有り得ない偶然
++ 花火乱舞 ++
【花悲壮】の花宮と火神成り代わりが、「刀剣乱舞」の審神者になりました!
2人は前世もちで、成り代わり主!。
そんな二人と刀たちが出会ったらどうなるかを妄想してみた。
※この段階で作者は未プレイ
アザナとレイは、【黒子のバスケ】世界でキャラクターに成り代わる前にもさまざまな世界を転生やらトリップしている。
本名神崎零(カンザキレイ)。
はじめのころは少女であったレイは、世界をトリップしている間に、生まれ変わったことにより性別が変わった。
そのレイは、【モノノ怪】の世界で薬売りの弟子をしていたこともあれば、【P4】の世界でペルソナ使いであったこともあった。
そしてその前世の能力をそのまま保持しているので、審神者になった今もペルソナは使い放題である。
むしろ異世界であればあるほど、ペルソナの能力が鮮やかに使えるようになる――おそらく、[P4]がTVのなか(異世界)にはいるという設定だったためだろう。
その彼の前世からの腐れ縁の人物、字は、転生しすぎているので、すべてを語るにはページが1ページではたらなくなってしまうので必要な点だけを残して他は割愛させていただく。
本名、黒筆字(クロフデアザナ)。
レイと同じ日に死に、いろいろな世界を生まれては死ぬを繰り返している存在である。
彼は【大神伝】では太陽神アマテラス(チビの方)であり、【銀魂】の世界では200年を生きたあと土方十四朗に成り代わった。
そして【黒子のバスケ】世界で花宮に成り代わる前は、【復活】の世界でマフィア…XANXAS成り代わりでもあった。
とにかくそんな破天荒な人生を歩みまくっている二人が、たまたま【黒子のバスケ】世界で生まれ、今までと同じように腐れ縁となった。
そして楽しく原作を破壊しながら、彼らはバスケに青春を注いですごしていた。
っが、しかし。
それも今は昔、数年前までのことである。
なんと未来からのSOSにより“政府”に花宮が拉致られ、それから数年後にはきちんと学んでから自ら選んでその道に足を踏み込んだ火神。
二人は意図せず時間軸をずらして審神者となった。
* * * * *
そして時は流れ、見習いを卒業し審神者になった火神大我、もとい神崎零(カンザキレイ)が、先輩審神者である花宮と共に演練会場を訪れた。
レイは、好戦的で相手が強いとやる気がでて、どんどん燃えるタイプだ。
つまるところ審神者として充分に素質があった。
少なからずバスケのときの“火神大我”として生きたことが影響しているのだろう。
演練時、火神成り代わりなレイは、ドロップした刀剣男士三日月宗近と初鍛刀の前田藤四郎を含め、指定どうりの六名の刀剣男士をつれてきた。
いま名を挙げた2名以外の彼の刀は、ほとんどがブラック本丸にいた者達をひきとった刀たちである。
そして花宮成り代わり主こと、花宮字は、外見にも能力にも何もこだわりのない審神者。
そんな彼の刀剣たちはひとえに、亜種かレア度の高い物ばかり。まぁ、しいていうならば“愉快な刀”だけをそろえた本丸ともいえる。
そのため現在彼を囲むのは、キャラ違くね?とつっこみたくなるような――笑い上戸にして愉快班な堀川国広と兼定だった。
笑い上戸な兼さんってそれ亜種だろ!?とみんながツッコミ、そのツッコミに腹を抱えてゲラゲラと甲高く笑い転げるのは、
笑い袋といわれた高尾和成ではなく、愁いを帯びた陰がいいのだといわれていたはずの堀川国広だ。
憂いや陰りはどこに行った!?とツッコミたくなるキャラである。
もちろん愉快犯な兼定と堀川をみた、他の審神者の堀川が、顎を外して呆然としていたか、二度見か三度見したのは言うまでもない。
花『こいつらはオレのとうけ』
花掘「オレのだってwwwちょwww聞いた兼さんwwww僕ら愛されてるぅwww」
花兼「主ぃ!愛してるぅ・・・なんてなwwwww」
花『いや、失礼。なんでもない。ただの奇声魔人だ。こいつらのことは気にしなくていい』
花堀「きせいまじんnwwwwwwwぶっふぁwwwwwあはははははwwwなにそれぇwwww」
花兼「ぶふ・・・(口を押えてプルプルしている)」
花『・・・奇声魔人で十分だ』
まぁ、ご覧のとおりである。
そんな状態ではじまった演練。愉快な花宮陣営からひと騒動あったわけだが、初顔合わせの審神者たちがそろったとき、さらに事件が起きた。
A「黒バスの火神大我?!っと、(ちっちゃい)花宮真ぉ?!」
火「黒バスは他の世界でも人気っと」
花『ああ、そういえば。顔を隠せというのを忘れていた』
火「おい、こら。おれはじめての演練っすよセンパイ。説明重要」
トリッパーと転生者であるため、二人にとって「花宮真」も「火神大我」も真名にはならないが、
今世の名前をフルネーム(一人は真ではないが)で言われてしまった火神と花宮が動きを止める。
どうやら【黒子のバスケ】という漫画をご存知の方が審神者の中に紛れ込んでいたらしい。
火「つか、演練場で《フルネーム》とかやめろよ・・・まぁ、真名じゃないから言われても問題ないけどさー」
渋い顔をしてつぶやかれた火神のそれに、フルネーム=真名と認識したものたちがあわてだす。
なかでも大声で叫んでしまった審神者Aが自ら自分の口をふさぐがすでに言ったあとでは遅い。
フルネームを叫んでしまった審神者。それにともないその場にいた審神者たちは、それを聞いてしまっただろう刀剣男士たちの様子をうかがうが、
花宮字の刀剣男士は「初っ端から真名を名乗られたから知ってるよ」と疲れたように苦笑を返した。
レイの刀剣男士たちはというと、「一度真名を知って神隠ししたのに自力で戻ってきちゃったからねぇ〜。今更だよ」と、これまた予想外なことをのたまった。
ツッコミは不要である。
というか、どこにつっこめばいいか誰もわからず、その場に一瞬の沈黙が訪れる。
刀剣男士たちの気苦労がなぜか垣間見え、他の審神者たちは、それ以上深く突っ込むことはなかった。
* * * * *
さて始まった演練―――と、思いきや、どこかソワソワした雰囲気の審神者たちが、【黒子のバスケ】ファンを豪語するAとともにいままさに始まろう刀していたステージを遠巻きに見ている。
その視線の中心には、噂の花宮と火神がいる。
火「初っ端からセンパイと当たるとは。とはいえ、負ける気はしねぇ!」
花『フハッ、返り討ちにしてやるよ』
A「??え?え?ま、まさかの・・・お二人が仲良さげ?あれ?おふたりは敵同士では?」
花『馬鹿かお前は。高校時代から何年たっていて、審神者になってさらに何年たってると思っている?火神とて、日本語をマスターするぐらいの年齢になっとるわ』
A「それもそう・・・なんですか?」
火「そういうことにしといてくれ」
A「え?ってことは花み・・・ハナさんは、どれくらい審神者を?え?めっちゃ若くないですか?」
火「童顔なんすよセンパイwww」
花『ほっとけ!!!』
花宮からしてみれば、【黒子のバスケ】という原作をしる火神成り代わり主から“花宮真”という存在についていろいろ聞いていただけに、身長が原作より低いのを気にしていた。
それにくわえて審神者になってからまったく成長しなくなった花宮成り代わり主である。
さすがにそこまで原作と違ったあげく、そのまま成長が・・・なんてじたいになったいま、容姿には興味のなかった花宮成り代わり主も、自分の童顔具合は気になるというもの。
高校からどれくらい年月がたったと言われようが、いまだに中学生と言われえてもおかしくないままの花宮の嘆きが会場にひびいた。
唯一、彼の正確な年齢をしっている者がいたが、その刀剣男士は腹を抱えて「主はさすが若年寄りぃ!」っと奇声をあげて笑っているので役には立つまい。
その様子に、おもわず年齢を聞くよりまえに口を閉ざした。むしろその状態で聞こうと勇気が持てたものは、この場にはいない。かわりとばかりに生暖かい同情の視線が降りそそいだとか。
そんなわけではじまった演練。
第一戦目の【黒バス】転生コンビの試合は、練度がカンストしきっていた面白本丸もとい花宮が勝った。
火「ようしゃねーっすね先輩」
花『可愛い子には旅をさせろっていうだろ。これも先輩の役目だろ』
自分の刀剣男士たちを連れ、試合の時の様に『フッ。せいぜい負けて自分の力にするんだな』とさっそうと去っていた王者のような花宮の見事なセリフと退場シーンに、
「霧崎戦再来か!」と数人の【黒バス】ファンが陥落した。
そうして対戦相手がチェンジしていくなかで・・・
火「本日は宜しくお願いします」
B「え、火神大我?!!」
火「―――お手柔らかに(わぁお、また黒バス知ってる人かよ)」
B「フギャァァァ、間近でおのゆーボイスゥゥゥゥ(歓喜)」
火神はそれにこたえることなく、ぎこちないながらも笑顔を向け丁寧に挨拶をするが、二番目の対戦相手もまた【黒バス】ファンであったとか。
もだえ「黒子はいないんですか!?」と周囲をキョロキョロしだす審神者Bに、火神は苦笑を浮かべて首を横に振るのだった。
突然「おのゆーーーファーーー!!!!」と叫び出した己の主に、審神者Bの刀剣男士たちがとまどいをみせていたのはしかたがないことだったのかもしれない。
一方、火神から離れた場所では――
花『フハッ。せいぜい楽しませてくれよ』
C「可愛い感じなのに花宮さんそっくりな審神者さんとか!?
しかもかわいい方の福潤ボイス!!
誰得?俺得っっっ!わたし女だけどっ!!!!!イヤッフー!!
審神者さんお願いです!あとで「バァーカ」とののしってください!!でなければめっちゃ低めの声で「ブリタニアをぶっこわす!」
とおねがいします!!ちょっと長谷部端末だして!端末端末!あーもう最高です!!ああんもう!審神者さんお願いですもっとしゃべって!!」
花『ふくじゅ?なんだそれ?』
C「貴方の声に惚れましたっという意味です。
深いことは気にしたら負けですよ。――――っというわけで、そのお声どうか録音させてください!(真顔)」
花『え、やだ。なにこの変態』
C「怯える花宮とかぁ!!!!アザーッス!!そっくりさんありがとうございます!ああ、もう福潤ボイスかわいいです!!!長谷部ぇ!録音、いえっ録画してぇ!!!!」
花『しんぱーん!!!リタイア!!すいませんオレの負けでいいです!』
火「あ・・・(あっちもか。つか、字さんとこの対戦相手の嬉しい悲鳴がスゲェな)」
花宮 VS 審神者C。
勝者、審神者C。
C「まってくださいそこの黒髪の綺麗な審神者さん!!」
花『ついてくるな!!つかなんだそれは!?お前は森山さんか!!』
C「はぅぁっ!!いい!なんて美声。そしてキタコレ!」
花『!?』
C「あ、すいません。私ったら、つい興奮を。しつれいしました。私、声優さんが大好きで。中でも大好きな方の声にそっくりな貴方の声に惚れてしまって」
花『いまさらとりつくろわれても困るんだが・・・』
C「あの。それでですね【黒○のバスケ】というものが私の世界にはありまして」
対戦をやめ必至で逃げだす花宮をおいかける審神者C。
しつこさで花宮に勝った審神者Cは、花宮の足を止めることに成功したのだった。
だが、話を聞き彼女がなぜ荒ぶる鷹のポーズでおたけびをあげたり、端末を取り出したのかを理解した花宮は、逃げるのをやめ、ひきぎみだった体制を有利な方へ持っていこうと決める。
深呼吸して姿勢を正すと、録音ボタンを準備してる彼女のもとまで、余裕がありますと言わんばかりの表情をとりつくろい傍まであゆみよる。
そうして彼女のむけるマイクに――
花『漫画、ねぇ。・・・へぇー、オレたちのこと知ってんならさ』
そのままマイクにはむかわず、口端を持ち上げると、さらに一歩近づく。
ワンテンポ間をあけるとゆったりした口調で、柔らかく相手に話しかけまる。
人がどういった言葉行動で、感情を揺らすか、あまたの視線をいかにして自分に向けるられるか理解しているのが花宮だ。
挙動不審の彼女に十分手が届く距離になったところで、花宮は審神者Cの顎をひとさし指でくいっと持ち上げる。
そうすれば、審神者Cの視線がおのずと花宮の目を見る。
向けられた視線にこたえるように柔らかくなるよう目を細め微笑んでやれば、それだけで相手の頬に朱がさす。
花宮はそのまま恋人に向けるような甘い表情を浮かべ、すっと頬に触れ、優しく口を指でなでてやる。
アニメ版花宮の声優が大好きな審神者Cは、それだけですでに顔から火を吹き出しそうな勢いで赤くし、さらにはあまりこういった耐性はないらしく緊張のあまりガクガクと震えている。
そんな彼女にフッと笑うと花宮は、キスができるのはと思いそうなほど顔を近づけ、その耳元に息が吹きかかりそうな近くで、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
花『オレと、一緒に、アソボウぜ(バスケしようぜ)」
C「あばばばばば、ぜ、是非ともっっっ!!!」
まるで耳をかじられるのではないかという近さは、もう耳に彼の吐息がかかるほど。
それも好きな声優と同じ声ときてる。耳元でささやかれたそんなイケメンボイスに、もうCの理性は持たなかった。
ガクリと足がたたなくなった彼女はその場になさけなくしりもちをついてしまう。そのまま審神者Cは壊れたおもちゃのようにただただ勢いよく首を縦に振るばかり。
そんな彼女を見てクスクスと笑い声が響く。
それに思わず反射で顔を上げた彼女はみてしまった。
慈愛の光をたたえたその緑の瞳が柔らかく細められ、こどもをみるように自分を見ているのを。
その手が、たてるかとのばされ、こんなおふざけにひっかかるんじゃないぜと『バァーカ』とそれはもう穏やかなにわらうものだから―――彼女はあっけなく気絶した。
ドサリと座った状態で背中から地面にひっくり返った審神者に、花宮はキョトンとして伸ばした手の姿勢のまま固まるも。
花『よし!じゃぁ、あとよろしく!(ニッコリ)』
面倒事が一個減った。と、そう思考を切り替えたらしい。
そうして花宮は、目をハートにした状態で鼻血を出してたおれる審神者Cが刀剣男士と医療班に囲まれるのをきっちり確認してから、あっさりその場を去った。
なお、その現場を客席から目撃していたとある筋肉質な審神者がいた。
いかにも現世ではスポーツをやっていそうなマッチョである。
D「キャァァァァァ花たぁーん!!俺も霧崎のレギュラーに入れてくれ!!」
刀「「「「主!!!?」」」」
花『“はなたん”・・・』
花堀「主の新しい呼び方だねwww呼び方かわいいのに言ってる審神者さんとのギャップがwwwうぇぇwwぶっふぉwwwww」
花『なぁ、オレの本丸、霧崎って名前じゃないんだけど』
のぶとい歓声に花宮が眉をしかめ、花宮の刀剣男士が「君もゲスになればいいよ〜」と笑ったとか笑わなかっとか。
さて。ところかわって火神サイド。
B「かが、じゃなくて、審神者さん!」
火「ん?」
B「高校時代に言った台詞でなにか言って下さい!」
火「お。いいぞ。そうだなーよく言ったのは《もっと食え黒子》かな」
B「ああ、録音機がほしい。次はコレお願いします!!」
火神は一戦終ったとき、対戦相手の審神者Bにひきとめられ、突然紙を渡された。
Bが取出したそこには、いくつかの文章がかかれている。
それを渡された火神は思わず目を丸くしたあと、納得したように苦笑してしまう。
どれだけ【黒子のバスケ】が好きだったんだと火神は思うも、こういうのもまたごっこ遊びと思うことにして快く頷いた。
さすが火神。さすがは黒子の光。懐の広さが花宮の数倍はある。
火「《みんなの想いを背負って決めんのがエースだ。限界なんていくらでも超えてやる!》――いま、言うとちょっとはずかしいな」
B「うぉぉぉっぉーーーーーーーーーーー!!!!アザッス!!!」
時間制限の都合で、さくさくと場所を移動している火神に声をかけようというもの、花宮に言いつのろうとするもの。
違うステージで戦っていたとある審神者が、審神者Bと火神のやりとりをみて歯軋りししている。
A「うらやましい!!自分ももっと本物のおふたりと話したかった!!!」
口は災いの元。
かなり初っ端から、火神と花宮に“いってはいけないこと”を何度か連発してしまった審神者Aは、
この鬱憤はらさずおくべきか〜と言いながら八つ当たりとばかりに、次の対戦相手をけちょんけちょんにたたき伏せる指示を自分の刀剣にしたのだった。
審神者Aの視線が降り注ぐのも構わず刀剣男士は己の主たる花宮の手を握る。
面倒なことにこれ以上自分の主をまきこんでたまるかという心遣い兼護衛である。
へるわけでもなし、やすいもんじゃんと自分の刀剣たちに言われて、花宮は審神者Cのような変態対策として仮面のように優等生笑顔を張り付けている。
その優等生笑顔で接近するやからを牽制しているのだ。
だがしかし、そんな笑顔さえかいくぐる者がいた。
距離が近すぎる審神者を今度は刀剣たちが牽制しつつ、花宮は『なにかな?』と近づくな!オーラをだしつつわからないふりをして首をかしげる。
B「あ、あの審神者さん!どうしても言ってほしい言葉があるんですけど///」
花『Bオマエモカ・・・火神と対戦してなかったか?』
B「あ、はい!それは終わりました!なのでお願いします!」
花堀「わぁぉ!主ってばもてもて〜(笑)いや〜どこの時代にもおたくはいるんだね〜wwww」
B「そうですオタクです!たしかに小野さんは大好きです!ですがあっちのCさんと同じじゃありません!純粋な【黒バス】ファンです!」
D「まてまてまてー!!クロバスとかわけわかんねぇーことはどうでもいいんだ!!俺はそんなことより二年前のウィンターカップでのあんたあのフローターショトに感銘を受け、貴方と対戦できるのをずっと待ってたんです!!」
花『っげ。増えた』
B「り、リアル同じ世界の人間だって!!なんてうらやましい!!」
花『・・・あー、まぁいい。それで?』
D「俺はあんたとバスケがしたい!!」
「「「いや、そこは演練って言えよ!!!」」」
花『フハッ。それで?そっちの・・・オレになんて言わせる気だ審神者B?(クスクス)』
CB「「《フハッ》げっとーーーーーーー!!!!」」
花『C・・・復活したのか』
火「ブッファwwwwwwwwwwwwwwwwいやっぁ〜そっちはすさまじいっすね先輩」
これはもうダメだ。演練どころではなくなっている。
そう思ったのは誰だったか。
なにせ花宮が「フハっ」と笑っても、それがまったく嫌みのないものであるし、むしろ慈愛が混じる呆れたような優しい笑い方であるため、
何人かは顔を真っ赤にして、いろいろとご臨終間際なものが多い。
それに耐え抜いた否、そこより鼻にティッシュをつめて復活してきた審神者Cが、Bをおしのけて教師にこたえる生徒のように勢いよく手を上げる。
C「ハイ!スナップ希望!そのあと『んなわけないだろ。バーカ』って言ってください!」
A「乱入させてください!あと、あとあと!火神さんと一緒にさつえいさせてください!!」
いつからきたのか火神が花宮の側に、そしてついに花宮のもとにAまで集まってきた。
やっぱりきたかとばかりの審神者Aの乱入!!
おそらくAと対戦した審神者はボロクソにやられ泣き崩れていることだろう。
B「どうか『いいこちゃんは嫌い』と言ってくれ!」
火「ぶっふぁ」
A「・・・Bよ。それ言っちゃうと、なんで花さんがイイコちゃん筆頭の火さんといるのさ。自分がさっき聞いて失敗したことだけど」
花『言うだけなら構わないが。憎い表情はさすがにもうできないなぁ〜』
火「ッスね。なにせ審神者ともだちっすからね俺ら」
A「まさかの?!」
B「まー、仲良さげだし。言ってくれるかなぁって」
D「バスケ・・・」
ふいに言い争う審神者たちの耳元に、パチンと乾いた音が響く。
それにバッ!っとばかりに【黒バス】ファンたち。
しまいには刀剣男士たちまでが音の根源を探すように振り返る。
花宮は原作の花宮真の様に口端を持ち上げて笑っている。
花『フハッ。いいこちゃんなんか嫌いにきまってんだろ。
おまえそれでも審神者かよ。現世に帰れないんだったら、こっちでオトモダチつくるしかねぇだろうがよ。
ああ、そうか君はボッチだから審神者になっても友達ができなくても問題なかったんだね。
それじゃぁオレと火神のことに気付かないよね。ごめんね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんていうかよバァーカwwww』
花『・・・これで満足かよ?』
火「あ、けっこうえぐいこと言ってるwww」
A「Bは所自宅警備員だったか」
B「ち、ちがうから!!花さんが言ったの「審神者」じゃん!審神者Bなんて限定してないよ!なんで自分が言われたことになっちゃったのかわからないけど!!
っというか、わざわざみんなの注文通りとか、ありがとうございます!!」
A「胸に来る!グイグイきました!」
C「グハッ!(鼻血)」
B「うわー再出血!ちょ、大丈夫ですかCさん!?」
C「フクジュ、いえ、花さんのゲスな優等生笑顔!!!!胸がえぐられるように痛いけど・・・イイっ!!ごちそうさまです!」
火「うわぁ、Cのやり遂げた笑顔なのがスゲェ」
花『・・・・・・古橋だ。古橋がここにいる(ガクブル)』
A「あ、自分も火神さんにおのゆーボイスでセリフ言ってもらおうっと」
C「ハーイ!私はキングかルルーシュの台詞を花さんに行ってもらいたい!」
D「なんかしらんが復活はやいな。大丈夫なのかCは?」
E「どっちでもいいんだよ。グフフ。もうシャメしまくってる僕の独り勝ちだよね!」
「「「「Eとかあんただれ!?」」」」
刀剣「「「あるじぃ〜!!!!!!」」」
オタク発言を連発して火神と花宮に巻きつく審神者たちに、彼らの刀剣男士達らの泣き声がこだました。
「愛だねぇ〜」
「一番Cの愛が重いな」
「こうなるだろうと思ったよwww」
「だな」
などと笑っているのは、花宮のところの、どこかなにかが逸脱した感じのある刀剣男士たちだ。
火神の刀剣男士達などは、主への独占欲から嫉妬の黒いまなざしをAB審神者たちにむけている。
【オマケ】
B「火神さぁん!おのゆーで人吉善吉のセリフを!!」
C「花宮さん!!見下しフォトお願いしますぅぅぅ」
火「《満足させてくれよ!》」
A「な!?なんと!!まさかの遊戯王5D´sの鬼柳だと!!?」
火「よく分かったな、審神者A。まぁ俺自身は遊戯王もやるけど最近はヴァンガード遊ぶほうが多いんだ(笑)」
E「はいはーい!何デッキとどこのクランですか?どちらも今度、お相手お願いします!」
A「あ、Eずるい!」
火神の声優ネタは、レイの十八番であったため、審神者たちをさらに喜ばせたのだった(笑)
その刀剣世界は楽しすぎるwwwwかもしれない。
――その後の。いつかどこかで。
A「あ」
火「あ、この間の」
刀剣達「ギリィィッ(×12)」
――なんてこともあるかもしれない(笑)
そして、とあるさにちゃんに、ある日の演練のレスがたった。
【黒子の】審神者になってる?!【バスケしようぜ】
つづかないwww
TOP U
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