有 り 得 な い 偶 然
第2章 モ ノ ノ 怪



08.見るな危険!乙女には秘密がつきもの





それは一度は望むもの――







::: side 夢主2 :::







「・・・帰って来た?」



お気に入りで使い続けている家具
見慣れた間取り
頭が理解するより自然と馴染む居心地

全て、元の世界・・・自分の部屋だった。

「戻って来れた――の?」

どうやって帰って来たか
あの世界が夢だとしても
どうやってあの爆発現場で無傷なのか
何故、デパートでなく自室なのか

疑問は沢山あるけれど、一時頭の隅に置きあまりの懐かしさに泣きそうになる。


というのも束の間


「ほぅ。此処がさんの部屋・・・ですか」
「うぉえっ!!」

何故ココに薬売りさんがいらっしゃる!

「ふむ。やはり百年以上先となれば随分様変わりする」

ジロジロ見られ、瞬時に背中に汗が伝う。

(ヤメテ!い、一般女性と明らかに違う部屋なんですからっ(汗))

部屋をまとめる家具と色合い意外に、女性らしさがないオタク部屋なのですっ←

人によってはインテリアや嗜好はそれぞれ・・・とかいうのはこの際無視して、私個人のイメージだと、普通、成人女性の部屋内に堂々と漫画やゲームにガンプラ等とか置いていませんよね〜

(※家族にもオタクだと隠してない人間)


唯一の救いが、部屋を綺麗にしてある・・・とはいえ、これが現代の女性部屋と思われたら
私は申し訳なさで一杯になるっ。

「これは私の場合であって、平均的な女性の部屋とは違いますからっ」
「そう、なんですか」
「えぇ・・・っ」
「ちなみにコレは」

そう指をさした先には、製作途中であろうミニ薬売りさん(紙粘土)が――っ(一気に蒼白)



「見ないで下さいぃぃ」



パシャッ


「へ?――あれ」

(私の部屋は?)

一瞬で切り替わった内装。しかし、徐々に理解する。

(・・・・夢オチか!)

そういえば、自分が見る夢の大抵は五感があるんだったと思い出す。
あまりにもリアルで混乱したが、今自分が見ているのが借りた宿の天井だと認識。

パシャッ

「うわ・・・っ?」

眩い光と音の方向を見るとデジカメを持った薬売りさん。


「―――何シテラッシャルンデスカ」
さんが魘されていたもので『しゃったーちゃんす』かと」

ふらっしゅで気づかれてしまいましたね。うっかりうっかりと言っているけどワザとですよね!

(デジカメの操作を習得して、すぐに使用するなんて薬売りさんなんて恐ろしい!)

しかも自分を撮ったアホ面など、とっとと消去せねばっ

「消してください・・・っ」
「さて、どうしたものか」

顎に指を優美に添える薬売りさんの姿は様になっているが、その顔はイタズラッ子モードの笑みorz

「時に」

「見ないでくれ、とはどう言う夢をご覧に?」(ニッコリ)
「!!?」

どうやら、なにかのスイッチが入ったようだ(ガタブル)









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