…慣れたつもりだったけど、正面からあれをあびたくわないな…」
「ラスボスって、?」
ヒュ「無理だ。絶対勝てる気がしない」
「まぁ、ポケモンがにげるんじゃぁ、捕まえられるわけもないから…。まずがポケモンゲットとか無理だとして。
そういう意味で、あのひとがチャンピョンとかには、なりそうもないけど。もしなったとしても面倒くさがってやらないと思うから、ラスボスにはならないよね」
ヒュ「………ポケモンセンターで心の傷って治ると思うか?」
「さぁ?」


転生しまくったの覇気に圧倒され、スパーサイヤ●ンもなんのそのとばかりに周囲の風が渦巻く光景に、とヒュウは彼の前にいるリオルに合掌した。





*****





それはがとある場所で野生のガーディを捕獲しようとしたときのこと。

!待って!待って!それは絶対やっちゃだめだって!!」
ヒュ「だから……。“弱らせて”か…」

ポケモンはきちんと弱らせた後、投げるでもけるでもなくごく普通にによって向けられたモンスターボールから出た光線によってとらえられた。
だがそこまでの経緯は―――





ポケモンに逃げられるが近づけるラインとして無難な50メートルほどの距離を離れてたたずんだ彼は、やヒュウが「ここからではリオルの攻撃も届かないけどどうする?」という問いに、ニコリと笑った。

「どうするって?どうもしないが?」

いつもの子供らしくないきつめの口調とは裏腹に、周囲にはほわ〜んと花が浮かびそうなそんな和やかな空気をまといつつ小首をかしげるに、幼馴染一同が驚愕の表情を見せる。
それにさらにはは不思議そうな顔をみせる。

「フワフワ好物のがつかまえないなんて!?」
ヒュ「てっきりお前なら一も二もなく捕まえると思ってた。があんなフワフワなシッポをみてがまんできるとは思えないし」

「???何言ってるんだ?オレ、捕まえないなんて言ってないぞ」

&ヒュ「「は?」」

「ああ、心配はいらない。かならずゲットするから。
だって、オレ、前世で“XANXAS”だったからな!投球には自信がある!
なつかしいな〜。よくスクアーロにやつあたりしたっけ。あれで山本武とはりあえるだけの投球コントロールをみにつけたんだよ」
「え…それって。ちょ、ちょっとさぁん!!!」
ヒュ「意味は分からなくてもこれだけはわかる!
お前が考えてるそれはきっと、いや間違ってる!!いますぐやめろっ!!!」

慌てて二人がとめようと、とんでもない形相でにかけよったが、それもままならず。 はいっそのこと見事なまでのフォームで“それ”を投げた。

ギュィーーン!!!
ガッ!!!!
キャイン!


「ん?加減を間違ったか?」
&ヒュ「「・・・・・・」」

その後、捕獲された二匹目のポケモンは、重度の打撲によって意識を失っていたところを「よし!弱ってる!」と、ほくほくとやってきた節がさく裂して、そのままモンスターボールをかざして、そこから発射された赤い光線によってガーディは光につつまれ、本人のしらぬところで 御用 ゲットとなったのだった。









アザナさんは特に悪気もなく微笑んでるだけで、おどしてはいますが殺意ないですし、ブリザードもふいていません。
本当にただ神々しく笑っているだけ(笑)
ちなみに【有得】設定を引き継いでいる二人。
レイは「モンスターほいほい」ってなってから、イコールして「ポケットモンスターほいほい」な体質。
字さんは、相変わらずの不幸体質(どこかでその分幸運値が上がっているアレ)。
アザナからポケモンが逃げるのは、転生繰り返して最強なアザナさんの強さを野生のポケモンはなんとなく理解してるから。
双子がいつもひとまとめにされるのは、逃げる&よられるっていう体質が原因で、 おでかけのときとかも二人一緒じゃないと“ふつう”のエンカウント率にならなかったから、それ以降、二人で一人って扱いになった――とか。勝手に想像。
もちろん二匹とも即ポケモンセンターにつれていかれて無事です。
ガーディなんかはゲットされるまでの経緯を全く覚えてません。

とりあえずまずはじめは、リオルとガーディゲットだぜ!








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