有り得ない偶然 SideW
-クロバヌ 外伝-




04: サンフラワーと花丸弁当

黒子っちも大好きっすけどね


おしいものを食べるととっても幸せな気分になるッス!
みんな笑顔になるじゃないっすか

だから火神っちも
火神っちのお弁当も大好きっす!





++ side黄瀬涼太 ++





「火神っちのお弁当毎日とかズルいっす!」


とある休日…部活動練習も仕事もない完全なオフ二日間。
その一日目にストバスに誘われた。
笠松先輩たちも誘いたかったが、先約あると言われて無理だったのは残念だ。
俺が行くと火神っち以外の黒子っちと、福田くんと河原くんと降旗くんが驚いていた。
それから誠凛一年組と交えた3on3をして昼御飯になると、花見と言わんばかりに大きな重箱がレジャーシートの上に並ぶ。
蓋を開くと色とりどりの、これぞお弁当という中身がひしめき合っていた。


「「「おぉぉ」」」

黄「すごいウマそうっス!」
黒「卵焼き、唐揚げ、たこさんウィンナー、定番押さえつつ僕たちがリクエストしたおかず。沢山あるオニギリも3種あるとは壮観です」
火『俺が一番食うから沢山作ったし気にせず一杯食べろよ」

福「ところで…今更ながらストバスに何故、黄瀬がいるんだ。いや、バスケの動き勉強になるから歓迎するけど」
火『俺が誘った』
降「火神が誘ったの?!」
福「あぁ。だから、今回神奈川に近いストバスにしたんだな 」
火『最近仕事控えてバスケに集中してるって言うしよ。物は試しで誘ってみた。サプライズゲスト?』
黄「誠凛さんとは本気で試合したいんすよ。となれば、仕事の時間より練習にあてたいッスからね。俺、一年でまだまだッスから」
河「へぇ。火神…なんで黄瀬の状況把握してるんだ?」
黄・火『「メールアドレス交換してるから?」』

その瞬間、黒子っちの顔が更に能面と化した(ガタブル)
黒子っちは火神っちに向くと、顔文字で言う(`・ω・´)キリッとした顔をして

黒「火神くん、見知らぬ人に簡単にアドレス教えてはいけませんよ」

とんでもない暴言を吐いてくれた

黄「黒子っちの許可必要ないっスよね?!」
火『見知らぬ人って黄瀬はお前の親友だろ?』

おかしいな。青峰っちが相棒のときはこんな黒子っち見たことがない!
てか、こんなピッタリくっつくタイプでは断じてなかった気がする


最初、俺は黒子っちの相棒である火神っちを認めてなかった。
でも、実際に試合をして見る目が変わった。

アドレス交換したのは黒子っちに冷たい反応されてリアルにorzした時の流れだっけ。
火神っちに心配げな顔で優しい言葉かけてくれて、俺が押せ押せでアドレスお願いしたのだ。
ビックリしていたけれど笑って交換してくれたのに癒された。
そして、メールなどで交流する内に火神っちと仲良くなった。

黒「まぁ、僕は火神くんのお弁当毎日食べてるからいいんですけどね」
黄「なんすか、それ!?」

勝ち誇ったように言う黒子っちがちょっとニクい。
俺は他県で違う学校だから、お弁当のことを知るわけないんだけれども―――降旗くんたちは、その黒子っちに慣れているようで各々好きなおかずを摘まんでる。

黄「え、驚かないの?」
降「黒子の火神自慢なんて聞き始めたら当分黒子の前から逃げられないよ?聞く?」
黄「ナニソレコワイ」





 


:: オマケ ::


〜side火神成り代わり〜

そういえば原作の花 宮さんは頭がよかった。
関東きっての進学校である霧崎にあのアザアさんも行っているぐらいだから、あのひともきっと頭がいいのだろう。
この際いい機会だと、俺は携帯をひらき、前世仲間である方の相方の番号を押した。

トゥルルル・・・
ガチャ

黒「最近の黄瀬くんは油断なりません」
降「黒子、目が怖い。で、火神とどんな仲になっているんだ?」
福(黒子に斬り込んで訊いてきたな、アイツ)
河(猛者だ。猛者)
黒「気づいたら食事処の話で盛り上がっているそうなんですよ! しかも、安くて大盛りもしくは時間内のチャレンジメニューなど火神くんの食欲を把握した完璧チョイス! 付け加えてオタクなところがある火神くんの好きなアニメやゲームのテーマカフェ誘うのはポイント高いでしょうっ。
この間 テーマカフェのグッズ買ったとも黄瀬くんからメール来ましたし」
降「すげぇな」

火『黒子〜、黄瀬からポケモンの期間限定でテーマカフェやってるの聞いたんだけど行くか?あ、皆もポケモン興味ある?』
黒「喜んでぇぇぇぇ!」
河「行くー。あ、あとでポケモン交換してくれよ」
降「俺も興味あるわぁ」
福「俺も参加で〜。テーマカフェならグッズ売ってるかな。さがしてみよう」





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