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【アルナシセカイ Side1】
〜"春"成り代わり世界〜





ss01 夢見草編
※アニメ 第4話「新たなる道へ」 より
アニメの舞台夢見草より
葵、新、陽、夜が、舞台夢見草の主役に抜擢されたというのが、別の世界でもあったなら――



【夢見草 前編】


字『え。相手役の土方役をやってほしいって?』
葵『はい!やっぱり相手がいないと演技の感覚というか間合いとかがつかめなくて!』
字『ふーん。やってもいいけど、オレ、優等生の演技しかしたことないよ』
葵『(優等生の演技ってなんだろ)それでいいです!そこにたっていてくれるだけでもいいんです!』
字『そう。あとは殺陣とかちょっと不安だなぁ・・・だってオレ演技はわかんないけど、実施経験しかないよ?』
葵(経験ってなんだ?殺陣やったことあるのかな?でも演技やったことなそうだし)
葵『えっと・・・だ、大丈夫ですよ!俺も演技、それも時代劇の経験なんてないし! 棒読みでもいいので!ちょっとだけつきあってください!いま手が空いてるの春さんしかいなくて』
字『うーん・・・っと。手加減 “がんば” ね』
葵『はい!ありがとうございます!』

葵(あれ?いま、手加減 “がんばるね” って・・・春さん頑張るの?・・・き、きっと “がんばってね” って言いたかったんだよね?あれ?)

字『じゃぁ、ちょっと台本かしてね』
葵『はい!どうぞ』

字『へー。土方をこういう性格にしたんだ。今のオレとは口調も思考の方向性も違う。この土方役って、性格的に《土方》のオレじゃないなぁ。あ、天人とか出てこない世界なんだね』

葵『へ??』
字『よく物語に出てきそうな堅苦しさにあふれた義に重いキャラだ。
うん。だいたいわかった。ありがとね。じゃぁ―――』


字『気絶しないように気をつけるね』



新『おー、どうしたんだ葵。ゲンドウポーズなんかして』
葵『新・・・うん。あのさ・・本気の殺気って怖いもんだね 「ひぇ!」 ってなったよ』
新『?』
葵『世の中には知らない方がいい事ってあるみたいだよ』

葵『ところで春さんって何者?暗殺者か何かだっけ?』






【夢見草 後編】


▼ミカヅキユズルの前に
長身の、くせっけの、なきぼくろの、グラサンの、マスクの・・・いかにも怪しい男が現れた!
 たたかう
 はなす
→にげる

▽「弥生春(仮)」が「会話」をしたそうだ!
 にげられない!


▼ミカヅキユズルはどうする?
→たたかう
 はなす
 にげる

▽ミカヅキユズルは「弥生春(仮)」へ技「スルー」を発動した!


▼「弥生春(仮)」のターン!
▼「弥生春(仮)」は“笑顔”を仕掛けてきた!
 「弥生春(仮)」のスキル“ゴーイングマイウェイ”が発動した

▽ミカヅキユズルはにげられない!


▼ミカヅキユズルはどうする?
 たたかう
→はなす
 にげる

▽ミカヅキユズルはしかたなく「会話」をこころみた!



朏『・・・あんたも、ツキプロのとこのアイドルか?』

字『ちがう、かな。ただのとおりすがりのスポーツ少年です!《花》って呼んでね。
きっと演技なんて慣れないことに緊張しているであろうアイドル少年が四人ほどいるだろうから、くすぐりにきたんだよ。 ふざけてれば、一瞬でも緊張がほぐれるかなって。でも君をみて、オレの気遣いなんて必要ないかなって思ってたとところ』
朏『いや、あんた弥生春だろ?はっきりしろよ。その頭の独特なくせっけとナキボクロといいみたことあんだよ。
つかマスクとかサングラスとかあやしい!妖しすぎる!!お前は不審者か!』
字『やだなあ〜《花》ですって』
朏『なんでもいいけど、保護者はいらない。お前の心配してるというあいつらもそれを望まないだろ。帰れ』
字『本当に《花》なのに。
あ、そうだ。ものを覚えるの早そうだし、少年』
朏『・・・俺がしょ、しょうねん・・・』
字『そう君だ少年。一緒にバスケをしないか?一緒にPGくんで、オレと一緒に蜘蛛の巣の完成を目指すのはどうかな?蜘蛛の巣っていうのは 連携パスを究めたもので』
朏『しないから』
字『そっか。うん、しってた。でもオレ、本当に《花》だから。あとバスケやってるんだぁ!よろしく!』
朏『いや、その嘘もういらない。ここはお前のようなお気楽なアイドルがいる場所じゃないんだ。邪魔だ、さっさと帰れ』
字『ふふ。 “優しい”子 は嫌いじゃないかな。
ひとつだけ、君にお礼を言いに来たんだよ。「うちのこをかばってくれてありがとう」 って』
朏『は?』
字『きにしないで。“そのうちわかる” から』
朏『つか、うちのこってなんだ。うちの子って。やっぱりお前グラビコンビのとこの弥生春だろ!』
字『あはは。やだなぁ〜違うって。じゃぁ・・ “また” ね 朏くん』

朏『なんだあれ?』



字『隼ー。なんとなくだけど、寮の冷蔵庫の中に氷嚢作っておいてね』
隼『おやおや。春の“勘”かい?こわいこわい。ああ、もちろんまかせておくれよ。やっておくね(*´∀`)b・・・海が』
海『俺かよ!?ってか春がいうなら近いうちに誰か熱でも出すんかね?』
始『・・・何個用意しておく?』


* * * * *


――後日

前日雨の中の撮影を行ったため風邪っぽかった葵が、劇のけいこ中に倒れるという事があった。
表情はあまり動かなかったが、新のあせりようはすごく、なぜか“寮”に電話をかけていた。
まるで待ち構えていたようにワンコールが鳴りやむに、隼がでて、「すでにおむかえにいったよ」と笑い声が返ってくる。

字『あおいーあらたー迎えに来たよー』

現れたのは、マスクとサングラスのない弥生春だった。
ただし早すぎる。
連絡してからくるまでの時間が短すぎる。
葵が倒れたと連絡を入れるのをまるで察していたかのように、新が通話を切った時にはすでに、角からまがってきた鶯色の姿見えていた。
それに朏は眉をしかめる。

朏「やよい、はる。またお前か」
字『ふふ。たまたまだよ。たまたまね。
それに“また”ってなにかな?
オレはなんとなくこっちにこなきゃいけない気がしてね。ついでだから二人に会いに来たんだけど・・・ちょうどよかったみたいだね』

字『よっこいしょ。うーんまだまだ葵くんは軽いなぁ(笑)だから倒れちゃうんだぞー。よし!じゃぁ今日の夜ごは胃に優しいものにしようかな』
新『春さん、あの、俺・・・』
字『うん。新は新のできることをやること。大丈夫。“通じるよ”。だめだと思ったらオレの胸ならいくらでも貸すからね。心配だからって一緒に帰っちゃう?』
新『!?いいえ!帰りません』
字『ん。そのいきだぞ。じゃぁ、新は続き頑張ってね』

ただの通りすがりだと断言する春は、軽々と葵を抱き上げると、笑顔で連れ去ってしまう。
その後ろ姿を見送ったあと、新はきつく握った拳をひらき、朏ユズルに振り返る。

新『・・・朏さん!お願いします!あいつの分まで、俺、いえ!俺頑張ります!やらせて下さい!』
朏『顔を上げろ卯月。なんだかしらないが、すでにあのイケスカナイやつが手回しをしてたみたいで、皐月の件はそっちのマネジャーもしってた。 あいつのかわりは長月にたのむからあとは・・』

字『あ!なんなら葵くんの代理、今日だけオレがやろうか?』

新『わ!?びっくりした』
朏『っ!?・・・おまえはどこからでた!!というか皐月葵はどうした?』
字『ん?近くで撮影してた始にタクシーたのんでててね。一緒に帰ってもらったよ〜』
新『なんて豪華な出迎え!?』
朏『だからお前は何者だ』
字『春だよ。弥生春』
朏『今度は“春”・・・双子かよ!』
字『恋じゃぁあるまいし(笑)』

朏『なんなんだよお前は(顔ひきつり)』


* * * * *


新『おきたんだ』
葵『あ、練習・・・』
新『し、心配しなくていいぞ!は、じゃなくて、よ、夜が変わってくれたから!』
葵『そっか。あとで夜にお礼言わないとね』

新(本当は春さんが“一人役”こなしてみせたとか。春さんの演技がまじで“同じ春さん”とは思えなくて、思わず怪人二十面相かと誰かが叫んだり。朏さんが春さんをめちゃくちゃ変人双子扱いしてたとか!しまいには春さんが演技指導始めたり、春さんが差し入れと称してめっちゃ大量に手作り菓子を持って来たり、ひそかに監督にいろいろ進言してたり、春ペディアを発揮してシンセングミの当時の生活を熱く語り出したり、葵が倒れたことで稽古場のひとやスタッフに迷惑がかかると思いきや、すでにいろんなところに手回しされていたとか。春さんがいろいろやらかしすぎて最終的に監督に追い出されたり・・・なんて!言えない!特に朏さんによる春さんの塩対応とか悪態の内容なんて!!)

葵『そういえばわかったことがあるんだけど朏さんて・・・』
新『(わかったとこって言えば)・・・春さんって何者なんだろう?』
葵『新?』
新『いや、なんでもない。朏さんなーあのひとさ実は優しい人だよな。葵が倒れたときも――』



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