有り得ない偶然
++ アルナシセカイ ++



[ツイッター・ツキアニ軸] 過去編
「春」成り代わり夢主1の世界…『漢字名』。
「隼」成り代わり夢主2の世界…「カナ名」。

アニメ 第9話「重ね模様の夜」 より





【君の月日は語れるか】
 〜side シュン成り代わり世界〜



陽「俺って・・・俺ってこんなだったか?」

ヨルが特殊な役を演じることとが決まり、その手本にしたのが過去のヨウだという。
しかしテレビで放送されたソレをみて、あまりのヨルの“ひどい男役”に、その場にいた全員が目を点にした。
見本にされたという当人は、顔をひきつらせて固まるしまつ。
直後、タイミング悪くヨウとヨルの二人の共通の友人である松本からも「昔のお前そっくり!(笑)」とラインがはいってくるというおまけつき。この段階でヨウの心はかなりの軽傷を負っていた。
苦笑を浮かべるヨルもどうなぐさめていいかわからない――つまり本当に彼らからすると昔のヨウは、“ああいう感じ”の嫌な男に見えていたということだろう。
的確にそれを感じ取ったヨウの心は、中傷になった。
そして――

零「え。ヨウってこんな不良だったのか!?すっげー嫌なやつだな」

陽「おう orz シュンにまで・・・」
夜「なんか・・・ごめん」

とどめとばかりの、おおげさなまでのシュンの驚きとまっすぐな言葉。
それに、ヨウの心は重症となり、撃沈した。

夜「そ、そうだ!シュンさんこそ、昔はどういうこどもだったんですか!」
零「え?おれ?」

落ち込むヨウをなだめるように、話をそらすように、ヨルは話を側にいた人物へふる。
こうすればヨウの黒歴史でこれ以上話が盛り上がることはないだろうというとっさの気遣いである。
もちろんその意図を組んで、年少組から「そうですよー!きになる〜!」「どんなこどもだったんです?」「ハジメさんとのふたりのであいとかきになるかも」など声があがる。
素晴らしいその連携プレーに、大人である参謀ズから生暖かい視線が向けられる。
年中組からは、答えてやれよとシュンへ無言の圧力がかかる。

シュンは少し考えるように腕を組み、それから始をみて――





零「おれと始の出逢いだと、古井戸とダンジョンの話はだ」


っと、口端を持ち上げて笑った。

しかし、彼が続けて話をしようとした瞬間、バチリと電気がおちる。
不穏な空気を感じたコイがハジメにだきつき、シュンの側にいたヨルが「わわわわ〜!」とあせった声を上げてシュンの口からそれ以上の単語が漏れるのを防ぐように両手で抑え込んだ。
ヨウなどは顔色が悪くなり、カケルが何かに激突したようで悲鳴が聞こえ、アラタの「懐中電灯はどこだっけ?」という淡々とした声が聞こえ、カイのほがらかな笑い声が聞こえたり――。

なぜならば“その話題”をしようとすると、“その話題”に引き寄せられるように怪異がおきるのだ。
まきこまれてたまるか!というのが、その場にいた全員の心境であり、総意であった。



結果として、彼がそれを語ることはなかった。

いつか語ることがあるかもしれないが。
まぁ、この話ははまたいづれ。

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【君の月日は語れるか】
 〜side 春 成り代わり世界〜



字『ん?オレのこどものころ?』

恋『陽さんたちの過去の話を聞いてたら、他の人のも気になっちゃいまして!まずは一番想像つかない春さんから!』
字『始じゃないの?』
恋『ちっちち!だって始さんの子供時代っって、なんかいまよりも激しく隼さんと笑ってそうなイメージしかないんですもん!』
字『まぁ、まちがっちゃいないかな』
恋『だからこその春さんですよ!春さんの想像がつきません!今は現役バスケ選手でアイドルで参謀で』
駆『いわれるとそうだよね。肩書き多いというか、そのまま小さくした感じの春さんか。それとも全然違う性格だったのか・・・気になります』

始『春か・・・当時は“花”だな。
眼鏡なし。ちいさくて、でもアホ毛で。ああ、そういえば、なんというか性別不明だったな。当時は』

隼『僕は始とはずいぶん前から知り合いだったけど、そういえば春と直接会ったのは、ずいぶん後だったからね。 その頃にはもう眼鏡をかけていたし、随分背は高くなっていてね。小さい春なんて。ふふ。やっぱり想像しづらいね』
始『いまじゃすっかりでかくなっちまってかわいげもあたもんじゃないが』
字『うらやましいでしょ(笑)』

恋『そうかー春さんは当時“男の娘”ですか』
始『wwwwwまさにそれwwww』

駆『え!?眼鏡なしの春さん!?』
陽『春さん、あんた本体なしでどうやって』

字『ちょっときみたち。だから眼鏡本体ネタはやめてって。眼鏡ないほうがよく見えるんだからね!』

夜『オトコノコ発言はスルーなんだ?』
葵『えーっと(苦笑)それ“みえる”の意味が違いますよぅ』
新『あきらめろ葵』
涙『僕たちはみえないから、よし』
郁『ま、それもそうだな。春さんが見えても被害とか来ないしな』

海『っで、春はどんなこども時代だったんだ?』

恋『海さん、軌道修正おつです!』
涙『(きらきらした眼差しでじーっと)』



春『どうって―――』

春は横に座っていた始の服の裾をつまみつつ、困ったように視線を一瞬漂わせ、始とその服にはりついている蝶のガラをみつめうつむく。
それから間もなく顔を上げる。
まぁ、いっかとつぶやくその表情は穏やかで。

春は内緒話でもするかのように「しー」と言う風にそっと口元に人差し指を持ってくると、 眼鏡の奥の緑の目を柔らかく細め、それはそれはふわりと微笑みを浮かべた。


春『――ひ み つ・・・・・かな(笑)』










『『『ぎゃーーーーーーーー!!!春さん、その仕草なんかエロイです!!!!』』』




春『は?』
始『ぶっふぉwwさすが天然タラシwwww』

葵『///(´つω⊂)』
夜『うわぁ・・・こっちが恥ずかしくなるのなんでだろ』
駆『目めがぁ!!!!!!』
恋『さいごにウィンクとか!ウィンクとか・・・あ、あざとい(´゜Д゜`)・:∴ガハッ』
陽『ぐっ!!!グ、グラビはなぜ仕草に色気がある人が多いんだ!!!!』
新『ありがとうございます!・・・ぐはっ_(:3 」∠ )_』

海『・・・なぁ、隼。お前も同世代としてああいう感じで色気だせないのか?』
隼『うーん。僕は無理かなぁ(笑)海だって無理でしょ。色気はグラビにまかせよう。僕たちは僕たちのジャンルでいこう!』
海『ああ、隼はあれだろ。不思議魔王系』
隼『さすが海!僕らしいジャンルだねぇ。じゃぁ海はイケメンワイルド系かな(笑)』

陽『おふぅ・・・なんか新たなジャンルが発生している』

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