|
02.波打ち際ですべてを洗われる |
|
side 主人公 『・・・・・・えーっとどういう状況?』 呟いた瞬間、ピカチュウ姿の君から、物凄い威力のあるアイアンテール(弱)をくらった。 帽子が吹っ飛んだ。 オレへのダメージ・・・大。 『君が馬鹿みたいに波に飲まれたのがいけないんだよ!!』 『ゲフッ』 なんでこんなめに? ああ、そうか。きっとボーっと海を眺めていたのがいけなかったんだ。 そう。海から助けられたらオレは、今度は山の中にいました。 ん?山? 『えええええええーーー!?なんで山の中!?』 『だから遅いって!』 ********** カントーに戻るか、ジョウトをまわるか。 はては違う地方へとんずらをこくか。 どちらにせよこの世界からポケモンが消え、オレからリーグチャンピョンという不名誉極まりない称号が消えない限り、オレの安住の地は見つけることはできやしないのだが。 とりあえ伯母に捕まる前にジョウトだけでも放れるかと、一時帰宅を考え、カントー行きの船を待つことにした。 港に船が着くのは後一刻ばかりさきだ。 久しぶりに来た港だが、海は穏やかで、もしかすると船は早く着くかもしれないと、海岸の端まで歩いて船の姿が見えないか地平線を眺めていた。 だけどあまりにボォ〜っと黄昏過ぎていたのがわるかったらしい。 『ピカ!?(レッド!?)』 ザッパーン!! 気が付けば突然大きくあらわれた波に飲み込まれて、ギョっとするくんをよそにオレは見事に港から海の中に叩き落された。 海の中でボコボコやっていると、キラキラしていた水面が大きく水をはねるのを見た。 追ってきたのはピカチュウ姿のままのくん。 『ばかレッド!!』 くん・・・君もずいぶんあせってるね。 なにも勝手の悪いピカチュウのまま飛び込んでこなくても。 ぜひ君のサイコキネシスで助けてよ。 っで、あせっていた結果。二人で沈んだ。 ガボッ!ガゴゴ・・ボゴボゴボ・・・・・ グイッ!! ふいに誰かに体を抱きとめられ、そのまま強い力を感じて水面へと引っ張られれる感覚がした。 そのままザパーっと水面へととびでて・・・ オレの背に張り付いていたピカチュウなくんは地面に転げ落ちて水を吐き出し、オレも勢いよくむせた。 く、苦しかった。 っで、とりあえず助かったことに感謝しようとして、キョトンとした大きな目と出会う。 『あーオレと同じ目の色だぁ。珍しい〜』 助けてくれたのは、オレとほとんど同じデザインと色調の服を着た、赤い目に黒い髪の少年だった。 オレとの違いは、黒い髪がやたらとつんつんしていてあちこちはねまくっていたことだろうか。 ・・・ってか誰? ってか、どこここ? 目の前のひとの外見的特長にも驚くけど、それよりも周りを見渡してさらにびっくりだ。 なぜか海に落ちたはずのオレの目の間には、いたるところで湧き出る間欠泉。 冷たい水につかったはずのオレはたしかにビショビショだったが、冷たくはなくお湯から出てきたように湯気が出ている。 さらにはどうみても人工的ではない岩場が視界を埋め尽くし、そこからちょっと視線をそらすと――あらまビックリ仰天。なんと少し離れた山は真っ白の雪景色が広がっていた。 あれ?そういえば寒い? 『・・・・・・えーっとどういう状況?』 そして冒頭に戻る。 --------------- やってきましたトリップもの。 水に引き上げられたところで夢主のトリップは完了しています。 こっからはポケスペ世界! さてさて、ゲームイエロー版世界の主人公たるレッドが出会ったのは・・・ |