* 第2世界 0NE PIECE * 06.ようこそグランドラインへ、ルーキー |
シャンクスが腕をなくしたあの事件から七年がたった。 オレはいっこうにフラフラしている。 そうして気付けば、原作という時間が始まろうとしていた。 運命の時が近づく―― ::: side 夢主1 ::: 月日は流れ、オレは旅人になった。 奪われることに疲れていたオレは、奪う側である海賊にはならなかった。 海軍は、いわずもがな。死んでもなるか。 現在は前世の能力も戻り、力もある。それならば海賊でなく逆に海軍にでもなればよかったんでは?と思うだろうが、爺様を殺した海軍なんか好きになれるはずもない。 そんなわけで、ただの旅人だ。 親が名のある海賊といえど、オレはオレなわけで。 そもそもやりたいことが別にあったので、そのために海賊として行動しなかっただけともいえる。 やりたいことがあった。そのためにも目立つわけにはいかなかった。 特出して人様に印象付けるような派手な行動をなにも起こしていないのだから、この結果は当然で、だからこそオレという存在が公になっていないのだ。 そもそもロジャーの船にいたときもシャンクスのもとにいたときも、争い事があるとき援護はするものの、オレが表立って暴れるのは禁止されていた。それは子のみに宿る力があまりに異質すぎたため。 まぁ、名を売りたいわけでもなかったしな。 そうして知名度0のままで、“やりたいこと”のため、あっちへフラフラこっちへフラフラしつつ海を彷徨っていたら、案の定周囲の認識は“ただの赤い髪のガキ”になっていた。 当然と言えば当然の結果である。 ただし。 古株のガープとか、白髭とか、ロジャー世代はオレのこと知ってるので、普通に名前かあだ名を呼んでくる。 彼等はオレをロジャーかシャンクスの金魚のふんぐらいには思っているだろうが、彼等のオレへの認識はいつも「一般人」だった。 なんでオレはいつまでたっても海賊に昇格されないのかすごく気になったが、それならそれを利用してやりたいことをやりとげるだけだ。 * * * * * 種別:一般人 職業:旅人 身内:海賊 嫌い:海軍 能力:海賊だろうが海軍だろうが多数相手に一網打尽にきっとできるぐらい ――そんなオレがグランドライン前半の海に、わざわざやってきたのは、昔馴染みを尋ねるためだった。 今の時期にそこにいけば、彼見つかるはずだったから。 手段は簡単。瞬間移動です。ドラゴン●ールの悟空のように、世界のどこかにある気配をさぐるように、オレの能力の導となるものを探る。 能力でほどこされたマーキングだ。 それと影がある場所であるなら、オレは空間を飛び越えることができる。 ルフィの麦わら帽子には、シャンクスがルフィに手渡す前にオレの能力でマーキングがほどこされている。 それをめがけて能力を発動し、空間を飛び越えた。 ぐらりと視界が一瞬暗くなったとき、次の瞬間には、ムカツク麦わら帽子の海賊旗がはためく船の甲板の上。 そのへりに腰掛け、呆然としている麦わらのクルーたちを見下ろせば、ちょっと顔を引き締めたルフィと視線が合った。 『よぉ、ルフィ』 「…」 オレが挨拶をしにきた相手は、モンキー・D・ルフィ。 彼はもう17歳だ。 原作はとうに開始されている。 ――あのシャンクスの腕事件以降、何度もルフィに会った。 そして本当の意味での原作が始まってもなお、こうしてオレは世界にいる。 オレは消えなかった。 消えなかった。 ああ、認められたんだ。 この世界では、オレはいてもいいのだと――。 この世界の主人公たるルフィが17歳になったと聞いたとき、オレは歓喜した。 そしてオレは、オレが今この世界に足をつけていること、息をしていることに感謝している。 生きている。息をしてる。 大好きな人と同じ世界に、同じ空の下にいれる。 その喜びがどれほどか、“ひとりの恐怖”を味わったことがない人間にはわかるまい。 その歓喜を再び思い出して、顔がにやけてしまった。 それが凶悪に映ったのだろう。 麦わらの一味の空気が、オレが笑ったせいで、さらに張りつめた。 ああ、たまらない。彼らが睨んでるのは、彼らが経過しているのはオレだ。彼等の視線が合うから、ちゃんとオレはココにいるんだって思う。生きてる感じがする。 なによりこの世界の主人公であるルフィが、17歳になった。 17歳のルフィが目の前にいる。 そして、オレはまだここにいる。 これこそが、この世界に認められた証のような気がした。 ルフィをみて、嬉しいと思ったのは、生まれて始めてだ。 本当は、この日が来るのを恐れていた。 けれどこの日を待っていたのも確か。 今のオレはすごく気分がいい。 死の恐怖がない。ひとつ心のつっかえがとれたような気分なのだ。 ああ、いままではあんなに憎かったのに。今日はどうしてルフィの顔を見るだけでうれしいのだろう。生きることがこれ程ほどすがすがしく、嬉しいものなのだと感慨深い。嬉しい――その感情を思い出しただけで顔がにやけてしまうのは、これはもうどうしようもない。 甲板を見下ろした先の麦わら一味が、オレのしまりのない顔を見て、警戒するような気配を出すのも気にならないほど。 『ようこそ。覇者たちが集う海グランドラインへ、ROOKIE?』 そう言ってさらに彼らの闘争心をあおるように不敵に笑ってやれば、いまにもとびかかってきそうな麦わらのクルーたち。 けれどルフィはそんな彼らを押さえ、自ら一歩進み出ると、シャンクスの麦わら帽子に軽く触れて、それを目深までそれを深くかぶる。 ――それが合図。 あれは帽子が飛んで行かないようにの、いわゆる儀式。 ルフィは顔を上げると、オレの名を叫びながら拳を振り上げてくる。 「ぁぁぁ!!」 『うっせぇんだよサルがっ!!!』 「あああああぁぁぁ!!!」 相変わらずこのオサルはうるさいんだから。 まぁそのままオレとルフィは殴りあいをはじめてしまったわけで、シャンクスの事件があってからはいつもこんな感じ。 お互いに“能力”は使用しないが、ボコスカドコガスとか派手な音を立てて、本気で殴りあう。 最初は互いに気に食わなかったからだったが、いまとなっては、挨拶がわり。 能力禁止とはいってもゴムだからきかねぇから、さすがにオレは覇気はつかわせてもらうけど。 たがいにこどものとっくみあいのように(とはいえ結構本気で)なぐりあいをして、息きもきれかけた頃クロスカウンターのように互いに拳がヒットすると、その場にべしゃりとしゃがみ込んでハイおしまい。 さすがに初めてこれをみた麦わら一味は、ドン引きというか物凄いびびっていたけど、これがオレたち流の挨拶なのだから仕方ない。 ってか、どうも前回会った時より、拳のリーチが違う気がする。 ゼーハーと互いに肩で息をつきながら、正面の相手をにらむ。 ム。やっぱ伸びてる。 『はぁーはぁー。てめぇ、また身長伸びやがったな』 「ハァー。っしし。は。ハー。あいかわらず、ちっせーな」 『オレの成長はおせぇんだよ』 とまったわけじゃねぇ――・・・ハズだ!! それにしても。っまぁまぁほんとうにイヤなやつ。少し見ないうちにスッカリでかくなっちゃて。 ずるいわ、その身長。 かくいうオレもようやく十代後半に何とかみれる程度に成長したわけだけど。 残念がら成長したといってもオレの場合は、相変わらずの童顔はそのまま。 しかも転生の影響か前世の影響かは定かではないが、とにかくひとよりも成長が遅い。 そのせいで、いまじゃルフィに追い越されてしまっている。 ロジャーと旅してるときなんか、「また小さくなりおって」とか言われたことがある。“また”ってどういう意味だ? たぶん彼らからしたら“まったく”成長してるように見えないと言いたかったのかもしれない。 現にオレの成長速度はひどくゆるやかだ。止まっているとしか見えない。知り合いの医者からは、精神的な問題だろうとも言われた。 だがそのせいで、いつしか海の薄株連中からは「小さな小さな子」なんてあだ名をもらったほどだ。 なにも「小さい」を二度も繰り返さなくてもいいだろうが。と思ったが、まぁ、それも自分の成長速度を見てたら言い返す気にもならなくなり、しまいにはその呼び名で呼ばれるのも諦めた。 だけどルフィに抜かされるのはなんか釈然としない。 この世界でもう二十年以上生きてるのに、まだ15歳かそれより下にしか見えないオレ。物凄く不満だ。 これじゃぁ、“あの子”にまた笑われてしまいそうだ。 つか、きっとオレのほうが年上だってみんな知らないに違いない。なんてこった。 事実を説明して、年上だって言っても・・・絶対無理だ。わかってもらえなくて、オレのことを信じてもらえないかもしれない。 まぁ、身長的な私情は、それはさておき。 会えば殴りあいばかりしていた昔馴染みが、ついに島を出て、しかもあっというまに名を上げ、懸賞金がそこそこ高めのルーキー海賊として売れ始めたというのは、手配書で知った。 そのときのシャンクスなんか、ありえないぐらいうかれちゃって、めちゃくちゃ喜んで、ルフィの手配書片手に、みんなで酒盛りしたほどだ。 あのシャンクスさえもが期待するルフィが、ようやくグランドラインまできた。 昔馴染みだし〜とかいろいろな思惑から、こうやってわざわざ“能力”で空間を飛んで挨拶をしにきたわけだ。 『っで、お前の仲間ってそいつらか』 「ああ。自慢の仲間だ」 『ふーん』 ああ、あれが噂のヤーソップの息子か。鼻がそっくりだ。 それにしてもなにあの緑のまりものような髪の奴。目つき悪いな。なんで睨まれてんのオレ。 あの金髪のぐる眉、片方があんなに前髪長くて見えてんの? オレンジ髪の子が航海士かな。うちの船にも女の子欲しいな。 あ、もうひとり女の子がいる。青い髪の子だ。オレと真逆の色で綺麗だなぁ。 ・・・・なんだろあの柱の影からこっち見てる茶色の生き物。いいなー、オレああいうもこもこしたの好きなんだよな。 『女の子いいなぁ。うちにも華がほしいなぁ。なぁ、ルフィ。うちの船に一人くれないか?できればオレンジの子で。 あとそこのモコモコしたのほしいな〜』 「だめに決まってんだろ」 『うん。わかってて言ってみた。海の色の子、けっこう好みかな〜。 ま、でも、オレ厄介ごと嫌いだし。“王女様”には関わりたくないから、オレからもお断りさせてもらうけど』 「なんだぁお前。ビビのこと知ってんのか?」 『んーまぁ一応?親父が前半の海のこともちょっと気にしてたから、調べてみただけだけど。 海色のおねぇさん、あんた今行方不明扱いになってるよ。 それとあの国はそろそろ危ないよ。反乱軍とクロコダイルの動きが激しくなってきたから。戦争が始まるならそろそろだよ。・・・気を付けてね』 どうせルフィのことだから、巻き込まれるというか首を突っ込むに違いないし。 このままいけばきっとその渦中に飛び込むことになるだろう麦わら一味を見渡せば、それぞれが真剣な顔をしていて、青い髪の彼女が王女と承知の上でこの船に乗せていると知れる。 もともとオレは、探し物をしているのだ。 爺様の、あのロジャーの残した“オレの宝”を探して、オレは世界を放浪している。 ルフィに会いに来たのはそのついでだ。 わざわざ“情勢の怪しい国の、行方不明になっていたはずの王女”なんてもっともなものに関わる気はない。 だからオレはこの世界の主人公たちとは行動を共にするつもりがない。オレはオレの目標があるのだから。 それにこの世界は前回のHUNTER×HUNTER世界とは違って、オレには原作の知識があまりに不足している。 おかげで“宝”はなかなかみつからない。 オレが探し続けてるものは、すぐに移動するようで、追いかけても追いかけてもスレ違ってばっかっだ。 追いついたと思うと、必ずもうそこから“宝”はなくなっている。 そんなオレが、アラバスタの戦争に参加する暇があるわけないだろう。 だから青という色は好きだけど、本気で彼女をほしいとは思わないよ。 そうそう、オレの微かな原作知識が正しければ、そろそろルフィが、“オレの宝”と接触するはずだった。 ――と思ったのに、もうこの船にはなにもない。 もう二十年以上もオレは“宝”をさがしてる。 なのに、みつからない。 一度はオレも手にしたのに―― 「それで。なんではこんなところに?」 『ルフィが預かっている帽子が無事か確認しに来たって言ったら信じるか?』 「お前ならあり得るからな」 『そう。信じるんだ。なら…その帽子。大切にしろよ』 「わかってる。これはシャンクスとの誓いの証だ。おれの宝だからな」 『…オレにとっても大切だったよ。 本当はオレが欲しかったんだ。それぐらいオレにとっても大事な帽子だ。 でもシャンクスがそれをお前に渡した。 なくしたりすんなよ』 「当然!だれにも、させねぇ!!海賊王になって絶対にかえしにいく!」 帽子を手に取って誓うように強く言い切ったルフィに、溜息がもれる。 本当は“さがしもの”をしに来たんだけど、ルフィをためすように帽子の話題を振ってみたけど、やっぱり帽子を取り返すのは無理だとしり、しょうがないとオレは諦める。 あの帽子はオレにとっても本当に大切なものだったけど、あれがなくては“麦わらのルフィ”ではなくなってしまうから妥協してやろう。 『シャンクスが高みへこいとルフィをさそったから。 シャンクスが帽子をルフィにわたして、それをかぶることを許したから――だからオレもしょがなくて許すだけ。 そうじゃなかったら、お前を殺してでも渡さなかった』 「ああ」 『なくしたり、傷つけたらそのときは殴るだけじゃなくて、お前をオレは本気で殺しにいく』 オレが本気で告げた言葉に、周囲で息をのむ音が聞こえる。 っが、 『――って、いうのは嘘だ』 「「「「「「はぁ!?」」」」」」 笑って帽子のことは冗談だと、ちゃらけて、笑って見せる。 なにびびってんの?とクルーたちに肩をすくめてみせれば、ルフィを抜かした麦わらの一味から見事なツッコミが返ってきた。 さらに彼らからは、「そうだよなたかが帽子でそこまで」とか「なんかいろいろびっくりしたわ」とか声が上がる。 ただルフィだけがさっきの言葉が冗談ではないと信じているようで、まっすぐな瞳でオレをみるだけだ。 何も言って来ないのは、オレが笑ってごまかしたあれが、すべて冗談でないと知っているからだろう。 その証拠に彼が握っていた帽子に少し力が加えられたのをオレは見た。 そんなルフィに苦笑して、当初の目的を話して、この話題から彼らの興味を逸らす。 『オレがきたのはついでだよ。 そろそろお前ん所に“あれ”がくると思ったんだけど、情報ミスでまた一歩遅かったみたいだ。まぁ、また追いかけるだけさ』 「そっか。みつかるといいなぁ。お前の宝物」 『ああ』 一瞬の邂逅。 軽く互いの情報を交換すると、オレはすぐにフィに別れを告げて、彼の船を飛び下りた。 慌てたように彼のクルーが、甲板から身体を乗り出すのに気付いたが、それには笑顔で手を振っておく。 オレはそのまま“能力”を発動して、空間を飛び越えた。 ::: side 麦わら一味 ::: ウ「おい、ルフィ!消えたぞあいつ!」 ル「ん。当然だろ。それがあいつの能力だからなぁ〜」 ナ「いったい何者なの?」 ゾ「突然現れた時は斬りかかろうと思ったが…動けなかった。おい、ルフィ。奴はなんだ?あの威圧感、ただもんじゃねぇな」 ル「あいつはずっと“あいつの宝物”を探してて、それで旅をしてる。 強いのは当然だな。シャンクスに鍛えられたって言ってたし」 ウ「まじかよ!あの赤髪に!?」 サ「おーすげぇ知り合いだなルフィ。もうすこしゆっくりしていけば茶でも用意してやったのに」 ビ「彼、そろそろ戦争が起きるって…」 チョ「突然殴りあいをはじめたときはなにごとかと思ったぞ、おれ」 次々とかけられる仲間からの言葉にルフィは、帽子を再び手に取って眺める。 思い出すのは、との一番初めの出会い。 しょっぱなから二人で殴りあって、わめいて、泣きじゃくった。 そしてこの帽子は、必ず鮮やかな“赤”を思い起こさせる。 それはのの髪の色であり、シャンクスのトレードマークであり、己を守るために流された血の色でもあった。 ルフィは思い出したそれを再び胸にしまうと、帽子をかぶりなおし、答えを待つ仲間たちを見やった。 ル「あいつはおれのこと嫌いだからなぁ。しかたねぇよ。 それにいいんだ。それだけのことをおれがやったからな」 ナ「ルフィ…」 ビ「ルフィさん?」 サ「なにがあったんだあいつと?」 ル「んーなんていうかな。あいつの父親の腕を奪ったんだ」 「え?」 ル「おれをかばってあいつの父ちゃん、腕を一本なくしたんだよ。 そのせいであのひとは死にかけたからなぁ」 それりゃぁ普通なら死んでるよ。海の中で怪我でして、出血多量で死ななかたのがすごいくらい。 なら、こう言うだろう。 この七年の間に、冗談のようにあのときのことを笑って話せるようになったが、あの当時のには相当恨まれていた。 ようやくあいつが笑うようになったのは、つい最近だろう。 だから自分たちは、会うたびに殴りあいからはじまるのだ。 ナ「それにしてもなんか過激な子だったわね」 ウ「それになんかすごいシャンクス信者っぽいな。弟子、だからか?」 ル「まぁ、しょうがないって。あれは」 チョ「ルフィは何かしってるのか?」 ル「あいつの言う“ジイサマ”ってのが、海軍に殺されたらしくて、海軍嫌いでさ。でもあいつじたいは海賊じゃない。 その“ジイサマ”とシャンクスはすっげー仲が良かったらしい。 それで“ジイサマ”が死んだあとに、シャンクスが面倒見てたから懐いて当然だし」 ビ「あのひとのおじいさんって海賊だったのかしら?」 ル「んー。どうだろうなぁ。おれはくわしくしらねぇし。絶対あいつそれに関しては口を割らないから。 ただあいつ、もう父ちゃんしかいないんだ」 ナ「ルフィがその人の腕を…。だからなのね、あそこまで過剰反応するの」 ゾ「そういえばあいつの親父ってのは、結局だれなんだ?」 ル「ああ、シャンクスだよ。 あいつシャンクスのこどもでさぁ。髪の毛とかホントそっくりだよなぁ」 「「「「「えええええぇぇぇぇーーーー!!!!」」」 ル「ん?なんだぁ?どうかしたかみんな?」 -------------------- 大切な宝物は他にもあるから、帽子ぐらいあきらめる でもオレね 身内とか大切なもの奪われるの好きじゃないから 今度オレの身内に怪我させたり命を奪おうとしたら この物語の主人公とはいえ つぎは容赦しない |