-　元死神「夢主３」の異世界旅行記　-

【幽霊週間】四日目.　発見

本日、四日目。
世界に異常はない。
オレは相変わらず幽霊で・・・

『変な物が見える』

幽霊になってからは、"千と千尋の神隠し"ででてくるカオナシみたいな白い（たぶん悪霊と思われる）化け物と何度か遭遇しかけた。
どうやらそれとは別に、別の何かがいるようなのだ。
白いオバケと完全に鉢合わせする前に、その黒い影が現れる。

この繰り返し。

どうやら死なないと見えないものは、本当にあるのだと実感した。

生きていたときは、まったくもって気付かなかったけど、どうも世界には幽霊のほかに白いオバケと黒い何かが暗躍しているようだ。

とりあえず・・・
やっぱり白いのは、怨霊なんだろうな〜と。
あのときオバケのみてくれから、"オバケは悪いもの"というふうに勝手に判断させてもらった。その判断は、黒衣のの動きを見ている限り正しかったらしい。


たまたま白いのを倒しているらしい黒いのに遭遇した――とは、いえ、とんでもなく遠い距離から。

『おつかれ〜』

聞こえないのを承知で、ものっそい遠くからでも応援しておいた。



あ、また影が走った。
それにしてもあの黒い影はなんだろう？
なにをしているのかもわからない。
一瞬過ぎてまったくわからん。
白いのが悪なら、悪い魂の死刑執行人とかだとかっこいいかもしれない。
やっぱ、幽霊相手だから死神とかだろうか？

ならば、あの黒いのは鎌と骸骨か。

『・・・・・・いやだなそれ』

コレは仮面オバケよりグロそうだ。
会いたくないな。








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だって死神って呼び名からして怖そうじゃん
実物はわからないから、ガイコツとかはオレの妄想像だとしても
それがあっていないとは限らない
グロイのやだ
近づかないようにしよう