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[花悲壮] → ツキウタ



【SS-07】 弥生字さんと〜

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※魔法の国(字の世界)…『漢字名称』
※魔法のない国(零の世界)…「カタカナ名」

<弥生字>
・本名《字》
・魔法のある世界の春成り代わり主
・二つ前の前世は【復活】超直感引継ぎ
・一つ前の世界は【黒バヌ】の花宮成り代わり
・魔力豊富な世界で、生まれつき魔力0体質
・だれも本名を呼べないので、むかしは《花》と呼ばれていた
・芸名「春」
・前世から変わらず、見えてはいけないものが視える
・世界に嫌われてるのでよく死にかける
・始の魔力で生かされてる
・始は充電器か空気という認識
・静電気、痛いものがこわい









【朏さんとの関係】
 〜 春字 世界 〜



朏さんが寮の共有ルームにやってきました〜。


朏『おーい。いるかー』

夜『誰に用ですか?って、あ、朏さん。こんにちわ』
葵『あれ?朏さん?』
新『わー俺にあいにきてくれたんすねー』
夜『それはさすがになさそうな・・・』
陽『あ、どもー』
朏『お、皐月も葉月も卯月も長月もいるな。久しぶり』

陽『っていうか、守衛はどうしたんすか?よく入れましたねー。けっこうここの寮の警備厳重だった気が』


朏『アホ毛の変態に呼ばれてると言ったらすぐに通してくれた』


『『『『・・・・』』』』


夜『どうしてだろう。それだけで、俺も言いたいことが分かるんだけど。わかりたくないような』
陽『あーあの人かぁ。あの人なぁ。グループ内で一番のアホ毛とよばれる方をご指名なのはわかるけどなー。あー、うん(遠い目)』
葵『・・・いや、うん。朏さんの場合は、誰のことを指してるかはわかるんだけど、わかるんだけど・・・守衛さんそれでいいの!?』
新『他のグループと違って、ツキウタメンバーってアホ毛率高いからなー(チラっと横をみながら)』
葵『俺と夜をみないで!』
夜『あはは(苦笑)』

朏『冗談だ』

葵『新みたいに真顔で冗談なんてやめてください!』
夜『どうしよう。冗談に聞こえなかった』
朏『守衛に「弥生()いるかー」っていたっら、話聞いてるっていれてくれた』

陽『カッコってなに?』
新『まさかカッコまで言ったんですか朏さん。ひゅーやるぅ』

朏『言ったが、なんだ? あいつ、意味が分からないからカッコで十分だ』

新『わぁお。春さんに対してここまで辛口発言をするなんて』
陽『始さんなみに勇ましいひとがここにいた』
葵『そういえば春さんに悪口ってあんまり言わないよねみんな』
夜『普段はホワホワしてるからかな。怒る気なくなっちゃいますよね、春さんみてると』
陽『むしろ俺たちより年上っていうか、あんまかわんないけど。年上オーラみたいなのでてるし。まぁ、春さんに怒るようなことないしな』

朏『(渋面顔)お前らよくあのわけわからないのといられるな』


字『あ!ユズだぁ。いらっしゃい、待ってたよ』
朏『でたなヘンタイ』
字『ひどいなーぁ。せめて変人にしてくれる?オレも人でいたいんだ』
朏『今日はどっちだ?あとユズってやめろ変人。ユズルだから俺』


朏『ところで』

葵『いまの会話総スルーなの!?』

朏『変人、でかけるんだろ。早くしろ』
字『ちょっとまって!着替えてくる!!』

▼ミカヅキユズルは、顔をしかめて、すごい嫌そうな顔をした。
▼ヤヨイ()は、あわてて自分の部屋へと向かっていく。


葵『朏さんって、俺たちとしか縁がないはずなのに。春さんと遊びに行くこと多いですよね』

新『・・・そういえば葵はしらなかったか。お前が倒れた時、春さんがきたんだ』
夜『たぶんそこからですよね。喧嘩しながらも春さんが朏さんにからむようになったんだよね(苦笑)』
陽『あのときの稽古・・・春さん指導とか、なにそれって感じで。つらかったなー(しみじみと)』

朏『違う』

『『『『え?/は?』』』』

朏『あの変人が俺に絡んできたのは、皐月が倒れるより前だ。バスケに勧誘されて・・・それはもう胡散臭い格好で、謎の言葉を残して去りやがった。いや、意味は、いまならわかるんだが。
まぁ、あのころからあいつは変人だとしか思えないが』

陽『バスケの勧誘・・・たしかに、朏さん頭いいし体力もあるしな』
新『そうなるとさぞかし春さんしつこかったでしょう』
夜『春さん、マイペースだから』
葵『ねぇ、春さんって何者?あれ?なんかこの会話デジャブ…』



* * * * *



▽ミカヅキユズルの前に
長身の、くせっけの、なきぼくろの、グラサンの、マスクの、帽子の、マフラーの、女の子が好きそうなかわいらしいウサギの絵がかかれたもふもふっとしたコート(たぶん女性用ではない。ただしネタ要素は多く含まれているようだ)を着た・・・いかにも怪しい男が現れた!

朏『・・・なんだこのデジャブ。なんでお前は以前より進化して怪しくなってるんだ』
字『え?妹たちが送ってくれた完全防寒グッズ。ほらフードはうさ耳なんだよー。あ、あとねポケットには小鳥さんのミニ巾着付きほっかいろまで』
朏『幼い子がいたら俺はそいつをかばって、お前を通報してる』
字『でもそう言いながらしないよね?やっぱり君は“やさしい”ね』
朏『俺の言葉は否定しないとは、ヘンタイだという自覚があったか』
字『だからそのヘンタイってやめてよぉ。変人は呼ばれ慣れてるんだけどねぇ。それにヘンタイってあれでしょ。洗濯物からパンツとったりとったり(ニッコリ)』
朏『なぁ、それって、あんただれかに以前にパン』
字『ん?(^^)』
朏『なんでもない』

朏『というか、ずっと言いたかったんが』
字『ん?』
朏『あんたのその服装センスどうなの?アイドルだからって理由より、さらにひどい目立ち方してる。あやしさ爆発とかバカなのか。
帽子は帽子でもなんか違うだろ。冬なんだからもっとこう別にいいのが・・・ああ、もういい!いいか!その姿だけはやめろ。ヘンタイに拍車がかかってる。
これはお前のためでもあるんだぞ。
俺以外が見たら、即、通報だからな。逮捕されるぞ』
字『えー。妹たちや始には好評だったのに〜』
朏『それ・・・“笑ってた=好評”って意味で言ってんなら、お前のその“好評=高評価”って意味は間違ってる』



* * * * *



字『ただいまー!ちょっと始!はじめってば!!』
始『おかえり。どうだった?』
字『もー!ひどいよ始。これ変質者スタイルって言われたよ(`ε´#)』
始((・д・)チッ)
字『ち。じゃないよ!頭につけるのはキャップじゃなくてニット帽にとどめておけっていわれたしー。
ユズに近寄るなっていわれるし、横を歩くならってむかれたよ!さむかったんだからね!』

恋『最後のが、本音?』
駆『やっぱり微妙に春さんの考えてることって、ずれてるよね』
葵『どことなくね』

陽『わー本当に春さん朏さんと仲良しなんだー・・・・ありえねー』
新『なんで朏さん、俺たちより春さんと仲いいんだろ。いいなー』
夜『でも朏さんいいひとだよね。だって春さんの非常識。いつも訂正してからこっちに戻してくれるし』
陽『微妙にな』
新『さすがに裸で歩かないとか、もともと常識は辛うじてあるけど、あの服装はない』
葵『そ、染められやすいんだよ。きっと』
夜『だね。たまに常識もらってきても、愉快犯なリーダズーがいるから、すぐに春さんの知識が非常識に染められちゃって』
始『春の服のセンス、どうにしかしたいなら、根本からたたかないと無理だぞ』
葵『始さん・・・ん?今、なんて?え!?あの服って元凶があるの!?』
夜『根本?なんだろ』
陽『そんなのあるんすか』
始『やつの妹たちも愉快犯だから。まずはそこをたたかないと、あいつ宛に変なものが届きつづけるぞ。 今着てる変なものの9割はやつの実家からの贈り物だ』
陽『原因は家族ときたか』

恋『これって朏さんと仲良くなりたーいって話じゃなくて、いかに春さんの服装センスを改善するかって話なんだ』
駆『春さんの激しい認識のずれってどこからきてるかって話じゃない?』

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