片 翼 の 獅 子
++ 第一部 Tales of Vesperi a ++



映画軸 00.アホ毛のいる世界に悲劇(シナリオ)は存在しない





「隊長!!」
「死なせねぇ!絶対に!!手を!手を伸ばしてくれよ!」

「もう無理だっての。もう動けん」


『そうは問屋がおろすかぁ!!』


『レイヴンやれ!』
「あいよっ!!男なんか別に好きじゃないけど!!!!しょうがないわねぇ!!!“愛してるぜ!”」


「うわっ!?なんかとんできたぞ!?・・って、あれ?まさか・・・おいおいまじかよ」

「回復、魔法!?」
「あのセリフで!?」

「思わず逃げそうになったわー(遠い目)」

「みんなひどい!おっさんないちゃいそう!」


『ナイレン!こんなところでお前を死なせるわけにはいかぬぇんだよ!お前はこの先オレがこきつかうときめてるんだ! せいぜい長生きしてもらうぜぇ!』
「あらぁルー君、顔がマジ悪役顔よ。こわいこわい♪ほら、見事なアホ毛が熱風でしおれてるわよ」
『ちょ!?やめろよレイヴン!!こどもあつかいすんじゃぬぇー!!』





すべての運命を狂わすは、たったひとつの小石。
なげられたそれは波紋を描き、やがて広がった波紋が世界を覆いつくす。

そうしてあるべき流れに、乱れが生じる。

その波紋の正体は

命の灯火の音ーーー 《ルーク》。


たったひとつの鐘の音色が、その世界を煌めく命の灯火で照らしだす。


転生を繰り返す者により、シナリオ(原作)は壊された。



さぁ、始めよう。
さぁ、奏でよう。

あふれんばかりの生命の奏でる演奏を。


この生を謳歌しようではないか。











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