有り得ない偶然
++ アルナシセカイ ++



[ツイッター・ツキアニ軸] 02話 夢見草編
「春」成り代わり夢主1の世界…『漢字名』。
「隼」成り代わり夢主2の世界…「カナ名」。

アニメ 第4話「新たなる道へ」 より





アニメの舞台夢見草より
葵、新、陽、夜が、舞台夢見草の主役に抜擢されたというのが、別の世界でもあったなら――








【夢見草 前編】
 〜side シュン成り代わり世界〜



葵、新、陽、夜が、舞台夢見草の主役に抜擢されました。

葵「シュンさんとハジメさんって、居合やってたよね!殺陣とかおしえてくれないかな?」
新「そういえば」

葵と新が主役として選ばれた作品は、舞台。それも時代劇をもとにしたもの。
劇自体初の試みである二人は、少しでも演技を“それらしく”みせようと、経験者にきくことにした。

剣術に精通しているのは、彼らが知る中でも二人。
家柄の都合、身を守るためと作法の一つとして古武術を習っていたのは、睦月ハジメと霜月シュンだ。
彼らは居合という剣術を習っていたという。

葵「じゃぁハジメさんにきこう!」
新「無理だな。あのひと今日は遅くなるって」
葵「あ、仕事!すっかり忘れてたや。じゃぁ・・・」

頼みのつなである同じグループの睦月始は、現在別の仕事が入っていて寮にはいない。
ならばと、葵と新の二人がプロセラの隼を尋ねれば、考えていることは皆同じようで、 陽と夜がふとんたたきや新聞紙をまるめた棒やらを持って隼と向かい合っていた。

剣道と違って鞘つきの木刀をもった隼が、すでに息を荒げている二人の正面に立っている。
彼らのどこにも痣や怪我がないことから、隼もまたそこらあたりの配慮をしているのはうかがえる。

夜「やぁー!」
陽「うりゃぁぁぁぁぁぁ!!」

零「そんな構えじゃだめだ!腰が入ってない!こうだって!こう!
あといちいち叫ぶなヨウ!そこはセリフが入るんだろう二人とも!声を荒げずに腕をふれ!
そこ!もっと上段に構えて!
そこ!血ぶりになってない!生木を裂くようにスパっと!
そうくるなら刃はななめ45度!膵臓ってここだから!もっと上!
刃の先はふり上げすぎない!お前の心臓はそんな場所にあるのか!そこでとめろ!!」

葵新「「・・・」」

本格的な指導が入っていた。
魔王がものほんの魔王と化していた。

葵と新はそっと、静かに扉をしめたのだった。

グラビの共有ルームに戻ったそんな二人を待ち受けていたのは、足を組んで優雅にソファに座っているキング。
横には参謀が、パソコンを膝の上に載せて「おかえり待ってたよ」と眼鏡を光らせている。

始「二人ともおめでとう。劇は新撰組の話だってな」
春「詳しい台本とか日程とかもあらかたきいてるよ。ふたりとも殺陣は初めてなんでしょう?シュンはあっちの二人のめんどうでいそがしそうだからね」
始「俺が教えてやるからには、しっかり覚えろよ」

葵「ひぃ!?」
新「ア、アイアンクロー塾再び・・・」

待ち構えていたリーダーとその参謀に、思わず二人は回れ右をしたのだが、始の綺麗な手が伸び――ガシリと葵と新の頭をわしづかんだ。


* * * * *


始「お前がここまできびしいのは珍しいな」
零「居合を趣味で習うんなら厳しくしない。ただ、期間限定で根を詰めるならこうでもしないと無理だろう?
今後、俺に怯えなきゃいいんだがなぁ」
始「無理だろ。魔王認定されてたぞお前」
零「(´;ω;){マオーチャウ」

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【夢見草 中編】
 〜side シュン成り代わり世界〜



零「はっはっはっ!どうだ驚いたか?」

始が部屋の扉を開けると、苦笑を浮かべてる夜、海がいた。
白い髪、白い肌。儚げな容姿は白い衣装のせいでひどく美しく、穢れないもののようで、なんだか人間離れしている。

口を開かなければ。で、あるが。

夜「シュンさん、今度の舞台の衣装を気に入っちゃったみたいで」
零「夜の羽織を借りたら、どんどんまねたくなってきたんで、調子に乗ってみた!どうだ?驚いたか?」

始「なにをしているんだお前は」

零「コスプレだ!」
夜「はは・・は(乾いた笑い)。
えーっと全身真っ白なビックリ爺さんっていう設定のキャラのつもりみたいなんだシュンさん。さっきの“驚いたか”ってのはそのキャラのセリフで」
始「夜たちに稽古をつけてたんじゃなかったのか?」
零「つけていたさ!でも衣装みせてもらったら、ここは日本人!この大和(オタク)魂がうずいたんだからしかたないだろ!」
陽「っで、貸したらハイテンションで喜んで、そのまま部屋に一度ひきこもったと思ったら、いまの真っ白な格好で出てきたというわけ」
夜「あ!もちろん俺の衣装はきちんと返してもらいましたよ!」

始「はぁー」
零「いいじゃん、一度言ってみたかったんだよ」

恋「たっだいまー!みんなの恋くんですよー!おー!舞台組はやってますね・・・って?え?シュ、シュンさん?なにしてるんですか?」
駆「ちょっとはやいよ駆!あ、“鶴丸国永”!!うわー!シュンさん見事ですね!白いから余計そっくり!まんま“刀剣○舞”ですね!さすがシュンさん!」
始「とうけんら○んぶ?なんだそれは?」
駆「ゲームですよ!そこはタイムマシンが完成された遠い未来。しかしタイムマシンを悪用し歴史改変をしようとたくらむものが出始めるんです。それをさせないために、刀の付喪神を仲間にして戦うんです! それにでてくるキャラにシュンさんそっくりなんですよ!」
恋「あ、ハジメさんみてくださいこの資料!鶴丸ってこういうキャラですよ!」
始「ほー。たしかに白いな」

零「っで、どーだ?驚いたか?似合うだろ?」
始「全体的に完成度が高い」

着物をみせつけつつ、チラチラと視線をよこすのは、霜月隼こと元火神成り代わり主である。
彼はアニメゲームなんでも大好きだ。
その彼が今世で自分の容姿の白さをみて、いつかやりたいと思っていた秘蔵の品がこの鶴丸国永のコスプレだ。そのため出来具合をみてほしくてしかたがないようである。
まだ仕上げのカラコン入れてないとはいえ、一見すれば恋にみせられた資料に驚くほど似ている。

しかし始が目をやったのは、その白い衣装・・・の腰にゆれているこれまた白い刀にであった。

その視線がそこへ向かうのは、幼い時に居合の大会を通して隼に出会った始だからだろう。

自ずと、隼が所持している刀も知っているし、それが模擬刀か本身かさえも把握している。
長年の付き合いとはそういうものだ。

ゆえに今、隼が佩刀しているものに、始は心当たりがなく、不思議そうに首をかしげまじまじと魅入ってしまったのである。

始「…その刀、お前のじゃないよな?」
零「コスプレ用の鶴丸の模造刀だ。すごく軽くて―――軽すぎて気持ち悪い」
始「は?」
零「持ってみれば分かる」

自慢する世に胸を張っていた鶴丸シュンだったが、刀の話題になった段階で顔がしぶく歪む。
そうしてその模造刀を始に手渡す。
そこで始は手にした瞬間に、直ぐ彼のその言葉と渋面の意味を理解した。

軽い。

普段からい愛刀などという本身に近い刀を振っている身としては、それはあり得ない重さだった。

抜刀して力を入れず横に素振りをしてみる。
しかしそのまま普段の調子でやれば刀身が吹っ飛びそうだと錯覚してしまいそうになるほど。
そこまで軟な造りではないと思いたいが……

始「たしかに。軽すぎるな」
零「あくまでコスプレや写真撮影の目的だから重さより軽さ重視だけど、流石に本身で重さに慣らされてるなと実感してきたぞ」

稽古はいつの間にか、鶴丸シュンによるコスプレ議談へと変わっていた。

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【夢見草 後編】
 〜side シュン成り代わり世界〜



零「そこはもっとこう!そうじゃない!襲い掛かってくる敵は立ってるんだ!それじゃぁきれてない!逆袈裟ってのは相手の脇から首元へ! おまえたちのあいてをしてるのはなんだ!棒人形じゃないんだぞ!!
零「相手の胴を貫くつもりでつけっ!」
零「人の急所って言うのは、ココと、ココ・・・・・とココ! 首の動脈を切るつもりで!そうだ!そうやってふりあげないと敵はすぐに起き上がってくるぞ!」


夜「・・・・・・ねぇ、ヨウ」
陽「お、おうなんだ?俺はもう疲れて足がプルプルして・・・」

夜「居合の演武が、思ったより実体験に聞こえるのは俺だけかな…」
陽「芝居とはいえ朏さんの比でない―――あれ?木刀なのに本物の刀に見えてきた」
夜「しっかりしてヨウ!!!・・・・・かくいう俺もそうみえる」

夜「最近さ、シュンさんが包丁を持つと突きをしてきそうなビジョンが浮かんだ…あれ?」
陽「ヨル、お前も休め」



夜「はぁ!!!動脈をねらって動脈・・・」
陽「つく。ひいて拳を出すように・・・つく!」

朏「・・・本物の演技がしたいなら、実物(剣の扱い)を知ってるやつに少しでも教わってこいとは言ったが。 なに、お前ら。必殺的な仕事人にでも弟子入りしたのか(汗)」

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【夢見草 前編】
 〜side 春 成り代わり世界〜



字『え。相手役の土方役をやってほしいって?』
葵『はい!やっぱり相手がいないと演技の感覚というか間合いとかがつかめなくて!』
字『ふーん。やってもいいけど、オレ、優等生の演技しかしたことないよ』
葵『(優等生の演技ってなんだろ)それでいいです!そこにたっていてくれるだけでもいいんです!』
字『そう。あとは殺陣とかちょっと不安だなぁ・・・だってオレ演技はわかんないけど、実施経験しかないよ?』
葵(経験ってなんだ?殺陣やったことあるのかな?でも演技やったことなそうだし)
葵『えっと・・・だ、大丈夫ですよ!俺も演技、それも時代劇の経験なんてないし! 棒読みでもいいので!ちょっとだけつきあってください!いま手が空いてるの春さんしかいなくて』
字『うーん・・・っと。手加減 “がんば” ね』
葵『はい!ありがとうございます!』

葵(あれ?いま、手加減 “がんばるね” って・・・春さん頑張るの?・・・き、きっと “がんばってね” って言いたかったんだよね?あれ?)

字『じゃぁ、ちょっと台本かしてね』
葵『はい!どうぞ』

字『へー。土方をこういう性格にしたんだ。今のオレとは口調も思考の方向性も違う。この土方役って、性格的に《土方》のオレじゃないなぁ。あ、天人とか出てこない世界なんだね』

葵『へ??』
字『よく物語に出てきそうな堅苦しさにあふれた義に重いキャラだ。
うん。だいたいわかった。ありがとね。じゃぁ―――』


字『気絶しないように気をつけるね』



新『おー、どうしたんだ葵。ゲンドウポーズなんかして』
葵『新・・・うん。あのさ・・本気の殺気って怖いもんだね 「ひぇ!」 ってなったよ』
新『?』
葵『世の中には知らない方がいい事ってあるみたいだよ』

葵『ところで春さんって何者?暗殺者か何かだっけ?』

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【夢見草 後編】
 〜side 春 成り代わり世界〜



▼ミカヅキユズルの前に
長身の、くせっけの、なきぼくろの、グラサンの、マスクの・・・いかにも怪しい男が現れた!
 たたかう
 はなす
→にげる

▽「弥生春(仮)」が「会話」をしたそうだ!
 にげられない!


▼ミカヅキユズルはどうする?
→たたかう
 はなす
 にげる

▽ミカヅキユズルは「弥生春(仮)」へ技「スルー」を発動した!


▼「弥生春(仮)」のターン!
▼「弥生春(仮)」は“笑顔”を仕掛けてきた!
 「弥生春(仮)」のスキル“ゴーイングマイウェイ”が発動した

▽ミカヅキユズルはにげられない!


▼ミカヅキユズルはどうする?
 たたかう
→はなす
 にげる

▽ミカヅキユズルはしかたなく「会話」をこころみた!



朏『・・・あんたも、ツキプロのとこのアイドルか?』

字『ちがう、かな。ただのとおりすがりのスポーツ少年です!《花》って呼んでね。
きっと演技なんて慣れないことに緊張しているであろうアイドル少年が四人ほどいるだろうから、くすぐりにきたんだよ。 ふざけてれば、一瞬でも緊張がほぐれるかなって。でも君をみて、オレの気遣いなんて必要ないかなって思ってたとところ』
朏『いや、あんた弥生春だろ?はっきりしろよ。その頭の独特なくせっけとナキボクロといいみたことあんだよ。
つかマスクとかサングラスとかあやしい!妖しすぎる!!お前は不審者か!』
字『やだなあ〜《花》ですって』
朏『なんでもいいけど、保護者はいらない。お前の心配してるというあいつらもそれを望まないだろ。帰れ』
字『本当に《花》なのに。
あ、そうだ。ものを覚えるの早そうだし、少年』
朏『・・・俺がしょ、しょうねん・・・』
字『そう君だ少年。一緒にバスケをしないか?一緒にPGくんで、オレと一緒に蜘蛛の巣の完成を目指すのはどうかな?蜘蛛の巣っていうのは 連携パスを究めたもので』
朏『しないから』
字『そっか。うん、しってた。でもオレ、本当に《花》だから。あとバスケやってるんだぁ!よろしく!』
朏『いや、その嘘もういらない。ここはお前のようなお気楽なアイドルがいる場所じゃないんだ。邪魔だ、さっさと帰れ』
字『ふふ。 “優しい”子 は嫌いじゃないかな。
ひとつだけ、君にお礼を言いに来たんだよ。「うちのこをかばってくれてありがとう」 って』
朏『は?』
字『きにしないで。“そのうちわかる” から』
朏『つか、うちのこってなんだ。うちの子って。やっぱりお前グラビコンビのとこの弥生春だろ!』
字『あはは。やだなぁ〜違うって。じゃぁ・・ “また” ね 朏くん』

朏『なんだあれ?』



字『隼ー。なんとなくだけど、寮の冷蔵庫の中に氷嚢作っておいてね』
隼『おやおや。春の“勘”かい?こわいこわい。ああ、もちろんまかせておくれよ。やっておくね(*´∀`)b・・・海が』
海『俺かよ!?ってか春がいうなら近いうちに誰か熱でも出すんかね?』
始『・・・何個用意しておく?』


* * * * *


――後日

前日雨の中の撮影を行ったため風邪っぽかった葵が、劇のけいこ中に倒れるという事があった。
表情はあまり動かなかったが、新のあせりようはすごく、なぜか“寮”に電話をかけていた。
まるで待ち構えていたようにワンコールが鳴りやむに、隼がでて、「すでにおむかえにいったよ」と笑い声が返ってくる。

字『あおいーあらたー迎えに来たよー』

現れたのは、マスクとサングラスのない弥生春だった。
ただし早すぎる。
連絡してからくるまでの時間が短すぎる。
葵が倒れたと連絡を入れるのをまるで察していたかのように、新が通話を切った時にはすでに、角からまがってきた鶯色の姿見えていた。
それに朏は眉をしかめる。

朏「やよい、はる。またお前か」
字『ふふ。たまたまだよ。たまたまね。
それに“また”ってなにかな?
オレはなんとなくこっちにこなきゃいけない気がしてね。ついでだから二人に会いに来たんだけど・・・ちょうどよかったみたいだね』

字『よっこいしょ。うーんまだまだ葵くんは軽いなぁ(笑)だから倒れちゃうんだぞー。よし!じゃぁ今日の夜ごは胃に優しいものにしようかな』
新『春さん、あの、俺・・・』
字『うん。新は新のできることをやること。大丈夫。“通じるよ”。だめだと思ったらオレの胸ならいくらでも貸すからね。心配だからって一緒に帰っちゃう?』
新『!?いいえ!帰りません』
字『ん。そのいきだぞ。じゃぁ、新は続き頑張ってね』

ただの通りすがりだと断言する春は、軽々と葵を抱き上げると、笑顔で連れ去ってしまう。
その後ろ姿を見送ったあと、新はきつく握った拳をひらき、朏ユズルに振り返る。

新『・・・朏さん!お願いします!あいつの分まで、俺、いえ!俺頑張ります!やらせて下さい!』
朏『顔を上げろ卯月。なんだかしらないが、すでにあのイケスカナイやつが手回しをしてたみたいで、皐月の件はそっちのマネジャーもしってた。 あいつのかわりは長月にたのむからあとは・・』

字『あ!なんなら葵くんの代理、今日だけオレがやろうか?』

新『わ!?びっくりした』
朏『っ!?・・・おまえはどこからでた!!というか皐月葵はどうした?』
字『ん?近くで撮影してた始にタクシーたのんでててね。一緒に帰ってもらったよ〜』
新『なんて豪華な出迎え!?』
朏『だからお前は何者だ』
字『春だよ。弥生春』
朏『今度は“春”・・・双子かよ!』
字『恋じゃぁあるまいし(笑)』

朏『なんなんだよお前は(顔ひきつり)』


* * * * *


新『おきたんだ』
葵『あ、練習・・・』
新『し、心配しなくていいぞ!は、じゃなくて、よ、夜が変わってくれたから!』
葵『そっか。あとで夜にお礼言わないとね』

新(本当は春さんが“一人役”こなしてみせたとか。春さんの演技がまじで“同じ春さん”とは思えなくて、思わず怪人二十面相かと誰かが叫んだり。朏さんが春さんをめちゃくちゃ変人双子扱いしてたとか!しまいには春さんが演技指導始めたり、春さんが差し入れと称してめっちゃ大量に手作り菓子を持って来たり、ひそかに監督にいろいろ進言してたり、春ペディアを発揮してシンセングミの当時の生活を熱く語り出したり、葵が倒れたことで稽古場のひとやスタッフに迷惑がかかると思いきや、すでにいろんなところに手回しされていたとか。春さんがいろいろやらかしすぎて最終的に監督に追い出されたり・・・なんて!言えない!特に朏さんによる春さんの塩対応とか悪態の内容なんて!!)

葵『そういえばわかったことがあるんだけど朏さんて・・・』
新『(わかったとこって言えば)・・・春さんって何者なんだろう?』
葵『新?』
新『いや、なんでもない。朏さんなーあのひとさ実は優しい人だよな。葵が倒れたときも――』

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【夢見草 同時に二人に指導を願ったら】
 〜side もしもが交差した世界〜



――結論から言うと、なんか大惨事になった。


「「殺陣についておしえてください!」」
「「試合風景がみたいです!!」」

零陽「そうそう。本気の試合っていうのがどういうのか知りたいな〜なんて。シュンさんとハジメさんって居合やってるんでしょ?」

零始「本気、ね。それなら俺は却下だ。シュンだけにたのめ」
零春「そうだね。シュンは居合っていっても、なんだか的確に人体の急所ばっかり狙ってくるし、けっこう本格的なんだよね。ふふ、まるで“玄人”みたいだもんね」
零始「そっちのハル、いや《アザナ》だったか?おまえも“できる”と聞いてるが。
せっかく別の世界から客が来てるんだ。そいつにたのんでみたらどうだ?俺はシュ・・〈レイ〉と本気なんて無理だからな」

字春『え?オレでいいの?』
零隼「アウトーーーーーーーー!それ絶対ダメなやつ!」

零陽「ぜひ!本気でお願いします!」
零夜「本物の戦いってどういうのかな〜(ワクワク)」

字春『フハッ。じゃぁ見本として、オレと《零》がやるってほうこうで』
零隼「見本・・・はたして見本になるだろうか」
字春『真剣は、まずいな。お互い木刀で。本気でいくとしますか。――なぁ、《零》』
零隼「限界なんかいくらでもこえてやるよ」
字春『そうかよ。かかってこい、てめぇなんが解剖してやる』
零隼「ふぁーwwww春さんの顔と声であくどーモーwwww」
字春『おっと、つられてオレまでスイッチはいりかけちゃったよ。何度アクドイ表情と言われ続けたことか。むー。
そういうお前こそカガミンモードだっただろ今。白い儚げ麗人のくせに犬歯むき出しで目が闘争心でギラギラしてたしー』
零隼「あんたこそwww」



零隼「ぎゃぁーーー!!!!アザナさん!いたい!いたいいたいぃ!!!!殺気しまえっ!!!!皆倒れるだろーがっ?!」
字春『だって本気でって・・・(´・ω・`)シュン』


「「アンタらのどこか殺陣だ!本気すぎる!!!ゲームキャラか!?二次元の格闘家か!!お呼びじゃネェ!!!」」

「誰もまねできないよ!そんな激しいの!?」
「ふるえがとまんね・・・(gkgkgkbr)」
「お二人とも・・・生まれる時代間違ってますよ〜(gkbr)」
「二人とも侍だったんだね(遠い目)」
「( ゜o゜)」
「本気の殺気怖い・・・(ブルブル)」
「こわいよーおかあーさーんウァーン・゚・(ノД`)」

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