有得 [アリナシセカイ]
++ 零隼・IF太極伝記 ++



外伝08 僕らの父母は
<詳細設定>
※魔法はないが、前世もちが多くいる世界

【霜月シュン】
・真名は「神崎零」
・隼の成り代わり主
・前世は黒バスの火神大我
・一人称:俺
・前世の影響でとにかくよく食べる。胃袋ブラックホール
・バスケバカ
・運動するのが大好きで、現在は剣術をならっている
・火神の時に犬に襲われて以降、犬が怖い
・ペルソナの能力は、異空間でなら使える
・元、獄族
・獄族としては、氷系の能力者だった
・ハジメの契約者



母の日

零「母さん」
春「なぁにシュン?」

郁「あ、やっぱりハルさんがお母さんなんだ」
陽「すげぇー納得」

海「うちの嫁と子が尊くて仕方ない(´∀`)」

陽「カイがまたハンディーカムをどこからともなくだしたぞ・・・」
郁「もはやマジックですね」


涙「ねぇ、TVの視聴者からしたら、普通は父がハジメ、母がハルだって」

春始「「はぁ?!あるわけない!!」」

陽「なぁ、イク。俺たちのファンって、なにかを勘違いしてないか?とくに年長四人の関係とか」
郁「みなさん、俺たちのことどうおもってるんでしょうね〜(悟った笑顔)」
涙「黒年長は黒年長、白は白ってくくりなんじゃないかな?」
郁「もはやうちって白も黒もなく入り乱れてますよね〜。寮が一緒っていうか、もはやただの大家族(苦笑)」







【僕らの父母は】
 「太極伝奇・零」世界 〜side 零〜








郁「この間、エイチさんと仕事があった時にQUELLやSolisは家族に例えたらポジションは?って企画あったんだって」
陽「へぇ」
涙「母の日だったから」
陽「ああ、そういえば・・・」

郁「あのときはたしか、視聴者と俺らの感じ方が違うのに気づいた瞬間でしたねぇ〜」

陽「そう、だったな」
郁「最早――父カイさん、母ハルさん、子シュンさん、婿ハジメさんに見える俺って可笑しいのかな」
陽「いや、間違いないだろ。だって前世でハジメさんまるで娘さんの両親に会う彼氏みたいなことやってたし…」
郁「こないだ、カーネーションをシュンさんがハルさんにあげたら咽び泣いていたしね」


――えっと母の日に贈るのおかしいんだろうけど。黄緑のカーネーションを見るとハルっぽいなと思って。衝動買いしちゃったんだ。もらってくれるか?
いつもありがとう母さん。


陽「照れながら渡すシュンと、ハルさんイメージでラッピングされた黄緑のカーネーション。それを持ってハルさんが感動して、まさに本気で泣いてたわ。あの姿は記憶に新しいな」
涙「その後ろでカイが無言でハンディカムで撮影していよね」
陽「あったなぁ」

郁「最近、カイさんのアルバムがすごい勢いで増えてるんだよね。 ハルさんとシュンさんのは言わずもがなだけど、皆の分も増えていってるし」
陽「抜かりねぇな。もはや、カイはグラビプロセラの父って感じじゃねぇか。率先して思い出残してくれるのありがてぇけど」
郁「前世の技術だと射影機とかないから残せなかったからね」


郁「そういえばヨウ。獄族って家族の概念は…なかったんだよね?」
陽「まぁな。ハルさんやシュンさんはかなり特殊な例っていうか、もはやすべてを逸脱してるというか」
郁「あ、ああ。うん。ナルホド・・・わかったようなわからないような」
涙「色んな意味で、だね」
陽「・・・ハルさんそのものが獄族としても例外枠だからな。そう、いろんな意味で」

陽「歴史を刻む大動乱期の獄族――思い出すねぇ〜。思い出したくない何かを・・・(遠い目)」

涙「獄族としての契約も二人に関しては根本から違う」
陽「あったなぁ、そういうことも。契約の儀というか盟約の儀?あれを見に行ったときの迫力は今でも覚えてるわー・・・・・・なんてーの?いろいろ有り得なかった」
涙「通称、人類平和条約」
陽「ざっくばらんに言うと、人とそれ以外の種族が争ってたのさ」
郁「神代の時代・・・だったよね。たしか」
涙「そう。ハルとカイは和睦のために主従契約を結ばされた」
陽「二人を代表に、もうカミサマ方と人間は争いませんって条約がなされたんだよ」
郁「"それ"を結んだ古の獄族と知らなかったとはいえ、ハルさんに相対して引かなかったハジメさんって――ああ、うん。最初から只の人じゃなかった(遠い目)」
陽「お、懐かしい。その反応」
郁「え?」
陽「前世でヨルやアオイちゃんも似た反応していたからな。あとハジメさん達もな」
郁「それ、笑えない」








◇ ◇ ◇ ◇ ◇








零「そういえば、母の日っていうと次は父の日だな」

零「父母っていうと、うちの参謀ズなんだが。参謀ズっていうと・・・"あれ"が浮かぶんだよなぁ」
始「ああ、"アレ"だな」

陽「あれ?」

零「なぁ、ヨウ。ヨウとアラタは"昔は"ハル達のこと知ってたのか?」
陽「ん?むかしは?」

零「ああ、契約の」

陽「聞くな!」
零「えーなんでだよー。なんかルイとかも目を背けて教えてくんなくてさぁ」
陽「たのむ!きかないでくれ!!!」
零「いいじゃん。いまはアレの目撃したやつで"覚えてる"のヨウぐらいだし。ルイがだめだとヨウにしかきけないし」

陽「く、くちでいえるようなもんじゃねぇ!!!!あんな恐ろしい次代は忘れるんだ!忘れろシュン!」




始「クレーターか」


陽「な、なんであんたがそれを知って!!!」
始零「「本人たち曰く若気の至りだって言ってたのを聞いた」」


陽涙「「・・・・・(サトリの境地の遠い目)」」



涙「お願い」
陽「くわしく聞くな」








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