魔王の国の春 外伝
【もしも!】字春と



02 [春魔]×[有得 銀魂]




<こういうことをやりたいぞ!!>

やってみたいこと!!!
もしも銀魂の土方成り代わりの字と、ツキウタの弥生春成り代わりの字が【精神だけ】入れ替わったら

【花悲壮】→ツキウタの弥生春に成り代わった「弥生花」こと字春。
【有得】世界で、猫として200年生きて人になれるようになって銀時を拾ったまだ超直感もないが、父親オーラがハンパナイ土方十四郎成り代わり。
二人の精神が入れ替わってしまったら。

→ 《有得》はこちら
→ 《春魔》はこちら





<キャラクター:有得 銀魂サイド>

◆土方十四郎(通称:土字)
・【有得】の銀魂時代の夢主
・元神様な200年生きた白い猫
・人間の子供(銀時)を拾って育てた
・人間(十四郎)の姿にもなれる
・マヨネーズのおかげで飢餓期をのりこえられたことで、マヨラーとなる
・タバコは吸わない
・家族大好き
・料理、裁縫、家事の一切が得意
・オトン感がもはや大人の色気と魅力なってあふれ出てる
・銀時とツッコミのテンポや雰囲気、剣の型がよく似てるといわるのは当然、親子だからwww
・猫の姿の時は「シロー」「シロ」と呼ばれている
・基本的には銀時の親父という意味で「オヤジさん」とみんなによばれている

◆坂田銀時
・夢主に育てられた銀髪テンパー
・自他ともに認めるファザコン
・マヨラーにはなりたくないが、どうもマヨネーズで赤ん坊時代育てられたらしい
・血は繋がってないとわかっていながら、将来猫に変身してしまうのではと常に不安を抱えている

◆沖田総悟
・打倒土方ではなく、打倒銀の字をかかげる
・土方経由で幼いころに銀時と出会っている
・猫のときの夢主のアルバムがひそかに増えていて、隠し場所に悩んでいる
・尊敬する土方に迷惑をかける銀髪は排除したい派
・神の手をもつナデナデ名人その2(その1は姉)





<キャラクター:春魔 春サイド>

◆弥生花(通称:字春)
・転生を繰り返している春サイドの主人公
・弥生春の成り代わり
・芸名が「弥生春」
・前世の影響で、超直感という未来予知にも近い直感能力の持ち主
・裸眼だと、幽霊とかオーラとか視えてる
・みえるわかるからと言って何ができるわけではない
・転生のし過ぎと始に洗脳されたこと。それがみごとな化学反応をひきおこし、常識がずれてしまい、もはやただの天然ボケ
・周囲にいつも花をふりまいているようにホワホワしている

◆睦月始
・夢主を洗脳し、彼の中から常識をふっとばした愉快犯
・好きなことは、おもしろいこと、夢主の洗脳
・無自覚、天然魔力製造機
・笑い上戸、奇声魔人

     






 




土方十四郎はふと足を止めると、不思議そうに瞬きをし、そのあと空を見上げた。

『いい天気だなぁ。・・・・・あ、懐かしい声だねぇ』

彼は元来のまったりした性格を隠しもせず、空に浮かぶ宇宙船を見上げながら、言葉ほど困った風にはみえずただのほほんと微笑んだ。
その自分の出した声に懐かしさを感じれば、さらに楽しげに笑みを深める。

この土方十四郎、みかけはそのまま彼であるが、今まさに別の人格が中身をのっとった瞬間であった。





[春]と[銀髪侍の父]は同一人物です
 〜 side 春成り代わり主 〜






<side 銀魂世界>


弥生春。
アイドル。
背も高く、淡い髪色に、ふんわりとした雰囲気の青年である。

転生者である彼は、弥生春という芸名でアイドルをしているが字――というのが本来の彼の名前であるため。以降、字春と呼ぶ――は、現在なぜか道端に立っていた。


――と、彼は認識している。

なぜならな、字春はつい先ほどまで、部屋の中にいたのだ。
それも年長組と呼ばれる始・海・隼というメンバーとともに、共有ルームでほっこりお茶を楽しんでいたためである。
床に直接座りながらテーブルを囲んで新作のお茶の試し飲みをしながら楽しく話に花を咲かせていたのである。
それが隼が「よーしやっちゃうよ!」と意気揚々と指を振ったとたん―――彼は道端に佇んでいた。

しかも字春らしい本来のふんわりとした青年の姿ではなく、いくつか前の前世での姿――《土方十四郎》の姿で、である。


『ふふ。もう、隼てば、本当にこまったさんなんだから〜』

慣れとは恐ろしいものである。
転生者だからという理由など関係なく、たった一人の自称魔王のせいで過去に飛ぼうが、並行世界にいこうが、すっかり慣れてしまった字春は、それはもうほのぼのとつぶやいたのだった。
だがしかし、その姿は弥生春のものではなく、銀魂世界の《土方十四郎》のものである。

字春は、長年の転生の影響と、幼馴染の洗脳により天然がかり、どこかボケボケポヤヤ〜ンとした性格をしている。
そんな彼は、今腰に刀をはき、真選組らしい黄色がワンポイントな黒の制服を着ている。
気崩すことなくかっちりと着てる制服に、鋭い三白眼。特徴的なX字前髪。さらりとした黒い髪は、残念な具合でいたるところハネている――のはどこの時代も同じである。
その勇ましい姿は、アイドルらしくもない。ましてや今の彼には淡い色のふわりとした髪もない。
目の色だけが変わらない。
何度も言うが、彼の外見は今、《土方十四郎》のそれである。
そしてここも現代とは違い、一風変わった江戸の道端である。

《土方十四郎》がほにゃりと笑って周囲に花を飛ばしている姿など―――もはや違和感しかない。

この世界における土方十四郎とは、TVなどでもよく映されその姿は真選組副長として凛々しく、ときに世間では「鬼の副長」と恐れられている。
常にキリリとした表情、スッとした顔立ち、部下たちを導く統率力、あふれる包容力、敵へは容赦がないが美しい立ち振る舞いなど。多くの要因が、その二つ名に拍車をかけているほどの男である。
そんな有名人土方十四郎がほにゃりと笑ったとなれば、周囲を歩いていた江戸っ子たちがギョッとした目で振り返るのもしかたがないというもの。


春『まぁ、だいたい事情は把握したけれど。さぁて困ったなぁ』

口調からもわかる通り、中身は遠い未来の彼自身である。
周囲の驚愕を裏切ってしまうが、つまり“中身”という点では、ある意味では変わってないのだ。
なにが同じかと言えば、魂が同じひとの物なのだ。
まぁ、違うといえば違うのは明白だが。
意味がわからないと思うだろう。
そのとおりである。
魂は同じ人物の物。ただし、土方の体の中に今入っている魂は、その魂が生きた年数が、若干・・・否、かなりケタからして違う歳月を生き抜き研磨されまくった魂の方である。
猫として200年生きて人間になれるようになり銀色の子供を拾った魂ではないのだ。
この土方十四郎の中身は、遠い遠い未来で、数多の常識というネジをふっとばしたあげく脳味噌お花畑になった究極の預言者にしてアイドルになった未来の彼である。

その未来の彼は、超直感という最早未来予知にも近い究極の直感能力の持ち主で。
あとラッキーを振りまくという不幸体質?で。
常識が抜けてるのに知識は豊富で。
まぁ、そんな人物であるため、自分が過去の自分と入れ替わってしまったことに字春は目を開いた瞬間から気づいていた。

春『どうせ隼が呼び戻してくれるよね。うーんと、それもまではどうしようかなぁ。あ!青い空と、銀色の宇宙船の組み合わせって意外とあうねぇ』

どうやらアイドル世界の自称魔王が、未来の彼と過去の自分と精神を入れ替えてしまうような何かをしたらしい。
それというのも、字春が過去の自分の中で目覚める直前の会話までさかのぼれば、おのずとわかるというもの。

字春は始とティータイムをしようと菓子を用意し湯を沸かしていたのだが、そこへ何かを察したように同じ寮に住むアイドルグループProcellarumの隼と海が2階に降りてきたのだ。
そうこうしてProcellarum、SIX GRAVITYの年少組と年中組も集まってきて、みんながそれぞれ好きなことをし始めた。
さきにきていた年長組は、隼が持ち込んだ新作の紅茶を試し、年中組は自分たちで新しく菓子を用意しだし、年少組はゲームを準備してさわいでいた。
なにをどうしてそうなったかは定かではない。ただ、年小組が騒いだ結果、隼が「みんなの小さい頃が見たいなぁ!そうだ!過去の自分といれかえよう!」なぁんて有り得ないことをいいだし、それを聞いたその場にいた全員が青い顔をして逃げに入った。超直感を持つ字春以外。
しかしそれが間に合うことはなく、隼が笑顔で「ケセラセラ〜っと♪」なぁ〜んて指をふった。
瞬間、世界が白くそまり―――

まぁ、目を開けたら字春は、遠い過去の世界の自分の体のなかにはいっており、江戸の町の路上でたたずんでいたわけである。



春『――っと、いうわけなんだよねぇ。ねぇ、銀。オレが誰かわかる?』

銀「いやもうそれ答えでしょ!!アンサーや!せつこさぁーん出番ですよぉぉ!!!」
春『うん。ごめん意味が分からない。ところでせつこさんって誰かな?』

勘を頼りに過去の息子に会いに行き、万屋にたどり着く前に再会を果たすや否や字春は自分が未来から来たのだと説明した。
それに相変わらずの銀時からのツッコミが炸裂するが、意味を理解しかね首をこてんとかしげる字春。
で、あるが。今の彼の外見は土方である。

それをみて銀時が甲高い悲鳴を上げた。

銀「いやぁっぁぁぁぁぁ!!!大串君があざといぃ!!!かわいこぶってるぅぅぅぅ!!!!」
春『あ、あの別人で、えっと・・・ごめんね?』
銀「父ちゃんだけど父ちゃんじゃない!!父ちゃんのなかに別の父ちゃんがインしちゃったとか!!!!意味わかんないんですけどぉ!いや父ちゃんが言ってる意味は分かるけど!俺の言ってることの意味がわかんねぇ!!いや、まて俺。俺の言葉なんだから俺は分かるだろ!!!いやいやいやいや!そもそもアイドルって!つか魔王って何ぃ!? そっちの世界がやばいってことはよくわかった。 うん。銀サン、ワカッタ。トウチャンダケドトウチャンジャナイ。ファイナルアンサーデ」
春『はい、ファイナルアンサ〜♪大正解!あってるよ!おめでとー!って、そうじゃないよ!最期、片言だけど、大丈夫銀?
あ!隼がいたいのいたいのとんでいけぇ〜ってすると本当に痛いのなくなるんだよ。オレもやってみるね!銀の痛いところよふっとべぇ〜!どう?どうかな?治った?』
銀「なおるかぁ!!!」
春『え・・・でも今のオレって絆創膏ももってないみたいで』

その瞬間、銀時はキュルンとまるで子犬が期待するような目を土方に向けられた!

銀「ぎゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
春『え!?余、余計痛くなったりしたの?えぇーどうしよう。オレ、今は視えるぐらいしか力ないし!隼みたいにすごいことできないし(オロオロ)』

困ったように眉をよせ、今にも泣きそうな目でオロオロする土方を見て、銀時のSAN値は800下がった!
そもそも自他ともに認めるファザコンであるこの世界の銀時にとって、土方十四郎とは安心感の塊であり、背を預けられる存在であり、絶対に追い越すことのできない憧れの対象であった。
その父親がなんだかなよなよっとした動きをするのだ。しかも不安そうに目をゆらしているとか――もはや銀時は悲鳴しか上げられなかった。

春『痛くしてごめんね!痛いの飛んでけぇ!えーい!』
銀「ち、ちがう!ちがうから!痛くないから!だからおねがい、やめて、落ち着いて父ちゃん!!!」
字『いたく、ない?』

字春はうわめづか〜い、からのぉー、首傾げを行った。(だが外見は土方である)

銀「いやぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!とうちゃんがぁぁぁ!!!!!土方の姿で俺みてまったりしたなんだかかわいらしい口調で上目づかいで話しかけてきたんですけどぉぉぉぉぉ!!!!!! 土方がおかしいぃ!!!大串君がぁぁぁあざとぃぃぃ!!!!きもいわぁ!!!全身にサブイボが!!!!!」

字『サブイボって若者が言うセリフじゃぁないんだって』

銀「鳥肌」

新「あ、いいなおした」
楽「いいななおしたアルね」

漫才のような親子のやり取りを実は見ていた新八と神楽が、あきれたようについに口を開いた。


字『鳥肌ってさ・・・・なんかおいしそうだよねぇ〜音だけ聞いてると(ほわほわ)鍋に丸ごと一羽を使ったサムゲダン作りたくなっちゃう』

銀「ひぃーたべないでぇ!!!なんでこっちをみるのぉ!!俺のあたまはただのテンパーで!そんなにみても鳥の巣じゃないから鳥も卵もないからね!!!!俺はおいしくなーい!!!!」
字『ん?鳥の巣?普通にすごいモジャモジャだなぁってみてただけだよ。衛さんよりすごいなぁって。でもどこかでみたきが・・・あ、今世のオレのあたまが結構ふわふわしてたか。
ふふ。それにしてもこの頃の銀って、凄い面白ね。発想がたのしいwww君はこんなに元気な子だって、すっかり忘れてたよ。
あとね、だいじょーぶだよ。オレはもう野生の動物捕まえたりしてないよ。街中のスーパーでちゃんとできたお肉を買って食べてるから。小学生の修学旅行で近隣の山でイノシシ捕まえて鍋にしたけど。あれぐらいだよ?野生動物食べたの。あ、ちゃんと血抜きはしました!(エッヘン)』

銀「やってるぅぅぅぅぅ!!!!!」

神楽「相変わらずアルナなシローは」
新「その鳥肌議談、前も聞いたことあるような?」
楽「あれよ、あれ。シローが"とりはだ"聞いて、鶏肉食べたくなって。そのまま近くで野生の鳥狩ってきたときのあれあるよ。あのときの鳥はかわいそうだったアル。うまかったけどなー」
新「あー・・あったねそういうこと。神楽ちゃん量が少ないってごねてたよね。
あのときもサブイボから会話が始まって、土方さんてばまさに野生動物ってかんじで猫の姿で本能丸出しでシャァーっといっきに走り出し、そのまま血みどろの鳥をくわえてきたときはどうしようかと。
ええ、ちゃんとお登勢さんと土方さん指導のもと血抜きしましたとも、この僕が!!きっちりと。香辛料つめて臭みまでとったなぁ〜。
あれ以来、銀さんしばらく鳥肉食べれなくなってたよね」


っと、なんだかんだありまして。
ようやく新八と神楽に気付いた字春は、土方の顔で嬉しそうな笑顔を見せ、 あのどことなくひとつ前のバスケブーム世界にいた今吉さんという名の妖怪眼鏡を彷彿とするちょこっとドスのきいた低音の土方の声で「あ、えっと。たしか銀の面倒見てる子だよねぇ。こんにちわ〜」とゆるく手を振りながら挨拶をして駆け寄ってきた。
思わず新八とか神楽の顔が引きつった。
気分は土方がオカマになったようなそんな感じだったそうだ。

そこから土方と字春の状況を詳しく説明することとなった。
だがここは銀魂世界。
謎の銀魂スキルが発動し、「かくかくしかじか」で通じてしまうミラクルが発生した!!!
それに疑問を持たない周囲。だが、字春だけは冗談で言ったつもりの「かくかくしかじか」が通じてしまい、とまどいをかくせない。
とはいえ元来のんびりした字春であるため、もはや「まぁ、いいか」で納得してしまった。

新「―――つまり土方さんの中身だけ未来の意識ってことですよね?この世界で死んだ後にさらにいろんな世界で生まれまくって、魂年齢でいうなら仙人なみに年老いた土方さん。と」
字『うん。そう。よろしくねぇ』

お花がふわりと周囲に見えるほどに柔らかい雰囲気の土方がニッコリと微笑んだ。
鬼の副長、土方十四郎が、にっこりと微笑んだ。
ほ・ほ・え・ん・だ。

新楽銀「「「・・・・・」」」

三人は撃沈した。
違和感がひどすぎた。

ゲンナリとした顔のまま三人は円陣を組むと、字春がはいりこんだ土方には聞こえないようにとコソコソと会話を始める。
あのボケボケ〜とした具合から見るに、聞こえても問題ないだろうが。気分である。

新「な、なれない」
楽「きもいアル〜」
銀「あんなお花とばしてふわふわしたような父ちゃんしらない(真顔)」

円陣を組んでボソボソボ内緒話をする三人の背後でニコニコしつつ字春は「?」を頭上に浮かべるも、その表情は相変わらず優し気で、 「うちの年少組を見てるみたいで微笑ましいなぁ〜」なんて感じで慈愛に満ちた目で見守っている。
何度でも言うが、土方十四郎というには違和感がある雰囲気である。

それからしばらくして、ふいに銀時が思いついたように「!」と顔をあげ――

銀「ア、ソウカ!ギンサンワカッタヨ」
楽「なにがだボケが。つか銀ちゃんの目が死んでるアル。だいじょばないアルナ、コレ。死んだ魚のような目が更に酷いことになって腐ってるようアル」
新「腐ってるって・・・神楽ちゃんいいすぎじゃぁ。まぁ、たしかに銀さんの表情がいつも以上に死んでるけど」
銀「土方クンハ未来デ仙人ニナッチャッタカラ悟リノ境地ニ。ソレナラナシカタナイヨネー」
新「一人で納得すんなー!!!お前の目は節穴かぁぁぁぁ!!! どうみても目の前に違和感の塊でしかない鬼の副長って言葉が似合わなすぎるふやけたうどんみたいなアンタダレっていいたくなる笑顔が満面のがいるじゃないですかぁぁあ!!! 現実見ろやこのやろぉぉっぉぉ!!!あんたの親でしょ何とかしろぉよぉ!!!」
銀「うるさぁいよぉぉぉぉぉぉ眼鏡ぇぇぇ!!!!あれみてどうしろと!!!全身鳥肌ですぎで銀さん寒さで凍死しちゃいどそうだよぉぉぉぉ!!! こっちが何とかしてくれって言いたいわ!!!!」
楽「だまれよマダオども。騒いでないで、あのシローからいかに花をひっこぬくかが重要アルよ」
新「そ、そうだね。神楽ちゃんの言うとおり。まずはいるだけでふわふわと周囲に飛んでいそうなあのゆるい笑顔をやめてもらって。
真選組のやつらに見つかっても大丈夫なようにキリッとした演技をしてもらわないと・・・・じゃないと!じゃないと僕ら!!この状態の土方さんといるのを沖田さんとかにみられたら!! ・・・まず僕らが疑われてバズカーで撃たれる」


「俺がなんでぇぃ」


新「そうそうこんな風に・・・・ぃぃぃぃぃいぃ!?お、沖田さぁん!?」
総「よぉ、万屋ぁ。俺がいちゃぁわるいかい?ん?土方さんまで一緒にいたの・・・か?」

ノリと勢いで張り手を繰り出し、ガクガクと銀時をゆさぶっていた新八だったが、ふい背後から掛けられた声に悲鳴を上げた。
「相変わらず騒がしいな」と顔をゆがめた総悟だったが、万屋三人の向こう側に隊服を着た土方を見て声を明るくし―――かけて、さらに眉をひそめた。
なぜかむずがゆいほどの土方に違和感がある。
視線をむけたことで気づいたのか振り返った土方と目があい、きょとんした表情を向けられ総悟の背にゾワワと悪寒が走った。

だれだあれは?

総「あんた・・・」
春『あ!部下の子!えーっと、えっーっと・・・そーた?そうすけ、そうのしん、そう、そう、そう・・・あ!オキタ・・・オキタソウゴ!
たしか以前のオレの部下だっったよね?
( ,,`・ω・´)ンンン?もう数千年以上前のせいか記憶がおぼろげだなぁ。
あ、名前間違ってたらごめんねソウゴ?くん』

ニッコリ。それはそれは爽やかで無邪気なアイドルビームが、笑顔の土方(の姿をした字春)から放出された・・・・・・沖田総悟は真顔で膝をつくなりそのまま砂を吐き出した!

総「うげぇぇおげろぉぉぉぉ・・・」

新「あ、やっぱり違和感に負けましたね」
銀「ダヨネ〜(遠い目)」
楽「ゲロインは私の専売特許アルよ!」
新「やめて!まねしないで神楽ちゃん!!!」

沖田のゲロに触発された神楽が自分の喉に指を突っ込もうとして、新八が慌てて止めに入る。
orz状態の総悟。
どこか違う世界に意識が飛んでいるかのように遠くを見て乾いた笑い声をあげる銀時。

その傍でさも「心配です」「不安です」とばかりの表情をして『大丈夫?みんな病気!?ど、どうしよ〜』とかけよる(走り方も少し違う)ドスのきいた鋭利な三白眼の――外見土方。

総「ゴフッ」
新「おきたさぁぁぁぁーーん!!!?」

砂ではなく、今度こそ血か内蔵あたりを吐きかけたが総悟は必死に耐えた。
ただしもはや顔をあげられないレベルで地面に転がっている。

字『た、たおれ!?だ、大丈夫ソウゴ君!?もしかして名前間違っちゃったオレ!?吐くほど間違えられたの嫌だった!?どうしよう!?ご、ごめんね?』
総「・・う、失礼しやした。えーっと、総悟で、あって・・・やす。とりあえずどこのどなたか存じませんが、副長の格好で「君」付けはやめてくだせぇ。次言われたら死にそうだ・・ぜ」
字『ん?この時代のオレって、今と違ってみんなのこと呼び捨てだった?』
銀「そう!呼び捨て!!」
総「この時代って・・・ソレ、いちおう中身土方さんナンスか・・・・えぇ〜」
新「残念ながら。土方さんらしいです。お花散ってますけど」





春『・・・・・・・・っと、いうわけで。しばらくよろしくね!
最近は歌ばかり歌ってたけど、ダンスもちゃんとやってたし!いちおうこの時代のオレより年数生きた分、戦場慣れはしてるから皆の力になれるといいなぁって思ってます! 敵が仕掛けてくる前にしかけるぐらいならできるよ。まかせて!』

銀「父ちゃんが歌?」
総「土方このやろうが、ダンス・・・だとぉ?」
新「え?仕掛ける前に仕掛けるって何?あ、ただの有能ですか。そうですか・・・・」

新「んなわけあるかぁー!!!!」

春『ん?』
新「どこが"ぐらい"だぁ!!!有能すぎにもほどがあるでしょ!そんなふやふやのくせにぃ!なんですか!?それじゃぁ僕らがいたずらしようとしてもばれちゃう感じじゃないですか!」
春『え、わかるよね?来る前に"あ、くるなー"ってわかるよ〜』
新「それじゃぁ、未来が見えるみたいじゃないですかぁ。もうやだなぁ土方さんてばwww冗談が上手いですねぇ」
春『オレ、未来で勘がすごくよくなってね。そういうの得意になったんだ』
楽「かん?」
銀「缶蹴りしようぜ。クロコノ今いくつまで数えた〜?っていうあの缶蹴り?」
新「ん?かん?え?缶詰がどうかしましたか?」
春『直感の方の勘だねぇ。たとえば今から二分後、君の眼鏡が危ないかも!・・・て、今はオレは思っているよ?ハテ?なんでそう思ったんだろう?まぁ、いっか。よければいいだけだよね!』




ペチョ、リ

あほーあほー


新「ふん・・・」
総「からすの、でさぁ」
楽「新八の本体が・・・」
春『ごめん。よけて!って言えばよかったね。まさかよけられないとは思わなくて』


「「「・・・なにこれ怖い!!!」」」


春『?』





 




 




 




<side 月歌世界>


自分は今、町を巡回していたところではなかたか?

と、土方十四郎こと銀時の父親で猫で転生者の字は首を傾げた。
そう思ったものの、なぜか自分がいるのは室内だ。

しかも自分の周りには、華やかなこどもたちが11人ばかり倒れている。

さすがに警察に席をおく身としては、民間人が倒れているなどもっての他だし、ましてや自分の息子たちより若い子供たちばかりだ。見捨てておけるはずがない。
たとえ彼らが、警邏中の自分の意識を奪ってこの部屋に連れ込んだという可能性があったとしてもだ。

土「もしくはオレも彼らも誰かに攫われて、この部屋に連れられてきたか・・・・・ないな」

だが、たぶん後者ではないだろう。
なにせ飲みかけの茶器はあきらかに人数分あり、湯気を立てる出来立てのクッキー類はどれもうまそうである。
試しに土方はそれをつまんでみたが、匂いや味からしてそれに異物は入っていなかった。
確認のため、窓や扉に触れてみるもそれらはあっさりと開いたので、誘拐はあったとしても監禁ということはないだろうと判断できた。

土方がもう一度部屋に戻って状況を確認するに、まるでお茶会の最中に誰かが催眠ガスでも投げこんで、そのせいでこの場にいた者たちが倒れたかのような現状だった。
現に倒れる青年たちの誰にも傷はなく、呼吸も脈も異常はなかった。問題があるとすれば意識がないことぐらいだろうか。

この部屋にいる11人がただ意識がないだけだとすると、ただそうすると、土方は自分の存在がとても場違いではないかと思えた。
そもそも土方もとい字には、毒や薬や術系統は効かないのだ。どうやって眠らされたかという問題が発生する。

だからこそ妙なのだ。

それと、もう一つ疑問がある。
ここがついさっきまで土方がいた世界だとするなら、この空間はやたらと近代的すぎるということだ。
そこはまだいい、だが倒れている子供たちの誰一人して、和装の名残のない完璧な洋服であることに違和感を抱く。
自分たち政府の者や天人たちは洋装であることが多いが、ほんの数年前まで日本は戦争をしていたのだ。洋装の影響は出てきているが、基本多くの民が、いまだ戦争前と同じような着物を着ている。
だというのにこの部屋の子供たちは、侍のさの字もなさそうなラフな格好である。

この時点で土方は、なんらかの要因で異世界に来たことを疑っていた。
転生経験ゆえか、それとも銀魂世界というミラクルワールドによる慣れからくるものか。
後者と判断した土方は「ふっ」と息を吐くように笑った。

土「まぁ、まずは警官として民間人の安全を確保するのが先だな」

この部屋になじんでいる彼らの方が、自分よりも事情を詳しく知っているかもしれない。
それに服で隠れているだけで、実は自分よりひどいけがを負っている可能性だって捨てきれない。

土「ひとまずこのやばそうな白いのから起こすか」

土方はすぐそばで倒れていた白い髪の青年に目を付けた。
なぜなら白い子は、横の黒い青年を羽交い絞めにしていて、黒い彼の眉間のしわがやばいことになっていたためだ。
間違いなく苦しんでいうようにしか見えない。

民間人の安全確保だ!

土「それにしてもこの白いやつ、髪が白いのにサラサラヘアーだな」

よっこらせと白い青年を黒い線から引きはがしつつ、思わず視線が彼の髪にいってしまったのは、長年の字のコンプレックスからくるものだろう。
彼の脳内では、髪が白いのにテンパーでもくせっけでもない事実に驚きを隠せない。
銀時や、その兄弟子しかり、自分も含め、白い髪のやつは基本どこかしらヒョコヒョコはねているのだ。
そんな銀髪白髪ばかり見てきた土方の脳内では、目の前の青年はすでに肥後対象でなく羨望の対象となっていた。

土「・・・羨ましい」

この白いのは、オレたち親子にわびるべきだ。
あ、話がそれた。
なぁ〜んて心の中で思ってたりしない。
いや、思っているかもしれないが、真選組副隊長土方十四郎。顔に出す男ではなかった。


それから残りの子供たちをそれぞれひきづっては椅子やソファーにすわらせていくうちに、土方は自分の身体があまりに力が入らないのに違和感を覚えた。
手をかかげてみて、指の長さの違和感にギョッとした後、さらには足を見て服装が違うのに目を見張り。窓ガラスに映る自分の姿を確認し、そこでようやく己の姿がどうやら別人のものであると気付いた。
また天人の攻撃によるものかと思い、「やつらはどれだけ江戸を壊せば気が済むんだ。修繕費が・・・」と頭痛をこらえるように手で顔を負い、 そこでカチャリと手が触れ、己が眼鏡をかけているのをしる。
眼鏡をはずすと世界がとんでもなく眩しい。
なんだこの世界は?
そうして土方は、今度こそ自分が完全に別人の姿になったか、誰かの身体に憑依したことを理解したのだった。
ため息さえでないのは、自分が人々の平和を守るお巡りさんだからか。はたまた事件と珍事しかおきないあの江戸にいた慣れからか。
土方の疲労感は、それでもゲンナリとした顔からは十分うかがえてしまったのだったた。



土「大丈夫か?」

葵『う・・・あ、あたまが。あ、春さん起こしてくれてありがとうございます』
恋『なんかグルグル回ってるぅ〜わ〜春さんがふたり、さんにんって、あ、すみませんただのアホ毛のかずでした。大丈夫、もう視界は揺れてません』
駆『変な夢を見たような・・・頭がいたい、きもちわるいぃ〜・・・』
新『頭痛の原因ってやっぱし隼さんか。それって夢と関係ある?自分が幼児になって、みんなが同じ幼稚園児で、マネズが保父さんで・・・』
陽『あー、それ俺も同じ夢みたわー・・・うぇー・・視界が回る。たしかに春さんが数人に見える・・・つか、なんだよこの強制的に意識がひっぱられるような感じは。あたまいてぇ・・・』
涙『しぬ・・・』
郁『わー!?涙!?涙がまた倒れた!』
夜『あ、ごめんいっくん、ちょっと静かに・・・声が頭に響く・・・ぅ』
駆『俺達お酒飲める年齢じゃないけど、二日酔いってこんな感じ?・・・ぅえ・・』
始『っ・・・ようやく戻ったか』
隼『ぅーーん、頭がぐらぐらしてるけど。・・・はぁ〜(うっとり)それにしても小さい始、かわいかったね!!もーう最高!!! 夢っていう形でおかしな風にお呪いがかかっちゃったけど、みんなすごいかわいくて!ああ!どうして僕はあの世界でカメラをもってなかったんだろう。むしろビデオがほしかった!!! あれば今すぐにでもあっちの世界の始の可憐でプリティで最高のショタ始をダビングするのにぃ〜はぁーショタ始尊い(ハート)』
海『おー、戻ってきた感がハンパナイな(苦笑)』

海『ところで・・・なぁ、なんで俺だけ園児じゃなくて保父さん側なんだ?』

続々と意識を取り戻す子供たちが自分のことを"春"と呼ぶことからして憑依だと断定した土方は、状況を理解しようと口を閉ざしていたため、中身が入れ替わったことに周囲は気づいていないようだった。
『過去の自分の姿にするんじゃなかったのかよ』『過去の自分を呼ぶ、の間違いじゃ?』『もう、どっちでもいいよ』と、不思議ごとに慣れて入る者たちから疲れたようなため息がこぼれ出る。
どうやら隼の魔法が失敗し、夢の中で幼児化していたらしい。
そこへ土方が肩をゆすったり声をかけたことで無理やり夢から意識が引きづり戻される感覚がして、全員がなにかしら体調不良を訴えてぐったりしているらしい。

隼『どうやら失敗しちゃったみたいで・・・えっと、ごめん、ね!テヘ☆』

全員から非難の視線が隼に向けられる。
『かんべんしてくれ』とはため息をガッツリついている陽である。

皆の中心でウィンクをとばしている白い髪の青年,隼の発言に、ムスっとした表情で腕を組み仁王立ちでわいわい騒ぐ彼らを見つめていた土方の眉間に皺がよる。

土「失敗で済むことじゃぁねぇだろう。オレが本来の肉体のままだったのならお前をしょっ引いているところだ」

いつもの春らしくない、不機嫌そうな普段よりもいくぶんも低い声に、その場にいた11人がギョッとしたように、土方が憑依した春をみやる。
じっとみつめるように静かに隼をにらむ目には、どこか心配を含んだ真剣な色が滲んでいる。

土「お前たち全員が完全に意識を失っていた。それを失敗の言葉程度ですますな。 下手をしたら子供たちの命が危なかった可能性もあっただろう。 意識を失って倒れた時に誰かが怪我をする可能性もあった。 みるにお前がこいつらのリーダーなんだろう?責任者ならそんな危険なまねを率先してするんじゃねぇよ。 子供は世界の宝だろうが。それをぬきしても、てめぇの命をないがしろにするようなやつぁ、オレは好かねぇ。 死ぬなんざぁ、いつでもできる。生きる方が大変だ。せっかくあの戦争を生き抜いたからこそ、こうやって今があるんだろ。その命を粗末にすんじゃねぇよ」

恋『へ?戦争?』
涙『なんのこと?』

土「どうもこうも夷人どもに攘夷だって、奴らを追い出すために戦争をふっかけただろ。あれの被害はお前たちも知ってるだろうが。戦が終結してそれほど歳月がたってな・・・・っ! そうか。もしかてここは“時代”もなにもかもが違う、のか?」

始『なるほどな。どうりでロジャーがおちつきなくしていたわけだ』

葵『じょうい、せんそう・・』
新『“時代が違う”・・・ねぇ』
駆『っていうか、嫌な予感!』
郁『うん・・』
海『くわしくはしらんが、攘夷はわかる。あれだろ夷人を実力行使で追い払おうっていうあれ』
恋『ハッ!そういえば俺最近それきいた!攘夷って江戸幕末!1820年代ごろからだー!って、つい最近やったわ』
駆『江戸・・・え?幕末ぅ!?』
新『こういうときの春ペディアなのに。肝心の春さんがおかしいとかー。ふぅー』
陽『ファンタジーか!』
夜『うーん、まぁ、隼さんと春さんっどっちかだけでも十分ファンタジーな人たちだしねぇ(苦笑)』
葵『約、200年前のはなしだけど・・・えーっと』

土「ほぉー。江戸はもはや二百年も前か」

土方は春のすがたのまま、興味深そうに笑うと、にらみつけていた隼に「わるかったな」と告げた。

土「その様子だと今の時代に“戦争”はないようだな。なら、さっき言った言葉は忘れてくれ。時代を間違ったただのやろうのたわ言だ」

隼『そうはいかないよ。さっきのは僕たちを心配しての言葉でしょう?なら、謝罪すべきは僕らの方。いや、僕のせいだね。
君の言葉は、戦争がなく平和かなこの時代に生きる僕らとて、ありがたくこの胸にとどめさせてもらうよ。
次からは皆が倒れた後のこともいろいろかんがえなくちゃね』
土「そうか」


隼『それで?
ずいぶん物分かりがいい“君”はだれだい?』


どうやら僕のお呪いのせいで別の時代から連れてきてしまったようだけど。そう告げる隼はどこか楽しそうに笑みを浮かべていた。





土「土方だ。真選組副長、土方。どうやらてめぇらが言う“200年前の過去”からきちまったらしい。まぁ、しばらくよろしくたのむぜ」




その名の音をきいて、さすがに予想外すぎたその名前に、その場にいた全員が絶句し、絶叫をあげたのだった。



恋『有名人キターーーー――――――――――――!!!』
駆『しんせんぐみぃ!鬼の副長とか!?ファンです!サインください!』
葵『“新選組”とか!え?いいのこれ!?大丈夫なの!?って、歴史上の人物連れてきちゃだめじゃないですか隼さん!』
始『おい。隼』
隼『あちゃぁーどうしてそんなひとと・・・(顔ひきつり)』
海『こればかりはまずいだろ隼』
陽『おいおい、まじかよ。大丈夫かこれ・・・歴史変わらね?』
夜『うわぁー・・・すごい不味い気がするよ陽。どうしよう!?』
新『本物の“新選組”とか。夢見草やった後だからかこう・・・・・副長のイメージが違いすぎる(ガックリ)』
恋『ツッコムのそこかい!』
葵『ま、まぁたしかに(苦笑)』
涙『言葉が不良ぽい』
郁『!?るいぃー!!そういうこと本人の前で言っちゃぁだめぇ!!!』
土「あ、いやぁ、気にしなくていいぜ。オレも口が悪いのはそろそろ直さねぇととは思ってたから」

「「「いいひとだ!!!」」」





 




 




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ここまで。
あとは、土方in春な、土字さんのイケメン伝説が続くかんじ。
たとえば――



【春さんな土方のイケメン伝説 その@】

陽がぶらりとはいったコンビニで品を選んでいると、土方とばったり遭遇した。
一緒に帰ろうぜと声をかけ、商品を購入し店を出ようとしたら

土「まて陽」
陽『ん?』
土「その格好で行く気かお前。それだと危ないだろう」

土方(な、姿は春さん)はそうい言うなり自分が着ていた上着をさっとぬぎ、陽に着せしっかりフードをかぶせ、ポンポンと満足そうに陽の頭をなでると、さっと身をひるがえし先程までいたコンビニへ戻っていく。

土「火傷は・・・ほっ。ないな。だめだろう陽。お前がたとえ強靭な肉体を持っていたとしても自分の身体だ。しっかりいたわれ」
陽『お、おう?って、なんでだよ!俺は夏の申し子葉月陽だっての!なんでパーカー!?なんで日傘!? 男は日焼けしてなんぼだろ!むしろ春さんとか隼とか葵ちゃんとか!肌やいちゃまずいのはそっちだろうが!』
土「どうしたもこうもない。お前、夜兎だろ?日焼けは天敵だろうが」
陽『は?やと?なにそれ?それと徹底的な日よけ対策って何か関係あんの?』
土「・・・なるほどな。夜兎の血が薄れ、あの一族の名がもう世に出なくなるくらい・・・か。オレは随分遠い未来にきたもんだなぁ。それならお前たちが知らなくともしかたねぇか」
風景がまるで自分が今いた江戸をそのまま発展させたような光景であったため、未来だとちゃんと認識している字。

土「夜兎は強いが、それでもお前はまだ子供なんだから、甘えていいんだぞ」
・・・・という微笑みで陽の頭をポンポンしたり、目を合わせるためにちょっとだけかがんで視線を合わすように会話をしたりする。

恋「うわーおっとこまえwww」
陽「//////なにこれはずい」

なにをしたかというと、陽の赤毛を見て→外に出かけるとき陽に日傘を手渡し、大人の笑顔で陽のあたまをポンポンとなぜ、周囲がポカーンとしている間に颯爽とさる土字。

なぜ日傘かというと、陽=赤い髪=夜兎=太陽に弱いが力が強い。
つまり土字は勘違いしている!!!!!
二百年たってるから血は薄れているだろうけど、夜は夜兎の血を継いでいると思い込んでいるため。






【春さんな土方のイケメン伝説 そのA】

土「おっと。だいじょ・・ん゛ん゛ん゛!?」
駆『ぎゃふ!?』

こけそうになった駆をとっさにささえようとしたが、そのままペシャリと潰れる字。
思わず自分の(春の)腕を持ち上げて見上げ、「この世界のオレはどれだけ力がないんだ。こんな人間もいるのだな」とびっくり。
それから事情を聴き、始に魔力を分けてもら、それをからだに流すことで、息が少し楽になったとほっと一息つく土字。

土「不便・・ではあるが、問題ねぇだろう。このくらいの循環なら、オレ一人でできる」
始『?体の中に魔力がないのに?』
土「ないが、それがどうした?ないなら外から補えばいい。隼と同じように外の魔力をいじってとりこめばいい。大したことじゃない」

涙『魔力を動かすのって、大したことじゃないんだ』
海『え、いやーどうだろうな。始と隼しか直接動かせる人間見たことねぇし。春は見えてるだけだったし』

土「どうやらこちらのオレは長生きしすぎて、野生を忘れたらしいな」

恋『・・・ねぇ、かけるさん。野生って何?』
駆『さ、さぁ?』
新『この土方さんは異常なまでにワイルドだな』

みたいに、なんでも一人でできちゃう。
あと人が困ってる時は手を差し伸べ、倒れそうになれば救い出す。






【その頃の銀色世界】

絶叫、吐血、砂化―――とにかく阿鼻叫喚地獄絵図状態www






【春さんな土方のイケメン伝説 そのB】

ストーカーというかキチガイ的なファンが仲間をおそおうとしたら・・・

土「本物の戦も世間を知らねぇ若造がなにほざいてやがる」
と捨て台詞を吐き捨て、特攻!!!

仲間が『土方さん!』と慌てて声をあげますが、とめる間もなく土方はストーカーを一撃でのします。
荒々しく!!!www
それをみた始さんは『ほぅ。春はああいう場合、絶対紙一重ですべてさけるんだが。昔の春は武力行使タイプかwww』とかのんきに笑顔で観察している。

始『こっちの春は洗礼された最小限の動きをみせたあと、何かささやいて相手の心を折るタイプだが。
土方さんは、荒々しい動きだが、まぁ悪くないな。今の春よりキレも早さも重さもある。あと言葉攻めがないな』
土「心を折るって・・・この肉体の持ち主はいったい(汗)」

銀魂世界の字に超直感はない。
ただし猫である。
そのため下手するとゴムボール(撮影備品)とかあると目で追っちゃったりするかもしれない。






【春さんな土方のイケメン(じゃない)伝説】

土方さんは、春さんの姿になっても猫と話せる。
なにせこの銀魂世界のもとの字さんは猫だから。
たぶんヤマトのためにねこじゃらしをふっている涙を目撃すると、そのまま本能がささやきかけ猫じゃらしにとびかかりたくなる。うずうずするのをこらえるので必死な土字wwww
男前な大人の字とニャンコっぽくごろごろしてる字さんのギャップをねらって、猫要素がいたるところにでているかもしれない。
ただし春にインした土字は猫の姿にはなれない。なにせ体は春の物なので。
確実に涙とヤマトと、どこかでお昼寝しいる。
むしろヤマトとは普通に会話してるレベル。






【最近のイケメン土方春さんを見たTwitterとファンの反応】

大人のイケメンオーラ爆発写真がアップされました。8割がそう言った話題でツイッターが盛り上がっています。
1割は、ギャップの激しい猫っぽいかわいらしい動きの写真。
残りは、なぜかマヨネーズの写真。

大荒れである。

「無理…直視無理イケメン」という言葉が乱舞する。

「え、男前」
「色気は相変わらず男度上げまくり」
「それなwww」
「私、育児で悩んでいたけど相談にのってくれたの!ありがとう春さん!」
「あれ?弥生って子供いたっけ?あれ?」
「今までの春さんはかわいい系だったのになんだかかっこよさがましたよね!」
「春さんどうしちゃったの?イケメン過ぎて見るの辛い」
「儚げから強引にジョブチェン」
「尊い。俺様春様尊い」
「なんなのあのイクメン具合は!!!撮影でいった保育園の園児と保母さんがめろめろやんwww」
「私。マヨ1箱春様に送るわ…!!」




―――っというおはなし。
きっと無事に隼さんが二人を元の世界に戻してくれます。








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