- 元死神「夢主3」の異世界旅行記 -
【幽霊週間】一週間の終わり. 魂葬
「なんでそんなに俺らの姿を目撃しときながら、誰もこいつを魂送をしてねーんだよ!?」
『そりゃぁ、オレが隠れていたからでは?』
「死神から逃げるなよ!むしろなんで虚といて無事な魂があるわけ!?」
『ほろうってなに?』
「しかもなんで死神でもないのに虚を浄化できるんだぁっ!!」
『あぁ、なるほど。虚っていうのはよくまとわりついてくる白いオバケか』
『ついでに幽霊歴が長いのでこういうこともできます』
ドロン
『っと、いってもまだ7日目の幽霊ですが』
「なにこの規格外の魂魄!?」
『失礼ですねぇ』
「お前…とにかくあっち側逝けよ」
『いきかたわかりません。
そもそもオレには未練なんてひとつもないんですが。
なんでここにいるんですかねぇオレ?』
「……死ね!!(刀の柄を勢いよくたたきつけられた)」
ええ、あれじゃ死なないですね。
むしろもう死んでますっての。
斬魄刀の柄尻の部分を死者の額に押し付け"死生"って判子を押すと、おされた魂は"向こう側"に送られるらしい。
それでパッと光ったのは、ソウルソサエティへの入口が開いた証。
あの死神さんには残念なことをしたけど。うん、オレ、普通に生きてるから。
しかも記憶あるし。
転生というオマケつきで。
アッハハ。
まぁ、オレも死神になるべく奮闘することになったよ。
よろしくね〜。
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死んだら生まれて、現代日本からなんだか時代劇のような異世界につきました
ところでここどこ?
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