外伝 ・ も し も 話
[花悲壮] → ツキウタ



【お題】 ラブレターとヴァレンタイン

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※魔法の国(字の世界)…『漢字名称』
※魔法のない国(零の世界)…「カタカナ名」

<霜月シュン>
・本名「零」
・魔法のない世界の、隼成り代わり主
・【ものの怪】の薬売りの弟子→【P4】主人公成り代わり→一つ前の世界は【黒バヌ】の火神成り代わり
・前世の影響で大食い
・口調がまんま「火神」な外見隼
・魔法?なにそれって感じで使えない
・犬嫌い
・怪奇現象を呼びやすい体質のため、イメージすると異世界へのゲート(inTV)を呼び出してしまう
・“あちら側”では【P4】の技を発動できる

<弥生字>
・本名《字》
・魔法のある世界の春成り代わり主
・二つ前の前世は【復活】超直感引継ぎ
・一つ前の世界は【黒バヌ】の花宮成り代わり
・魔力豊富な世界で、生まれつき魔力0体質
・だれも本名を呼べないので、むかしは《花》と呼ばれていた
・芸名「春」
・前世から変わらず、見えてはいけないものが視える
・世界に嫌われてるのでよく死にかける
・始の魔力で生かされてる
・始は充電器か空気という認識









【学生時代、下駄箱の中のラブレターについて】
 〜 春字 世界 〜



始『ラブレターね』
始『俺は、読まずにすべて捨てると最初から宣言してたから、入ってたら捨ててたな。
春なら「始のラブレターが俺のとこまで入ってるよ。ほら」って、差出人をろくに読まず俺に渡してきたな。
本気で春はひどいぞ。たとえば――』


字『もう。だから下駄箱にはちゃんと名札が必要だって先生にも生徒会にも訴えたのに。
いっそのこと始用の荷物はこっちに入れてくださいっていう・・・目安箱ならぬ始宛ポストでも』
始『・・・・・お前のその価値観はどこから来るんだ?』
字『だってオレ宛になにかくるわけないじゃない。
だったらいつも一緒にいる始宛ってことでしょ?
あ、それとも始の下駄箱に入りきらなくなってオレの方に入れたのかな?』
始『お前当ての物がないと、なぜ言い切れるんだ(呆)』
字『あ、それもそうか・・・果たし状とか。この手紙の中に入ってたら困るよね。混ざっちゃったかな』


――って、感じでなぁ。

始『なんでああいう発想になったのかがいまだにわからない。
というか、あの果たし状は、俺宛という意味か、それとも春宛か・・・すごい気になるところだな』

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【学生時代、下駄箱の中のラブレターについて2】
 〜 シュンな零 世界 〜



零「ラブレターか」
零「ほら、元女だし俺。火神大我の時はそれほどモテなかったんだけどなー。
つか、P4時代は男装で通ってたしな。いまさらいまさらwww」

零「断り方?そんなもの――」

ニカっとわらいながら
「ありがとうな!でもいまはバスケで頭いっぱいだから」
で。ハイ、終わり。これでお断り完了ってな♪

零「ペルソナ時代、女と理解されるまで女性たちとのコミュニティを円滑に過ごしていた手腕舐めるな(^^)」

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恋『いつも思うんですけどー、春さんって「好き」ってけっこう軽く言いますよね』
駆『あるある!「愛してる」とかもたまにふざけて言ってきますよー・・・もぐもぐ。あ、チョコうまい』
葵『俺も昨日言われたなぁそれ。苦めのチョコをあげたらアイシテルって抱き着かれたよ』
新『あるわーそれ』
葵『でも――』

葵『「大好き」とか言わないですよね』

恋『はっ!?たしかに!言われてみれば』
葵『っで。俺の勘違いだったらあれなんだけど。 春さんに「愛してるよ」って言われるより、「大好き」って言われた方が、すごく、・・・その重く聞こえるんだよね』
新『あ〜それな、俺も思ったわ』
葵『だから春さんから「愛してるよ」って言われても、ただの軽口にしか思えなくて』

葵『これってどういうことだと思う?』



【ヴァレンタインチョコのあて先は】
 〜 春字 世界 〜




字『始ー!オレの好みのブラックチョコレートこんなにいっぱい』
始『よかったな』
春『うん。みんな義理なのに、わざわざオレの好みを選んでくれるなんてやさしい子たちだよね』
始『その立派な装飾や高そうなチョコが?義理?』

恋『じゃーん!今月はこの俺と愛が活躍する月ですよ!さぁ、春さんに問題です!今日は何月何日、何の日でしょうか?』
字『ふふ。恋はいつも元気だねぇ。今日はヴァレンタインだよね』
新『春さんでもその認識はあったんだ』
字『イベントが近いと、子供たちがいつもわくわくしてて楽しそうでいいよね』
恋『ちょっと視点が違う!なにかが違う!!!!』

字『オレは基本的に作る側だからな〜。ほら、オレっておじいちゃんだし』
『『どこがだ!?』』

隼『じゃぁ、春は、今日のチョコの山はなんでもらったと思ってるのかな』
字『なにって。お礼だよね?こないだチョコやケーキの作り方講座したときの』
始『お前が言うと、お礼が、お礼参りって意味のお礼に聞こえるのはなんでだ・・・高校時代の“果たし状”のあれのせいか(遠い目)』

恋『春ペディアみたいにけっこう細かくすごい知識とかあるくせに。常識がおかしいぃ!!!!』

駆『俺、いま春さんにチョコもらったんだけど。いや、おいしいからいいんだけど。なんか違うよね?俺、間違ってないよね!?』
陽『なぁ、春さんって、バレンタインの意味ちゃんと理解してるのかあれ?お世話になった人にチョコあげる日とか思ってないか?』

字『え?バレンタインの意味?
269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌスに由来する記念日だよね。
チョコを渡すのが始まったのは、日本の宣伝会社の策略だよねwww
だってバレンタインデー普及に努めても日本では1968年ごろはなかなか定着しなかったみたいだよ、チョコ。
結果としてはオイルショック。1973年のね。
あれで高度経済成長が終焉した1970年代前半頃になると、チョコレートの売上が急増したから一気に日本に浸透したわけだけど』

新『でた。春ペディア』
駆『でも聞きたいのそこじゃない気がする』

花宮のとき(前世)の知識の残骸。その名を春ペディアwww

恋『あの、春さん。その日に何でチョコを男女間で上げるかって知ってますか?』
字『え?なんでチョコをあげるかって?好きな人にあげるんでしょ。それくらい知ってるよ』

始『とはいえ。渡すという概念は残っていても、もらうという概念がなかったか』

字『ふふ、どうしたの?今日はやけにグイグイきいてくるね。
まぁ、そうだねぇ。オレにとってのバレンタインっていうのは、女子にチョコレートの作り方を教えてと迫られる日かな』

恋『納得』
陽『うらやましいと言えばいいのか、それとも同情のまなざしを向けるべきか』
恋『だが、しかし!あのチョコの量!!』
陽『うらやましい。すべてカレーのルーにかえてやりたい!!』
夜『手のひら返しはやいよ陽!?』
駆『うう・・・12月ならプレゼントぐらいもらえるもん!女子からも一個ぐらい義理だけどもらえるもん。十個は無理だけどぉ・・・』

隼『じゃぁ、僕が今日はかわいいこどもたちにプレ』
海『お前はやめとけ』
隼『ちぇ』
海『かわりに春からもらったマドレーヌでもくってろ』
隼『ココア・・・おいし( *´艸`) もぐもぐ』

始『に、しても。お前でもバレンタインを知ってたか』
字『そりゃぁね。でもオレは配る方が好きかな〜。それにもらっても困るしね。だって――』


字『結婚したい大好きな人は、一人で十分じゃない?』


恋『最後に爆弾発言きたー!!!』

始『なんだお前ら知らなかったのか?春に好きな奴がいるってのはご近所でも有名だったぞ』
駆『えええ!?ま、まじですか!?』
新『あー春さん、好きな人いるんだー。へーほー・・・』
葵『あ、だから“大好き”の言葉は一人のためてきな感じで重いのかな?』
恋『それって、芸能人としてけっこう話題になっちゃったりしません?彼女さん大丈夫ですか?』
始『むしろ周知の事実だ。お前たちがまだその話を知らなかったことに、俺は驚いてるぐらいだ。
あいつの好きな奴については・・そうだな、たとえば隼か、他の同級生にきけ。決して春と弥生一家には直接聞くなよ。あとでのろけを永遠と聞かされても・・・・俺はしらん』
新『のろけばなしだとぉ!』
始『・・・とめはしないが、俺を巻き込むなよ新』

新『ほうほう。この失恋レッドに喧嘩をうるとな。よし、今から聞きに行こう!』
葵『もう、新ってばw』

始『ちなみに、春のノロケ話の芸能界における最初の被害者は、我らが月野尊だ。 社長が面接のとき「恋人はいるかな?」と聞いた、その後、数時間春は語り続けた。 社長室から出てきた春のいきいきした様子、それとは真逆の憔悴しきった社長の顔(遠い目)・・・俺は社長の二の舞にはなりたくない。
いくんだろう、春のところへ?武運を祈る』

葵『・・・・・・・』
新『・・・・・・・』


新『・・どうしろと』
葵『どうしよう新!なんだか“大好き”って言葉がさらに重く聞こえるよ!!!』





新『なぁ、葵。目の前で物凄いニコニコした春さんがこっち見てるんだが、逃げちゃだめだろうか』
葵『俺にきかないで〜!!もういっそ年少組も巻き込もう!』
新『だな。ちょっとつかまえてくる』
葵『は、春さん、もうすこーし。もうすこしだけ待っててくださいね!!』





 


※意訳〜
『結婚したい人は、(前世も含めて)一人で十分じゃない?』

※字とは・・・
・前世で子供いっぱい育てたひと。
・前世で猫のおとめさんと清い仲で終わったがおつきあいし、NARUTO世界では嫁をもらっている。

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