03.猫が好きなやつらはあつまりやがれ |
アニメ第5話 「ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れ」より -- side 夢主1 -- 真選組の晴れ舞台を演出しようと、攘夷派のやつらをしょっぴこうと、とある天人の大使館を見張っていた。 そういえば最近爆弾事件多いですね。 それを警戒しているのか、門番の犬やろうもギラギラと目をひからせて怪しい奴がいないかみはってやがる。 ああ、ごめん。犬を見るとどうもつい口調が悪くなってしまうようで。 そういえば、爆弾っていうとさ、育て子の一人を思い出すんだよねぇ。 それに“におい”がするから、たぶんあの子近くにいるんじゃないのかね。 ほら、オレってば猫だから、今世では鼻が利くのよ。勘とか気配とかではなく、物理的な意味でね。 うちの子が近くにいるなぁって思うので、においと気配をたどって会いに行こうかなと思う。 ドッカーーン!!! ――っと、思いきや、見張っていた戌威族(いぬいぞく)の大使館の門が爆発した。 ワンコ、ざまぁ!! 根本的にオレは猫であるため、あいつら嫌いなんだよなぁ。 こちらをみちゃぁ、なにかと猫臭いって。 猫の何が悪いってんだ。 いつか切り捨ててやろうかと、何度思って、そのつど、近藤さんやザキや総悟にとめられたか。 ここまでいえばわかるよね。そう。オレはいまそのワンコどもがつめる大使館――の、見える場所で望遠鏡片手に張り込み中だった。 見張っていたのは――過激派の攘夷志士のやつら。 なんだけど。 なぜか犬顔の兵士たちに追われているのは、銀髪天パの銀時と万事屋の一行。 そして桂小太郎までいる。 なぜに過激派攘夷志士ではなく、オレの養い子たちばかりがいるのかな? なんでだ? ただいま絶賛、警護依頼中。 なのに狙っていたはずのやつらのかわりに、なぜかうちの子たちが暴れてるんですけどぉ!? これ国際問題になりかねないぞ。 でも養い子の方が可愛い。 でも仕事もあるし。 どうするオレ!? ちらちと部屋の中を見渡せば、部屋の真ん中で、目の書かれたアイマスクをして眠っている沖田総悟。 このまま起こさずにたら、オレは外に出れるかも。 いや。めんどうだな。 この際、こいつにあとを押し付けよう。うん。そうしよう。 『おーい総悟、起きろ。おまえ、よくあんな爆音響く中寝てられるなぁ』 「爆音って…また爆弾犯ふせげなかったんですかぃ?なにやってんだい。土方さんまじめにはたらけよ」 『……働いてるよ』 「そりゃぁすんませんしたー」 働いてるのに。働いてるのにぃいいい!!!なんかボソっと悪気地言われたよ。 思わず泣きたくなった。 なんでこのこいつもこうなの。 オレがこいつの姉ちゃんと仲良かったのわるいの!? あ、恋愛関係とかじゃないんですけどねェ。だって猫と人だよ。恋愛自体に発展するはずもないっての。むしろオレってずっと飼い猫扱いされてたしな!ミツバからは背中撫でられていただけで。 っていうか泣いていいかと、若干歪んだ視線で、周囲にいた部下に視線を向ければ、首を横に振られた。 ダメだって。 『天人の館がいくら吹っ飛ぼうとしったこっちゃねぇ。連中を泳がして雁首揃ったところを捕獲しようとしたんだがなぁ』 「いや、あんたも天人みたいなもんじゃ」 『もういっかい眠るかぁ、あ゛ぁ?』 「続きをどうぞ。短気は損気ですぜぇ」 あんな犬と一緒にしないでほしい。 オレは見事に地球産の猫ですよ。 化け猫ですが。犬じゃネェ。 『話を戻すぞ。予定変更だ』 「は?ついにとちくるいましたか?」 『そうかもしれねぇなぁ。ま、オレ、これから用ができてね。悪いけどあと頼むぜぇ総悟』 「…しょうがありませんネェ。あとで《シロウ》を抱っこさせてくだせぇ」 『またたび酒付けてくれんならいいぜ』 「了解です。どこへなりとも好きなところに行ってくだせぇ」 っと、いうわけで交渉成立。 とりあえず張り込み現場を離れて、真選組の本部へもどってから動こうかね。 近藤さんに心配をかけてはいけない。 まずは我らが真選組のトップである彼に報告しないとな。 ********** 真選組屯所―― のどかですね。 開け放たれた縁側の向こうからは取り声が聞こえるぜ。 まぁ、広い平屋です。 銀時のところのように二階建てなんて高等なもんじゃぁないけど、土地はそこそこ広いぜ。 そんな場所。 オレは近藤勲と向き合って、ことのしだいを報告中である。 「そうか。とうとうにシッポをつかんだか」 『え?オレのシッポはたとえ近藤さんでもつかんじゃだめだぜ。シッポ抜けちゃったら困るでしょうに。バランスとれなくなったらどうしてくれんだよ』 「ちがうわ!」 『すんません冗談です。 それで本題ですが、報告するとだな。こっちはまじめな話で』 「まじめじゃなくしてるのはお前だぁ!?」 『…っでだ』 「スルー!?まぁ、いいけどさ」 『今、山崎が後を追っている。 やつらのアジトがわれるのも時間の問題だ、近藤さんよォ』 「ご苦労だったなトシ」 『ねぎらいの言葉はまだ早いぜ。すべてはやつらの根性をたたききってからだ』 「そうだったな。真選組の誉れは武勲でのみあげることができる。戦いの中こそが俺達真選組の居場所だ」 真剣な表情な後藤さんにオレは鼻で笑う。 『フ。なぁに寂しいこと言ってやがる。安心しろォ近藤さん。 戦いを続けるのがオレたちの役目じゃネェ。それを終わらせるための真選組だ。血の中でのみ生き続ける必要はねぇんだよ。あんたも、そしてここのみんなもな。いつかもっと温かい居場所を作るのが目標だぜ』 言っただろオレ。 やつらを――《叩き斬る》ではなく、《根性をたたき斬る》と。 死んでほしくネェのさ。 だれにもな。 とっつかまえて攘夷志士どもの思考を調教してやる。 今の時代は、戦争から時がたったせいで、異人の文化を取り込み文明は一気に発展を遂げ、それは一般家庭にまで普及した。 そのおかげでずいぶんと楽な暮らしができるようになった。 だけどまだ人々は戦争をひきずっている。 家族を亡くした者。 だれかの命を奪ったもの。 異人に反発するもの。 何かにあたらねばやってもいられないのだろう。 この世界はいつから人間と人間だけの争いをやめ、人間と異人との争いになったのだろうか。 長くこの地で人間と言う生き物を見てきたけど、憎しみはいつも憎しみしか生まない。 それがどんな命であれ。 なにより人間と言う生き物は、なによりも感情豊かであるがために。 いろいろとやっかい極まりない。 どうしてたかが警察なのに。真選組の奴らは、命を懸けるようなことばかりしたがるのか。 これはたぶん侍としての誇りなのだろうけど。 オレは気に食わねェ。 誇りで腹はふくれねぇのよ、近藤さん。 『近藤さん。誤解すんなよ。たとえオレらが田舎侍だとしても戦うだけがすべてじゃネェ。死ににいくんじゃネェ。勝ち取りに行くんだよ。“生”をな!』 「トシらしい。言い回しだな」 そうさ。オレは誰にも死んでほしくない。 転生を繰り返しているから。この世で長生きしたから、“死”というのが何かをよくりかいしてる。 だから“生きている”ことの幸せをいつも噛みしめ、何をしても必死に生きることにどん欲になる。 だから仕事に向かう奴には必ず『生きて帰ってこい』って、無茶な注文だとわかっていて、それでも言うんだ。 死にそうになったら逃げてほしい。 ダメならオレを呼べ。 手が届く範囲。 オレの懐にあるものは―― もう、うばわせねぇ。 「まかせたぞトシ」 張り込み報告した時より少しばかり表情を和らげて頷いた近藤さんから、信頼の言葉を向けられる。 っが、しかし――― 『ごめん、無理だ』 「は?」 『なにせオレ、これから出かけるしな。あとのことは総悟に頼んである』 「え。そうなのか?」 『わるいな近藤さん』 「まぁ、トシのことだからな。なにか考えがあるんだろ。――行って来い」 『ありがとな近藤さん』 近藤さんとわかれて、総悟もよんで部下たちに指示をだす。 どうせあの匂いからして、あとあと攘夷志士である桂と真選組は出会うんじゃないだろうか。 なら、うちの真選組のやろうどもの手助けもできるだろう。 準備はできた。 あと頼むなと総悟に言って、その場を後にしようとした。 ら―――なんか廊下でむさいのがわらわらとついてきた。 なにこいつら。 オレ、近藤さんにちゃんと言ったもんよ。 ちょいと席を外すってさ!! それにあとは総悟がやってくれるよ。 お前さんたち、オレなんかについてくんなよ。むしろ指揮権一時あずけてある総悟についていけ。今の責任者あいつだから、あいつの言うこと聞きなさいな。 まじでオレではなく総悟について行けよな。 むさいんだよ。 「どこいくんですか副長ぉぉぉぉーー!!!」 『るっせぇ!』 「これから攘夷志士のやつらのとこにいくんじゃ」 「ちょっと、本当にどこいくきっすか!」 『旅』 「「ええええぇぇーー!!!」」 っていうより、オレ、人間じゃなくてただの猫だぜ。 『四足歩行のニャンコをこきつかうんじゃないってのよ』 「「「あんたは人間でしょうに!!」」」 『えー』 「「「えーじゃねぇよ!!」」」 わぉ。見事に声がはもってますよ。そろってるよ。おたくら双子か何かですか? いや、双子にしては、はもった声の数が多いですけどね。 【ONE PI ECE】世界で生きていた時を思い出すほど、見事な突っ込みっぷりだ。 あの世界のツッコミのレベルは半端なかった。 そもそもおめぇら、オレが人間じゃないの知ってるだろうに。 新人君じゃないんだから、長年連れ添ってるお前たちなら、オレがどういう生き物か知ってるだろうに。 『じゃぁな』 「いや!だからいかないでださいよ!」 「待ってくださいよ副長ぉ!!」 『今日ぐらいいじゃねぇか。総悟に指揮任せたしー。猫は仕事しないんだよ。動物はかわいがってナンボだろ?めんどくせーなぁ』 「なに万事屋みたいなこと言ってるんですか!」 万事屋の銀時のノリってすさまじいよな。 つっても、たぶんアレ、オレが銀時に似てるんじゃなくて、銀時がオレに似てるんだと思うんだわ。 ごめんねぇ。ツッコミとか大好きで。 っていうか、オレ。元からこういう言い回しとか好きだしよくしゃべる方だけど。 銀時もそんな感じか? 猫な《シロウ》と銀時はよく一緒にいるからなぁ。うん。うちの隊員の一部はあいつの顔を知ってるんだよなぁ。 「にげないで副長!」 「仕事してください副長!」 『えー。オレ、ちゃんと仕事したもんよ。締切終わってない書類ないぜ。あ、増やすなよ書類」 「なんちゅーゆるさだ!」 「これからいくのは会議室じゃなくて、現場です!!」 「警官なら会議室じゃなくて現場で働きましょうよ!!」 『どこの青島君だぁ!? オレの仕事のメインは会議室でも現場でもネェ!執務室だちくしょう!』 「書類はどうする気ですか!?まだ仕事は山のように残ってますから!」 「あ、俺もー。わからないのとかあったので副長の執務室の上に置いときました。てへ☆」 『残すなよ!置くなよ!!増やすなよ!ってか、最後のだれだよ!?テヘってきもいわー!!』 「っていうかまだこっちの仕事はじまってもないですからぁ!」 「そうですよ副長!書類仕事する場所は違う仕事をする場所ですよ。これからいくのは現場で!池田屋に乗り込むんでしょうが!」 『だからーそれは相互に任せたつってんだろうが!』 これは猫の姿になって逃げてしまおうか。 でもなぁー。 近藤さんの道場で門下生時代の仲間は、オレの猫姿知ってるしなぁ。 別の猫でも捕まえて、馬鹿みたいに「仕事してください」とでも拝んでればいいのに。 猫間違いですと後で腹抱えて笑ってやるのにヨォ!! 「あんたを間違えるやつはいないって!」 「目立つしなぁ」 「赤毛のニャンコなんかいないっての」 「副長の首輪きれいですよね〜」 「そういえばあれってどうなってるんです?つなぎ目ないっすよね」 赤毛の猫は目立ちますか。そうですか。 青い首輪は魂に付属してるので外れません。あれが壊れるとオレってば魂ごと死んじゃうので、はずそうとしてはいけません。 赤毛の猫で蒼い首輪。 そうですね。目立ちますね。 では目立つ視界に入れやすいでしょう。なら、視界にいれたら即そらしてください。 そうしたら見えていないのと同義です。 ――っつっても無駄か。 うん。ではここは、実力行使だ。 これでどうだ! 『そういうことで』 ドロン☆ 「「「ふくちょぉー!!??」」」 猫に戻ってやりましたよ。お望み通りね! ついでにテトテトと歩いていって、彼らの足元で行儀よく座って『ンニャ〜ン(ハァト)』っと、とんでもなく甘い声を出してやる。 気分としては語尾にハートをつけてやった。 猫姿の時は大きな目なので、上目づかいでキラキラとかがやくようにしてやれば、たいていの人間はおちるというのを長年の経験から理解してのことだ。 オレの姿を見て固まっている男どもに、あとひといきかと 『ニャン』 「「「か」」」 「「「かわいい!!!」」」 「ふ、ふくちょう。それはずるいです!」 みんな可愛いもの好きみたいだね。 猫の姿の時に膝の上に乗ったり、ごはんねだったり、甘えてやったからなぁ! はっ!オレの毛並みにふれんざねぇよ! 触っていいのは綺麗なお姉さんと、銀時と後藤さんと、撫でるのがうまい奴だけだ! 「《シロウ》じゃねぇですかい。もういくんでさ?」 真選組の男どもを鼻で笑っていたら、総悟がのんびりとやってきた。 手はず通りにガンバレヨと、総悟の側に駆け寄れば、いつもの眠そうな表情ではなく、猫にするようなちょっと優しげな表情で頭をなでてくれた。 基本が猫なもので、撫でられるの好きなんですよ。 ゴロゴロと喉を鳴らせば、きもちのよいそこをなでてくれる。 『ぅにゃぁ〜ん♪』 「土方さんの計画所を見るとあとで合流しそうですが」 『にゃ』 「そうですか。ではそっちも気をつけてくだせぇ」 もちろんだとも。 あと、近藤さんだけは守れよ野郎ども! 総悟のなでなではおしいが、時間もおしい。 ニャァと一度鳴いてから、外へ向かう。 それではさらばだヤローども! 「いってらせー」 『にゃぁ』 ってなわけで、総悟に見送られ、顔を押さえて悶えている男どもをおいて、オレはその場を後にした。 途中で近藤さんがいたので、『ンニャン(いってくる)』と頬を摺り寄せて挨拶をして、その場を離れた。 「おう《シロウ》。でかけるのか?」 『ニャン♪』 「ああ、行って来い。こっちは大丈夫だ。どうせトシがあとのこと処理してくれんだろ。まぁ、まかしとけ」 『ニャァ〜』 今日はとくに近藤さんまで動かなくても大丈夫そうな任務だし大丈夫さ。 オレは必要なさそうだったしね。 あ、必要だったらまかしてください。 帰ってきたら部下たちのしりぬぐいしますよ。 あとで近藤さんを傷つけるような輩、オレが成敗しに行きますんで。 ********** ハイ。池田屋に到着しました。 山崎から言われた場所と銀時のにおいをたどってついたのは、何階建てのビルだと突っ込みたくなるでかいビル。 正面にデパートがあったよ。 あとでマヨネーズを買おう。そんでみんなにシーチキンのおにぎりを作ってやろう。 そんなことを思いながらニャンニャンと迷子の猫のふりをして侵入し、銀時のにおいをたどるとなんとそこは15階。 そのままノックもなく、とびらをそっとあけて中に滑り込む。 廊下や外装とは裏腹に部屋の中は純和風で、TVをみながらくつろいでいる銀時に、眼鏡くんに、チャイナ。 見覚えのない二人に、あれが最近銀時が拾ったというやつらかと思いつつ、入り口付近で彼らの様子を観察する。 やだ。この子達、オレの存在に気付いてないんだけど。 まぁ、そうでなくては困るんだけどな。 だって面白そうだから気配消してるし。 TVにしっかり万事屋の三人がうつってるのとか、ハッキリいって爆笑しそうになる。 チャイナなんか実家の両親にTVにでたこと連絡するとか言ってるし。 「なにかの陰謀ですかねこりゃぁ、なんで僕らがこんなめに。唯一、カツラさんに会えたのが不幸中の幸いでしたよ。 こんな状態のぼくらをかくまってくれるなんて。 銀さん、知り合いなんですよね。いったいどういうひとなんですか?」 あれ。眼鏡くんは、桂小太郎のこと知らなかったんだ。 っていうか、噂をすれば何とやら、来たぞ。 足音と複数の気配が近づいてきたのでふすまから離れて、物陰に隠れる。 「あー…爆弾魔」 「ひぇ!?」 銀時ってば、眼鏡君の質問に、正直に答えちゃってるよ。 それに眼鏡くんおびえてるし。わぉ。すっげー顔。 「そんな言い方はよせ銀時」 どうすんのかなーってみていたら、ふすまがあいて、小太郎たちが入ってきた。 「我々は爆弾魔などではない。我々は攘夷志士だ。 この国を穢す害虫。天人を打ち払い。もう一度侍の国を立て直おす。我らが行うは国を守るがための攘夷だ」 「攘夷志士だって!?」 「じょうい?」 「攘夷とは二十年前の天人襲来の――…」 小太郎がこれまたかっこよく決め台詞を吐いていく。 それにチャイナが疑問を投げかけ、眼鏡が攘夷戦争と志士たちの説明を行った。 オレは幕府側の人間…というか猫だけど。 やっぱり育てた子供んことは気になるわけで、攘夷戦争にちゃっかり参加してたんだよなぁ。 もちろん《土方十四朗》が後に生きやすいように、“猫の姿”のままだけどな! 「――おもだった攘夷志士は大量粛清されたって聞いたけど。まだ残ってたなんて」 「どうやらおれたちは踊らされたらしいな」 眼鏡。銀時と続き、会話の流れが、小太郎の横にいるゲジ眉にむけられた。 どうやら小太郎が銀時を巻き込もうと、あのゲジ眉を《万事屋銀ちゃん》に一度顔を出していたらしい。 そこから攘夷志士であった白夜叉といわれた銀時の過去のネタを小太郎が持ち出して、国の立て直しの協力をあいつに要請した。 ぶっちゃけ、オレとしては、自分の子供がみずから戦場に行こうとするの、もうみたくないんだよぁ。 話に置いてかれるまえに割り込もうか悩む。 ってか、これいつのタイミングで入ればいいんだろう。 う〜ん。そろそろ《真選組》もきちゃうだろうしなぁ。 オレが悩んでいる間にも話はすすむし、チャイナなんか一人でせんべぇくってるし。 「銀さん、攘夷戦争に参加してたんですか」 「戦が終わるとともに姿を消したがな。お前の考えることはむかしからよくわからん。 そういうところまで“あの方”によく似なくてもいいとだろうに」 「“あいつ”は関係ねぇ。 …おれは派手な喧嘩は好きだが、そういうしんきくせぇのは嫌いなの。 おれたちの戦はもう終わったんだよ。それをいつまでもネチネチと。姑かお前は」 「ばかか貴様。おなごはみんなネチネチしている。そういうすべてを包み込む度量がないから貴様はもてないんだ」 「ばかやろう。おれがもし天然パーマじゃなければ…」 『ごめん。戦争で生き残らせるのに必死でそういう恋愛ごとについては教えてなかったから…』 小太郎と銀時の会話がそれ始めたところで言われた言葉に、オレの方が落ち込んでしまう。 そういえば彼らは人間だ。 それも男の子。 ちゃんと色事のことも教えてあげればよかった。 そうすれば銀時も。たとえ天然パーマでなくてももてたかもしれないのに。 たとえば女の子の口説き方とか、女性の好みそうなこととか。 猫の姿のまま声をかけたら、その場にいた全員の視線がオレにむけられた。 ごめん。ごめんよ銀時。 お前の教育のし方間違ったよオレ。 そんなにもてたかったなんて。しらなかったんだ。 もっと女の子にもてるコツ教えればよかった。 そう鬱になって、思わず壁の方にむけて過去を振り返ってさらにうつなった。 彼等にせをむけたまま、赤い猫なオレは見せる顔もありません。 銀時とか守れなかったから、白かった毛は赤くなっちゃったし。 天人の殺し方ぐらいとマヨのすばらしさと、生き延びるコツしか教えてませんね。 すみませんダメな父親で。 『ンにゃぁ〜。もうちょっと平和な時代だったらよかったのに』 「ブホッ!!と…ゴホッ!ゴホ!!ちょ!なんで…ごほ」 『ニャ?』 「「し、シロウ(さん)!?」」 「「「「猫がしゃべったー!!!!」」」」 銀時がむせた。 そんでもって小太郎と声を合わせてオレをみて目玉が飛び出そうな感じでおたけびをあげた。 育て方について後悔していたオレに、オレという生き物を知らないやつらがこれまたみごとなテンションで絶叫した。 ああ、久しぶりの“ふつう”の反応ですね。 最近身の回りには、オレの素性を知っている物しかいないので、こういう反応は久しぶりだよ。 それにしてもみなさんオレのこと聞きたそうにしてるけど、それを無視して小太郎がオレにむけて話しかけたきた。 「そ、そうだ。シロウさんも思いますよね!?」 『ニャ?』 「俺たちの戦はまだ終わってないと。 おれたちの中にあるもの。 国を憂い共に戦った仲間の命を奪っていた幕府と天人の怨嗟の念」 『え〜オレただのしゃべる猫だし』 「それでもあなたはオレと銀時と共にあの戦場を駆け抜けた。その赤い身体が何よりの証拠」 「『……』」 「天人を掃討し、この腐った国を立て直す。我ら生き残った者が死んでいった奴らにしてやれるのはそれぐらいだろう」 小太郎は、次のターゲットはターミナルだという。 っていうか、みんなオレというよりも、猫に熱く語りかける小太郎に白い視線を向けている。 しゃべるとはいえ、みかけはどうみても猫ですしねぇ。 本人も「ただのしゃべるだけの猫」と自称していますし。 まさか戦場で、この爪や牙を振るったとはだれも思わないよなぁ。 銀時、どうする? そう思ってオレは熱く語り続ける小太郎の横を通って、某携帯獣のアニメ主人公の黄色い相棒のように銀時の肩の上に飛び乗った。 「…とはいえあれは世界の要。容易には落ちまい。 お前の力がいる銀時。シロウさん」 『何度も言うけど、オレ猫ですから。そんな大事無理ですって』 「おいおい、さっきから言ってるがおれは…」 「すでに我らに加担したお前に断る道はないぞ。爆弾魔と処断されたくなければ俺とこい。迷うことはなかろう。もともとお前の、あなたたちの居場所はここだったはずだ」 「銀さん…」 眼鏡が心配してるけど問題ない。 爆弾魔としてあつかわれたって、そのぐらいならオレがなんとかする。それを銀時もわかってるからとくに慌てた態度も取らない。 長年会っていなかった小太郎は、いつも黒い制服を着た黒いろに髪を染めた“まっくろけ”なオレの姿や立場を知らないから首をかしげているが。 心を改めるなら、いくらでも譲歩できるツテがオレにはあるから。 じゃなきゃぁ、徹底的にオレが心から叩き直してやるぜぇ。 近藤さんの芋侍を使えるように仕込んだのは、このオレだしな。そうでなきゃ、報告書なんて奴らが出せるはずもない。 あン?オレにさからうやつだぁ?んなもん、ぶっつぶす。 だって。 だってね。 これ以上、もう血は見たくないだろ。 だれも無駄な争いで死ぬことがないように。 そのためにオレは近藤さんと、幕府の犬と呼ばれようと真選組にいるのだから。 「銀時。シロウさん。俺たちをてつだくれないか」 「…だってよ。どうするシロウ?」 『ああ、そのことなら』 バン!! 「御用改めでさぁ!!」 続きを言おうとしたら、ドタバタと音を立てて真っ黒けの制服軍団がふすまをけ破って入ってきた。 先頭は、指揮をまかした総悟だ。 「神妙にしやがれってんでぃ爆弾魔ども!」 おー。今日はいつもとちがって活き活きとしているなぁ。 って、あ。総悟と目があった。 そのまま総悟の視線が銀時にむけられ、銀時の顔が引きつるのが肩の上から見えた。 「真選組だぁ!」 「いかん!逃げろぉ!」 「一人残らずうちとっちまえぇ!」 攘夷志士たちが騒ぎ出し、小太郎が逃げるように合図を出す。 それとともに銀時がふすまを飛び蹴りで蹴り飛ばし、万事屋一行と攘夷志士たちは勢いよく逃げ出す。 「シロウ!つかまってろよ!」 『にゃ!』 「《シロウ》!?なんで万事屋ごときの肩に!」 「《シロウ》が人質にとられただとぉ!?」 「おまっ、万事屋ぁ!!爆弾魔まで落ちるなんて!副長の恩を忘れたのかゴラァ!!」 「《シロウ》が可愛いからって誘拐とはどこまでゲスなんだ貴様ぁ!!」 オレのせいで真選組の一部と顔見知りな銀時が、猫愛なやつらに殺気立たれている。 哀れだなぁ銀時。 オレの不幸体質、実は銀時にうつったんじゃないかと最近思う。 それともオレが側にいるせいでトラブルに巻き込まれてるのかな。 まぁ、いいか。 「桂さん、なんなんですかあのひとらぁ!!」 「武装警察真選組だ。反乱分子を即時処分する特殊警察部隊だ!」 凄い顔で走りながら眼鏡君が小太郎に聞く。 そっからヒュンと音がしそうな素早さで小太郎は銀時の横までスピードをあげて併走すると、 「やっかいなのに捕まったな。どうしますぅボス」 「だぁれがボスだ!お前が一番厄介なんだよ!!」 なんて楽しそうに聞いてくる。 あんま表情は変わってないけど、「さぁ俺と手を組め」オーラがでまくっている。 でも追ってくるあいつらの半分さ。攘夷志士や爆弾魔っていうより・・・ なんでか《オレ》を追ってないか? あ、そういえば、道場時代の奴らばっかだなぁ。 それに総悟にはこういう鉢合わせになるって言ってあったんだけど追ってくるってことは、便乗してるよね。絶対楽しんでるよねあいつ。 思うにあの黒制服軍団の目的って、これってもう《シロウ》目当てじゃネェ!? 『…オレを放り投げたらどうだ?たぶん少しは足止めできるぜぇ』 「「だめにきまってんだろ!!」」 銀時と小太郎におこられた。 そのまま銀時が、オレが抜け駆けしないようにあいつの服中に押し込まれてしまった。 『ふにゃぁ!?』 「こら銀時!シロウさんをあいつらに売り渡してでも見ろ!その場合はお前と言えど容赦なく殺す!」 「そうならないようにしまったんだよぉ!!」 『あ』 「《シロウ》うまくよけてくだせぇ!死ねや万事屋ぁ!!!」 走っているから動くの大変だったけど。なんとか体勢を立て直して銀時の服から顔をのぞかせたら、総悟の声が聞こえた。 それと同時にバズーカが発射される音がして、銀時が顔を青くして、飛んできたそれをぎりぎりでよける。 背後でドッカーン!と音がしたけど、とりあえず誰も死なずにすんだようでほっとする。 あんまり血は見たくないしな。 いっそのこと。今度から全部のバズーカは、弾丸じゃなく網が飛び出てくる奴にすげかえておこうかな。 でもその前にさ… 『総悟君。物はあまり壊さないでくれないかな』 請求書。みるのが怖い。 いっそのこと書記官雇おうかなぁ。 真選組で暴れた文の報告書見るの最近辛いんだけどぉ!! それから総悟の爆弾の影響で天パがさらにふくらんで凄いことになった銀時をつれて、みんながひとつの部屋に逃げ込んだが、真選組のやつらが取り囲んでしまい、逃げ場がなくなってしまう。 そこで小太郎がターミナルを爆発するために持ってきていた爆弾を取出し、それを真選組に投げつけるそのすきに逃げろとほざく。 あれほど。 あれほど戦争の中でオレはこいつらに「生きろ」と言ってきたのに。 まだ言うかこのバカヅラはぁ。 オレが銀時から離れて小太郎に爪をおったてようと手を持ち上げた時、銀時が桂の襟元をつかんだ。 その死んだ魚のような目で 「かつらぁ。もうしまいにしようや。テメェがどんだけ手を汚そうと、死んでいった仲間は喜ばねぇし。シロウも悲しむ。時代もかわんネェ」 『血を流して喜んだことは一度もネェよこのスットコドイイの大バカヅラ』 「ほれみろ。シロウの爪がひかんぞ。 桂。これ以上、薄汚れんな」 「薄汚れたのは貴様だ銀時!時代が変わるごとにフワフワと変説しおって」 「フワフワもフラフラもそれは親に似たんだろ」 『にゃぁ〜』 「お前は“あのひと”の子ではあるが、人間だ!そして武士だ。武士たるもの己の信じた一念を貫き通すものだ!」 たしかにオレは己の信念を貫けとは教えたけど。 松陽先生。同じ言葉を話せる生き物であっても…人の心を育てるって難しいですね。 「なぁ、桂。お膳立てされた武士道つらぬいてどうする?そんなことのためにおれたちぁ、松陽先生やシロウに生きるための道を教わったんじゃないだろ。 そんなもののために…… また大事な仲間を失うつもりか」 「くっ」 「おれはそんなもん。もうごめんだ。 どうせ命はるなら。おれはおれの武士道を貫く」 おいていく辛さを知っているだろう? 残されたものの辛さを知っているだろう? 戦争が何を生み出すのか。 ながれた血から何が生まれるか。 知らないはずじゃぁないだろう。 ああ、もう戦争から二十年もたつのに。やっぱり戦争は心に遺恨を残す。 まだみんな心の中で戦ってるんだ。 小太郎の言じゃないけど。 まだ戦争は終わってないんだなっていつも思う。 「おれの美しいと思った生き方をし、おれの守りてェもんを守る」 『銀…』 「銀ちゃーん。いじくってら、これスイッチおしっちゃったヨ」 『アウチ。チャイナ、おまえ…』 「あくむだ」「べただな」 いい話をしていたはずなんだけど。チャイナが乱入。 なにしてくれちゃってんのこの子。 ――その後。 銀時が駆けずり回って頑張りました。 真選組におわれながら銀時が窓から飛び出して――というか、チャイナによって銀時ごと爆弾がふっとばされた。 みごとなホームランだった。 窓から吹き飛ばされた銀時は空中で爆弾を空へ向かって投げ飛ばしたことで、被害はなくてすんだ。 落ちた銀時はというと―― 『やれやれ』 「た、たすかったシロウ」 猫は空中で態勢立て直して見事な着地をキメラるんですがねェ。こいつ人間だからさすがに無理だし。 そんなわけで猫から人型になったオレが正面のデパートのたれまくを命綱に、銀時を空中キャッチ。 そのまま銀時を脇に抱えて宙ぶらりん状態。 髪が赤くて黒い着流し姿のままだから、屋上からこの様子を見ていた桂は、オレと真選組の副長《土方十四朗》とは気付かないだろう。 『オレの心臓縮めないでくれるか銀。お前は猫じゃないんだから落ちたら死ぬんだぞ』 「あー…俺も死ぬかと思った。いや、間違いなくあの瞬間おれの心は一瞬死んだ」 『お前も随分寿命ちぢんでそうだな。ま、まずまずな終わりかな。 よかったな〜銀。コタの奴いっちまったぜ。ひとまず一件落着か?』 「ん?おわり?…ってことは!?シロウは《土方》で。あいつは真選組だから。・・・・・・ぎゃー!待った!待って!お願いです。捕まえないでください土方くぅ〜ん!!」 『んなこと、しねーよ!』 いままでもずっとそうやって逃がしてきてやったじゃネぇか。 そう言えば、銀時はホっと肩から力を抜いたが、オレの腕一本でブル下げられている状態に、顔色は青いままだった。 ********** 「あのー質問です。ちゃっかり銀さんが連れてきちゃってますけど、その猫って何者なんですか?」 幕を伝って、そばらの窓からデパートに入り込んで降りる。 地面に足がついたので、お互いようやく肩の荷が下りた気分です。 そんでもって歩くのも面倒なので、猫に戻って銀時に運んでもらう。 総悟には今日は一日帰らないと言ってあるから問題ないだろう。 銀時を心配して駈けつけてきた眼鏡たちが到着する。 そのまま《万事屋銀ちゃん》までおともした。 家に入ってしばらくは、普通に団らんしていて、オレもそれになにげなく混ざっていたが。 しばらくして普通に会話にまぎれていたオレと眼鏡の視線が合った。 そこで今更とばかりに眼鏡が、メガネの下の目を大きく開いて、オレをみてびっくりしていた。 いやぁ、ほんと今更だね。 っで、いま気付いたとばかりに、思い出したかのように、質問された。 きかれた質問にキョトンとしてしまう。 銀時と顔を見合わせれば、話していいのかと聞かれた。 なんだろうね。眼鏡はともかく、チャイナの視線痛いよ。 人型見られたかな? 「猫だけど、あの桂ってひとが尊敬してるみたいなだったし。 いやでも意外と、裏の裏をついて本当にしゃべるだけの猫とか?」 「ちがうアルよ。その赤いの、とても…とても強いアル。 そんなこともわからないアルか。本当にダメダメなダ眼鏡アル」 「そこに眼鏡は関係ないだろぉぉ!! 「銀ちゃん。さっきの赤い髪の人間だれアルか?」 「話それてるよぉ神楽ちゃん!人の話は最後まで」 「それてないある」 「さえぎられたぁ!?」 「眼鏡の言ってるのも、私の質問も同じアルよ」 あー。やっぱりみられてましたね。 横で「え?あのときだれかいた?」と言ってる眼鏡は、やはり近眼か。 「錯覚だろ神楽」 「いいや!イタネ!まちがいないヨ!私、みたある!なんで銀ちゃん嘘つくアルか」 「赤い人はともかく。でも本当に神楽ちゃんの言うように強いんですか?そうはみえませんけど。どこからどうみても猫じゃないですか」 「あー…そうだなぁ。どうすんだよシロウ?」 めんどうだから話してしまえばいいんじゃね? っていうか 『あれ?銀。お前。オレのこと何も言ってないのか?』 「いや、だってきかれなかったし」 『そう。じゃぁ』 面白いことは後のお楽しみで。 超はぶいての自己紹介からするとしようか。 たとえば銀時の育ての親であるとか。人型になれて、あげく髪の色本当は赤色なんだぜぇとか。実はさっき襲ってきた真選組の副長だったりとか。 『とりあえず簡単に説明すると、オレ、銀とコタ…っと。コタってのはさっきの“桂”のことね。“桂小太郎”だから“コタ”。 その二人の昔馴染みなんだよ。 ついでにオレは天人じゃないぜ。オレも攘夷戦争でたしなぁ。 ただ長く生きすぎた化け猫なのさ』 「化け猫ぉ!?そっちの方がめずらしいでしょうに!!」 化け猫っていうとその一番の例題としてあげられるのが、ミケのオス。あとは尾が二つに割れた猫又だよな。 前者だと、高く売れるとか。 『売っちゃいやん☆』 「高く売れるアルか!?え?売れない?じゃぁ非常食に!」 「やめなさい」 おちゃらけてシッポをふって可愛らしくウィンクまでしてやったのに、非常食と来たか。 そういえば、銀時のやっている万事屋って儲かってないって言ってなぁ。 こんな小さな子をうえさせるなんて。 それにしてもあの小さかった銀時が、子供と暮らすなんてなぁ。 感慨深い。 とりあえずそこのチャイナ。 目を¥マークにして、手をニギニギしてこっちに近寄らないでくれるかな。 あ、こういうときの人型だな。 人間になってしまえば、けっこうずうたいでかいからそうそうつかまることはないだろう。 そうときまれば即実行。 チャイナっ娘の手から柔らかい猫の身体をいかしてスルリと逃げると、そこですぐに人型に戻る。 すると銀時以外の万事屋メンバーが目をまん丸くする。 「変身した!?」 「さっきの赤毛アルよ!ワタシの非常食どこいったアルか!?」 『この姿でも食うきか!?食うんじゃネェっての!!』 このガキどもさっきからひどいよ。 オレなんか売っても金に何ねェってのに。 に、肉屋でもさすがに買い取ってくれないと思うよ!! あとそこのチャイナぁ。 おめぇ、にいったいことがある!声には出さないけどな! 人に指差したちゃぁダメって教わらなかったのか? 声に出さないのはうちの真選組の奴らの方が口が悪いから。 しかもあいつらときたら態度も悪いし丁寧語も使えないときている。 一度みっちりしこんだことあるんだけどなぁ。 なぜ銀時もそろって忘れるし? やぱりオレ、物の教え方下手なのかも・・・。 そういえば… こいつらから自己紹介されてない。 彼等の会話から何度か名前は出るけど。 つまりオレもみんなが忘れた礼儀作法同様に、彼らの名前を忘れてもいいってことかな。 じゃぁ、眼鏡とチャイナでいいか。 これ決定な。 アニメの第5話「ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れ」より 池田屋で土方さんがやるシーンはすべて沖田氏が代弁。 この世界の銀時と真選組(一部)は、赤い猫を巡って犬猿の仲――という設定(笑) そんでもってこの話の土方(夢主1)は猫なので、犬族とは本能的に仲良くない。 |