-　元死神「夢主３」の異世界旅行記　-

【幽霊週間】六日目.　未練

ところでオレの未練って何だろう？

明日で一週間目。
オレはまだ成仏できずにいる。
自由にそこらじゅうを行き来ができるから、なにかにしばられてるわけじゃないと思うんだよね。
ちなみにオレが知る限り、すごい未練タラタラな奴は、どっかの建物と鎖が縛り付けられてて、ひとめで「ありゃ、未練が絵になったような光景だ」と思った。

『たのむ。ここからだしてくれ』
『あ〜。ハロ〜こんにちは。ずいぶん重そうだね』
『お前もこの病院を取るきかぁ！！ここは俺の俺の病院だ！！俺がひとりで！！』
『あ、うん。そうなんだへぇ〜』

隣町での出会いです。
っで、そのまま、オレは奴の目の前を素通りした。

なんだか背後から待ってくれ〜！とか声が聞こえたけど無視。
素通りですよ。それが何か？

いや、だってさぁ。
離れられるなんてズルイって叫ばれてもねぇ。
オレに何かできるわけじゃないしね。
だからバイバイ、そこでわめく自縛霊よ！

はい、スルー。



さぁ、とにかく。
オレは自分のことをしらなくちゃな。
まずは未練があるから幽霊になっているのだろうと思うことにして、それらしい何かを探しに行こう。
これって自分探しみたいだよね。








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ミーレーン？？？
なぁんて言葉を連呼してみても、思い浮かばないものは浮かばない
ムーミンなら知ってる