外伝 ・ も し も 話
[花悲壮] → ツキウタ



【お題】 静電気

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※魔法の国(字の世界)…『漢字名称』
※魔法のない国(零の世界)…「カタカナ名」

<霜月シュン>
・本名「零」
・魔法のない世界の、隼成り代わり主
・【ものの怪】の薬売りの弟子→【P4】主人公成り代わり→一つ前の世界は【黒バヌ】の火神成り代わり
・前世の影響で大食い
・口調がまんま「火神」な外見隼
・魔法?なにそれって感じで使えない
・怪奇現象を呼びやすい体質のため、イメージすると異世界へのゲート(inTV)を呼び出してしまう
・“あちら側”では【P4】の技を発動できる

<弥生字>
・本名《字》
・魔法のある世界の春成り代わり主
・二つ前の前世は【復活】超直感引継ぎ
・一つ前の世界は【黒バヌ】の花宮成り代わり
・魔力豊富な世界で、生まれつき魔力0体質
・だれも本名を呼べないので、むかしは《花》と呼ばれていた
・芸名「春」
・前世から変わらず、見えてはいけないものが視える
・世界に嫌われてるのでよく死にかける
・始の魔力で生かされてる
・始は充電器か空気という認識

※ツキウタコラボグッズの指輪をイメージしたよ!






















【始がみたピリッ!とな】
 〜side 春 成り代わり世界〜



魂が削り取られる時って、体中の細胞が一気に沸騰してるみたいですごい痛いんだ。

“ふせげない”と、目の前に立っている人物の記憶から、オレの存在がなくなる。
まぁ、一種の記憶喪失かな。
笑いごと。でも、冗談ってわけでもなくて・・・事実。
だからね、オレが世界にあらがうのをやめた瞬間――

君はオレのことを忘れるんだよ。



昔、そう言って、泣きそうになりながらも、「しかたないよね」と笑ったあいつを覚えてる。
そのときは、目の前のあいつが、そのまま世界とやらに連れてかれるんじゃないかと思って、とっさに手を握った。
魔力がからっぽのあいつの中に、俺のそれが流れ込む感覚がして、あいつも驚いたように目をパチパチしていた。

それから、あいつに魔力を与える役目を自ら名乗り出た。
俺にとってあいつに分ける魔力なんて、大した量でもなかったから。

この世界の生き物としてあるべき魔力をその体に与えれば、 世界はあいつをこの世界の生き物と勘違いして消さないでくれた。
世界さえもだます大博打と、俺たちは呼んでる。

そうやって生き延びてきた。

もう大丈夫だ。
そう思っていたのは俺だけで。
あいつは、《花》は、それでも“消えていく感覚”を忘れられないようで、周囲にはうまくごまかしてはいるが、 ささいな痛みにも意外と過剰反応をみせる。
消される瞬間の痛みの初期段階と静電気が似ているとかで、小さなパッチっという衝撃でさえ顔をこわばらせる。
その小さな痛みにさえ恐怖心があるのは、あからさまだった。

あとに、家の都合で友達になった隼が、魔力をおもしろい使い方をしてるのを見て、《花》と合わせた。
俺は自分の中にある魔力を放出するタイプで、隼は外の魔力を取り込んで自分の力に還元するとか。

隼『静電気が苦手?んじゃおまじない、おまじなーい☆いたいのこわいのとんでけ〜』

ま。あのときのおまじない現場は天使しかいなかった!過去形だが!
とはいえ、さすがは幼少期といえ、魔王。
そこからはあいつがセーターを着ていようと、静電気の発生率が下がった。





だから、とある番組の何気ないトークのなかで“その質問”がきたとき、どうしたものかと思った。

字『オレ?オレの嫌いなものかぁ〜・・・えーっと、残飯。かな?
ほら、ごはんが残っているのを見ると、もったいなくて。
始とかが残してるの見ると、好き嫌いないくせにこいつ―って思って、プチってきれちゃうんだ』

番組の司会者に「春さんの嫌いなものって何ですか?」ととわれ、苦笑してるあいつ。
たしかに米を残すとめっちゃきれるが・・・ってそうじゃないだろ!

この番組の趣旨を春は忘れてないだろうか。

嫌いなものを白状したら、それをさせようという魂胆が分からないのか。
この番組はそういうこともやるぞ。
だが、春の場合は、それよりもっと“忠告レベル”で、先に司会者たちに言わないといけないことがあるだろ。
アレルギーで死ぬのと同じレベルで、やばいことがあるのに。

この番組は、とあるアイドルグループ(仮にAとする)が司会をつとめるバラエティ番組であり、長く続いた結果、面白トーク番組からいつの間にか、Aらと様々な芸能人がいろんなゲームで対戦して笑いを取るという趣向へ変わった番組だ。

つまり、司会のAらと、ゲームで俺たちが戦わなければいけないのだ。
俺たちSIX GRAVITYも基本六人だが、たまたま番組からオファーがあったとき、隼がいて「嫌な予感がするから僕もつれてって」と言ったため、急遽グラビではなく、メンバーが兄弟ユニットのリーダーと参謀の四人という組み合わせになった。
結果として、始・春・隼・海の四人で、司会アイドルチームとゲームで戦わないといけない――そいういう番組である。
こういうバラエティ番組でのつきものとして、敗者に待ち構えているのは“罰ゲーム”。
この番組、けっこうゲストにも容赦なくて、たしかプロの選手が負けた時は、思いっきり、電気ショック(軽めらしい)とかやらされていた。

軽めとはいえ、“電気ショック”である。

いいわけがない。
チラリと横を見れば、春を挟んだ向こう側に座る隼の顔がみえたが、その一瞬は難しい顔をしていた。
海をみれば、心配そうに、(俺たちの視界には見えるが、カメラには収まっていないであろう)ちょっと離れた場所にあるゲームステージと、春を交互にみつめている。
みんなの心配そっちのけで、春だけが楽しそうにAらと会話中だ。

これは、忠告すべきだろう。

誰にって。
もちろんスタッフにだ。
春の心臓が止まったりしたらどうしてくれる。


始『静電気』


A『え?』
隼『わー始、よく言ったね!』

春につづいて嫌いなものを尋ねられながらも、のらりくらりとかわそうとしていた隼が、俺のセリフに目をキラキラさせてこっちを見てくる。
Aのやつらは突然の俺の言葉に不思議そうにしている。
なんのことかわからないなら教えてやるから、うちのアホ毛に無理をさせてくれるなよ。
観客、司会者、カメラ。すべての視線をそのまま集めるため、マイクをうばってやる。
「フッ」と笑ってから、そのままからかうように春の肩に手を載せる。

始『こいつ、嫌いなものは静電気だ。異常に怖がるんでな』
字『ちょ!?始さん?なに言ってるのかなぁ?オレ、そんなもの、こわく・・・ない、よ』

俺の言葉に、ほっとしたような海と隼に気づけバカ春が。
しかも否定しようとしてるけど、声も徐々に小さくなっている。

そのまま春から手を放し、これ以上視線を集めてたまるかと、カメラに今度は映すなと手で追い払うようなしぐさをして指示を出す。 ちょっと殺意も込めてにらみをきかせば、カメラはガンミするように映していた春から別の者(もう隼でいい。あっち向け)を映し出す。
これで春本人を映さないですむだろう。

春の様子がおかしいことに気づいたのか、司会者アイドルたちがギョッとした顔で「大丈夫ですか?」と声をかけ、春を心配そうにみやる。
春は何を思い出したのか、その顔が尋常じゃないくらい青白く、膝の上で握られた春のその手がはためでもわかるくらいカタカタと震えている。
それで「なんでもないよ」と笑うから、こいつはアホなのだ。

周りが見えてないのか、うつむいて固まる春。海が春が素をだしたことでようやく安堵したようにほっと息をついた後、冷たくなりかけてる春をひきよせ頭を撫でてなだめている。
人の体温があることで少し落ち着いたのか、春の震えがとまる。

隼をみれば、視線が合って頷かれる。

隼『春はねぇ、痛いことと怖いことが嫌いなんだよ。だからねぇ、あんまりいじめないでくれるかい』

隼は小さい子がするように、ふざけたように正面から春にギュっとだきつく。
春を安心させるように。けれど春の肩越しからこの番組の司会者やスタッフを威圧する。
あれは魔力を放って、言葉に“力”をこめたな。
細めた黄緑色の魔王にみつめられ、背筋に悪寒でも走ったのだろう。顔色悪く、ぎこちない動きになりながらもスタッフたちが頷いている。
それに「よし」と表情を普段のものに戻すと隼は、「おまじないあるから大丈夫だよ春」とよしよしヾ(・ω・`)と春の頭を撫でる。
海は周囲の様子に、これで春は大丈夫かなと。重い空気を吐き出すように一つだけ息をはいて、普段の表情になり、あとはニコニコと春の頭をなでている隼を温かいまなざしで見守っている。

隼『いたいのいたいのとんでけ〜ってすぐにしてあげるから大丈夫だよ』
字『・・おまじ、ない』
隼『そうだよ〜』

どことなく幼い口調がかすかに春の口からこぼれる。
それに隼が肯定したことで、春がようやく顔を上げる。
まだ若干顔は青ざめているが、どうやらいつもの春にもどったようで、眼鏡の奥の目が「失態見せちゃったね」と苦笑を浮かべている。

始『番組の罰ゲームとか全力で回避しろ春』
字『うん』

いちおう俺も春の髪をぐじゃぐしゃにするつもりで、なでる。なでる。
相変わらずこいつの髪はふわふわで撫で心地がいいな。

俺か?
さっきからずっと真顔だし、真剣ですが。なにか?
さすがの笑い大好きの俺でも、相棒の心臓を止めたくはない。


勝ちたいわけじゃない。
ってのは、《花》の口癖だが、今回は俺が言わせてもらう。

勝ちたいわけじゃないが、それでも勝つ!!春が罰ゲームをうけないためだ。真剣(マジ)にもなる。

字『ちょっと二人とも〜。もう。くすぐったいよwww』

春の頭をなでまくりすぎたようだ。
せっかくセットされた髪はもうくしゃくしゃで、ようやく本調子に戻った春が、穏やかに笑った。
春が笑えるようになったからには、あとは―――勝つだけだ。

隼も笑いながら離れてくが、やはりあいつも思ったらしい。
「春の髪ってふわふだよね」「癒される」と。
それには激しく賛同させてもらう。

海、お前はだめだ。固いからな。








――その後。


字『・・・・・』
始『やらせるか!』
A『すげー!テニスゲームで春さんガンガンに打ち返してくるっ』
A『うわーん!こわい!こわいよ!!あっちのチーム、とくにグラビの二人が特にこわいんだけど!!春さんなんか無言だよ!』
A『ちょ!?真顔!?春さん真顔だよ!?』
始『ゲームとはいえ、春に笑いを求めたのが間違いだったな。あいつ、基本は真面目だぞ』
隼『そもそも罰ゲームの内容きいたら本気出すよねwww』
A『くそー!四人ともテニスはやったことないっていってたのに!』
隼『僕は羽子板付きならやったことあるよ〜そ〜れ!』
A『それ、なんかちがいます!!いやでも玉が消えっ!!!!』
A『魔球か!?』
A『掛け声と威力の差がひどすぎる!!!』
海『はは!まぁ、やったことはないが、ようは打ち返せばいいんだろ!まかせろ!』


A『もう、かんべんしてくださいorz』
海『なんだ、もう終わりか?いやーテニスってのもけっこうおもしろいな』
A『長年この番組やってきたけど・・・「俺たちの負けでいい」と叫びたくなったのは初めてだorz』

試合中の春は、必死すぎて目は座ってるし、始終無言だった。
いわく、「罰ゲームの内容きいたらもう頭真っ白になっちゃったよ」と、すべて勘でさばいていたとか。
たぶん若干《花》モード入っていたと、俺は思うぞ。
なにせ試合後の春がいつものほわほわした雰囲気になったのをみて、Aのやつらが腰を抜かしていた。
しかも「雰囲気が違いすぎる!」と春を見る目が、涙目だった。
俺のことではなく、間違いなく春の話だろう。
バスケの時なんかの春は、別人のようにもっと鋭い雰囲気だし。今回はそれに近づいていたのだろう。

ぶっちゃけ、俺らより芸歴が長い先輩なAたちにあんな顔(涙目のへっぴり腰)をさせられたことは、 思わず笑いの衝動がきたが、いつもの営業スマイルをはりつけてこらえた。
横から俺の心の中の笑いを察知したらしい春が、あきれたような視線を向けてきたが、みなかったふりを決めた。





* * * * * *





後日――


春の嫌いなものをTVでみたという女神候補生たちから、贈り物が届いた。

祭《なんと。このアクセサリーは、本人が望まない限りはずれない! しかも本人認証機能がついているので強奪すら不可能っ!これでいつもつけておける》
涙『え、なにそれ。呪いのアイテム?』
祭《ちっがーう!!むしろラッキーアイテム!これは私たちがお願いして12人の女神様の加護付きとなってるの》
ク《おーほほほ!!ききなさい!さらにこの私、クリス様が作った素材をつかってるのよ!そんじょそこらの商品と一緒にしないで頂戴!伸縮自在!形状記憶もバッチシ!お風呂でもプールでも錆びないミラクル素材を使用っ!!》

字『みんな、オレのために・・・ありがとう。すっごくうれしい!』

陽『なぁ、どこがアクセサリー?』
夜『こ、こういうのはちょっと・・・』
新『あきらかに、形状がおかしいよーな?』
葵『新、しっ!』

祭莉&クリスによる合作の懇親の品だというそれは、箱をあけたとたんドロリと溶けだしてきた。
もう一度言おう。
溶け“だしてきた”。
すなわち自ら動いて箱からでてきたのだ。半液体状の銀色の物体が。
目とかなかったことだけが救いだろう。

涙と郁、隼などは、しゃがみこんでそれをのぞいている。
涙がワクワクとつっつこうとしたところで、テレビ電話がつながっていた女神たちから、待ったがかかる。
最初に触れた人を持ち主として認識するらしい。

その後、春が彼女たちの指示通りさわ・・・わしづかんだところで、銀色のスライムのようなものは、カッ!と光ると、春の右手中指にシュルンとまきつき、細い指輪になった。
春の3月モチーフである鳥のデザインは、シンプルなわりに細工が細かい。

涙『あ、呪いのアイテム完成してる』
郁『本当にアクセサリーだったんだ』
隼『へーすごいねこれは。魔法じゃないのに、自分で形態を変える金属なんて。さすがだね』
恋『女子たちの本気こえー』
ク《きこえてるわよ!》
駆『まぁまぁ』

始『ではさっそく』

字『え』

もちろん下敷きをおもいいきりこすったあとに、春に近づけました。
いや、だって女神の祝福とかで、完全静電気カットって言われたら気になるだろう。
顔を引きつらせ、静電気に心構えをするようにとっさに目を閉じた春。

結果――春の髪の毛は逆立ちもしなかった。
しょうがないので、隼の髪を下敷きで逆立ててみた。

まぁ、これで春が怖がらなくなるならいいんじゃないか?
よくやった。
とは言いたいが、どうやら女神の加護というのはすさまじいらしく、春はいっさいの雷も近寄せなくなった。
なお、春がスタンガンさえ無効化したと聞いて、爆笑した。

むしろ、いつスタンガンを使うか、使われる機会があったかと、問いたい。

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【静電気について思うこと】
 〜side シュン成り代わり世界〜



パチッ!

零「いってー」
ルイ「シュン、また静電気?」
カイ「冬の時期は、バチッとくるよな」

ヨウ「ならば!このこじゃれたゴムとか腕輪どうっすかシュンさん!これでもちゃんと静電気防止グッズなんすよ」
ハジメ「静電気防止か…」
零「最近はいろんなの出てるんだなぁ」
カイ「シュンもしたらどうだ?静電気防止。お前、やたらとTV入るから、この乾燥した時期は一番静電気がひどいぞ」
ルイ「近づくだけでパッチってするもんねシュンて」
零「たとえば完全に電気をシャットダウンすると、たぶん・・・静電気の塊であるテレビからこっちの魔世界に帰ってこられなくなるかも?」
イク「アウト!やめましょう」
ヨウ「だな。シュンさんの場合、一回ダンジョンをクリアしないと、向こうの世界とTVつながったままになるし」
ルイ「こいないだその事実に気づいて、慌ててサ●コの世界のダンジョンをクリアしたばっかだもんね(遠い目)」
零「いやーあのときはわるかったなwww」

ハル「あ、そういえばね!洗濯用の柔軟剤を霧吹きで雑巾にふきかけ、それでコードとかふくと、ふつうのからぶきより静電気の発生をおさえられて、TVにたまる埃が少なくなるって知ってた?」
カイ「でた。ハルペディア」
ハル「ちがうよ。これはこの前TVで、家事〇もんが言ってたんだよ」
ハジメ「なるほど。常にこの家事〇もんのやり方をしていれば」
零「俺の体質は、それでどうにかなるもんじゃないと思うぞ」

零「こういうの出来るの俺だけだから」
ハル「そうだね」(画面コツン)
カイ「だよなー」(画面コツン)
ハジメ「だが、お前と接触していれば(シュンの腕を掴み)」(画面ズボッ)

零「今気づいたんだが、こうやってTVにはいったりするとき、静電気の影響なくてよかったよなー」
ハジメ「あー」
ハル「うわーたしかに」
ルイ「静電気で髪がボーンってなりそー」
イク「静電気の輪を一回くぐるようなもんですもんねーTVに入る時って」
ヨウ「そういえば小学生ぐらいの時、かならず下敷きで静電気起こして、だれかの髪の毛逆立てたりしたよなー。なつかしー。ヨルの髪は下敷きなくてももう立ってるけどwww」
ヨル「ひどいよヨウ!」
ルイ「髪の毛、ボーン」

ハジメ「たしかに。静電気の影響がなくてよかったな」
ハル「これ以上、髪の毛がふくれたら、オレ、もうアフロだよ〜!」
零「ごふっwwww」
カイ「ま、まぁ落ち着けって。本当にTVに入っても髪の毛が爆発しなくてよかったわってことでな」
ハジメ「お前(カイ)はあまりかわらなさそうだけどな」
ハル「カイのうらぎりもの〜!!」
零「俺は・・・せいぜいスーパーサイヤ人か」
イク「そ、それもちょっと・・・」

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【春な字さんと静電気についてどう思う?】
 〜side もしもが交差した世界〜



零「え?あの字さんだろ。なら静電気なんて、なんにも思わないだろwww
だって字さんだろ。あの!
字さんなら、活性化中の火口に飛び込んでもバリアとかして無事なんだろうしwww」
字『待て。お前、オレにどんなイメージもってんの?!』
零「スーパーマン」
字『ありえねーから!オレは直感がいいだけで幽霊が見えるだけだ!!
どんだけオレのこと人外だと思ってるんだ!スーパーマンってのはなんでもできる始みたいなのを言うんだよ!』
恋コイ『「まさにそれな!」』
駆『でも幽霊が見えるだけでも超人のひとりですよね〜』
涙『春の直感・・・もう未来予知だよね?』

字『本当に待って!みんなしてオレをおかしな方に持ってかないで!!
勘はいいが、そもそも何もないぞ!隼じゃないんだ!不思議な力なんてないぞ!
オレは、なにも持ってないんだけどぉ!!持ってないから死にかけるし、静電気さえ怖いんだろうが!』

始『とはいえ、字ひとりの影響力は意外とすごい』
零「それそれ。だからつい俺は字さんってば、スーパーマンだとばかり』

零「俺に原作知識あると、世界の修正力かかる。
知識なし(そもそも原作がない)っと、世界の修正力がかかりづらくなる。今回の世界は後者なので、おかげで好き勝手できますけどね。
そもそも字さんだと、原作知識の有無関係なしに、修正力とかきかないじゃないですかー。
それだけで、字さんならなんでもできるという認識がつくにきまってんじゃないですかーwww」

零「てなわけで。字さんだからこそ、普通にやると思てったwww」
字『おまえぇ〜・・・』

始『まぁ、うちの春ならやりそうだと・・・誰もが思っている』
ハジメ「まじか」
字『え、待って。オレの体はただの人間で。そもそも火口とかぶっ飛んだ理論やめて!!』

ハル「そっちのオレはすごいねー(遠い目)」

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【二人の“春”について】
 〜side もしも「太極伝奇」の記憶持ちのシュン成り代わり世界と春な字なら〜



隼「火口とか字さんなら飛び込んでも無事だと、無傷だと信じてたのに!」
字『アホか!!頭の中ババロアかよ!バカなの?死ぬの!?』

ハル「そっちのオレはすごいねー(にこ)」

ハジメ「すごいといえば。ハル。お前はこの前、壁を盛大に穴開けただろうが」
ハル「へへ。つい、勢い余って壁ドンでやりすぎちゃったね」
ハジメ「それを余裕でやるハルなら、やれば火口ぐらいいけるんじゃないか?」

字『そっちのオレ、やばくない?(遠い目)』

零「いやいや、たかが壁を壁ドンして破壊した程度ですから」
ハル「流石に火口に飛び込むのは無理かなぁ」
字『ねぇ!そっちのオレって何者!?つか、“たかが壁ドン”で壁破壊ってなに!?むしろオレよりこわいよ!?』
零「ま、怪力のハルさんでも。さすがの字さんには、足元に及ばないぜ(コーラをズゴー)」
字『ちょっとレイぃ!!!勘違いすんな!!おまえ、オレのその壊滅的な超人認識やめて!!今のオレは、普通の人よりデリケートで弱いですからぁ!!』

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