有り得ない偶然 Side2
++ Bleach ++



01. 転校という名のトリップ





-- side夢主2 --





転校先が記載された紙と学生証を見て唖然とした。

『空座第一高等学校』

どうやら次のトリップ先はBLEACHらしい。



私のトリップは『目が覚めたら』が鍵というのを3度目辺りで確信した―――はずだったが、どうやら違うらしい。
げんにトリップしたP4の世界のトリップの仕方も、進行具合もゲームそのものの仕様とは少しが違かった。
なによりトリップではなく、成り代わっていたことこそ今までとは違うだろう。

P4世界では、トリップ人生の中で初めて【成代わり】体験だった。

ゲームと同じように、1年間という制限
定められた話に沿わなくてはならない制約

自分がP4の世界にて1年間を暮らさなければ、それがゲームと同じ一年期間の時間だとわからなかった。
それでも多少の変化を除けば今度の一年間はゲームの進行通りだった。
そう、もう少しで私は皆と別れる。
つまりこのままではトリップするきっかけがなく終わるということで、だというのにいまだに『いつトリップするか』というものが今回はなかった。
また、それに疑問が浮かんだのも事実。


P4の主人公たる彼は―――エンディングでは皆と別れ電車に乗り、自分の元々住んでいた所へ帰ることになっている。


このまま成り代わったまま私は過ごさなければいけないのなら、問題が発生する。
帰るってどこにだろうか? 中途半端な一年間という期間のみの成り代わりの場合、私自身の親はこの世界にはいないだろうと思う。
なにせ私はトリップしてきた、所詮異邦人だからだ。

ならば・・・私はどこへ『帰る』のか?
否、どこへ帰れるというのだろうか。


考えられるのは電車の中で転寝している内に・・・とか、そういうタイミングで次の世界にいく可能性が高かった。
私を異世界へと飛ばす何者のかの意思があるのなら、この転寝というタイミングを逃すはずはなく、新たな別の異世界に飛ぶのだろう。


しかし“いつ”“どこへ”とぶのかという私の疑問は、私の予想を裏切る形で判明した。
手紙が届いたのだ。
母と呼ばれる人からの――転入手続きの書類。
軽い近況報告などを綴った文と転校先の学生証を。

(これは【彼】の母なのか?)

当たり前だが、差出人は同じ名字でも【神崎 (カンザキ ) という私】を生んでくれた実の母とは違う女性の名前だった。
たぶんこれはP4の本来の主人公の母親の名に違いない。
それに違和感がないわけではない。
かといって、私の母の名前で来ても驚くのだが・・・

だが、とりあえず行く場所は明確になった。無事にすむかは判らないけれど。


(転校先が決まっているのか・・・)



次の行き先を見て、いつの間にかわたしは世界を超えたことに気付いた。

空座第一高等学校―――
自分の予想通りならこの高校は、たしかBLEACH世界の主人公が通っていた学校のはずだ。
そういえば、私は転入試験を受けていないのだが、いいのだろうか?
あとで聞いた話だが、どうやらそのへんは今の成績で快諾だったらしい。

(・・・好きなP4(ゲーム)だから頑張ってよかった!)



そして――


「神崎 (カンザキ ) です。よろしくお願いします」
「担任の越智だ。よろしくっ神崎」


予想に違わず、電車を介してBLEACHの世界に渡っただけでなく
まさかの一護達のクラスへ転入だった。

また原作の側ですね。
なにがおこるのやら。








UTOPUNext→