有り得ない偶然 Side2
++ Bleach ++



02. これって重症なんですか!?





-- side夢主2 --





「危ない・・・っ!」
バンッッ
「い″っ?!」

声と同時に、頭になにかが当たる衝撃と音、転がるサッカーボールが・・・コロコロと地面に。
顔の斜めから来た激しい衝撃。
そして、唐突なのとゴミ袋を持っていたため、受け身が取れず私もボールと同じように流れに逆らうことなく転んでしまう。

くわんくわん と、頭の痛みに耐えていると「大丈夫ですかっ!?」と遠くから声が聞こえる。

「〜つぅぅ(な、なに?)」

少し痛みが和らぎ、衝撃の元を見ると・・・サッカーボール。

(・・・んな、王道な!)

場外に飛んだ勢いあるボールを顔で受けるなど、漫画みたいなの元の世界ですら遭遇したことないのに!
と、そちらに気を取られているとボールを飛ばしたであろう人(部員?)が駆け寄ってくる。
顔は青くなっていますし。

「いえ、茂みのほうへ倒れたのでそんな怪我してませんよ」

と言って立ち上がったら、その部員は殊更顔面蒼白させパクパクと口を開閉しだした。

「?」
「う・・・う・・・」
「う?」

「アンタの左腕、パックリ切れているぞ」

「え・・・」

どもったまま言葉にならない生徒達。 それを代弁するようにふいに聞こえた第3者の声―――なんと黒崎一護がいた。

(は、初めて声掛けられたぁぁ)

とりわけBLEACHの中でも一護が好きだから思わずココで嬉しさが混じりました。
わたしのそんな気持ちを知らない一護は、再度「腕」と言って指をさす。

「あ・・・」

左腕は見事な出血。
ダラダラと血が垂れて―――確かに痛い。
茂みの枝で切れたらしい。

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさ」
「だ、大丈夫ですよ。これくらいっ」

「いやいや・・・結構深いぞ。ソレ」

と、眉寄せてツッこまれて、この傷具合は【凄い傷】のレベルなのだと認識を改める。
今までのトリップ生活ではこのくらいの傷は日常で、すぐに治すことができていたので、怪我の度合いに関して感覚が麻痺していたらしい。

(これ軽傷じゃない――んだっけ?)

今までトリップした世界の中じゃ(特にP4辺り)怪我の程度がこんなもんじゃなかった。
おかげで感覚が麻痺しているらしく―――確かに、トリップする以前の自分なら取り乱していただろうと思い返す。

「まず保健室」
「あ、はい。じゃぁゴミ捨ててから「捨てるなら俺がやりますっ」
「えぇっ」

お願いします!と言われ素直にゴミ袋を部員に任せた。


「――――指摘ありがとうございます」
「いや、部員が真っ青になってたから思わず」
「・・・・ソウデスネ」

心配しすぎて蒼白だった先程の彼には可哀相なことをした。

「ところで1人で平気か?」
「幸い腕だし大丈夫かと」
「そうか」

傷から滴る血に軽くタオルを当て、一護とは保健室に行く旨を伝え別れた。


これが、(個人的に)私と黒崎一護との出会いだった。





*・゜゜・*:.。..。.:*・*:゜・*:.。. .。.:*・゜





保健室の方向にある女子トイレに入り、誰もいないの確認して一番奥の個室に入る。

「ノルン―――『ディアラマハン』」

よびだすはP4世界のパートナー達。
ペルソナと呼ばれる特殊能力を持つ存在だ。
そのペルソナを喚び出し、回復スキルを唱える。

が、しかし。

瞬く間に傷が塞がるどころか、ノルンが顕現する様子すらない。

「ノルン?」

ペルソナがあるのは心で・・・感覚でわかる。
ペルソナの存在は確かに私の中にある。なのに現れない。

「ノォルン〜?ヨシツネぇ・・・・イザナギィっ」

軽いパニックに見舞われ、それぞれの名前で喚ぶが一切権限する様子話なし。

(もしかして嫌われた―――――!?(泣)

と焦ったら、逆にイザナギ達の戸惑いが心の中で波となり伝わる。

「・・・もしかして、初の使用不可?」

目は相変わらず特殊さを発揮しているのに…(※実は虚がバッチリ見えるんです)

P4世界以外でのペルソナを召喚することはできないと、このとき初めて知りました。





思考が止まっている間にトイレに血がボタボタ付着しているのに気付き、慌てて血を拭き取って保健室に向かった。

そして――

「・・・・・病院行きですか」
「その傷じゃぁね」

保健室の先生に、何を言っている?とばかりの呆れた目で見られる。

(やっぱり縫うことになるのか・・・っ)

大怪我で、久々に地道な自然治癒を頼ることになりました。








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