|
02.初接触 |
|
side ザキ成り代わりな『夢主2』 (洋服2〜3枚にワックスと装備―――これで良し。グミやボトルも買ってあるし、この人の装備はまとめて荷物袋に入れりゃぁいいよな) 比較的大きな町らしく、必要だったのを揃えられたのは幸運だった。 (使った金額分は…あとで稼いで戻そう。) 買った紙袋の中身を確認して泊っている宿に戻る。 で 「「「ザギっ!?」」」 そしてまさかの宿受付でユーリ達ヴィスぺリアメンバーとエンカウント (ユーリ、エステル、カロル、リタ、ジュディス、レイヴンってほぼ正規メンツだと…!) 反応は様々だが、ユーリとカロルとリタのお陰でこの人が『ザギ』という名前だと今更ながら思い出した。 ストーカーと呼んでたばかりに覚えてなかった← 「ど、どうもこんばんは」 「エ“っ」 私は至極一般の挨拶をした。そう、『私にとって』は――自分が何に憑依したのか認識が甘かった。 「あのザギが普通の挨拶っ」 「ユーリ見れば襲うのが当たり前のあのザギが!?」 「ちょっと、槍降るんじゃない?」 (そういやエキセントリックストーカーだったか!) 余りの反応に戸惑う。エ、徐々にヒートアップしたメンバーの収拾の付け方私判んないんですけど(滝汗) 「アレ、仕事モードですから」 思わず棒読みだよ。言い訳も苦しいって? でも、この格好で『他人です』と高度なスル―スキルもないし。 そもそも前髪がやたら長くて、買い物前はこのバンドしか髪留めるのがなかった。服だって似たもんばっかだし。 (そのためのハードワックスやヘアゴムやらを買ってきたのに…買った直後に着替えるべきだったか!) この人ストーカーだから、ユーリ達とかち合う確立の高さを考慮すべきじゃん。 もうパニックで耐えきれなくなり思わず 「失礼しましたぁぁァ」 端的に、駆け足で部屋に逃げました。 買った荷物をベットにぶちまけ、早々に着替える。 服はアビス時と同じく目立たずシンプルなやつ。髪はワックスで、前髪を自然な感じで横に長し額が出ないようにする。これによりピンクに黄色のメッシュが入っているように見え大分印象は変わる。あとは慣れたソードを携えれば完成だ。 (チェックアウトして、ひとまず他の宿屋に移ろう) もう夜だし、距離が判らないのに他の町は行けない。 町が広いのに宿は一軒―――なんていうゲームとは違い、現実に宿は何軒かある。 それは確認した。 (髪染めようかな) 人の体を借りてる立場だから余りそこまではしたくない。 しかし、現状としてメロンより目立つこの髪色は難儀です…。 |