有り得ない偶然 Side2
++ P4 ++




04. チートなマカナイパワー



P4にトリップして、ゲームと現実とで違う点はやはり色々あるが共通点もある。





** side 夢主2 **





「たっはぁ〜生き返ったぁ」
「やっぱり精神?気分かな・・・疲れが取れるんだよね」

例えばマヨナカテレビ。
ペルソナを喚び出すには精神を使う。だから、使用すればするほど疲れが出てくる。
それを回復してくれるのは、エントランスにいるキツネさん(普段は神社在中)が有料でSPを回復してくれるのだ。
その日のキツネさんの機嫌で回復料は大きく左右されるが・・・・

(5割増しのときなんて異聞録のトリッシュを思い出す・・・!)


「でも、この草ってなんだろうね?」

千枝はキツネさんが扱う草を見てしみじみ呟く。

「やっぱ、こういうのは秘伝の薬じゃない?昔ながらというか。
お金を取る辺り、色々秘密があるんじゃないかしら?」

「昔・・・薬・・・草」


(そうだ、薬草なんだよね)


「キツネさん」
「コン?」
「それ何枚かくれるかな?お金はこれで足りる?」
「・・・ココンッ!」(喜)





*・゜゜・*:.。..。.:*・*:゜・*:.。. .。.:*・゜゜





後日、ダンジョン内
本日のメンバー→陽介、完二、クマ

「だぁ!俺SP切れそうッス!」
「センセイ〜そろそろ戻るクマ?」
「いや、戻らなくていい」
「つっても、完二もだけど俺らも回復しなきゃペルソナ喚べないぜ」


「SP回復材ならここにある」(荷物袋にも薬草たんまり)


「これ・・・!あのキツネのか」
「あれ持ち運びできるんすか?!」
「作った」

「「「つくったぁ?!」」」


「本家のキツネさんみたいに全快にはならんが、SP用ジュースより効果は大幅にある。ちゃんと効果も経験済みだ」

「マジかよ・・・しかも本当に癒されるし」

「SPギリギリ時にジュースがぶ飲みはキツイだろ。
何十本も持ち歩くなんてより薬草のほうが持ち運びは断然楽。
それにキツネさんは生憎金がかかる・・・最近は時に出費が激しいからなるべく控えたい」

「そらそうだけど――――よくあの薬草作れたな」
「何枚か原料を貰って調べればね。昔取った杵柄というものだ」

「「「?」」」


薬売りさんからの伝授が違う形で役に立つとは思わなかったけれど)


手作り薬草とキツネさんの回復の併用は、だいぶ財布に優しいです。








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