【有り得ない偶然】Side1 F
-- 君は別の世で生きる --
◆HUNTERXHUNTER
01.死×喪失×流転
わたしが『オレ』となったとき
わたしは死んで
オレは生まれた
それは漫画の世界によく似た――異世界でのこと
::side夢主1::
わたしは ―― ()。
わたしはきっともうこの世にはいない。
だって、あのときわたしは死んだのだから。
死んだ。
――そう理解したのはずいぶん後のことだったけれど、それはきっと間違いがない事実。
“そのとき”わたしは、大きなデパートにいた。
たまたま買い物にきていたのだ。
そこで。
突然光が目を焼いたのを覚えている。
光が視界を焼き、それとともに激しい痛みと熱さが一瞬で身体を覆った。
光と音が同時に聞こえた気がしたら、爆発かもしれない。
それでわたしの意識は途切れたの。
暗転。
アンテン
あんてん
あ ん て ん…
次に意識が戻ったき、わたしの意識は暗闇の中を漂っていた。
上も下もわからない真っ暗な空間。
体の感覚はあるようでないような感じで、とてもあたたかくて、なにかに包まれているようで、守られているようなそこは居心地がよかった。
意識ははっきりしたものではなく、夢うつつで、常にまどろみの中にあった。
そこにあったのは、温もりと、音だけ。
聞こえてきたのは声。
それにより、わたしがいまだれかのお腹の中にいて、あの瞬間にやはりわたしは死んでいて、そうして生まれ変わったのを理解した。
わたしは
あの時 死んだの
もう
どこにも
わたしは いない