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01. メロンは私に死ねと? |
side P4主なのにティアな『夢主2』
まずは私のための、生存救済処置を願いたいものだと思うしだいであります。 わたしは『神崎 』という。 何度かトリップやらして、P4とよばれるゲーム世界の主人公に成り代わっていたはずが・・・ 「申し訳ありませんでした!!」 なにがなんだか。 イザナミの友達がSOSだしてるから助けにいってやってと言われ、まぁいいかと頷いたら、異世界に飛ばされた。 ちゃんと依頼内容やらその際の条件とか、確認をしなかった自分も悪いとは思う。 結果、私は現在土下座をしている。 私は【ここ】にいて、“最悪のシナリオ”を辿ろうとしている。 「ほん、っとーに!申し訳ありません!!自ら仕出かしたこととはいえ配慮のない行いをしたことにっ」 「いや、まぁ」 「…本来であれば、この場で叩き斬られてもおかしくありません。 ですが、バチカルの貴方様の屋敷まで命に代えてもお護りします。 その後、どのような刑でも受け入れますので、それまでは私を盾にし護衛をさせてください」 ここは、タタル渓谷―――つまるところ、ここはゲームはゲームでも『テイルズ オブ ジ アビス』なる別ゲーム世界だ。 P4のような現実味溢れる世界とは違ってファンタジー世界である。 しかもその物語が動き出す場所こそが、ここタタル警告だ。 いままさにそこにルーク・フォン・ファブレと、ティア・グランツとなった『私』が居た。 (まさか“彼女”になるとは…しかも時間軸がよりにもよってタタル渓谷だなんて!!後戻りも対処も出来やしない!) 目が覚めて、己が着用していたものと持ち物が変わっていたことはP4にトリップした際に経験したことがある。 っが、明らかに今回のトリップは、違う点が1つ。 今回は、成り代わりどころか憑依だ。 つまり私が憑依する前に、この身体の持ち主はなにかしら行動をしていたわけで―― 目が覚めて、右の前髪がやたら邪魔でかき上げると、腰まであろうたっぷりとした髪と染めた覚えのないマロンペースト色が目に入った。 そして隣には気絶した長髪ルーク。 私は髪をかき上げた格好のまま、体中から血の気の引く音が聞こえるようだった。 今回は成り代わりでも、なんとティア・グランツ。しかもすでにこの状況では、“この体”の持ち主――ティア・グランツは『王族不法侵入・客人襲撃・嫡男誘拐』という大事を仕出かした後だったようだ。 たしかに。このイベントがなければ『物語』は始まらない。 けれど始めから『私』がティアであれば、確実に襲撃なんて真似はしなかった。 だからか? イザナミの友達だという“ローレライ”によってこのアビス世界にとばされた私は、なぜか【ティアによる襲撃誘拐事件】後にティアに憑依している。 つまり私が事件を“ないもの”としないために、それを見越してローレライは、冒頭に一番近く肝心な部分は過ぎたこの時間軸に私を飛ばしたのだろうか。 (私、ティア?・・・・・・私、死んだわこりゃぁ。ああ・・処刑確定…) このまま気絶したい。 でもローレライに頼まれたし。ましてや目の前にいるのはキムラスカの王族。 なんとかして『私』を・・・じゃなくて、ルークを助けないと!それだけは頑張ろう。 それに私が元の世界でプレイしたアビスの世界のままの筋書きならば、シュザンヌに謝罪すれば助かる。 ・・・・・・。 本当に? この世界は本当にゲームと同じ? (わたしが助かる・・・その保証は?) この世界が万が一にも、“キムラスカ常識人”前提だったら、私にとって絶望の未来しかない。 常識人しかいなかったら、即処刑だ。むしろ処刑以外の道がみえない。 (襲撃後のメロンだなんて…行動しずらいにもほどがあるだろうが!) というよりティア・グランツ―――もとい“軍人ごっこ中メロン”の責任を取るために、私はトリップを了承した訳ではない。 依頼主のローレライは『ルークを救ってほしい』と言っていた。 それがある以上処刑ルートにならんだろうと・・・・・・願いたいが、そううまくいってくれるだろうか。 ものすごく、不安だ。 (いや、でなければロレ呪ってやる) イザナミに頼んでも恨んでやる。 こうして主軸人物と巻き込まれトリップ4回目 ティア・グランツに憑依してしまいました。 ってかね。 ありえないでしょうこれはっ!! |