【SS-11】 春さんの七変化 |
→ 詳細設定 ※魔法の国(字の世界)…『漢字名称』 <弥生字> ・本名《字》 ・魔法のある世界の春成り代わり主 ・転生した世界:狩人 > 海賊 >>… 大神 >>… 銀魂 >>> 攻殻機動隊 > .hack >>…… 復活 >>… 黒バス > ツキウタ。 ・二つ前の前世は【復活】超直感引継ぎ ・一つ前の世界は【黒バヌ】の花宮成り代わり ・魔力豊富な世界で、生まれつき魔力0体質 ・だれも本名を呼べないので、むかしは《花》と呼ばれていた ・芸名「春」 ・前世から変わらず、見えてはいけないものが視える ・世界に嫌われてるのでよく死にかける ・始の魔力で生かされてる ・始は充電器か空気という認識 【始サンノイタズラがひどすぎまして!?】 〜 春字 世界 〜 ツキノ芸能事務所では、はじめのほうに必ず社長と一対一の面接のようなやりとりがあり、そこで性格診断をされる。 弥生字、もとい弥生春は、そのさいに「理論系ボケ」と判断されたが、のちに「理論系ツッコミよりのボケ」と訂正された。 周囲と何かしら感覚がずれ、あげく腐れ縁の睦月始によっておかしな常識を植え付けられている彼は、 本人はすべて真剣なのだが、周囲からは天然ボケだと思われている。 社長とてそう思っている。 けれど、彼は始にだけは鋭いツッコミをくりだす。 ゆえに「ツッコミよりのボケ」と称されたのだ。 恋『――っと、いうわけで俺考えたんです』(ゲンドウポーズ) 新『だから始さんと春さんがいないのか』 恋『さ、さすがの俺でもご本人を前にこんな話できない!無理!』 駆『春さんが「理論系」ってのは納得。むしろ「ツッコミより」っていわれてたんだあの診断・・・それにびっくりした』 葵『たしかに。春さんは、ボケだとは思うけど。ん?ツッコミってなに?』 新『始さんへの対応のことか?』 恋『それ!まさにそれっ!どうやら春さんは始さん限定でツッコミをするようなのです。 っで。いつからそういうの春さんがしていたかな〜っと。俺、ちょっとここ四年ぐらいのこと振り返って・・・あることに気付いちゃいました!』 葵『気付いた・・って、なにを?』(こてん) 新『どうせまたくだらないことだろ』(イチゴ牛乳ずずず・・・) 駆『ツッコミってしてたっけ?そもそも恋、気づいたって春さんと始さんのこと?お互い空気としか思ってないから、距離が普通より近いよね。とか、もう熟年夫婦にしか見えないところとか?でもそれってみんな知ってることだよね』 恋『ぶっぶー!かけるんおてつき!』 駆『えー、じゃぁなにに気づいたのさ恋は』 新『もったいぶらずにはやく言えピンク。頭もしゃもしゃにすんぞ』 葵『新・・・』(苦笑) 恋『ふっふっふ。実はですね。春さんの始さんへの態度の変化です!』 新『春さんの?』 葵『始さんへの態度?』 駆『いつもと同じじゃない?前からあんな感じだったよね二人って?』 恋『違うね!なんか怒り方?んーーやっぱ始さんへの態度って言った方がいい気がするな。うん。春さんが始さんにツッコミを入れるようになったのが最近だってこと。あとたぶんツッコミじゃなくて、怒ってるんだと思う』 葵『どういうこと?俺には、会ったときから二人は何も変わってないように見えるけど』 恋『ん〜なんていうか。最初に俺たちが春さんと出会ったとき、こんなほんわかした人がいるんだな〜。 怒る姿とかみないしー。想像できないって思わなかった?』 葵『あ、それはあるね』 駆『なんかふわふわしてて、あったかくて。ぎゅーってされるとお日様のにおいがして・・・なんていい人なんだろうって思った!』 葵『クス。春さんって本当に大人ぽいよね。やさしいし』 新『あーたしかに、怒る姿は想像でき・・・・・・・・・いや、まてよ。最近、よく春さんの大声きくな』 恋『そう!俺もそう思ったわけでして!!なんでかなーと思って、 ここ数日春さんをじーーーーーーーーーーーーっと観察させてもらいました!っで、気づいちゃったんです。 春さん、始さんにツッコミいれてました!それはもうキレのいいものを!・・・・ただしズレてますがね(遠い目)』 『『『あー・・ナルホド・・・』』』 恋『思い返してくださいみなさん。四年前の春さんと始さんのやりとりを。そうあれは――――』 【ずーっと前】 「もう始ってば(クスクス)だめだよ。そういうことしちゃ」 恋『っと、くすぐったそうに笑いながら、やんわりと始さんをいさめていた春さん。続いてみなさん、思い浮かべて下さい』 【少し前】 始がいたずらをしかけみんなに迷惑がかかったとき。 春はアホ毛をしょんぼりさせて、ちょっと辛いのをこらえるように「頑張ろうって言ったのに」っと、寂しそうに始をみつめていた。 そうして、困った顔をして始のしでかしたことのしりぬぐいを一人で終えてしまう。 【さらに最近に近いちょっと前】 始がいたずらをすると、無言の春が「じとーーーーーーー」とそれは何とも言い難い横目で見るようになる。 春は無言ではあったが、目はとにかく何かを訴えていた。 始の後始末をする春の動作が、若干荒々しくなる。 【最近】 始が何かしでかすと、春は相変わらず無言で始を視線だけで咎める。 だかその表情はひどい。それはもう渋い顔で、虫以下の何か底辺の物体をみるような目をしている。 ときには「ぶっすー」とした、それはもう苦虫を大量にかんだような顔をする。 梅干しを何個食べたのだといいたくなるほどのしわが、口の下にできる。 【今】 「もう!いいかげんにしてよ始!何度言ったらわかるのさ!そこは笑うところじゃないって!!(ぷんぷん!)」 ほっぺ膨らまして怒ってもかわいいです。と、声をかけるわけにはいかないが、春はどうやら本気で怒っているようだ。 新『わぉ。なんか想像できた』 葵『だね』 駆『リアルにその様子がありありと・・・【最近】のやつなんて、俺先週見た・・・顔引きつった』 葵『そういえば最近もあったよね。無限説教爆笑ループ。あ、あれが【今】か。なるほど』 新『あれなー』 最近では、ダンスの稽古中に始が笑いだしたので、春が怒鳴り、説教となったのだが。 だれがきいても論点がずれている春の説教。 それに愉快なことは好物。笑いが大好きの始がたえられるはずもなく、長々と春が説教をしていると、始が笑いだしたことがあった。 始(違うwwwww合ってるようで着眼点違うからなwwwふぁーーw笑いてぇwでも更に怒りそうだから真面目顔しないとwwwww) 字「始。話を聞いてないでしょ?」 説教をされてる側がプルプルと肩をふるえわして笑いをこらえてるのを見て、さらに春は冷めた空気をまとった。 しかし春の説教の方向性がどこかずれているため、それがさらに始の笑いのツボをついてしまい、その後、春の怒髪天を始がくらったのはいうまでもない。 駆『っで、さらに怒っちゃうんですよね春さん』 葵『言われてみると、始さんが笑いをこらえていた頃は、それほど春さんが声を張り上げることはなかったんだよね』 新『すっかり春さんの怒り声と始さんの笑い声がセットなのが、デフォになってたわー』 恋『っで、未来』(ゲンドーポーズ) 駆『続くんかい!』 恋『想像してください』(たんたんと) 新『どんな未来だよ』 葵『まぁまぁ』 恋『それは未来――俺の考えでは春さんは・・・・・』 【未来】 「ん?(ニッコリ)なぁに?その腹筋どうにかしてあげようか?ん?(^v^)」 いつものごとく笑いの衝動こらえきれずミスをした始をみて、背後に素晴らしい負のオーラを背負って、だが笑顔で微笑み返している春の姿がそこにはあった。 新『・・・・』 駆『・・・・』 葵『・・・・』 葵『ごめん。それ笑えないよ恋』 駆『まんまイメージがわくとか・・・すみません始さん!俺なんかではかばえません!』 新『あー・・・うん。あれだ。その場合は、糖分渡そう』 駆『どっちに!?』 新『そりゃぁー・・・春さんに?』 葵『みんなで春さんにお疲れ様って言ってあげようね』 恋『そろそろ春さんたち帰ってきますよねー。俺、ちょっと春さんのために黒田つかまえにいってきます』 駆『俺、ホケキョさんと白田をプロセラまでかりにいってきます!!』 新『癒し作戦?・・・・・・葵、俺もお茶の用意手伝うわ』 パタパタパタ ガチャ 字『ただいまぁー。わーいい匂いだね』 始『ただいま。なんだ?みんなそろって茶会か?』 『『『『おかえりなさーい』』』』 恋『お疲れ様です!はい!春さんに黒田です!』 駆『と、白田とホケキョくんです!』 新『いまちょうどお茶にしようとしてたんで、春さんはそいつらモフっていやされててください。お茶とお菓子出しますんで』 字『ん?みんなどうしたの?黒田まで?あ、にげ』 恋『させるかぁっ!!今日は春さんのところにいろ黒田ぁ!!!ぅぐほ』 駆『ぎゃー!!恋が黒田に蹴られた!!大丈夫!?』 字『えーっと?(こてん)』 始『これは何の騒ぎだ?』 新『参謀でいつも頑張ってくれてる春さんをいたわろう会です。 じゃっかんピンクのモフモフ作戦が失敗してますが。 春さん、かわりに恋の頭のモフモフでかんべんしてください』 字『え?オレのためだったの。ふふ。ありがとうね〜』 恋『ううう。この恋一生の不覚!!おのれ黒田覚えてろよ!』 字『黒田は、というより動物は感覚が鋭いからね。しょうがないんだよ。オレには近づきたくないんだと思うよ。 でもかわりに恋がオレのこと慰めてくれるんだって?ほら、おいで』 恋『春さん!なんてやさしい!黒田の代わりになるかわかりませんが!!!とうっ!』 駆『あ、いいな恋!春さんに膝枕してもらってる!俺も!ぎゅーーー!』 字『ふふ、くすぐったいよ〜。あ、恋の髪の毛ふわふわ〜。駆の髪はさらさらだねぇ』 恋『いまなら黒田の身代わりでもいい!幸せ〜!!』 駆『はぅ〜春さんが癒しですぅ〜』 新『何だろうこの気持ちは。けしかけたのは俺だけど、うらやましいとか思ってない』 葵『ふふ。新ってば〜』 ソファーに座る春の左には恋が膝枕。 春の右側わき腹に抱き着くように駆が顔をうずめている。 そんな年少組を、春は楽しそうになでている。 後々、そこへお茶の準備が終わった年中組が加わるのは・・・彼らのいつものことだ。 ―――――遠くもなさそうな、【遠い未来】 始『ぶっふぁwww』 ド ス !!(無表情真顔で春による腹パンがさく裂する) 始『ぅぐっ!・・・は、春、おまえ』 字『さぁみんないくよー』 『『『『はーい(^O^)/』』』』 海『とうとう誰も始のことを助けなくなったな。うちの隼も愉快犯だが、おまえほどひどくないぞ』 隼『僕は面白ことも始も好きだけど、春にも嫌われたくないからね〜』 始『痛い』 ----------------------- |