外伝 ・ も し も 話
[花悲壮] → ツキウタ



【お題】 クリスマス

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※魔法の国(字の世界)…『漢字名称』
※魔法のない国(零の世界)…「カタカナ名」

<霜月シュン>
・本名「零」
・魔法のない世界の、隼成り代わり主
・【ものの怪】の薬売りの弟子→【P4】主人公成り代わり→一つ前の世界は【黒バヌ】の火神成り代わり
・前世の影響で大食い
・口調がまんま「火神」な外見隼
・魔法?なにそれって感じで使えない
・怪奇現象を呼びやすい体質のため、イメージすると異世界へのゲート(inTV)を呼び出してしまう
・“あちら側”では【P4】の技を発動できる

<弥生字>
・本名《字》
・魔法のある世界の春成り代わり主
・一つ前の世界は【黒バヌ】の花宮成り代わり
・魔力豊富な世界で、生まれつき魔力0体質
・だれも本名を呼べないので、むかしは《花》と呼ばれていた
・芸名「春」
・始の魔力で生かされてる
・ロジャーという蝶は字の魂と連結している存在(現在、始に張り付いて魔力を常に供給してもらっている)
・ロジャーがいないと情緒不安定になる
・始は充電器か空気という認識









※このお話で出てくるコラボケーキは、この世界ではクリスマス用だったということで!

【ケーキを食べよう】
 〜side シュン成り代わり世界〜



零「あーもうクリスマスかー。とりにいかないとなー」

涙「なんのはなし?」
海「あ、そういえば。そろそろか」
零「クリスマスだなぁと」
陽「少し前に俺らをキャラ化した絵をのせたケーキっていうのを出すって話があったよな〜。あれみた?俺をデフォルメするとあんな感じなんだなwww」
郁「あ、みたみた。ケーキとは思えないほど細かい絵柄でw」
涙「ケーキ、おいしそう」

零「とりにいかなきゃってのはそれだ!」
郁「え?」
涙「まさか」

零「予約しました(キリッ)」

始「・・・訊くが、“だれ”を選んだだ?」
零「もちろん“俺”と“ハジメ”のっす!」
涙「シュン・・・自分を食べちゃうんだ」
郁「はは(苦笑)。普通は自分のキャラは選ばないかな〜」

陽「って、ことは2ホール」
恋「クリスマスにケーキが2ホール・・・それって!もしかしてプロセラとグラビ用にですか!?(キラキラ)」
駆「え・・・たぶん、ちがくない?」
海「だな。なにせあのシュンだし」
陽「つか、どこからでたグラビは!」

夜「メリークリスマス。シュンさんはケーキをホールで完食しそうだね」
陽「メリークリスマ〜ス、いきなりぶっこむなぁ。完食するどころかおかわり3個じゃねぇwwwあ、だから二つ頼んだのか」
新「ウェディングケーキすら一人で食べそー」
葵「ウェディングケーキって…それよりワゴンで来る長方形の巨大ケーキじゃない?あれならシュンさん食べやすそうだし」

零「俺に何を期待してるんだ」

そんな君たちへ
クリスマスにケーキを。

零「まぁ、ふつうに俺はホールで食べるがなwww」

始「おまえなー」
駆「やっぱり」
恋「じゃぁ、シュンさんが予約した2つのケーキって・・・結局シュンさんの胃袋に直結!?そんなー(しょんもり)」

春「そんな君たちに朗報だよ!」
海「さっき言ったシュンのケーキが届いたぜ!!」
零「あー受け取ってくれたんだ〜。よし、くおう!」


零「もちろんみんなで!(ニカッ!)」



その後、大歓声があがり、2ホールは11等分(?)された。

郁「??あれ?なんで11等分?」
涙「半端」

零「いや、だって“たらねー”し」

シュンの言葉に、ケーキに喜びの声を上げていた年少・年中組の動きがピタリととまる。
そこへ台所から苦笑したハルが、巨大な白いものをかかえながらやってきた。

春「はい、シュン用の注文の品もちゃんと届いてるよ」

ドン!とシュンの座る机の前におかれたのは、先程噂ででてきたような長方形の巨大ケーキ。
うそだろと目を見張るなかで、シュンは嬉しそうに「まったましたー!」とナイフとフォークを手に、嬉しそうに笑みを浮かべる。
あまりのでかさ。
あまりの質量。
あまりの零のいい笑顔に――全員が言葉をなくす。

零「さ!みんな食おうぜ!!いっただきまーす!」

唖然としすぎて微動だにしない年長組以外のだれもがケーキに手を付ける前には、あっというまに零の前におかれたケーキは半分になっていた。
もちろん巨大ケーキはその場で白い麗人の胃へと、すべて完食された。

ただし、その様子を見ていたこどもたちが、顔色を悪くして、ケーキをラッピングして翌日食べることとなったのは・・・。

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【ケーキを・・・】
 〜side 春 成り代わり世界〜



隼『メリクリだよ♪っというわけで。春!』

両の手のひらを差し出して、「さぁおくれ」とばかりの隼に、手を差し出された字の笑顔が固まる。

字『・・・ねぇ隼。この手はなにかな?』

隼『みてわかるでしょ。ケーキちょーだい(笑)』
新『・・・・俺もお願いします。イチゴの乗ったやつで(じゅるりキラキラ)』

陽『ケーキ・・・春さんがクリスマスパーティするときいて陽参上!』
涙『涙、参上。パーティー。わくわく』
郁『えーっと陽に連れられてきたんですが・・・あ、これ言ったほうがいいの?えーっと、郁参上?これ恥ずかしいな///』
陽『春さん!プレゼントくっださーい!』

駆『え?なになに。手を出すと何かもらえるの?じゃぁ、俺も!はっるさーーん!』

始『お年玉くれと言わんばかりの構図だな。春、俺はチョコケーキ』
字『始まで!?』

恋『クリスマスプレゼント!?手ぇだすと何かくれるんですか!?俺も俺も!!!』
字『デ、デジャブ!?(顔引きつり)』

葵『ケーキ作ってというネタがなぜかプレゼントをあげるというネタに広がっている(苦笑)』
夜『ガンバッテ春さん(苦笑)』

字『もう!始はあげる側でしょ普通は!!ねだられても何もないから!
そもそもオレはみんなの両親でもなければ、今日は正月じゃなくてクリスマスだからね! お年玉ねだるみたいに手を出さないでよぉ〜!!』

字の悲鳴がこだましたのだった。



葵『――とはいえ』
夜『うん』

『『しっかり前日にはイチゴのショートケーキと、チョコレートケーキのホールを作ってて、 全員にちいさなプレゼント用意してるところが、春さんらしいよね』』

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