有り得ない偶然 Side2
++ モ.ノノ怪++



01. 師匠が美人だと弟子は困るんです



生きるために師匠ができました。
師匠は薬売りさんです。
まんま字のごとく薬を売るのがお仕事です。でもたまに退魔も行います。
弟子入り志願したからにはと、私も若干の退魔術を教わっています。
そうして二人であっちへ行ったりこっちへ行ったりの旅ザンマイ。





-- side夢主2 --





さて。
話は変わりますが、私の師匠は、とっても美人です。
薬売りさんは美人です。
大事なところなので二度言いました。

アニメとして見た時から思っていたんですが・・・本当に肌が白磁のようにだなんて見えるんですね。

しかし、美人すぎるせいか…

「あらぁ、そちらは弟さんかしら?」

私が男に間違われる確率が増えたんですけど!!

弟子は日々歯を食いしばってぎりぎりしています。

いやね、薬売りさんは整った顔立ちだ。
それプラス化粧や服による細さから女性に間違われて男から口説かれとか見たことがありますよ(その現場を見て吹き出したらトラウマ級の笑みを薬売りさんから向けられたけど)

それを考えたら私の容姿など大したことがない。
せいぜい言うなら、この時代なら高い身長に入るのと父に似た男顔と低い地声。
これで薬売りさんと私が並ぶと・・・たまに兄弟(姉弟)と勘違いされる。

「というより、 胸が ないせいじゃ ないですか」
「??!」

なんて失礼な。
自分が中性的な美人だからと!
ちょっと師匠どこ見てんですが!!!みるなっ!

薬売りさんに遠慮もなく胸を、ポンポンとしっかり触られました。
しかも不敵な笑みというオプション付きで・・・って

「セクハラですよ!」
「『せくはら』 とは なんですか?」

真顔で首を傾げられる。
そうだよ!英語が通じないだよ!!

「せ、性的に触るということ・・・です」
「ほぅ、それが『せくはら』ですか。 なら、ご安心を。そのつもりで 触って いませんから」

でしょうね・・・

「しかし 女物の 色合いの着物を 用意したというのに ・・・」
「そんな残念そうな顔をしないで下さいっ」

「かんざしを 挿そうにも 短すぎる」

私の髪を触って溜息を吐かれた。・・・この時代じゃ女性としてあり得ない長さなんだと判ってはいる。てか、

(女物も薬売りさんの派手な衣装で意味がなさそうなんですが・・・)

それ以降、髪飾りとして仕事で使っていたリボン型のバレッタを使ってみた。

結果

「それでも間違われるんですが、どうしたらいいんでしょうね(泣笑)」



女物の色合いというけど、女性寄りの男女どちらも使える色・・・おそらく薬売りさん確信犯(笑)








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