02: 影と相棒のほのぼの日和 |
神崎零(カンザキレイ)っす。 とはいえ、それは前世での名前。 いまは、火神大我(カガミタイガ)だ。 そしてココは原作の存在する世界だ。 つまり俺は成り代わってしまたらしい。 原作の火神大我は大ぐらい。俺も原作の彼と同じく大食漢になった。 その身体に見合った食欲。女だったときはレストランやファストフードの一人前で満足する胃だったからこそ、その量の多さを自覚している。 いつぞやのお好み焼き屋で大量に注文して黄瀬と緑間に「なんの呪文だ!」と突っ込まれたが、それに同意したい。 ++ side火神成り代わり主 ++ ――昼休み―― 大食らいになったそんな俺の昼ごはんはと言うと、弁当だ。 ただし花見か正月くらいしか活躍しないはずの重箱二段が俺一人分。 ほんと、この重箱には毎日お世話になっています。 その中身は殆ど昨日の夕飯の残りをアレンジしたものばかりだ。 そして、それとは別に小さな弁当箱1つ。 後ろの席の黒子の方に向く。 『黒子、今日の分』 「ありがとうございます。今日も彩りが素敵です。流石ですね火神くん」 『thank you』 黒子の反応に素直に嬉しい。 「『いただきます』」 嬉々として弁当を食べる姿に自分の頬が緩むのを感じた。 黒子は食が細すぎる。体の資本は食だと考える俺は勝手ながら黒子に弁当を作ることにした。 量が少なくても栄養と美味しさが取れる弁当 この考えは【P4】の時に陽介達に弁当を食べてもらっていた延長だ。 クラスの皆も黒子の食事量は周知のようで俺が作ってくる事実に「相棒のためか」と優しげな目で見てくる。 この件で家庭科の調理実習では俺が率先して作らされるのが当たり前になったりもした。(作るのは好きだけどよ) 前例として食べてもらった相手が多く居たため自分が作る味付けの幅は広いと思う。 自分を含め父さんやアレックス、タツヤも好みの味が違っていたし。 黒子に色んなの試したが、イメージ通りというか雪子や康の好む薄味が好みに近いようだ。 それが判ってから、和食をメインにアッサリとした肉料理や魚料理を盛り込むのが基本となった。 対千枝用の肉料理レパートリーがここで役立つとは思わなかったが 「僕、最初はその重箱並のものを渡されると思ったんですよね」 『いきなり大食いは無理だろ。顔真っ青になって食べるのを見たいんじゃねーし』 「今のところ、このお弁当の中身を残すことがないですね。胃にジャストなのが怖いくらいです」 『そうか。目標は合宿に出る料理完食だ』 「う、頑張ります。でも、最近は家族に驚かれるくらい食べる量が増えたんですよ!」 『マジか。あ、でも最近はバニラシェイクにポテト追加を始めたよな』 「まだSサイズですけどね」 『バニラシェイクで腹一杯より上々だ』 そんなこんなで黒子育成みたいな気になってくる。 「そう言えば降旗くん達も火神くんのお弁当を食べたいと言ってましたよね」 『おぉ。今度のストバスで作ろうかと思うんだ。フリもカワもフクも気に入ってくれればいいよなぁ。あとでrequest訊くか』 こんなやり取りは男子高校生の昼飯の光景だが【P4】でいえばコミュ上げイベント。 その影響がこの世界でも通用するとか頭に全くなかったが俺に対する好感度は上がったようで 「僕の光、マジ癒し」 とか聞こえたのは空耳だと思いたい :: オマケ :: 火『黒子ってさ・・・』 黒「なんですか?」 火『霧崎第一ってどう思う?』 黒「霧崎?それってたしか●●●先輩が言っていた。木吉先輩の足を壊した奴らの」 火『あー・・・(そういえば、●●●先輩がわめきちらしてたような)黒子はそいつらどうおも…』 黒「嫌いです」 火『oh』 黒「火神君。危ないと思ったらすぐ逃げるんですよ」 火『いや、俺、そこまで弱くネェよ?』 黒「僕の光に手出しはさせません!」 火(ははは・・・頑張ってください花 宮先輩。夢女の影響は強そうです) U←BackUTOPUNext→U |