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原作軸 05. 背景でいたいひとと |
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ゾ「俺のことはしってるとはおもうが、ゾロだ。ロロノア・ゾロ」 そこの麦わらのやつに無理やり勧誘されたと、疲れたようにいわれ、申し訳なくなる。 すいませんウチの弟くんが。 一度こうと決めたら曲げないんですよねぇ。 ゾ「お前らは?」 コ「あ、えっと、僕はコビーです」 ル「シッシッシ!オレはルフィ!!よろしくな!」 リ『――の保護者。名はリースと申します。その、なんというか、そこにいるバカの兄で…はい、いろいろすみませんウチの末っ子が馬鹿を申しまして。わかってますよ。しばられたままで海賊になれないってことも。でもこの子、曲げないんですよ。本当に申し訳ありません。頑張って海賊になってくださいねゾロさん。 ちなみに自分のことは、できればないものとして、あるいはそこらの石か通行人Cぐらいで気持ちとどめていただけたら光栄です。もちろん名前は覚えてもらわなくて結構です。オレは通行人Dか背景なので』 ゾ「なげぇ!!!地味にうぜぇ!」 ル「リースはいつもしゃべってんぞ。このくらいまだまだぁ」 コ「・・・えっと、ずっと気になっていたんですが、なんでリースさんいつもちゃんと名乗らないんですか?というかなぜAじゃないんです?むしろなんでそこまでしたてにでてるんです?」 リ『何を言っているのですコビー。アピールするときにアピールしないと勘違いされるんですよ。しらないんですか?なればこそです。ぜひここは通行人Cより下に見てもらわねばなりません。 なによりAはだめです。それは譲れない大切なひとの名ですからね。 Aはオレにとっては彼のものなのですよ(というより村人Aだろうが通行人Aだろうが一番最初に目をつけられる相手じゃないか。だったら…あれ?いたの?と言われるほど影が薄いBやCがいいに決まってる!!)』 それが広場ではりつけにされてる君と、そんな村人Cなオレと主人公との出会い。 コ「・・・・・あれ?いま、なんか含みが・・・」 リ『気のせいです(ニッコリ)』 ◆ side リース それはオレたちが、次の島に着いた時のこと。 オレは目の前の光景に愕然とした。 たしかにルフィに自由に漂流しろとは言ったが、これはない。 なぜたどり着いたのがこの町だった?むしろなぜしょっぱなから海軍基地がある場所につく!? オレへのあてつけですか?オレにつかまれと? これはもう泣こう。泣くしかない。 むしろアレだ。 さようなら オレの自由。オレの平穏。脱海軍人生。 オレの旅はここで終わりのようだ。 短い脱海軍歴だった。 しかもたどり着いた広場には、ゾロさんがいらっしゃいました。 もちろん原作通りとある場所の広場ではりつけにされて――。 っで。現在、オレたちはそのはりつけにされてる男の前に集まっている。 「リースさん・・・な、なかないでくださいよぉ。ぼくだってどうしたらいいか」 『いや、もう無理です。本当に無理。 自分はただ、漂流したかっただけなんです。それが。それがなんで・・・なんで・・・・・・』 あのオバカは海軍基地に挑みに行くんだ!!!!! 桃色だるーんな眼鏡君、もといコビーとルフィと、今度は漂流せずに島についた。 だけどそこは海軍基地で。 そこにいるゾロを仲間にするんだと張り切るルフィにオレは泣いた。 そもそもオレは、海軍から逃げるために海にでたのに。 もうやだ。 なんで海軍基地のある島に着くの。 髪の毛黒いままだし。むしろ“海軍将校リース”のまま服装以外何も変えてないから、すぐにばれる。変装でもしておけばよかったよ。 みつかったらどうしろと。 通報されて、はたまた海賊認定裏切者扱いか。それとも連れもどされて、また大将どもに部屋を燃やされたり凍らされたりするのだろうか。そんなのいやだ。 むしろ海軍に帰れば、まちうけているのは書類ではなく、どこぞのだれかが用意した女人(にょにん)がいたりして。 海軍本部にて唯一絶対の砦であるオレの寝室(とかいて聖域と読む)とかに、ウフ〜ンでアハ〜ンなひとがてのひらこまねいてまっていたり―――なんてことがあったりして。 やだ。もう海軍なんか帰りたくない。 「リースさん・・・そんなおびえなくても・・・ゾロさんは怖い人じゃぁありませんよ?悪いのはあの大佐の息子ってやつです!」 おびえてません。 震えてるのは、涙が止まらないせいです。 顔を見せたくないからうつむいてるんです。 下手したらそのまま般若にでもなってルフィに殴り掛かる自信があるんですよコビーくん。 そう。この震えは怒りから湧き上がるもの。 なんなら君のその贅肉もえぐってあげましょうか。いえ、失礼。冗談です。 そしてもう一度言いますが、オレはないていません。 原作という単語を今かみしめているところです。 放置してかまいませんよ? むしろ放置して! ついでに逃がさないとばかりにオレの肩にのっているルフィの手の先っぽが怖いです。 みてくれ幽霊の手〜。本体はどこに?――そんなものはるか遠くです。 怖いのは幽霊に見えるそれではなく、そのままルフィがふっとんでくるんじゃないかっていう恐怖。 たしかに逃げるのは得意ですけどね。 あの威力のゴム人間なんか迎え撃つ気力も力もありゃぁしません。 そんでもってこちらをにらむ張付けな緑髪の兄さんや。 オレの剣をみて「剣士か。縄からぬけたら俺と戦え」なんて、獰猛な顔で笑いながらこっちみんな! まじで誰がお前なんかと戦うかよ! だってお前原作でルフィの仲間になったあのゾロだろ!いやだよ三刀流使いなんて!オレの刀は支給品の大量生産物の刀一本だぞ!却下にきまってるだろうが!!折れたらまた出荷以来の申請書出して、安くしてもらうためにさらに大量注文して――。 そもそもオレは体力ないし、体重もないですし、幼い時の事故の影響で体温調節とか自分じゃうまくできなくて、だれかにけっこう面倒みてもらってるような平和を愛するただの一般人で痛かったけどなぜか海軍やってる一般人の心を持つただのモブキャラなんです。 得意なことは科学実験と、キャベツやダイコンの育成とトウガラシの栽培と、逃げ足だけだけだチクショー! たしかにオレがもっている口にするのもおぞましい名前の悪魔の実の能力がなければ、オレに残されてるのは、逃げ足と師匠に仕込まれた剣術ぐらいだけどさ。 剣術習ったけどね。 オレは弱いですから! 一緒に弟子入りしたどっかの誰かさんの方がそれはもうすごい剣士になってますよ! 何度でもいうけどね。 『まじできちがいかこの野郎。ふざけんじゃねぇよ。バカか?バカなのか?どこをどうみてオレがテメェと頭はれると思い込んでんだ。アホか?そもそもがはりつけにされてるやつが、なにもう逃げる算段してるわけ?オレに挑むってことは逃げ切れること前提野のみそってことだおね。ホントふざけてる。むしろ自分の現状さえ忘れた発言に、うちのジジイのボケ具合がイコールでむすばれるんじゃねぇの。オレに挑む前にうちの師匠倒してから顔を見せに来いってんだ。強さだけ求めて挑んでそのまま師匠にぼろくそに負けてしまえばいい』 「・・・・」(ヒクッ) 「り、リースさん!?」 呼ばれて振り返れば、はりつけにされている緑頭君が、ものすごく顔をひきつらせてこちらをにらんできていた。 なんだよチクショウ。睨むなよ。怖いだろ。 といってもオレにとって怖いのは、海軍であって、そんでもって大量の女性陣にもみくちゃにされるほうが怖い。 知ってるかい?ファンですとかわけわからないこといって、奇襲をかけてくる女たちの恐ろしさを。 彼女たちに逆らったらいくらオレでも命がない。 あの恐ろしいまでの雰囲気を!しいていうなら、血走った目でタイムセールに群がるおばちゃんのような・・・。 「ひー!!り、リースさん!?お、おちついてください!!」 『なんですかダルーンピンク君』 「だるって、いやだから僕はコビーです。ってちがって!とちゅうから思ってること全部口に出てますから!!!」 『おや。これはまた・・・うっかり?』 「うっかりじゃねぇーよ!!なんなんなんだよてめぇは!!そもそもてめぇ、さっきまで泣いてたんじゃネェのかよ!なにケロっとしたかおしてやがる!!!」 おびえてねぇよ!。きれてるんだよ! あきれてるんだよ!泣きたいだけだ!泣いてネェ! 穏やかに行きて活きて生きていたいだけなんで、明日の新聞の一面を飾るような騒ぎを起こしたり巻き込んだりしないでくださいよ! 「あ、ゾロさんは、リースさんのきれっぷりをしらないんでしたねぇ。 でもさっきまでは本当に辛そうでしたが大丈夫ですかリースさん」 『・・・どこが?』 どこをどうみたら辛そうなんですか?むしろ何に対して辛そうって思ったのさ。 現状に憂いているオレか?それとも・・・? むしろ今がつらいんですけど。 滅びろ原作(イコールで《目立つ》とよめる事象よ)!!! オレは穏やかに老後という今の余生を過ごしたいだけなんだ!畑仕事をしていたいだけなんだよ!!! とりあえず・・・ 『離しなさいこの愚弟が』 オレの肩をつかんだまま伸びていたルフィの腕を肩から叩き落とす。 びよ〜んとふっとんでいったルフィの腕。しばらしくて「うわぁ!?」っていう情けない悲鳴とバッチンというゴムが弾けるような音がしたが無視。 そのまま向こうで海兵が数人とんできたルフィの腕に巻き込まれたが、しったこっちゃないですよ。 そのまま服のしわをはたいてなおし、身ぎれいにした後、こちらに向かってくる何十人もの人の気配に眉をしかめる。 目が悪くてこの目にほとんど物の形が映っていなくも、生きている者の気配は静止物よりも存在感が強いからすぐにわかる。 「大丈夫ですかリースさん」 『こび、あ、間違った。眼鏡くんじゃなくてダルーンピンク君』 「いいなおした!?しかも言い直したほうが間違ってるぅー!!僕はコビーです!」 『そうでしたか。それはすみません。まぁ、その話はおいておいて』 「おいてかれた!?」 『申し訳ありませんが、自分はこれでお別れさせてください。 特にダルーンピンク君。このあいだ自分の服に書かれていた紋章もルフィの言葉も戯言。自分は護身用に剣を持ってはいますが、強くなんてないんです。なので。このあいだ言った職業のことは忘れてください。他言無用です。もし、口を滑らしたら・・・』 真剣な顔をして、まっすぐにダルーンピンク君をみる。 「…す、滑ったら?(ごくり)」 『オレはあなたの』 すっと少しだけ目を細めれば、正面の彼からはごくりと生唾を飲み込むような音。 オレの本気を伝えるべく、さらに自分にシャッキリとしろと言い聞かせ、オレは口を開いた。 『――目の前で自殺しますから』 「ええぇぇぇぇぇー!!!!???そっちなんですか!?」 「・・・わけがわかんねぇが。お前が死ぬのか」 あいかわらず見事なツッコミをするピンク君である。 それに続いて、張付けにされたゾロが呆れたように話しかけてきた。 それにニッコリ笑顔で頷く。 『ええ。“オレが”死ぬんですよ。それがどうかしましたか?』 「ふつう今の会話のなりいきからいって、死ぬのはそこのコビーの方じゃないのか?」 「ぼ、ぼくもてっきり殺されるか。それ相応のなにかが待っているのかと・・・」 ショック死です。あるいは海軍に戻されるという疲労からの現実逃避です。否、過労死という言葉もはっせするかもしれない。 現実逃避をしたら、意識だけじゃなくて魂までそのままきっとどこかへ逃避して、死んじゃうかもしれない。 いや。オレのことだからきっと死ぬ・・・・ことはないかもしれない。 ほら、前の事故の時も戻ってきたしさ。 とりあえず沸き立つトラブル&オレにとっての理不尽たちよ。 いますぐ消え去れ。 そんでもってオレに永遠の平穏を約束せよ。 安眠という案は却下です。オレは死ぬ気ないんで。 【オマケ】 ル「ゾロしゃがめ!ゴムゴムの〜鞭ぃー!!!って、ああああ!!!りー」 ゾ「なっ!?」 コ「あ、リースさんが・・・」 リ『・・・いちいち。オレめがけてくんじゃねぇよ!!!!』 ル「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!リースがきれたー!!!」 コ「そりゃぁ、ルフィさんが方向間違ってリースさんを攻撃するから・・・」 リ『ぶっ飛ばす!!!そこへなおれこの愚弟が!!』 ゾ「・・・・・・どういう状況だ?」 2014.04.03 投稿 |