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09.オレとマサラとこの世界 |
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『』・・・普通の人には聞こえなかったり理解できない会話。テレパスやポケモンの声など。 ≪≫・・・夢主による筆談。 side 主人公 従弟のそっくりさんのあまりの落ち込みように、みているこっちがいたたまれなくなった。 それによる負い目と、オマケでグリーンをつけると言われたことで、下山の申し出を受け入れた。 こっちの世界にもグリーンはいるらしい。 いまはトキワジムでジムリーダーをしているらしいので、マサラにすめば、遊びに行こうと思えば行ける距離らしいのでウハウハだ。 これで鬼に金棒!そう思って、マサラのレッドさんの家にやっかになることになった。 日課として、オーキド博士に必ず一日一回連絡をいれるように言われた。 あれからやたらとレッドさんは、オレに過保護になったきがする。 現にいままで所在不明なことが多かったレッドさんが、オーキド邸にやたらと連絡をするようになったとかで、すっかりレッドさんはオレの保護者兼兄の地位を築きつつある。 たぶん周囲はすでにそう認識している。 ゴールドからは、たまに電話はするが、会いたいなとか言っても用があるとかでいつも話をそらされてしまうし、視線もあわない。 嫌われたかなとしょんぼりしていたら、レッドさんが照れてるんだと言った。 ・・・・・・照れる?なにに? まさか!? オレがこてんぱんにしちゃったから、負けた姿=失態をみられて恥ずかしいってこと!? はわわ!! なんて純粋。 そりゃぁ、誰も自分を大負かしした相手と、すぐに仲良くとかは絶対無理だ。 やっぱりあのバトルはよくなかったんだろうな。 悪いことしちゃったかも。 ≪ゴールド・・・大丈夫?≫ 「あぁ、平気平気。本当に照れてるだけだからあんまりきにするなよ」 「っ!?レッド先輩!!なにを言ってるんスか!!」 「はっはっは。でもあんまりうちのにまとわりつくなよゴールド」 「なんかばれてるぅ!!」 テレビ電話の向こうでは、要領の悪いオレに怒ってる(?)らしいゴールドが、オレに背をむけ頭を抱えて何か叫んでいる。 それを画像から押しのけるように、レッドさんがなんか黒い笑顔で笑っていた。 何があったテレビ電話の向こう側!? あんまりテレビ電話から離れてしまうと、声が聞き取りづらい。 ゴールドがなにを叫んでるのかはわからないが、たまにオレの名前が聞こえることから、オレについて何か言っているんだとは思う。 こっちからでもみえる首や耳が真っ赤だからそれなりに激しく怒っているのだろう。 従弟に似た外見で、よく似た声で嫌われるのは耐え難い。 できるだけゴールドにも連絡しろとレッドさんには言われたけど、相手が嫌っているんだ。そりゃぁ、どんなへたれじゃなくても無理だ。 とりあえず、そんなこんなで新たに始まったオレのマサラ生活。 こっちの世界のポケモンたちが“あちら”とは違って優しいのは、オレが下山に頷いた第一の理由であり、ある意味救いだった。 “むこうの世界”同様、オレをみた瞬間に襲ってくるよな奴らばかりだったら・・・もっとポケモン不信におちいって、完全なるひきこもりになっていただろうから。 おかげで、最近はオーキド博士の研究所にいりびたることが多く、そのままポケモンたちに癒されている。 だって襲ってこないんだ!そうなるともう可愛い動物でしかないわけで――。 この世界。 ちゃっかり最高なんですが! |