有得 [メダカボックス]
++ 箱庭の中の君だけが盲目で ++



すこしかいてみた
20130517

【初期設定】
・夢主1→字(アザナ)。
・夢主2→神崎 零(カンザキ レイ)。
・字が善吉と同級生、善吉の叔父。
・零がメダカより1歳年上。
・字が生徒会に弁当を持っていくだけ。
・零が普通な一般人を自称するが、最強な生徒会メンバーたちが気さくに話しかけているし、メダカをも困らす暴れん坊どもを「ペルソナ」などの前世能力で叩きのめすので、本人だけが知らない場所で零こそが裏の最強だと思われる―――っという話。










★以下、字サイドですこしかいてみた↓★

字さんについて
・基本「子供時代を謳歌して過ごしたい」人間
・仕事とか子供の役割じゃないと、絶対に人助けも生徒会の仕事も手伝わない
・みんなのお弁当を作っている
・能力は不明。れんとしてはないんじゃないかと思ってるが…そこは未定
・瞳さんを「姉さん」めだかを「めーちゃん」善吉を「善くん」零を「レイ」とよびます。
その他の人たちに対してはみんな苗字呼び。
・めだか&善吉と同じ年
・瞳さんとは実の姉弟だが、年の差30。
きっとそこは【非現実的】な理由があるにちがいない。けど、誰も気にしない。
 
っということで。
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オレは黒筆字。
前世は復活世界のザンザスでした。
ボンゴレの城とも呼べる本部の廊下であっけなく死んだ。
原因は抗争でも病でもなんでもなく、あまりに見事に磨き上げられた(鏡のようによく映る)廊下でずるっと足を滑らせ、ものの見事に背後へと倒れた。
頭からいったもんで、受け身をとっても意味がなかった。
結果廊下で滑って、頭を打って、そのまま意識が吹っ飛んだ。
目が覚めれば自分は赤ん坊で、母親らしき人にあやされていた。
さすがに何度も転生を繰り返していたので、状況はすぐに理解できた。
どうやらオレはザンザスとしての生を自滅で終わらしてしまったらしい。
今回のオレはザンザスとしての外見的名残はひとつもなく、赤い髪に明るい黄緑の目をして生まれた。
どこかで外人の血が混じったようだな。
まぁ、会話からして日本であるらしい。
今度はマフィアとか関係ない普通の世界だといいんだけどな。
 
新しい世界は、地球で日本で現代だったけど。
マフィアじゃなかったけど。
でも“普通”じゃなかった。
この世界の人間は、二つに分けられるらしい。
アブノーマルかノーマル。
――って、なにさ?
びくっり人間かそうでないかってことらしい。
そんな非常識加減で、世界は分かれているんだと。
オレの年の離れた姉さんもそのアブノーマルというやつらしい。
糸使いってどんだけ「非現実」って感じ。
そんでもってオレと同じ年の幼馴染は、究極の超人だった。
ああ、そういえば、オレも“普通”ではないらしいよ。
生まれが。
だから姉さんとは30歳も年が離れてるんだって。
どうでもいいけど。
興味ないし。
オレは、オレが生きている。それだけでオレってことなんだから、出生とかでなにかがかわるとはおもえないしな。
現にオレの幼馴染たる黒神家のお子様たちも出生がごちゃごちゃしてるしさ。

そんなわけで、オレの新生活のハジマリです。
そういえば、オレ、高校生をやるの何度目だろう?
 
まぁ、いっか。

 
 
 
 
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零サイド
---データ消失

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字です。今年から高校生になりました。
オレは自分が巻き込まれ体質の自覚があるので、目立つ赤い髪はえりすそでバッサリ切ってショートにして、極力変なものにかかわらないように、目立たないように、巻き込まれないようにしているのに、それでもオレらは目立っていた。
なぜならば幼馴染みたる黒神メダカが強烈過ぎて、その金魚の糞たるオレと、彼女の横にいたい人吉善吉は常にトラブルの渦中にいたためだ。
ぶっちゃけ入学してすぐに行われた生徒会選挙に、メダカが参加して、しかも一人圧倒的な勝利を収めるなどとは思いおよらず、オレはまたかとため息をついたものだ。
一年生で生徒会長。
ああ、かわいそうに。オレのかわいい同じ年の甥こと人吉善吉は、これからも彼女に振り回されるのだろう。
まずは生徒会に誘い込まれ、なし崩し的に参加が決まるに違いない。
かわいそうというか、あの子もまた変な女に惚れてしまったものだと思う。
オレかい?オレはもうたっぷり生きたからね。しかもザンザス時代とかその前とかも物凄く事務仕事に頑張ってきたわけよ。
今は子供だし、子供は子供らしくしてもいいと思わないかい?
なのでオレはオレの好きに生きさせてもらってる。というか、メダカにかかわるトラブルに善吉のように好んで参加していない。なにもしていないとだけ言っておこう。
仕事?学生の仕事は遊ぶことです。生徒会なんか入れてみろ。そういう仕事という系というのものを押しつけられたらオレはやる気をなくす。仕事をしないと思うよ。
そのことはオレの周囲もわかっているため、オレにはメダカから生徒会のお誘いはなかった。「ああ、おじさまはダメだ。あれは仕事をしないから」とメダカも言うだろう。やればできるけど、もう今までの人生で十分働いてきたから、たまにはなにもしたくないんだ。

一年四組。
可もなく不可もなく、存在感も何もかもが薄い…なんでもないクラスの人間です。
たぶん。
ないはず。

そんなオレは今昼休みなので、生徒会室に来ている。
もう一度言う。オレはいたって普通で平凡でモオブキャラポジションで、生徒会役員ではない。

字『ふーん。それでうっかりまたメーちゃんにつられて生徒会に入ってしまったと』
善「そういうなよおじさん。いままでメダカちゃんが正しくない行動してこなかったことないしさ。まぁ、たまに正しすぎて、やになるけどさ」
字『…露出狂は正しいとは言いがたいが。
まぁ、いいけどね。頑張ればいいよお前が思うがままに進みな。
メーちゃんが悪いとは言わないけどね、姉さんにあんまり心配かけるなよ善くん』
善「ああ」
 
相変わらず下着姿で椅子に腰かけセンスで口元を隠しているアホ毛会長が横にいるのも気にせず、オレは持ってきた重箱を机の上において、善吉からもらった日本茶に口をつけつつ善吉を案じる。
オレも善吉も彼女の下着姿にはもう慣れている。
ただ善吉は育ちに育った彼女の身体に今度は男ととしてとまどっているようだが、オレからしたら男も女も特に興味ないんだよね。
だからといってオカマとかそっち経緯が好きなわけでもない。
ただ長生きしすぎて、恋愛に心が動かないだけで。
応援はするよ?

め「っで、今日のメニューは…」
字『こら。つまみ食い禁止!メーちゃんはしたない。ほら、服着てから箸もとうな。それまで箸は没収』
め「う、うむ」

すでに着席して目を輝かせて涎出して箸を持って…準備万端だった下着女子が、風邪をひかないのは承知だ。
だがここは生徒会室で、いつ人が来るかわからない。
つまり人様にこのめだかの醜聞をみせて、幻滅させるわけにはいかないと言うことだ。
なまじ生徒会長だし。
まぁ、彼女自身は裸体を人に見られても気にしないのも知っているが。
うちの善吉が困っている。
というか、服の中にでもしまってくれないとうっとうしいのだ。いろいろと。
だからメダカのあたまをくしゃっと撫でて、服を着るまで弁当はあげませんと言えば、しかたなしに制服を着こむ。
それに善吉がほっとしているのをみて、こいつも苦労しているなと、メダカのあとに善吉の頭も撫でてやった。
こどもたちはなぜか頭をなでられるのが好きらしい。

字『はい、ウェイトティッシュ。ちゃんと二人とも手は綺麗にしろよ。あ、善くんお茶四つ分ね』
善「ああ。って、四つ?」
字『そう。オレの知り合いがいたから呼んだんだ。ってかもういるし』

オレもメダカの後に続いて席に着き、弁当を広げる準備をする。
ふと思い出したので、扉に視線を向ければ、ガラリと戸が開き、遠慮がちに一人の女子生徒が顔をのぞかせる。

零『…あのぉ。そろそろ入ってもいいですか?』

善「あ…わるい」
字『やぁレイ』
零『どうも』
め「ふむ。貴様はたしか」
零『ああ、はい。どーも。なんで特別普通科なんてのにいるのか意味不明なんですが、2年10組の神崎零です。希望は“普通の”普通科でした』

やってきたのはこの箱庭学園の二年生、神崎零(カンザキレイ)。
オレが転生を繰り返すように、彼女はトリップを続けまくっている――いわゆる異世界仲間である。
そして親友だと思う。
普段はオレの方が年上であることが多く、彼女からは『先輩』と呼ばれているオレだが、めずらしいことに今回は彼女の方が年上のようだ。

そんな彼女と、今日たまたま廊下ですれちがったので、つれてきた。





この生徒会室に弁当を運んでくる、少し前のこと――。

なにやら風紀院長,雲仙 冥利(うんぜん みょうり)の頭を笑顔でたたき、そのまま制服の襟をつかんでいずこかへ引っ張っていこうとしている――そんな光景を目にした。
特に思うことはないが、非常識中佐らなら非常識な《十三組の十三人》の、そのひとりを一撃で叩き潰すなんて、彼女の持つ“ペルソナ”はチートだなと一人納得していた。
お互いに同じ世界にきていたのは知らなかったので、目が合ったときには、『あ、アザナ先輩』『ひさしぶりぃ零☆』と気軽にあいさつした。
積もる話などないが、せっかく前世からの旧友に会えたので、そのままお昼をお誘いしたのだ。
生徒会に入るにあたり肉断ちなんておかしな願掛けをはじめたメダカは、最近食欲が一般人レベルになっている。
いままではけっこう食ってた。
なので中学のとき同様の量で弁当を作ると、必然余ってしまって、困っていたのだ。
オレは物心つくころからの弁当はすべて自分で作っていて、メダカや善吉らが食べたいと言って作ってやっていこう、いつのまにか昼はオレが彼らの分も作るようになっていた。
そのまま三人でお昼を食べるのが日課だ。
零を誘ったのもオレが昼の主導権があるからだ。
別に一人増えようが、たらなければ食堂に行けばいいだけだしな。

なお、雲仙先輩はそのまま彼を探していた風紀員に引き渡された。






零『始めまして黒神さん。人吉さん』
め「よろしく。私のことは知っているだろううが黒神メダカだ。メダカちゃんと呼ぶがいい神崎二年生」
零『(原作そのものだ)…えーっと。よろしく、メダカ、ちゃん?』

メダカが相変わらずの上から目線口調で胸をドンとはって“凛”の文字を背後に輝かせて名乗ったところ、零の目がキラキラと一瞬輝いた。
どうやら彼女はこの世界の知識が事前に会ったようだ。
つまりここはなにかの漫画家アニメかゲームの世界と言ったこところか。

どうでもいいけどね。

め「ところでなぜ神崎二年生はおじさまといっしょにいたのだ?」
零『おじさま?』

メダカの問いに、零が不思議思想に首をかしげる。
そうだよな。
普通は気になるよね。

字『オレのことだよ。そこの人吉善吉の叔父なのオレ。それでメーちゃん、黒神メダカはオレを“おじさま”ってよぶわけよ』
零『なるほど。っていうか、アザナせ…アザナさん。そんな若い身空で、“おじさん”呼びされて気にならないんですか?』
字『え?ぜんぜん』
零『…わかってましたけどね。あなたは面白ければいい人だ』
め「むー。二人で話し込むのもいいが、私の質問に答えてくれないか神崎二年生」
零『ああ、すみません。うっかりしてました。なぜってさっき廊下ですれ違って、お弁当に誘われたんです』

まちがいなくそれだけですよ。
そう告げる零に、メダカは答えを聞けて満足したのか笑顔で「そうか」とつげ、「では」と重箱のふたを開けようとする。
っが、そこに一般的な常識を持つ善吉が、まったをかけた。

善「おじさんさ、まじでさっきあったのか?」
字『そうだな』
善「会ったのは今が初めてなのか?」
零『そうですね。(この世界で)アザナさんに会ったのは今日が初めてですよ』
字『ああ。この学校では初対面だな』
善「……だぁー!!!ありえねぇ!!
だから幸福のつぼとか押し付けられるんだよおじさん!メダカちゃんじゃなけど、少しは人を疑ったり警戒ろ!」
零『アザナさんが…つぼを(むしろ押し付けて売りつけてそうなひとが!?)』
字『っふ☆ばかだなぁ善君。
オレが普通の物を買うわけないだろ。そしてオレが普通にだまされるわけないだろう。騙し返しこそすれ、な。
むしろあのつぼをもとに指紋も取ってもらって警察に詐欺罪で訴えてやったし』
零『(ああ、やっぱりこういうひとだアザナ先輩って…)』
善「…俺は今、物凄く、おじさんより、おじさんに壺を売りつけた人間に同情する」

ガックリうなだれた善吉にほぉをふくらませる。
失礼だな。オレは思い白ことが好きな愉快犯ではあれ、面倒事は好きじゃないんだぞ。

てなわけで

字『あれとこれとはべつ。
大丈夫。そこの零は信じるに値する人間だ。ここでは初めて会うけど、もっと昔に会ったことあるし』
善「それをはやくいえよな」
字『オレ、基本自分が楽しいと思うことしかしないしー。
彼女、生粋の変な生き物に好かれる体質でさ、そばにいると(オレの周囲が)おもしろいことになりそうだなって』





――そうしてまったりのんびり、そしてなにか色んな意味で“濃い”会話のひろがるお弁当になりました。
意外と善吉と零がゲームねたとかで気があい白熱した会話繰り広げ、オレとメダカちゃんは相変わらずの論文でもならべるかのような次元が違う会話を楽しんだ。
それからお昼の弁当仲間に零が加わり、彼女の名がひそやかにまた格上げされて広がるのだが、それは【字弁当連合】の面子が知る由もないこと(知らないのではなく興味がなくて、だれの見耳にも入らなかっただけ)だった。


しばらくして生徒会の運営が軌道になり始めると、不知火半袖(しらぬいはんそで)が仲間にくわわり、つづい阿久根 高貴(あくね こうき)が加わった。
さすがに不知火の分の食費は向こうがだしてくれた。
なぜか箱庭学園理事長,不知火袴(シラヌイハカマ)氏が、ちょっとだけ申し訳なさそうに「これ食費です」と封筒を一封くれた。
ああ、たしかに。あの不知火の食欲は半端ないよな。うん。ありがたくいただいておこう。
『作るの慣れてるんで平気すよ』と笑えば、袴さんも眉毛の下で笑った。
そのあと少し理事長と話していけば、だんだん話がおかしな方向に進んできて、『字くんはマイナスだからぜひ今度の〜』とかなんとか始めたので、人を非常識集団の数にいれるじゃネェよと、内心きれた。
とりあえず理事長の話の意味はまったく分からなかったが、“悪だくみしてそうな”面白いことが好きなオレに近い同族の空気を理事長から感じて、手にしていた重箱をひらいて、そこからだしまきたまごをとりだして、理事長が口を開けて笑っている隙をついて、その口に突っ込んでみた。
むせてたけどしらないよ。
うまいっしょ?オレの出汁巻き卵。

字『だしまきたまごはいかがです?にらも入っているので体にいいですよ』

口に物が入っていたら、もうしゃべれないだろう?ってそういう理屈です。
ぶっちゃけ、「もうあんたの話聞きたくない」っていうアピールだけど、気付くかね?
でもそれわざわざ教えてやる気もないので、健康管理は大事にねと言って、苦しげに咳き込んでる理事長の横に口をつけていないペットボトルを置いて、放置した。







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