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00. 二つの蒼穹 |
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もう、そこにオレはいれないのだろうと――そう感じた 最後の最後に冴え渡るのは、直感のような、なんとも言えない感覚 死が自分をこの世界から切り離す そうして自分にとって『世界』とはなんだっただろうかと――振り返り・・・ 気 付 く の だ 死の淵に思い出だすのは 大切な人たちと苦楽を共にした記憶 共に学び、歩いた友の笑顔 大切な 大切な… それは思い出という数々の笑顔 もう、二度とかえれないその場所を想って―― 別れの涙が溢れ出る 最後の最後 二人の男が目にしたのは、どこまでも澄んだ青い空だった―― 別々の場所で 空をつかもうと―― のばされた手は やがて 力を失ってことんと地面へと落ちた 大空の下ではじけた灯火は二つ 違う時軸の中 違う世界の中 出会うために二つの命は旅立った 新しい空の下 新たな炎を 育み 照らすべく―― |