有り得ない偶然・花悲壮
-二人の入れ替わり日記-




短話B ポッキーゲーム



〜花宮字の世界〜

黒「ポッキーゲームってご存知ですか?」

火「ぶっ!?ごふっ・・・ごほっ、く、黒子。いま、それいうなよ」
黒「大丈夫ですか火神くん」
宮「おいおいこっちまでお前のセキ飛んできたぞ。ほら水」
字『なんでむせんの?』

黒子、火神、宮地、花宮が、高校生にもやさしいお値段であるマジバで昼飯中のこと。
唐突に黒子が言った発言に、火神成り代わりな零は、食べていたチーズバーガーを詰まらせる。

火「こ、この男だらけの中でその会話が出るとは思わないじゃないっすか」
黒「だって昨日、11月11日ですよー」

字『?』

黒火「「ん?」」

字『男同士だと何が問題なんだ?』
黒「ん゛ん゛ん゛?!」
火「は?」

黒「花宮さん、ポッキーゲームってどういうのか、しってますか?」
字『あたりまえだろ。昨日、1をポッキーにみたてた日にやる遊びだって、バスケ部のやつらがあそびにきたときみんなでやったし。
勝者は清志だった』

黒「・・・最後は安定ですね」
火「つか、ならさ。今この場で大声で言ったり、男同士がやるもんじゃないというのも理解してるよな?」

字『は?だからなんで?』

黒「なんか・・・花宮さんと僕たちの間に、なにか見えない壁がある気がするんですが」
火「先輩、さすが大人ぁ!っていうか、そういえば字先輩に性別を問うのが間違っていたか」
黒「うーん。大人だからやれちゃう!っとか、そういうことではない気がするんですが・・・」


黒「性別うんぬんはともかく。花宮さん、いちおう、念のためきかせてください」

字『うん?』

黒「花宮さんが想像するポッキーゲームのルールを言ってください。この場で」


宮「ちっ」
黒「なんでそこで舌打ちするんですか宮地さん」
火「あー・・・もしかしてキヨさん、字先輩に“そういうこと”は教えてない?」
宮「するわけないだろ(^ ^)」


字『ポッキーが折れたほうが負けだよな?』

他にルールあったか?
意味が分からないとばかりに首をかしげる字の背後で、女子の歓声やら黄色い声が聞こえたが、それは全力で男衆はスルーした。

黒「・・・なんかわかった気がします。花宮さん、ポッキーってどこをどう持ちますか?」

字『だから両端をもって、相手が持ってるポッキーと交差させて、折れたほうが・・・負けだろ?え?なんか違う?』

納得である。
そしてがっかりしたようにうなだれる女子たちが、花宮の背後の席から見えた。

黒「そ・・・・のルールの場合、どんなポッキーで宮地さん勝ち進んだですか?」

字『旅行先とかでよくあるお土産用のドデカポッキー。一本の太さが直径1cmぐらいの太くて長いやつ!
あれ、ずるいよなー。ちなみにアーモンドでガチガチにコーティングしたポッキーで挑んだ原でさえ惨敗した。
オレは力の流れが最もかかる短めでちょっと太いチョコレートのやつだったんだけど、まけた。
ちゃんと力のかかりが存分に発揮できりょうに短いの選んだのに・・・瀬戸にまけた。
あいつ力点・支点・作用点だけじゃなく、振動と耐久性の・・・』
火「あ、細かい話はいいっす!瀬戸さんとか字先輩とかマコさんとかの会話ってわけわからないんで」
黒「(シェイクズコーー)天才の会話はわかりません」
宮「ん?あいつら言葉が少ないだけだろ」

火「あんたは字先輩のそばにいすぎっす。うー・・・天才は爆発しろ」
黒「っというか、宮地さん。おとげないです」

宮「瀬戸を倒すためだった(ドヤ)」



字『なぁ、ところでなんで男だけでやっちゃだめなんだ?なぁ?』










〜原作よりの花宮真の世界〜

原「ねー。マコト!ポッキーゲームやろう!」
真「あ゛?やるわけねーだろ」
原「え?もしかしてやりかたしらない?しらないの?」
山「ぶっふwwwなになに。真、おまえポッキーゲームしらないの!?まじかよ」
原「ならこの原ちゃんが教えちゃうよ!両端をくわえて食べてって、先に折れ他方が負けー!」
松「この男だらけの中、この絵づらでやる地獄よwww」
真「うるせぇ。知ってるに決まってんだろ。フハッ!てめぇーの顔の肉ごと食いちぎってやろうか?」
松「おーこわいこわいw」
原「ねぇ、やろうよ〜!せっかくポッキーの日なのに!」
真「くだらねぇ」

古「・・・ふと思ったんだが、"向こうの花宮"はやるのだろうか?」

原「あ、そうだね!キョウさんが見張ってそうだけど、向こうにも俺がいるならやろうよーって言ってそう」
山「あーキョウさん意外と過保護だよな。意外とアザナさんには無難な方のポッキーゲームしかさせなさそう」
瀬「っと、いうか。あれは楽しんでると思う。宮地さんのことだよ」

真「・・・キョウ兄は振り回されすぎたんだと思う。
っと、いうかあいつなー。アザナかー。アザナとポッキーゲーム・・・ねぇ。
あいつ知識と経験は人間じゃないレベルであるが、その分常識がたまにぬけてるからなー」

原「ポッキーの日から説明しないといけない感じ?」
真「つか、あいつなら普通にキスでもすんじゃね?」
山「え」
松「まじ?え?やだ〜www花宮ってホ・・・」
真「オレじゃねよー!!字だ!アザナっ!あいつイタリア生活(前世で)長いから、キスも挨拶だと認識してる」

真「つか、やるならキスじゃなくて、端を持つ方でやろうぜ。甘いの嫌い」
瀬「あー俺もあんまりくいたくないなー」
原「え!?いいのやって?じゃぁやろうやろう!俺、アーモンドクラッシュ買ってくる」
松「待て!!ふつうはみんな同じポッキーだろうが!!なんだそれ!卑怯だぞ一哉ぁ!!」
真「・・・・・健太郎、近くに巨大ポッキー売ってる店はあったか?」
瀬「ちょっと真まで。のらないでよ」
山「極細ポッキーなら今日のお菓子に持ってきてたけど。こういう日のためじゃなくて・・・え?俺、これでやるの?一番に負けるじゃねーかよ!!!」
松「せめてトッポの使用許可をー!!」
真「あ?却下にきまってんだろ。ポッキーと名のついたもの以外認めん」

原「やった!じゃぁ、ザキは極細のままで!俺、ポッキー買ってくんね!」

真「ああ・・・・なんていうかよバァーカ!!!てめぇらいい加減に練習に戻れ!!練習量増やすぞ!!」



「「「「あ」」」」





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