有り得ない偶然 SideW
-だれかの短い日々-




奇跡は一度しか起きない


奇跡――普通では起こりえないことをさす。
軌跡――人でいうなら、たどってきたその人の足跡。過去、足跡、形跡といったなんらかの“あと”をしめすもの。
輝石――輝く石、鉱石など。

ゆえにその年、バスケ会でまとめてあらわれた五人の天才を総じて、キセキの世代と人は呼ぶ。





火『俺はですね、原作の花宮さんよりアザナ先輩の方がゲスだと思います』
花『なんでだよ』

火『だってキセキの世代との試合のとき先輩なんて言ったか覚えてます?』
花『縮めカスとは言ったな』
火『そうじゃなくて』



――奇跡だなんてチヤホヤされてよろこんでんじゃねぇよ



花『ふつうだろ?』
花『たぶんキセキの世代を妬み、恨み、嫉妬した人間たちの感想としては、みんな思ってることだと思うぜ』

火『いえ。問題なのはそのあとです』br>


――奇跡なんてものは一度しか起きないから奇跡っていうんだよ!いつまでもお前らの時代と思ってんじゃねぇぜ!



火『っと、それはそれは見事な悪人面で宣言してました』
花『えー。オレ、嘘言ってないし。一度もてはやされてしまえばあとは落ちるだけってな』
火『正論だけど・・・正論だけどぉっ!!!!』





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