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01. 爺ちゃんと僕 |
大好きだった爺ちゃんが死んでから、 二年 がたった。 そういえば爺ちゃん、あと二年生きれれば百歳だったんだなぁ。 百歳になったら、市町村とかから祝われるって本当かな。 金さんと銀さんのように、百歳超えたかっただろうな。 もう、いないんだけどね。 ちょっとさびしいな。 僕は僕の話を聞いてくれる爺ちゃんが、大好きだったんだ。 :: side 孫 :: 爺ちゃんは享年98歳。 そのときの僕は、13歳。 いまは15歳だ。 時間って流れるのが早い。 気に入っていたアニメももう終わっちゃったよ。 原作の漫画だって、完結を迎えてしまった。 それを残念に思うものの、ひとつ、言いたいことがある。 『僕は【D.Gray-man】より【家庭教師ヒットマンREBORN!】が好きだったんだ!!しかもここ【HUNTER×HUTER】世界じゃん!!』 まじで、どうしてこうなった!? TVをみながら、「このアニメ、一緒に爺ちゃんと見たなぁ」とかジブリ作品の何度目かわからない再放送をのんびりみていたら、突然テレビの中のトト○が、“僕の名” を呼んだ。 「はぁ?」と思わず呆然としていたら、メ○ちゃんとサ○キちゃんを腹にくっつけたまま、空をとんでいたトト○は、画面の外の僕にむかって手を差し伸べてきた。 しかもそのままテレビが光ったかとおもえば、ぬぅっとトト○のふさふさの手が伸びてきて―― そのときには、あまりのまぶしさに目を閉じた。 身体をふわっとしたなにかがつつむ気配を感じたが、眼は開けられなくて。 そして周囲がやけに騒がしい。というか、モフモフに身体をつかまれていた感覚は消えていたので、おそるおそる目を開いてみた。 目を開けたらそこは異世界でした。 よく扉の向こうは雪国でしたって話は聞くけど、トト○に誘拐された人間はいないだろう。 しかもハンターって言葉を耳にするあたり、ここは僕が愛したどの漫画世界とも違う。 とりあえず。 『言葉が理解できただけでもよかったーーー!!!』 僕―― 孫乃 (ソンノ ) 。 気付いたら、なぞの異世界の街中でしゃがみこんでいました。 部屋着という名のダサいジャージで、裸足なので、周囲のおしゃれな皆さんから変な目で見られています。 やだ、もう。わけわかんない。 泣きたい。 |